とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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第14話 幻想殺し(2)


登場人物の解説①
御坂美琴:本作主人公
学園都市1位、通名 超荷電粒子砲(プラズマ・キャノン)
1000兆Kw超の莫大な発電能力を元に、1000億電子ボルト超(1100兆度)に加熱
した陽子を発射する超荷電粒子砲を主戦力とする。
小六のインド洋上の実験では、数十基のICBM,SLBM、数十機のステルス戦闘機を
同時に撃墜し周囲の度肝を抜いた。
その圧倒的な戦闘力のみが注目されがちだが、1000兆KW超の莫大な発電能力と、
卓抜したプラズマ操作能力により、
手数の多さを誇り、およそ電磁気で想定できるサイバーテロを含む
あらゆる攻撃手段を有する。
主なものは、マイクロウエ-ブを利用した電波攻撃、陽子ガンマ線放射による放射線攻撃、
赤外線放射による熱戦攻撃、無線LAN機器の遠隔操作など。
また数十万トンのビルを音速の30倍(10km/s)に加速して射出も可能。
また、電磁気を極限まで応用した、探知・防御能力を有し、現状、
学園都市のどんな能力者・兵器も
その防御を覆すことはできないとされる。
学業成績はきわめて優秀でまた10以上の言語を流暢に会話できる。

また、金融工学の造詣が深く、2008年の金融危機(リーマンショック)のさいにはカラ売りで莫大な利益を得たとされる。
またAIG,GM,CITY Groupの破綻騒動を引き起こしたともされる。
その資金源は、食蜂派閥とされ、御坂と食蜂2人で十兆円以上の資金を保有するとされる。
2人のファーストネームからその資金はMMファンドと呼ばれ、国際金融業界では手口の
複雑怪奇さから、国際金融の鬼子ともされる。実態はすべて謎に包まれている。

 ・・・・・・・・

御坂美琴は、通常は磁力で高速移動するが、たまには地べたを歩くこともある。
そんな時はいつも考え事をしながら気分転換を図っているのだ。

彼の住環境の改善ね。私がマンションを購入したら一緒に住もう。
9月に繰り上げ卒業すれば、自動的に退寮だ。
先日、卒業試験を受け、9月末の卒業は確定した。
もう中学生は終わり、長点上機大学院への進学が確定しているので9月末までは
オフだ。
週6日、研究所副所長の仕事はあるが、午後1時まではオフ。
小学3年以来久々のオフ。
ふふ・・夏休みて・・少々興奮するわね。
でも・・まずは彼の学力を何とかしないと。
すべてはそこからだわ。
美琴は、彼の学生寮にたどり着き、エレベータのボタンを押す。
管理人室も、電子ロックセキュリティもなく、誰でも入れそうな、安マンション。
その7階が目的地だ。さあついた。

美琴:当麻君おはよう。
当麻:みさ・・美琴 おはよう。
美琴:さあ今日からお勉強見てあげるわね。
当麻:あ・ああ
美琴:ふふ・・やる気ないわね。ああそうそう、毎日進捗報告を月詠先生にするから
   きりきりやるのよ。
当麻:へ?・・
美琴:当麻君の部屋に隠しカメラつけているから全部月詠先生には自動的に報告されるのよ。
当麻:へ・・?
美琴:美少女の家庭教師だからて鼻の下伸ばすんじゃないわよ。
当麻:び・・美少女なんて自分でいうか?まあ間違いじゃないけどさ・
美琴:はいはい雑談はやめよ。時間がもったいない。じゃ・・まず今日は当麻
   君の学力調査よ、英語、数学Ⅰ、現代国語の3科目の試験を受けて。
   まず現状を確認させてもらうわ。
   採点が終わり次第、分析ソフトにかけて明日以降の教育方針を決めるわよ。
   試験は1科目60分休憩は15分入れるから、12時30分終了ね。
   300点満点よ。 では・・9時なので開始するわね。
   はじめ・・


美琴は、少し離れた場所から当麻の様子を見ながら、NOTE PCを操作し、仕事を始める。
副所長兼主任研究員、副所長はいわゆるスタッフ職で実権はない。
だが主任研究員はライン管理職だ。実質研究員のトップの管理職、自分の実験だけ
やればそれですむわけではない。各所員への仕事の割り付け、進捗管理、人事評価、予算管理

ふふ まるで中年のオッサンみたいな仕事ね。
でも・・みんなこうやって必死に稼いで自分の居場所を確保しているのよね。
まあこんなのも悪くないかな。

美琴はPCを操作し、研究員全員の稟議書・予定表に電子決済を行う。
数十人分なので結構な手間だ。
それを1時間ほどで完了し、そのあと人事考課表に評点を記載する。
はあ結構疲れるわね。
美琴が思うに人事に厳密な公平は多分ない。どうしても評点者の主観が入る。それでも所員の実績、
トイレなどの日常での会話、会議での発言、それらを総合すればおのずと評価は収まるところに収まるのだ。
まあ最後は1位の権威てやつで押し切るけどさ・・
でもやるからにはしっかりやりたい。

上条当麻の再教育も、やるからには徹底的にやりたい。
私が強制的に押し付けても、そんなものは身にならないし、役に立たない。
自発的に自分で計画を立てて勉強するクセをつけなければ意味がない。
だが、かれは高校生にもなっていまだ自発的に勉強に取り組む姿勢がない。
もっとも彼は、勉強はただ最初は親、あとは教師に強制されてやるものだったのだろう。
強制なのでどうしても身が入らないし、あの考えるよりも、体が先に動くタイプでは
落ち着いて勉強などできるはずもない。
そもそも学校の進路調査で幸せに暮らせるなら・・とか言うヤツが
自発的に勉強するはずはないのだ。

美琴が思うに、とある高校の教科書を読む限り、
平凡な公立高校の授業内容では、面白くもないし、
難関校受験にはそのままでは役に立たないし、
一般教養としても中途半端だ。
だけど・・それならそれでもっと将来を考えるべきなのだ。
能力至上主義の学園都市では、レベルは0致命的だ。

ならば、レベル0の彼は、もっとしゃかりりきならねばならないはずだ、
そして彼の右手が持つレベル5以上の価値をもっとアピールする必要があるのだ。
上条当麻は、もっと致命的な学業成績不振とレベル0の評価をもっと深刻に
考えるべきなのだ。

学生としては壊滅している現状の分析、それの打開策の分析、計画の立案、計画の実施、そして実施状況の分析を急いでするべきなのだ。
後2年もすれば進学するにせよ、就職にせよ、人生の分岐がくる。
いまのままでは、どうにもならない。

当麻の趣味の人助けは否定はしない。だが・・高校1年にもなってオフィシャルに
評価されない人生を送ってどうする気なんだ?
内申書にかけない人助けしてなんになる。

最悪進学せず就職する場合でも、あすなろ園などの社会福祉施設でボランティアとして
活動し単位を稼ぐことはできる。
だがいくらスキルアウトや不良能力者から美少女を助けても、アンチスキルやジャッジメントに報告し、治安維持活動として評価されなければ社会的な価値は0だ。
確かに多くの薄幸い美少女には上条当麻に好意をいだく人物はいるだろう。

だけど・・私以外の少女は、彼に勉強を教えもしなければ、金銭的な援助もしない。
結局彼の人生はいまだ不幸なままだ。
レベル5を超える、恐らく神様に匹敵する彼の力は現状宝のもち腐れだ。


だからそれを私が変える。
彼に知恵を与える。
自分を分析するツールを授ける。
そして自己分析による計画建てのできる男に変える。

美琴は、心の中で思考をまとめ、NOTE PCに文書でまとめる。

そろそろ時間ね・・
ふふ・・ちゃんと3時間勉強できるじゃない・・
見直したわ・・

じゃ・・時間です。
美琴は答案用紙をスキャンしPCへデータで取り込む。
そして、模範解答と解説集を渡す。
美琴:じゃ・・当麻君 また明日ね。採点結果は明日渡すから。
今日は模範回答で学習
して。じゃ明日9時ね。。
当麻:美琴・・本当ありがとう。
美琴:仕出し弁当の出前をとったらから食べて。
   3000円だからそこそこうまいと思うわよ。
   じゃ・・・私研究所へ出勤するから。元気でね。

美琴は、鞄を取り出し、ノートPCを収納する。
上条の疲れ切った顔を見ながら
最初の一歩を踏み出した喜びを小さくガッツポーズで表現する。

私は、この男とも生きる、覚悟を決めたんだ。
だから、全身全霊彼のためにすべてをささげる、そして
彼とともにこの町を変えると誓う。
御坂美琴覚悟はいいわね。










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