「第13話 細野と電話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「第13話 細野と電話」(2008/02/10 (日) 01:13:09) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<p>4日目の昼。昨日の報告でとりあえずひと段落し、スレも落ち着いた雰囲気。いつも通りみんなが雑談しながらジッポの登場を待っていた。<br>
<br>
【おまいらおはよう。ジッポはまだかぃ】<br>
【おはよふ】<br>
【ジッポおせーなー】<br>
おはようおまいら。今日もいい朝だな。<br>
【ジッポ!】<br>
【報告だー】<br>
おまいらwwww<br>
<br>
朝、起床後携帯で時間を確認しようとするとメールが入ってることに気付く。<br>
『いってきます』<br>
「・・・短っ!」<br>
なんだこの短文は・・・。寝起きで未だ寝ぼけた頭ではいまいち理解できない。<br>
気にしないことにしてトイレに向かう。昨日のポンデのせいか今朝はビッグベンだった。<br>
朝食にパンを焼き、フライパンで卵を焼いている途中。<br>
・・・ポンデ?<br>
・・・・・・間宮だよ!女だよ!女からのメールだったよ!<br>
火にかけていた卵を皿に移して携帯を開いた。<br>
しかしなんて打ち込むか迷う。というかどんな会話をご所望なのか全く分からない。<br>
「いってらっしゃい。バイト頑張って」<br>
自分で言うのもなんだがつまらないメールだと思った。<br>
食パンの上に目玉焼きを載せてがつがついただく。<br>
“パズーの鞄って魔法の鞄みたいね”<br>
名場面の食べ方で腹を満たすと、数あるDVDの中から何か見ようと模索する。<br>
でも大体見飽きるほど見たので少し古いものに手を出そうと思っていたら携帯が鳴りだした。<br>
細野からの電話だった。<br>
『もしもし、起きてた?』<br>
「ばっちり。飯も食ったよ」<br>
『シリアル?w』<br>
「ちゃんと目玉焼きと食パン食べたってw それで、どうしたんだ?」<br>
『いやー、暇だったから』<br>
単純明快。一応信用されてるらしい。<br>
「俺は忙しいんだぞw」<br>
『嘘付けww』<br>
「嘘ですw」<br>
何かそれから極めて普通に雑談。俺も緊張せずに話すことができた。<br>
『そういえばユウト、今日バイトは?』<br>
「いや、今日は休みだよ」<br>
『うわ、なんで昨日休みにしなかったのさww』<br>
ごもっともです。<br>
笑いながら間の悪いやつだなーとか言われた。俺だってそうしたかったよ!<br>
「なかなか上手いことまわってくれないのさ人生ってw」<br>
『悟ってるねw そういえばスプーン気づいた?w』<br>
「ああ。というか気づかないほうがおかしいだろw」<br>
『あれ見てて笑いこらえるの大変だったんだよw』<br>
お前も知ってたのかよ!<br>
しばらくスプーンには困らないからいいけどね。<br>
「言えよw そういえば間宮っていつもあんな感じなの?」<br>
『んー、あんな感じって?』<br>
「いや、メールが短文っていうか、必要最低限の文字しか送ってこないというか・・・」<br>
『ああ、慣れてないのもあるけど、元々意思表示が苦手な子なのよ』<br>
「ふーん・・・」<br>
『だからまぁ、多少目につくところは勘弁してあげてよw』<br>
「いやいや、それは全然気にしてないんだけどね」<br>
元より俺もそんなに人付き合いがいいわけでもなかったし。ネットでもやってなかったら俺もあんな感じのメールしかできなかったと思う。<br>
「なんにせよ、また遊べるの楽しみにしてるから」<br>
『はいはい、いきなり誘うかもしれないけどw』<br>
「うはwww」<br>
思わずネラー的な返事をしてしまったが、幸い気にした様子もなかったようで何ともなかった。でも次の言葉で度肝を抜かれることに。<br>
『で、知佳のこと好きなの?』</p>
<p>4日目の昼。昨日の報告でとりあえずひと段落し、スレも落ち着いた雰囲気。いつも通りみんなが雑談しながらジッポの登場を待っていた。<br>
<br>
【おまいらおはよう。ジッポはまだかぃ】<br>
【おはよふ】<br>
【ジッポおせーなー】<br>
おはようおまいら。今日もいい朝だな。<br>
【ジッポ!】<br>
【報告だー】<br>
おまいらwwww<br>
<br>
朝、起床後携帯で時間を確認しようとするとメールが入ってることに気付く。<br>
『いってきます』<br>
「・・・短っ!」<br>
なんだこの短文は・・・。寝起きで未だ寝ぼけた頭ではいまいち理解できない。<br>
気にしないことにしてトイレに向かう。昨日のポンデのせいか今朝はビッグベンだった。<br>
朝食にパンを焼き、フライパンで卵を焼いている途中。<br>
・・・ポンデ?<br>
・・・・・・間宮だよ!女だよ!女からのメールだったよ!<br>
火にかけていた卵を皿に移して携帯を開いた。<br>
しかしなんて打ち込むか迷う。というかどんな会話をご所望なのか全く分からない。<br>
「いってらっしゃい。バイト頑張って」<br>
自分で言うのもなんだがつまらないメールだと思った。<br>
食パンの上に目玉焼きを載せてがつがついただく。<br>
“パズーの鞄って魔法の鞄みたいね”<br>
名場面の食べ方で腹を満たすと、数あるDVDの中から何か見ようと模索する。<br>
でも大体見飽きるほど見たので少し古いものに手を出そうと思っていたら携帯が鳴りだした。<br>
細野からの電話だった。<br>
『もしもし、起きてた?』<br>
「ばっちり。飯も食ったよ」<br>
『シリアル?w』<br>
「ちゃんと目玉焼きと食パン食べたってw それで、どうしたんだ?」<br>
『いやー、暇だったから』<br>
単純明快。一応信用されてるらしい。<br>
「俺は忙しいんだぞw」<br>
『嘘付けww』<br>
「嘘ですw」<br>
何かそれから極めて普通に雑談。俺も緊張せずに話すことができた。<br>
『そういえばユウト、今日バイトは?』<br>
「いや、今日は休みだよ」<br>
『うわ、なんで昨日休みにしなかったのさww』<br>
ごもっともです。<br>
笑いながら間の悪いやつだなーとか言われた。俺だってそうしたかったよ!<br>
「なかなか上手いことまわってくれないのさ人生ってw」<br>
『悟ってるねw そういえばスプーン気づいた?w』<br>
「ああ。というか気づかないほうがおかしいだろw」<br>
『あれ見てて笑いこらえるの大変だったんだよw』<br>
お前も知ってたのかよ!<br>
しばらくスプーンには困らないからいいけどね。<br>
「言えよw そういえば間宮っていつもあんな感じなの?」<br>
『んー、あんな感じって?』<br>
「いや、メールが短文っていうか、必要最低限の文字しか送ってこないというか・・・」<br>
『ああ、慣れてないのもあるけど、元々意思表示が苦手な子なのよ』<br>
「ふーん・・・」<br>
『だからまぁ、多少目につくところは勘弁してあげてよw』<br>
「いやいや、それは全然気にしてないんだけどね」<br>
元より俺もそんなに人付き合いがいいわけでもなかったし。ネットでもやってなかったら俺もあんな感じのメールしかできなかったと思う。<br>
「なんにせよ、また遊べるの楽しみにしてるから」<br>
『はいはい、いきなり誘うかもしれないけどw』<br>
「うはwww」<br>
思わずネラー的な返事をしてしまったが、幸い気にした様子もなかったようで何ともなかった。でも次の言葉で度肝を抜かれることに。</p>
<p>『で、知佳のこと好きなの?』</p>
<p><br>
「・・・え?」<br>
『いや、だってそういうのがないと知らない人と会ったりしないでしょ』<br>
ぶっちゃけ下心満々だった。少なくとも好きとかそんな甘酸っぱい感情ではない。口が裂けても言えないが。<br>
「いやいやいや! 確かにやり取りしてていい人だなー、とは思ったけど」<br>
『いきなりそこまではいかない?』<br>
「いかないいかない。悪い人じゃないと思ったからちょっと会ってみたいとは思ったわけで・・・」<br>
なんかいい訳くさいし、あざとい匂いがぷんぷんする。<br>
『・・・まあいいけど、ちょっと気を付けたほうがいいと思うよ』<br>
「ん・・・つまり?」<br>
話が見えない。<br>
『昔から好奇心っていうか、面白いもの好きだったんだけどそれが普通の人より強いのかなー・・・かなり』<br>
「片桐さん?」<br>
『そう』<br>
「・・・俺期待されてる?」<br>
『・・・かなり?w』<br>
「俺そんな面白い人間じゃないよ・・・」<br>
『間違い電話に雑談持ちかける相手だもん。そりゃどれだけ面白いことが起こるか期待するのも仕方ないんじゃない?w』<br>
「ハハハ・・・」<br>
口からは乾いた笑いしかでてこない。<br>
「一応言っておくが、俺は今まで面白いことを言おうとする度にその場をホッキョクグマの聖地にしてきた男だからなw」<br>
『なんだそれwww』<br>
それから少しお互いのバイトの話とか、片桐や間宮についての話をして電話を切った。<br>
細野は近くのデパートの服屋でバイトしてるとか。たぶんイカしたとこに違いない。<br>
<br>
<br>
<br>
これが朝起きてからさっきまで起こってたことだ。とりあえず言えることは、えんぴつは奥が深い!!<br>
【おはようメールは好印象の証だぞ】<br>
【誰かこの浮かれジッポ殴れw】<br>
よっしゃお前表に出ろ!!!w<br>
【もう表だw】<br>
【俺は予測しよう。ジッポは細身と付き合う。・・・いや、ねーか】<br>
突然だが細身と遊ぶことになった。<br>
【えぇぇぇぇぇぇ!!!?】<br>
【どういう展開なんだ!?】<br>
詳細は夜話す。んじゃ用意してきま。</p>
<p> </p>