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サーター東部

新ルナー寺院 New Lunar Temple(聖地)

新たな「昇月の寺院」が建設中(1621年現在)の場所。正式には「勝利の月の寺院」という。いまだ不明の巨大な「むき出しのエネルギー」の宿る場所として選定された。
かつては、この場所には「新しき風の寺院」があった。それは純粋な荒れ狂う風でつくられた寺院で、その存在を感じ、聞くことはできても、魔術的な視力でなくては見ることはできない。その寺院への扉を開くことができたのは、「ストームウォーカー」という強力なオーランスの魔術師たちだけであったという。

スウェンズタウン Swenstown(都市)

サーター王がバルコス部族の“跳ね足の”スウェンの助けにより建設した都市。人口1,000人。守護ワイターは「スウェンの樹」の恐ろしい神霊。
プラックスとの交易の玄関口となっており、プラックスの騎馬遊牧民ポル・ジョニ族と特別な同盟を結んでいる。

ジャルドンキル砦 Jaldonkill(砦柵)

“毛皮屋”デリクがプラックスの半神“牙傑”ジャルドンを殺した場所。後に砦が建てられ、以後何度かプラックスからの騎獣遊牧民の侵攻を防いできた。
ダンディーロス部族が滅亡するまでは、この砦が部族の中心地だった。現在では名目上エンスタロス部族がこれを所有し、ルナー軍が駐屯して辺境警備の基地として使用している。

古の風の寺院 Old Wind Temple(聖地)

嵐の山脈の中腹にあるオーランスの聖地。遙かな昔より、数々の風車が建てられてきたが、それは風車で何かをするというより、風の止まらざる力を表そうとする試みであった。現在では、数百の風車が立ち並ぶ奇観を現出している。信仰心篤いものは風車を通して「嵐の領域」(神界)へ移動することができる。

嵐の山脈 Stormwalk Mountains(山脈)

プラックスの荒野と、ケタエラ地方を分ける大山脈。ラーンステイ神が混沌の侵攻をくい止めるために立ち上げたのだとも、ウロックスがプラックスの大族長ターダと高王ヴィングコットの間の戦いを止めるために作ったのだとも言われる。

ヴァルガストグレイヴ Vargastgrave(聖地)

第一期の英雄、“赤手の”ヴァルガストが、邪悪な風の司祭ロカマヤドンをうち倒したところ。ロカマヤドンを殺した後、ヴァルガストはダラ・ハッパの英雄“鉄の”ヴォルクに殺されたが、ヴァルガストは「嵐の領域」に召され、この戦いで死んだダラ・ハッパ兵はスラール(奴隷)として彼に仕えているという。

エグザイルステッド Exilestead(集落)

ヴァルガストが滅びかけたヒョルト人を集め、“境界の氏族”を創設し、ナイサロールの光の帝国への反抗を始めた場所。その避難民の中には、後に「光持ち帰りし者たちの探索」を初めて成功させることになる、農夫の少年ハルマストもいた。後にはポル・ジョニ族がデリク・ポルジョニに率いられてこの地に入った。
無法者、絶望者、追放者の集まる場所。時代によりその人口は増減する。現在は、ダンディーロス部族の生き残りが集い、ルナー帝国への復讐を誓って雌伏している。


ダンディーロス谷 Dundealos Valley(谷)

かつては騎手ウラーニン(Ulanin the Rider)とハイアロールを信仰するダンディーロス部族の支配する渓谷だったが、1618年に部族が帝国に滅ぼされた今は、アガーとターシュからのルナー移民により創立されたエンスタロス部族に支配されている。

ダンディーロス砦は破壊され、陽にさらされた髑髏が吊るされたままにされており、帝国に歯向かった部族がどのような目に逢うかを世に示している。砦にはゴーストがうろつき、ルナーの魔術師が地界から魔物を呼び出すのに使っているという噂が流れている。

谷にはステッドと、焼き払われた廃墟が散在している。周辺には青銅の鉱脈がおおく、エンスタロス部族が奴隷をつかって採掘をおこなっている。

エンスターラ砦 Fort Enstala(砦)


ダンディーロス部族の破滅のあと、属領地総督は砦の創設を命じた。帝国の技術者と奴隷とされたダンディーロス人が石造りの砦を完成させた。かつてのダンディーロス砦の河向こうにつくられたこの街は、ゴーストからよく防護されている。砦の中には新しい部族の評議会の館と“勝利の鷹”エンスターラへの寺院が作られた。その寺院の天蓋と塔はサーター人には見慣れないものであった。エティリーズ、ドバーダン、ターシュの鉱山の神であるアセーラとトーカルの社もある。ルナー帝国はこのエンスターラ砦を、征服されたサーター居住地のモデルにしようと考えているようである。

詩人の山 Poet's Mountain(山)


スカールド、吟遊詩人、音楽家たちの聖地。ここで寝たものはしばしば霊感を得ることができるといわれる。風が歌をうたう場所だが、ダンディーロス族の破滅のあとは、風は哀歌のみしか歌わなくなった。今やここを訪れるものはいない。

ラストキャスト Last Cast (聖地)


大暗黒の時代、混沌の軍勢が大荒野からケロフィネラへ進軍してきた。他の者たちは逃げ、最後にはウロックスとヴィンガだけが残った。“かつて友だった敵”がやってきたとき、ヴィンガはほとんど敗れかけたが、ここで最後の投擲をおこない、敵を滅ぼすことに成功した。ラストキャストは現在、追放者、無法者、赤い髪の女たちの避難所になっている。スターブロウの反乱までは、数人の聖なる隠者がこの寺院を護っていたが、それ以後この聖地は大きくなりつづけているのである。ルナーはこの地を捜索しているが、いまだ発見できていない。

ヴァージ The Verge (地域)


プラックスと嵐の山脈のあいだの地域。乾燥しているが、山脈からの雪解け水があたりを潤し、東の灌木ばかりの地に比べればゆたかな放牧地となっている。

曙の時代、ここは「光の帝国」からのがれた最後のオーランス人たちが逃れた地であった。現在はポル・ジョニ族が牛と馬の放牧をおこなっている。金属製品と奴隷をもとめてのプラックスからの頻繁な襲撃があるが、ダンディーロス部族との同盟でそれを乗り切ってきた。しかし、今や馬の民は孤立している。


蛮族の都 Barbarian Town (砦)


このうらぶれた都は、ポル・ジョニ族がはじめてプラックスに足を踏み入れたときに創られた。プラックス人に幾度も襲われてきたため、街は市壁に囲われよく防備されている。中央の広場には、部族と街の創始者、デリク・ポルジョニの像と社がある。オーランスが支配的な神である。デリクとポル・ジョニ族に忠誠を誓わないプラックス人は中に入ることはできない。

ピンパーの大岩 Pimper's Rock (聖地)


いつも奴隷が売られるところ

もともとはオーランス人とプラックス人に共有される簡素な祭壇で、虜囚となった親族を請け戻すために使われていた。ここで行われている制度化された奴隷交易は、おそらく「第一評議会」の時代に始まったものと思われる。

イサリーズ・カルトが何世紀にもわたって祭壇を取り仕切っており、大きな街が形成されている。街の住民は、なんらかのかたちで市場業、宿屋業、倉庫業にたずさわっている。

ルナーの征服以来、エティリーズ・カルトが市場の支配権を得ている。ルナーの税金と官僚主義のおかげで、奴隷交易のほとんどは地下にもぐってしまっているが、この違法取引にルナー人が絡んでいることも多いため、当局は多くの場合目をつむっている。



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最終更新:2008年09月25日 19:18
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