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19章-4


《第二次クマッタの乱・4》

いったい何をしに現れた?
そういぶかしむ党員たちなど気にも止めず、
魔法剣士は両手をあげてクマッタの党首就任を祝福した。
その上で、彼は地面に這いつくばり、
クマッタ政権に自分も加えてくれるよう懇願したのである。
この行動に心ある人々は当然眉をひそめた。
クマッタを支持した者たちでさえ、魔法剣士は恥知らずだと嘲弄した。
クマッタはさすがに魔法剣士が哀れになったのか、
あるいは自分におもねる魔法剣士の言葉に気を良くしたのか、
彼の願いを聞き入れ、魔法剣士を自らの側近へと任命したのである。
売国奴との怨嗟の声が新党に充満する中、魔法剣士はクマッタに進言する。
新党首に就任したからには、威厳を民衆に示すためにも、ここは施政演説を行い、
クマッタがどのような党運営を行うのか明らかにする必要がある、と。

…結論から言えば、もっともらしく聞こえるこの進言こそ、
魔法剣士が巧妙に張り巡らせた罠であった。
しかし党首就任と魔法剣士の甘言ですっかり有頂天になっていた
クマッタが、その罠の存在に気付くはずはなかった。
しばしの思案の後、まんまとクマッタは自らの政権運営の方針を
党員たちに大々的に発表したのである。

…詳しく記述することは控えるが、クマッタのその政策は新党の理念とはかけ離れたもので、
同時に現実には到底実現不可能なものばかりだった。
そう、これこそが魔法剣士の狙いだった。
クマッタは自らの無能を衆目に晒してしまった。
クマッタ支持を叫ぶ名無したちの熱狂も一瞬にして冷めてしまった。
魔法剣士は嘲笑をあげながら、クマッタの無能を責め立ててた。

「ロコふるーちぇ伝説19章」