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27 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 22:16:00 ID:gh7OGDyq
ベタではあるが、Z最終回でなんとなくインスピレーション



桜の花びらが風に踊る。
温暖化によるいいことがあるとすれば卒業式の桜が珍しくなくなったことだ。
一人、学校の屋上で物思いに耽る男は播磨拳児。

閉じた瞳の裏に映し出すは一生ものの恋。己の全身を賭け、破れた恋。

だが後悔はしていない。
塚本天満による答辞、そこには惚れた女の魅力全てがあった。
だから後悔はしていない。
彼女の幸せに自分の入る余地がないとわかっていたとしても・・



やがて開いた眼下ではあちこちから笑いあう人人人

教師に抱きついて泣く生徒
卒業生は証書を手に写真撮影
別れを惜しむは残される後輩達


そして拳児は

1.俺は不良だ。お礼参りに職員室でも行く
2.どこかで見覚えのある長えリムジンが突撃してきた
3.プロの漫画家として仕事がある。おや校門のところにいるのは


以上、勢いでやった

42 名前:27[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:12:35 ID:pwkwzuS6
>>27の2ルートでのお話です。
念のため確認しておくと、これは旗展開となります。
本編やZと矛盾したり作者解釈のオリ設定が入りますが、そのあたりは緩い目で流してもらえれば。
んでは、やっぱり作者の力量の底が見えるような話ですがどうぞ。

43 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:13:04 ID:pwkwzuS6

そのとき拳児の耳に入ってきたのは大型の肉食獣のような咆哮音。
同時、懐の携帯が震えだす。
「ん…お嬢か。 おう俺だ。あ?すぐ来い?」
見れば校門に見慣れた黒塗の特注リムジン。あんなものに乗る知り合いは一人しかいなかった。
「ったく。落ち着きのねえ女だぜ」

言葉とともに拳児は屋上を後にする。桜はまだ空を舞っていたが、もう誰の瞳にも映ってはいなかった。


「播磨様、ご卒業おめでとうございます」
「うっーす。こんな日もお勤めご苦労さんっス」
「何言うの。あんたに用があって来たのに」

執事の中村。その息子(?)マサル。その間に立つのは金糸の少女、沢近愛理。
鋭さと柔らかさがギリギリで同居しているような瞳が真っ直ぐ拳児に語りかける。
同じ矢神の制服を纏いながら彼女の持つそれは年頃の少女達と比較しても明らかに異彩。
女性をつくりや容姿で判断することを好まない拳児であっても、
よく見知った少女の持つ、異性を惹きつけて止まない魅力は理解していた。

「これから皆で卒業パーティなのは知ってるわよね。ただ…ちょっと……あの」
「…わかった」
愛理の細い指が拳児の袖を引く。歯切れの悪い態度に少し思うところがあって拳児はそれに従った。
その当たり前のような流れに周囲の生徒達による雑音はざわっと一層強くなる。
やがて再び、重低音。リムジンは校門を抜け桜並木を跳ねていく。
名残を惜しむ間もないまま、三年の日々がこもった母校はあっという間に背後へと流れて行った。

44 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:14:05 ID:pwkwzuS6


どれだけ精を込められ整備がされても機械というものは年月と共にきしみが生じる。赤信号を前にして短い制動が拳児らを揺らした。

「で、どうしたお嬢。何かワケアリなんだろ。あれか、許婚ってのか?解決したんじゃなかったのか?」
「……」
ブレーキを機に、拳児は誘われた時の違和感を口にした。車内を流れていた高質の音楽が声に反応するように音を落とす。
広い車内にも関わらず隣に座る愛理以外が知る、顔に傷を負った狂犬の反乱。拳児は己の手が下る余地もなかった事件を思い返しながら反応を待った。
だが当の本人は珍しく物静かな表情を崩さない。熱でもあるのか頬が少し赤みを帯びているようにも見える。
「若旦那……もとい播磨殿、喉はかわいておりませんか。さ、マサル」
そして珍しくナカムラが会話を遮るようにマサルに指示を出す。
沢近家で普段から愛飲していた高級酒。酒といってもアルコールは含まれず、便宜上そう呼ばれているだけである。
子供が夜会などに出席したとき、家の品格を落とさないよう、大人の雰囲気を演出するために扱われているに過ぎないものだ。
オウ、と普段どおりの返事をしてマサルから杯を受け取り播磨は一気にそれをあおった。

「――ぬあ!?」

これは違う。拳児は思った。香りや色は同じだが舌の上での味がまるで違うのだ。
アルコールを直接喉奥に流し込まれたように食道が締めつけられる。とたんにやってくる急激な眩暈。
最後の記憶は、昔見たテレビ放送・・・注射器一本で一秒かからず人間が気を失う映像。そして

「……南アマゾ …秘境……以前から摂 ……お嬢様の香水…共に…………しないと禁断 状」

不吉な言葉が脳裏を横切っては消えていった。


◇   ◇   ◇


「オイ」「何よ」「何だこりゃ」
「何言ってるの、ヒゲが急に眠っちゃったんでしょ」
「奇遇だな、俺も急に眠らされた覚えがあるぜ」

目覚めた拳児が見たものは屋根つきベッドの屋根の裏だった。要するに愛理の部屋の中でフツーに寝ているのである。
風呂に入った後のように肌はさっぱりとしていて、着ている服は学生服ではなく、肌触りのいい毛皮のガウン。
視界は薄暗いが愛用のサングラスの存在を感じない。今の部屋自体の明かりがほとんどないのだ。
「ナカムラがちょっと間違えたみたい」
「あのオッサンの仕事は完璧だって以前聞いたんだが」
上半身を持ち上げて部屋を見回す。なるほど、電気はなく数時間は持ちそうな長めのキャンドルが三本テーブルの上に鎮座していた。
そしてその隣に座る愛理の姿に拳児は目を丸くした。首から上はいつものツインテールだが・・てるてる坊主?
一輪の大きなバラの刺繍が与えられたシルクのケープ。首から下の全てが薄手のカーテンに隠されている。奇妙な格好だ。
「全く、もう日付が変わったところよ。本当は卒業パーティがあったんだけどアンタがこーだから仕方なくつきあってあげてたの」
「おいィ!?いつにも増して強引すぎんだろ!」
拳児は叫んだ。だが。
「あら、不良のくせに楽しみにしてたんだ。……仕方ないわね、今からでよければお祝いしてあげる」
綽々とした態度で拳児の隣に愛理が腰掛ける。充分な広さのあるベッドは音もなく二人を受け入れた。体を拳児に傾け、愛理は僅かに潤んだ瞳で上目遣いに呟く。

「お祝いよ。私を…あげる」

45 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:14:50 ID:pwkwzuS6

整われた愛理の睫が数えられそうな距離。寝起きの意識に深く入ってくる彼女の香。拳児自身がこの一年で意識するに至った美貌の髄。
そして発した言葉の意味するところが分からないほど拳児は子供ではない。
「……馬鹿野郎」
それでも拳児の第一声はそれだった。今まで攻めの姿勢を見せていた愛理の表情に影が差す。
「…強引すぎたかしら。ごめんね」
「おお、大馬鹿だ」
ごめんね、と愛理は再びより小さな声で侘びる。だが……拳児は少しずつ紅潮しながらも、続けた。
「日本にゃ二度あることは三度あるってことわざがあるんだよ。…また家の事情で大変なことになったと思ったじゃねーか。
ホントてめーは大馬鹿だ。………心配、させやがって」
「あ…」
愛理の心と頬に赤みが差す。それは自然に生まれた嬉しさだった。何でこのヒゲはこんな嬉しいことを言ってくれるのだろう。
中村達との打ち合わせでは断られた場合に備えた仕掛けは多くあった。だが…もうそれはいらない。
それだけ想ってくれる相手に打算はいらない。ありのままの自分をぶつければそれでいい気がした。

「ごめんね。本当にごめん。でも本当にもう大丈夫だから」
「なら…んな似合わねえ顔、してんじゃねーよ」
「だったら聞かせて。 私を……もらってくれる?」

拳児と愛理は双方に見つめあう。二人の呼吸は止まっていて互いの瞳の奥を見ていた。
その中にあったものはすれ違いと誤解を繰り返しながら、接触寸前まで近づいていた二人の距離。そこに至るまでの思い出。
この後の展開が予想できてしまっていた。2年間の積み重ねが輪郭を描く。

「……悪かねえよ」
「え?何何聞こえない」

――何度も何度も聞きたいから。

「悪くねえよ」
「よく聞こえなかったわもう一度」

――はっきりとその瞬間を覚えておきたいから。

「悪くねえって!」
「日本語が分からなかったわもう一度!」

――本当に自分を愛してくれる人なのか教えて欲しかったから。

「もらってやるっつってんだ!」
「誰を!天満?それとも八雲?」
「お嬢以外にいるわけねーだろーが!」

変わらないものはないと信じ続けていれば、いつか来ると思っていた日。
瞬間、愛理は拳児の腕の中に飛び込んでいた。

46 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:15:49 ID:pwkwzuS6
「だったら…行動で示してよ。男でしょ」

目を瞑る愛理に拳児は思う。これだ。この女はいつもガンガン突っ込んできやがるくせに突然しおらしくなりやがる。
そーいうのがどうにもこうにも俺の心に……そして気付けばその顔を見てしまうのだ。

そして――とうとう二人の距離はゼロになり、至福の一時が訪れた。


◇   ◇   ◇

「んっ……!」

愛理の表情にほんの少し怖気づくような色が混ざる。肩に置かれた手。触れた唇。これから起こることへの不安。
だがそれが逆に拳児の感情を燃え上がらせ、そしてわずかに潜む女を扱うことへの憂慮をかき消した。
やや大きめに口を開き、全てを食べてしまうようにして唇を覆う。
もごもごと本能で抵抗を見せる愛理の口内に強引に舌を突き入れた。
「……!」
ぶるっと震える彼女の肩を拳児はより強く抱いて、唇といわず体全体を押し付ける。見つけた小さな舌の先をつつくように絡めあう。
くちゅ、くちゅり。やがて水が交わる音が二人の間から漏れ出した。
愛理は初めての口付けに息苦しさを自覚していたが、それ以上の幸せの前には呼吸をすることすら些事に過ぎない。
こんな行為を人前ではできる人間が本当にこの世にいるのか信じられない程に、嬉しすぎたから。
キスをする時は目を瞑るべし。それはムード云々ではなく、全ての神経を今最も熱い部分に集中させ愛する人間の存在を感じるためだろう、と知った。
そして――自身の上半身、首より下。二つのデリケートな部分に男の手の存在を覚える。
オーダーメイドのダイヤモンドケープは透けて見える程に生地が薄い。肌を直接触られることの違いも慣れなければわからない程に。
本来は下着代わりにつけるようなものではないこれを選んだのは背水の覚悟と失望させない上品さとの兼ね合いだった。
しかし愛理は撫でるような指先を感じた瞬間、0.1ミリ以下のシルクに感謝した。
痺れが奔ったのだ。もし直に触られていればそれだけで体が動かなくなってしまうような刺激が。
「っ…ぁ…」
恥ずかしさに顔がますます上気する。我慢できず目を開いてしまった。与えられた愛を拡散させるような行為に申し訳なく――
「――ア、アンタ何してるのよ」
あろうことか目の前のヒゲ男は自分より先に目を開いてしまっているではないか。しかし。
「いや…なんつーかその。悪ぃ」
「歯切れが悪いわね。はっきりしなさい」
「いや実は…お嬢がキレイで可愛いくてな、つい」
「あっ――!」
ドクン、と高鳴るのは体の奥にある肉の淫炉。自分の中央が震えて熱を帯びるのが伝わってきた。
「あ、ぅ…バカ。慣れない事言わないでよ…すごく、キュンってする……でも、ありがとう。大好き」
「俺もだ。んじゃ、続きすっか」

結局、会話にもならぬ会話であった。
けれども愛理はすっと肩の力が抜けていくのを感じながら、額をこつんと厚い胸板に寄せる。
そしてこれからの行為が自分達の新たなはじまりと自覚して、余計な先入観や知識を忘れ彼の全てを受け入れようと思うに至った。
拳児も同じであった。愛理の纏う薄布を苦戦しながら外し、徐々に露になる女の部分。愛理は下着もつけていなかった。
晒される肢体に感動を覚え、自らも与えられていたガウンを脱ぎ捨てながらに考えていた。
気付いたのだ、このお嬢様をどんな不安からも守ってやりたい。彼女が喜べば自分も嬉しい。
それはまぎれもなく愛なのだと。ならばそれを今度こそ男として守り通すのみ。

47 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:16:31 ID:pwkwzuS6
愛理の裸体を組み敷くように覆いかぶさる拳児。返事より先に喉が鳴る。雄の熱い視線が守るもののない肌に突き刺さる。
「どう……かな」
平均よりワンランク大きい程度、おそらく彼女が理想とするサイズに保たれた胸。先程に触れたばかりの先端はやや隆起を見せる。
過剰な脂肪も筋肉もつかないよう、時間と努力の痕跡が見られる整ったウエスト。
両手の指先が重なって隠されているのは最も女性を象徴する部分。全てが淡いキャンドルに照らされて、一際美しく眼に映った。
「すげえ綺麗だ」
「! …ありがとう」
愛理には夢があった。いつか目の前に自分を愛してくれる男が現れてくれる夢。
家柄と出生の事情からそんな望みはない――いくら自分を磨き上げても現実は残酷で、それはどこかの権力者への供物でしかない。
そんな影を引きずりながらも育ってきた自分の女としての体。それを綺麗だと言ってもらえて愛理はとてもとても嬉しかった。
「……ヒゲ。私を、抱いて」
だからこそ、全部を見て欲しい。全てを知って欲しい。愛して欲しい。
拳児の手が胸の上に伸びる。けれどそれは愛の理由。愛される理由。そう思うと負の感情は微塵もなかった。
「…っ……あ…ぅ…」
ぐに、ぐにとむき出しの乳房の形が変えられる。左右の手は器用にも別々の動きをして異なるリズムで心臓へ刺激を送った。
愛理は反射的に体をくねらせるが、ややエビ反りの背が胸を張った体勢に繋がってしまい拳児へのより強い誘惑と化す。
クレーンのように動く太い指が乳輪をなぞり、くすぐるように這い回る。
「ンっ…そこ……や、はっきり…して」
円を描くように中心に向かえば、愛理の甘い声が加速する。そして到達するより前に指が止まれば、ねだるようなものに変わる。
「あ…あぁ……もうっ」
何度ももどかしそうに身をよじる愛理。やがて拳児は確かな柔らかさから指を離し、硬く尖った箇所に顔を近づける。
ふと思った。じらしているいのはお互い様だ。こちらとて、自身を解き放ちたい欲望と必死で戦っているのだから。

―――じゅるっ

「ひゃんっ!や…吸っちゃ……」
もっとも、全てを委ねようとしてくれている彼女が、先に進んでも苦しい思いをしないようにするための愛撫。
その行為が苦痛であるはずもないのだが。

「は……は…うぁ。だ、め……ら…め」
音を立てないで。恥ずかしい。愛理はそう続けたかったができなかった。ちゅ、じゅる、じゅるる。
二番目に敏感な部分が大きな口に食べられて、たっぷりと喜びに震え、破廉恥な調べに繋がってしまう。
舌に転がされた先端はピリっと痺れて、唾液に濡れた部分が空気に当たれば冷たくて、指で絞られるようにされる部分は熱い。
そしてその全てがキモチイイのだ。ドクンドクンと高鳴る胸のポンプに反応するように、一番目に敏感なトコロから何かが溢れてくる。
その正体を考えるだけで羞恥を覚え、それも受け入れて欲しいとより強く願うのだった。

48 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:17:03 ID:pwkwzuS6


◇  ◇  ◇

「あっ……う、や、やっぱり濡れて……はぁっ…ん……ふあっ!」

少女の美声、毒が回ったような苦しい息遣いがこだまする。混じった愉悦が隠し切れず、耐えることなく反響する。
双丘をなぞっていた手は一本になっていた。そして片手が――開かれたばかりの、けれど蜜に溢れた敏感な割れ目に添えられていた。
一本の指で透明なバターがかき回されて、クチュクチュと泡立つ淫水の音が糸を引き拳児と愛理の興奮を高める。

「ふぅんっ……! ちょ、ちょっと…やめ…!」

拳児が愛するのは乳房や乙女の森、奥の泉だけではない。首筋に息を吹きつけてみたり、耳を撫でたり。
まだ奥までは見ていない処から落ちる雫を掬い上げて、糸引くそれを口に含ませてみたり。
愛理が先程から体をいやらしくくねらせるだけなのとは対照的に、拳児は両手や体を幅広く使って愛理を愛していた。
その行為に愛理はプライドで持って抵抗しようとするが、一度流されてしまえば易々と白旗を掲げてしまう。

「はあっ!……ヒ…げ。わた、私……もう…」
「…見せてくれ、お嬢の全部」
「! また…そんなことっ……あっ……あぁ………はあぁっ!!」

引き金となった言葉に背筋がぴんと伸び、体が強張り、甲高い声。あえて避けられていた肉芽が指の腹にぐぐっと押し込まれる。
姫貝への刺激が強く強く加速して、飛翔させまいと支えていた意識を弾き飛ばした。
「ダメ、だ……あ、ああああぁ――っ!!!!」

初めての男がどうして自分の体を操ることができるのだと――それは大好きな男には体が勝手に反応してしまうから――
丁寧にセットしていたはずの髪を振り回し、子供がいやいやと駄々を込めるように愛理は叫びながら聖なる肉の秘口より白っぽい牝のエキスを吐き出す。
この瞬間、彼女は初めての絶頂に達した。

愛理の愛液のしぶきがぷしゅうと拳児の指の間から零れ落ちる。
漏れっぱなしだった情欲の息が止まったと思うと、少女の全身は空気の抜けた風船のように脱力した。

(ま、待って……何、コレ。こんなにきちゃうの?男の人にされるのって)
誰かに答えて欲しかったがやがて愛理は自力で答えを見つけるにたどり着く。そうなのだ。
女にとって、愛する男に抱かれるとはたまらなく嬉しくて気持ちいいことなのだ。
目には見えない愛という感情を確かめることができる機会。
答えに満足しつつも視線を移すと、拳児は膝で立ちこちらをじっと見ている。夢見心地な表情のままで余韻に震える唇を動かす。

「…すごく、気持ちよかった」
「みてえだな」
けれどこれで終わりではない。少し目線を下げると、先程から気にはなっていたソレがこちらを向いていた。
「凄い。私…で、こんなに?」
普段のサイズを知っているわけではないが、愛理は天を突くような勢いで怒張しきった播磨のペニスを見て呟く。
思うのは不思議な満足感とこの後の期待、何より熱の冷めない内に繋がり合いたい――ということ。
「責任…とるわ」
「何か変な言い方だが…悪ぃ、頼む。もう限界だ」
拳児は愛理の体はそのままに、足元のほうへ移動して向かい合って腰を落とす。
あおむけになった少女の両足を中空に開き、潤滑油に満ちた肉薔薇に自らのそれを突き出すように近づけた。

49 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:17:40 ID:pwkwzuS6

(見られてる……近づいてる。私の大事なトコロに)

恥ずかしさに飛び退きたくなるが、押さえこむ覚悟はあった。あと必要なのは彼の背中をほんの一押しするだけ。
「ヒゲ…」
「あ?」
「大好き。私を――あなたのものにして」
「――くっ」
挿入の直前、愛理は拳児に微笑みかけた。それを受けて拳児は改めて愛理の美しさに沈む。
汗か先走りか、わずかなテカりを見せる突貫を膣口に当てて一思いに力を込める。瞬間、子宮に通じる門が左右に一気に開かれた。
「っ! あ…はぁ……入っ」
直後、ズクンと剛直が突き刺さる。愛理は羞恥と恍惚の声はあげるも、自由な手はシーツを握り締めるばかりで目立った抵抗は見せなかった。
「あ、くぅ、あぁっ!!」
激しい締め付けが拳児の侵入を拒む。だが拳児にとって処女の抵抗はもはや更なる高ぶりへの燃料でしかない。
愛理の太腿を両手で掴んで引き寄せるように、また自らも深々と突き入れた。
「はぁっ……入った…全部、ナカに。ヒゲのが…全部」
愛理の言葉にシンクロするように繋がった隙間から処女の証が流れ出る。
「お嬢…」
「だ、大丈夫…このくら…い。それより、ねえ、私って……どう…なの?」
「…俺も経験ねえけどよ。サイコーだと思うぜ」
目の淵に涙を溜めながら気遣いを見せる愛理。拳児は今にも動き出してしまいそうな下半身を殺し、
せめて痛みを紛らわそうと、身をかがめて唇を重ねる。
「んっ!? ん……ちゅ、んむぅ……」
突然の不意打ちに驚くも、男の愛に応えようと愛理は貫かれながら唇を動かす。
味わうように、味わわれるように互いに舌を這わす。先程のときよりも、時間をかけて互いの粘膜をかき回される。
惜しみながら唇を離しても、それは息継ぎ。すぐさま距離はゼロに。再開される愛のついばみ。互いの愛を確かめ合う。

(バカぁ…こんなことされたら、ん、どれだけ愛されてるかって…逆に)
接吻を何度も続けた後に、愛理の、外部からの異物に本能的な拒絶を見せていた部分がこれまでと違う反応を見せ始める。
血の色が薄れて奥からの湧き水があふれ出し、硬くなっていた腰がわずかに浮いては引こうという動きを見せる。
それを悟ったのか拳児自身も前後に運動を開始していた。

グチュン――グチュッ!

「んっ! ふあっ……お、奥っ!!」
「お嬢…お嬢……!」
「はあっ……ヒゲぇ、あのね、痛みがだんだん………代わりに、気持ち……イイ…よ…あぁっ!!」
背中に手を回し、熱いくちづけを交わし、隙間なく密着した体勢で互いの口の中を隅々まで味わう。
ぷしゅ、ぷしゅう――
下の口で拳児がピストン運動をすれば、愛理はそれに合わせるように愛液を漏らしていた。
「っ…もう一回…ううん、もっと」
「くう……お嬢、中身全部持っていかれちまいそうだ」
拳児が堪えるような声をあげる。キモチイイのは自分一人ではない。愛理はより一層深く感じてもらおうと、体の内の緩急をきつくした。


50 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:18:08 ID:pwkwzuS6

「うお!? お、お嬢……それ…待て……!」

拳児はより強い締まりを突然見せた女の蜜壺に、脳が痺れそうな快感を味わうことになった。
元々一度も達しておらず、色々な意味でご無沙汰していた息子である。正直なところ、挿れた瞬間は暴発しそうになったのだ。
「ダメ……もう待たない。待てない。王手よ……だって私ももう……んっ! ひゃっ!!」
切なげに目を閉じ、喘ぎの混じった言葉をつむぐ愛理。その姿に拳児は待ったの声を無理矢理封じられてしまった。
求められていることが分かり腰の動きも再開してしまう。
「くう、くううっ……! お嬢、もう……!」
「来て…全部、私に頂戴……おかしく、なる。おかしくしてぇっ……!」

ぐっちゅん、ぐっちゅん。ちゅぱちゅぱ。じゅくん、トロトロ。
上下の口による旋律はクライマックスを迎えていた。
ぶつかりあう、汗ばんだ肌と肌。
拳児のかつてないほどに膨れ上がっていたペニス。強く脈打ちその内部に情動の塊が集う。
愛理の膣内は雄の限界に合わせるように収縮し、幾度となく突かれた子宮口はわずかな広がりを見せていた。
二人は互いの繋がる部分から、一つの頂点へと昂ぶっていく。
「お嬢、く…くうぅっ……出す! 出るっ! イクぜっ!」
グワッ――
「来る、何か来る……! …ヒゲ……あ、はぁ、熱い、熱いよ、出、ああぁっ―――!」
鮮烈な光が女の膣の中で瞬いた。互いの声に、快楽に、見せる表情に、二人は確かな愛へと導かれていく。
子宮が白い涙を流せば、拳児の抑えに押さえ込んできた鯨のごとき欲望がそれを飲み込んだ。


◇  ◇  ◇

「……あ…まだ、奥でトロって……ん、やっぱり熱い。ねえヒゲ」
「あ?またかよ。ったく」
互いに果てて、一通りの情事が終わった後も、愛理はたっぷりと注がれた子種の存在を己の中心に感じていた。
拳児の胸板に自身の胸を乗せるように弛緩した体で抱きついて、甘えるように時折キスをねだる。
やれやれと甘えんぼのお嬢様に呆れを見せるも、しっかりとその度に応えていた。
「んちゅ……ぷはっ。ありがとう。ねえヒゲ?」
「おいおいもう寝ろよマジで。明日ぶっ倒れても知らねえぞ」
「分かってる。けど、あのね……お願い。これからも私と一緒にいてくれる?」
「あ?」
「卒業しても、友達とか元クラスメイトとか、元許婚とかじゃなくて。ずっと一緒に…」
「…そりゃお願いじゃねえだろ」
拳児はぴしゃりと言い切ると、少しだけ気を悪くしたように天井の仰ぎ、そこのよくわからない模様を数え始める。
その態度に愛理は放心したように固まってしまった。
「俺が惚れた女を離すと思ってんのか?」
「!」
愛理は泣き笑いの表情で抱きついて、最後にもう一度愛する男とキスをした。


51 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:18:54 ID:pwkwzuS6


◇  ◇  ◇

数年の時が経過した。愛理は――かつては沢近、今は播磨という姓を得た少女は成人しアメリカの地にいた。
腕の中にいるのは、いまや最も大切な存在。半年ほど前に生まれた我が子。
そして隣にいるのは愛する男、播磨拳児。自分と同じほどにまで伸びた髪が風に流れる。
今の自分が紛れもなく幸せの絶頂にいるのは間違いないし、疑う余地はカケラもない。しかし――

「納得いかないわ。ありえない。なんなのよ、いくら慣れてるからって…一体あの子は何なわけ?」
「しつけー奴だな…いい加減機嫌なおせ、な?母親なんだから寛大な心でだな」
中古で買ったオープンカーの運転席にて。拳児は日本とは比較にならない広大な大地を走りながら必死で機嫌取りに徹する。
アンタが悪いんでしょ、とは愛理の言だがあの事態は収まった。結果オーライではないのか?
全く、久しぶりに友人達の見舞いと溺愛すべし我が子のお披露目に行ったというのに、何故最愛の女の膨れっ面を見なければならないのだろう。
そんな文句をぶつくさ続ける拳児の額にあるのはまだ新しい腫れ痕。それを見ながら愛理は回想する。


『これが愛理ちゃんの子供?うわあ~可愛い~~!。見て見て八雲、烏丸君!』
『うん、すごく可愛い…男の子ですか?本当に珠の様な……』

最初は確かに順調だった。愛理にとっても昔の影を思い出させることもなく、天満とも八雲とも互いに祝福と安らぎの時間があったのだ。
だが――慣れない大学病院の空気が悪かったのか、再会に喜んでつい赤子の存在をないがしろにしてしまったのが悪かったのかは知らない。
愛理の抱いていた赤ん坊が突然火がついたように泣き出したのだ。
『あ、こらお嬢何やってんだ!ほれほれべろべろば~いい子でちゅね~』
『え?あ?ご、ごめんねつい話し込んじゃって…ほらほらお母さんよ。ちゃんと傍にいるわ、ほらほら』
普段なら二人であやしていれば次第に収まるのだが…一向に泣き止まない。授乳の時間にはまだ早いしおむつにも問題はない。
赤ん坊にはそういうことはよくあるし自身も経験しているが、これほどに手がつけられない事態は全くの未知。
『任せて愛理ちゃん! ほらほらお母さんとお父さんがいる、だめだよボク。あ、名前なんていうの?』
医者となっていた天満も持ち前の笑顔で奮闘するも空回り。ピコピコを動かしても効果はゼロ。
『…お嬢が怖いんじゃねえか?よっしゃお父さんに任せな! ほれほれ泣くな、びろ~ん……なんてこった泣き止まねえ!』

そして強引に赤ちゃんを奪ったこの男は、馬鹿面のままとんでもないことを言い出したのだ。

『…妹さん頼む!』
『あっ…は、はい!』
『え?ちょっとだめよ今は泣いてるんだから……え!?』

ねーんねーん…ころーりよ…おこーろーりーよ…ぼうや~はよいこ~だ…ねんね…し…な……

歌だった。日本の歌。無論、自分だって歌はよく聞かせる。しかし八雲の高らかな声、美しい唇に乗るのは確かな愛。
『……泣いたらだめよ。あなたは多くの人に祝福されてる。素晴らしい人達の子供。それに男の子なんだから、ね?』

縦に抱きまだ全て見えないはずの瞳を見つめて、初対面の幼児に慈愛でもって接する八雲の姿には正直愛理すらが目を奪われてしまった。
既に号泣どころかとびっきり機嫌がいいときの笑顔がそこにはある。

『すごーい八雲!どこで習ったの?あ、そっかサラちゃんのトコでいろんな歳の子のお世話してるんだもんね!』
『さすが妹さんだぜ。それに比べぶべらっ』

確かに――すごい。しかし、それとこれとは話は別。数年ぶりのはずの足技は衰えどころか更なる冴えを見せていた。ゴキッ。



52 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:19:24 ID:pwkwzuS6

◇  ◇  ◇

『ウチの母親っていつもガミガミ説教ですぐ怒るし、厚化粧で誤魔化してるけどホントはシワだらけ。腹の肉も気にしてるんだぜ。
けど口と手の出る早さだけは年々成長して親父も形無しでよ~その点八雲姉ちゃんはいいよな~
一歳違いなんて信じられねーくらい綺麗だし遊びに行くといつも優しいし。独身なんだろ?俺、中学になったら家飛び出して絶対』

「ま、待ちなさいっ!!」

悲鳴とともに跳ね起きる。遅れて束ねた髪が弧を描く。肌に吸い付く滝のような汗。愛理は気付けばホームにいた。
まだ息吹を感じる自然の香り。少し動くだけで音を立ててしまう粗末なベッド。太いがやや曲がった柱。
十代の頃に住んでいた所とは比較にならない小ささだが、愛理は逆にそれが気に入っていた。
充分な自由を不自由のないだけの資産と引き換えにして父方の家を抜け、
絵描きをする拳児と自分がCAとして働いていていた時期に溜めた貯蓄とで購入した年代ものの一戸建て。
日本と違い、州を選べば「買うだけ」にそれほどの大金は掛からない。もっとも"T"の力添えあってではあるが。

家具などの住むために必要な品々は子供が増えて買い替えの多い花井夫婦から譲ってもらえばある程度揃う。
赤子の養育に掛かる費用は時折届く謎の仕送りで賄っていた。
『自由は認めたが、孫を愛する権利の剥奪は許していない』添えられた一文である。
おかげで、拳児の稼ぎはあまり多いほうではなくとも贅沢さえしなければなんとかなっていた。

「うるせーなお嬢……コイツが起きるだろうが。まだ気にしてんのかよ…ったく」
「あっ…わ、悪かったわよ」

記憶を探る。そう、例の出来事から帰宅したらすぐに自分は寝入ったのだ。安らかに眠る子を抱きしめながら。

「あのよ。あんまり不安にならなくてもいいんじゃねーの?」
「え…」
「……俺はよ。俺は、お前がいい母親になったと思ってる。ほら見ろよ。
こいつはホントよく笑う。愛されてるってのが、”ママ”も言えねえのによくわかってるじゃねえか」

播磨の言葉と抱かれた我が子の表情に愛理は少し頭が冷えた。そして悟る。気にしすぎていたのは自分だけだったのだと。

「わ、わかってるわよ。別に……問題があるわけじゃないの。ただちょっと驚いちゃっただけ」
「は?わけわかんねーがまあ、分かったならいーんだよ」

そう。不安なんて何もない。困難があれば二人で乗り越えていけばいい。
私はこの子を全力で愛しよう。広い家で一人待つこともないように。親にさえ本当のことを言えない思いをしないように。
友達に囲まれて、いつか私達のように恋をする日が来るように。
人を愛し、愛され、理不尽に立ち向かい、自信を持って笑っていられる強い子になるように。

「ねえヒゲ」
「ん?」
「大好き。これからも一緒に頑張ろうね」
「オウ……って、んだよ、今更」
「えへへ」

二人ならきっと大丈夫。この男ならきっと全てから私とこの子を守ってくれる。愛の確かさ、その理由を教えてくれる。
愛理は我が子に申し訳ないと思いながらも、横たわったまま目を瞑り、新しくそして幸せな未来に想いを馳せた。



おわり

53 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/05/24(日) 20:20:20 ID:pwkwzuS6
・・・まあ、あれですが、こんな感じで。
ライトエロコメっぽいのを目指そうとしましたが無理でした。
お目汚し失礼ー