インデックスが“ネコのようなモノ”を拾ってきた「スフィンクスで手一杯だから諦めなさい」
しかしその一言を打ち砕いたのはインデックスではなく“ネコのようなモノ”だった。
しかしその一言を打ち砕いたのはインデックスではなく“ネコのようなモノ”だった。
「アンタ、いつからそんにゃに偉くなったのよ!」
事態が把握出来なかった、ネコのようなモノが喋ってる上に御坂美琴の声のようなものが聞こえた気もする。
その“ネコもどき”をよく確認すると、見覚えのある短髪にチョコっとネコ耳が生えている。服はもちろん常盤台。
ネコ耳以外は普通に人間を小さくしたような感じ、強いて言えば尻尾が生えてる事くらいだろう。
その“ネコもどき”をよく確認すると、見覚えのある短髪にチョコっとネコ耳が生えている。服はもちろん常盤台。
ネコ耳以外は普通に人間を小さくしたような感じ、強いて言えば尻尾が生えてる事くらいだろう。
「えーっと、新種のビリビリキャットか何かですか? 学園都市だもんなー不思議じゃない不思議じゃない…」
頭の整理はついていないが、息を整えて上条は言う。
「そんな意味不明な生物…飼えません!拾ってきた場所に戻してきなさい。きっと誰か困ってるから!」
「違うんだよとーま! この短髪、自分から寄ってきて「アイツのとこにちゅれてけ!」って言ってたんだよ」
「は?」
「違うんだよとーま! この短髪、自分から寄ってきて「アイツのとこにちゅれてけ!」って言ってたんだよ」
「は?」
意味が分からない、例えこの“ネコもどき”が御坂美琴だと仮定しても、何故自分の所へ来たがるのか。
それ以上に意味が分からないのはもし“御坂美琴”だった場合、何故“ネコもどき”になっているのか。
それ以上に意味が分からないのはもし“御坂美琴”だった場合、何故“ネコもどき”になっているのか。
「そのビリビリキャットをこちらによこしなさい」
インデックスは修道服の内側に入れていた、ビリビリキャット(上条当麻命名)を上条に渡す。
「なによ!」
「自己紹介をお願い出来ますでしょうか…?」
「御坂美琴!」
「でしょうね!」
「自己紹介をお願い出来ますでしょうか…?」
「御坂美琴!」
「でしょうね!」
上条は取り敢えずこの"ネコもどき"を“御坂美琴”として扱う事に決めた。
「まずは説明を求める事にしよう、何でオマエ…ネコっぽくなってんの?」
「こっちが聞きたいわよ、ちょっと電撃使ったらこんなんににゃちゃったんだもん」
「何だオマエ普通に喋れんじゃん、なら話は早い。俺の右手で触れれば大丈夫だろ」
「こっちが聞きたいわよ、ちょっと電撃使ったらこんなんににゃちゃったんだもん」
「何だオマエ普通に喋れんじゃん、なら話は早い。俺の右手で触れれば大丈夫だろ」
上条はテーブルの上に置かれた御坂美琴を右手で触れてみた、これで全てが解決するだろうとの確信を持って。
……何にも起こらないので『撫でてみる』事にした……しかし何も起こらない。
……何にも起こらないので『撫でてみる』事にした……しかし何も起こらない。
「……?」
「……アンタ、本当に元に戻るんでしょうね?」
「おっかしいなぁ、異能の力なら全部打ち消せるハズなのに」
「「おっかしいなぁ」じゃにゃいわよ!」
「そうだ!電撃…電撃を撃ってみろ」
「パチッ、パチ! ……」
「チクッとする程度…」
「……アンタ、本当に元に戻るんでしょうね?」
「おっかしいなぁ、異能の力なら全部打ち消せるハズなのに」
「「おっかしいなぁ」じゃにゃいわよ!」
「そうだ!電撃…電撃を撃ってみろ」
「パチッ、パチ! ……」
「チクッとする程度…」
見事に手乗りサイズになった“美琴”だったが、この場に居る“人間”で納得しているのはインデックスだけ。
上条は目の前の出来事があまりにも非現実的すぎて、実は騒ぐ気にもなっていない。
上条は目の前の出来事があまりにも非現実的すぎて、実は騒ぐ気にもなっていない。
「風紀委員呼ぼうかな? オマエの同居人がすぐに駆けつけてくれるさ」
「ちょっとアンタ待ちにゃいさいよ!」
「ん?なんだよ、まさかオマエここに泊まるとか言い始めるんじゃねぇだろうな…」
「……ダメ?」
「ちょっとアンタ待ちにゃいさいよ!」
「ん?なんだよ、まさかオマエここに泊まるとか言い始めるんじゃねぇだろうな…」
「……ダメ?」
上条は美琴の瞳に引き込まれそうになっていた、ウルウルになった目で見つめられて断れるワケがないのがこの男である。
「一日、一日だけだからな! あ、明日になったら風紀委員に受け渡す」
「(ヨシ!)お腹減ったわね、ご飯ちょ~だい!」
「とーまご飯!ご飯!」
「オマエらなぁ…」
「(ヨシ!)お腹減ったわね、ご飯ちょ~だい!」
「とーまご飯!ご飯!」
「オマエらなぁ…」
渋々キッチンに向かい、食事の支度を始める。だが引っかかる事があった…「アイツは何をどうやって食うんだ…?」
当然あのサイズに合う食器なんかないし、何をどうすれば食べれるのか見当もつかない。
当然あのサイズに合う食器なんかないし、何をどうすれば食べれるのか見当もつかない。
「っーたく…どうすりゃいいんだ? 量そのものは少なくても良さそうだけど…」
悩ましい事が多すぎるので、うるさいインデックスには冷凍食品を与えて済ませる事にした。
どうしたら良いか分からない上条はキッチンに美琴を連れてきた。
どうしたら良いか分からない上条はキッチンに美琴を連れてきた。
「そのサイズだと肩に乗れるんだな」
「…落としたらアンタ死ぬからね!」
「俺が死ぬの!?」
「…落としたらアンタ死ぬからね!」
「俺が死ぬの!?」
美琴は見た目以外はいつも通りの調子である、それだけに上条には疑問が残る。
"ネコもどき"になったのはもうどうでもいい、何で自分の家に来たかがわからないのだ。
"ネコもどき"になったのはもうどうでもいい、何で自分の家に来たかがわからないのだ。
「一つ聞いていいか? オマエ何でここに来たんだ?」
「にゃ!?」
「にゃ!?」
微妙にネコな美琴は不意を突かれたのか、思わず声を上げる。
そして徐々に頬が赤くなる。
そして徐々に頬が赤くなる。
「それは、その…私アンタになら秘密を話しても大丈夫だし…だからその―――」
「――んとオマエ何食う?」
「ふ…ふ、ふにゃー!!」
「痛い!痛いって…そんな所噛むなよ! あ~もう不幸だ―――!!!」
「――んとオマエ何食う?」
「ふ…ふ、ふにゃー!!」
「痛い!痛いって…そんな所噛むなよ! あ~もう不幸だ―――!!!」