巨人小笠原、大切な何かを思い出す

「最近、睾丸が痛むことは?」「いいえ」「キンタマー、続く言葉は?」「分かりません」
「急に射精することは」「いいえ」「じゃあ結構です。お大事に」
「自分は何者か?」人が生きるということは、その答えを求めていくことに等しい。
そういう意味では僕も周りの誰かと本質的には変わらない。程度の違いこそあれど、だが。
病院からの帰り道、路地裏で小さな女の子がレイプされているのを見かけた。
ふいに睾丸が疼く。なぜか顎のあたりを触る。髭は生えていない。
考えるより先に体が動いていた。それよりも先に股間が反応していた。
「邪魔だ!!」近くにあった棒を、僕は卑劣漢の頭めがけ思い切り振った。男はパタリと俯せに倒れる。
「また強奪か」「これは救済」「巨人ファンなら幼女レイプしたいよな?」「一理ある」「確かに」
言葉の渦が僕の頭を飲み込んでいく。どんどん自分が分からなくなる。ただ一つ分かるのは、幼女の股がまだ開いていることだけ。
あとほんのちょっとだった。紙一重、入るか入らないかの瀬戸際で、懐かしい言葉が聞こえた。
「サンキューガッ…」目覚めると僕はまた病院で、すぐ側には原が立っていた。さあ、媚でも売っとくか。

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最終更新:2012年04月29日 18:53
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