巨人小笠原、『堕落論』になる

巨人がどんなすさまじい強奪と救済をもってしても畜生自体をどう為しうるものでもない。
ペナントは終った。北のサムライはすでに畜生となり、横浜の男はすでに新天地によって胸をふくらませているではないか。
畜生は変りはしない。ただ畜生へ戻ってきたのだ。サムライは堕落する。ノリブランドも二岡も堕落する。
それを防ぐことはできないし、防ぐことによって家無きホームレスを救うことはできない。
畜生は生き、畜生は堕ちる。そのこと以外の中に畜生を救う便利な近道はない。

Y-岡田に打球を好捕されたから堕ちるのではないのだ。畜生だから堕ちるのであり、射精するから堕ちるだけだ。
だが畜生は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら畜生の心はスランプに対して鋼鉄の如くでは有り得ない。畜生はキンタマであり名誉死刑囚であり、それ故戦犯であるが、堕ちぬくためには弱すぎる。
畜生は結局幼女を犯さずにはいられず、お薬を摂取にはいられず、無限に間に合わなくてはいられなくなるであろう。

AHRA辰徳著『堕落論』より抜粋




【元ネタ】 堕落論 作者:坂口安吾


人間。戦争がどんなすさまじい破壊と運命をもって向うにしても人間自体をどう為しうるものでもない。
戦争は終った。特攻隊の勇士はすでに闇屋となり、未亡人はすでに新たな面影によって胸をふくらませているではないか。
人間は変りはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。
それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。
人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。

戦争に負けたから堕ちるのではないのだ。人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。
だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。人間は可憐であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬくためには弱すぎる。
人間は結局処女を刺殺せずにはいられず、武士道をあみださずにはいられず、天皇を担ぎださずにはいられなくなるであろう。
(以下略)

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最終更新:2023年05月29日 19:12
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