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61章


《うんぴの誕生》

…元来、彼はただの名無しであった。
無尽蔵の生命力を秘めていたが、誰からも注目されることもない、
ミジンコやバクテリアのごとく三戦板に漂うだだの名も無き存在であった…

時は《第3次クマッタの乱》と時を同じくする。
かのクマッタの傍若無人な暴れっぷりに多くの名無しが反感を抱き、戦いを挑んだ。
だが名無しの中の一人はそのような「多数をもって
一人を制圧する」という行為に疑問と卑劣さを感じた。
同時に、そうした名無しの攻勢に対して、倒れるどころか怯むことさえなく、
むしろますます力を増していくクマッタの姿に途方もなく魅力を感じていた。

クマッタと名無しが新党で死闘を繰り広げる最中、彼は呟いた。
「あー、糞名無しむかつく」

その声はまだ小さく、名無しにもクマッタの注意を引くこともなかった。
彼は今度は少し大きな声で言った。
「あー、糞名無しむかつく!」

だが、戦いの中でその声に耳を傾ける者はいない。
かのクマッタも顔では余裕を見せながらも名無したちの攻撃を凌ぐのに必死で、
彼の言葉にかまう余裕はなかった。
彼はみたび叫んだ。
「あー、糞名無しムカつく!!!!」

…彼は胸の中に芽生えた疑問を打ち消すことができなかった。
この世界において最強にして無敵の存在は名無しである。
名無しは決して倒れない。どこにでも潜むことができるし、
何度でも蘇ることができる。
だが、果たしてそれでいいのだろうか?
人は皆、生まれながらにして名無しだ。
ならばなぜコテハンを名乗るのか?
安全な場所に隠れたままで、本当の意味で成長を遂げることができるのか?
誰であれ人は、あえて困難に挑みそれを乗り越えるべきではないのだろうか?
そう、あのクマッタがやっているように。

…三度目の叫びはついに新党の人々の耳に届いた。
何より誰もが一つの流れに乗る中で、叫び続ける彼の異質さは際立っていたのである。
クマッタも含め、一同が沈黙し注視する中一瞬前までバクテリアと同等であった彼は、満足げに宣言した。
「決めた!今日を限りに俺は名無しをやめる!そして三戦板を崩壊させるクソコテを目指す!」

~かくしてここに、新たな反逆者の物語が始まることになる~

「ロコふるーちぇ伝説61章」