「何をしても勝利を」(2008/08/16 (土) 20:02:23) の最新版変更点
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**何をしても勝利を ◆9igSMi5T1Q
数時間前に伊藤博士から言われた事は分かる。
地下闘技場のような道楽を持っているとは言え、光成とて、人並みの倫理観も持ち合わせているつもりだから、
彼の期待に応えたいと思う気持ちはある。
けれど、自分に何が出来るのだろう。
それなりの財産はある。祖先から守り続けてきた権力もある。
だが、一匹の雄としてはすこぶる無力だ。
BADANという得体の知れない組織に対して、何をもって抗うことが出来るのか。自分には殆ど分からない。
この20時間で、彼らの姿が輪郭だけぼんやりと見えてきた気がする。
それは、山にたとえるなら富士山と言うよりエベレストと言うより、海中深くに存在する標高10000mを超えた巨大な存在。
それは、星にたとえるなら地球と言うより太陽と言うより、ブラックホール。
そこにあることは分かっていても、掴みきれず。
掴みきれないのだけれども、圧倒的な存在感で人々に畏れられる。
あるいは、神という存在があるのなら、それは彼らなのかも知れない。
そんな彼らに対して、自分はどうやって抗ったらいいのだろうか……
情報はある。
その情報を放送で、それとなくリークしてやればいい。
たったそれだけのことだ。自分に課せられた使命は、放送時に一言発するだけで達せられる。
だが、それが難しい。
自分にその難題がこなせるだろうか……
失敗、すなわちBADANにばれること。
この失敗を逃れて、参加者のみに情報をリークすることが成功だ。
そんな成功、ありはしない。
BADAN監視下で、BADANに気付かれないように情報を流す。早い話が、暗号。
参加者名簿には、暗号解読の得意な少年が記載されていたが、問題はそちらではない。
光成の方だ。
光成に、そんな暗号を考える能力がないのだ。
安易な暗号を考えれば、BADANにばれる。
そうなった時、自分だけでなく残された参加者の命も危ない。
BADANが、どうやって自分たちを集めたのか定かではないが、集められることは分かった。
これは、彼らに失敗した後のリセットが許されている事を示している。
自分たちの目的が達成困難になった場合、全首輪を爆破して再度同じ事を繰り返せばいい。
時空を飛びまわれる彼らにとっては同じメンバーを集めることですら困難ではないだろう。
(わしはどうしたらいいんじゃ……)
無力。
光成が痛感していることを一語で記せば、無力である。
ふと思う。
こんなとき、自分の知っている独歩はどんな行動をとるだろう。
彼は、恐らく自分より教養がない。暗号を考えろなどと言っても、決して考えられない。
それ以前に、考えようとさえしないだろう。
雄として、知力ではなく武力に頼り生きている独歩。
彼なら、きっと己の拳一つで抗うはずだ。
妻のことを想いながらも、妻のためにただ生きて帰る事を良しとしない。
武人として功を上げねば、生きている価値なし。
きっと彼は、そんな風に考えているだろう。
そして、武人としての功とは、警察や自衛隊などの功と違う。
守る生き様ではなく、攻める生き様。
それが武人であり、武神である独歩。
そして、その彼がこの場にいたならば、きっと体一つでBADANに立ち向かったであろう。
その結果がどうなろうと……独歩とは、そういう男だ。
然るに光成はどうだ。光成には、そんな武力があったか。
70を超える自身の人生を振り返り、光成は自分にそんな物が存在しないことを確認する。
何時だったろう。自分の腕力が絶対でないことを思い知ったのは。
勇次郎のように暴力を押し通せて当然、と思わなくなったのは何時だったろう。
もう。覚えていない。
母親に折檻されたときだったか。近所の友人と喧嘩したときだったか。
分からない。
けれど、それが凡人というものだ。
光成は凡人なのだ。
(何にも出来んのじゃ……)
当たり前だ。
武神などと大仰な二つ名を持つ友人とは違う。
地上最強の生物などと畏怖されている化け物とも違う。
この世に解けない謎なんて塵一つないなどと豪語できるほどの知力もない。
いたって凡庸。才のかけらもない愚図。けれど、それが凡人。
そして凡人だからこそ。光成は、憧れていた。自分が捨ててしまった夢を50年以上持ち続けたあの男に。
(独歩よ、おぬしの力が羨ましい。おぬしはきっと、わしにとってヒーローなんじゃろうなぁ……)
◆ ◇ ◆
不意に、携帯電話のボタンを押してしまった。
電話帳から、ワンタッチでのダイヤル。
便利なのもいいが、少し考えてもらいたい。
などと考えるこなたではないが、反射的に電話を切ってしまった。
(いやぁ、他人の携帯電話ってなんとなく使いにくいもので……)
かけ直すか。
いや、相手の状況が分からないのでは、かけづらい。
これが普段の高校生活ならともかく、今は殺し合いの現場だ。
冗談抜きで、電話の向こうは拳銃を突きつけられている可能性だってある。
安易にかけられない。
それよりは、こちら側に余裕のある現状。一旦電話があったことだけ向こうに知らせておき、折り返しがあるのを待つべきだ。
「な、なぁこなた。あの火事は一体なんだと思う?」
思考をさえぎり、ナギの声が届く。
殺し合いの会場。時は太陽が睡眠中の夜。天候は小雨。
そんな中、周囲の空気を読まずに目立つ民家の火事。
「んん~~、分かんないけど……なんだろね?」
「喧嘩があったんだろうよ」
独歩は喧嘩というが、喧嘩で出火など考えられるのだろうか。
いや……十分考えられるな。
修羅●門に出てくる龍造●徹心みたいな独歩が隣にいるのだから、らんま1●2に出てくる阿修羅みたいなのがいて火を吐いててもおかしくない。
とは言え、戦闘があったという仮定が正しかったとしたら、重要になってくるのは、その結果だ。
先ほど鳴海が、シェリスが、死んでしまった。
自分たちは、ほとんど無傷だったが戦闘による被害が軽視できない。
「しかし、もし喧嘩だとしたら誰か被害者が残っておるかも知れんな」
「うーん、そうかなぁ……」
ナギは戦闘の被害者が火事場に残されている可能性を指摘している。
けれど、これはあくまで考えられる可能性のうちの一つ。
仮に戦闘による出火だとしたら、一番考えられるのは当事者の逃亡。
勝敗に関係なく、出火した場所に残る理由はない。
目立つ場所には人が集まる可能性が高いわけだし、どんな人間もすぐその場を離れる。
離れないとすれば、何らかの理由により移動が出来なくなってしまった可能性だが、そんなことありえるだろうか?
正直言ってほとんど無いと、こなたは思う。
「DIOのような者がおるのだぞ、戦闘で出火してもおかしくあるまい」
「いや、そうじゃなくてね。戦闘が終わって残ってる人がいるかなぁと」
「動けなくなっている人が、いるかもしれないじゃないか」
ナギの言うこともわからないではない。
けれど、色々な可能性を考えれば、やはり、近づくべきではない。
たとえばパピヨンなら、きっとそうする。
「それに……ハヤテがいるかも知れん……」
「ハヤテが……」
その言葉を聞くまで、すっかりその可能性に気づけなかった。
そうだ。ハヤテだけではない。かがみやつかさも、あそこにいる可能性があるんだ。
もしも、彼女たちなら……たとえいる確率が0.1%でも助けに行ってあげたい。
もちろん、それでも多分……あそこには誰もいないんだろうけど……
「…………わたしはハヤテに……」
ナギの言葉が詰まる。
彼女がハヤテに対して持っている感情は、同性でなくとも分かる。
そして、2人の関係もただの執事・主ではなさそうだ。
こなたは、以前入ったデパートの中でナギとハヤテとの関係を少しだけ聞かされていた。
ナギはハヤテの主人である以上に恩人であると。
冗談みたいな借金生活と、生きているのを呪いたくなるような両親の下で育ったハヤテ。
詳しいことは分からないが、数億円する絵画の贋作を小学校に入る前の幼児を使って売りさばいていたという悪人両親だ。ロリコン父より酷い。
その両親に捨てられた後、借金の肩代わりをし、拾ってくれたのが三千院ナギらしい。
ハヤテは笑いながら、デパートを歩いている途中に話してくれたが、彼が笑顔を取り戻すまで、一体どれほどの時間を要しただろうか。
三千院ナギと、ハヤテの関係がどんなものなのか、こなたには想像もつかないが、ただの主従関係ではないのだ。
「ナギはハヤテに会いたいの?」
「無論だ」
「なら行くか」
「でも……」
言いたいことは色々ある。
あそこに人がいる可能性は、ハヤテだろうと誰だろうと極めて低い。
だが……ハヤテとナギとの関係を考えると引くしかなかった。
「んじゃ、行こっか」
時計を見ると、既にパピヨンとの約束、30分を過ぎている。
予定通りこのまま学校に向かう訳だが、少々寄り道をしても構うまい。
どうせ、あの家に行っても数十分もかからない。
3人は学校に行く途中で、火事現場へと足を運ぶことに決めた。
少女2人を馬に乗せ、独歩たちは進む。
時間は夜、星空は雨雲に隠されて黒く塗りつぶされていて何も見えない。
空から落ちてくる水は、無色のまま。
肌に触る感触と冷たさとアスファルトにはじける音だけが、その存在を伝えてくる。
だが、3人にはハッキリと分かった。これから深夜にかけて、この雨は豪雨に変わるだろう事が。
そうなった場合、もちろん件の火事は消火される。だが、問題はそんなことではない。
ただでさえ体力を消耗している現状だ。すぐさま、安全な場所で休みを取る必要がある。
急がなくてはならない。
全員がそう思った。なぜなら、ここには小学生と変わらぬ体躯の少女がいるのだから。
そんな折、首輪探知機が二つの反応を見つけた。
「誰かいるぞ……」
場所は、火事を起こした家ではない。
「2人か……という事は、殺し合いに乗っている者ではなさそうだな」
「うん、そだね」
ナギ、こなた、独歩の3人は、互いに目配せをしてその場所へと進んでいく。
そして……
「な、何をやっているのだお前は……」
そこに、ありえない格好をした男女2人を見つけた。
◆ ◇ ◆
「誰かいるな……」
そのことに気付いたのは、フランシーヌだった。
常人より遥かに優れた感覚能力、70年積み重ねた戦闘経験。
彼女は誰より索敵能力に優れていた。
「人数は?」
「分からん、だが1人ではない」
ジグマールは、身振りでフランシーヌに隠れるよう指示を出す。だが……
「待て、向こうはこちら側の人数にも気付いている」
そう言いながら上着を脱ぎ、両手を後ろに回しながら、脱いだ上着に手を絡める。そして、うつ伏せになって倒れた。
一瞬、彼女の行動分からなかったジグマールだが、直ぐに理解し、上着で両手を縛り、頭を踏みつけた。
「っくそ、こいつ逃げ出そうとしやがって」
「っ貴様、離せ!」
とっさの演技。その瞬間、1人の男と2人の少女、そして1頭の馬が現れる。
「な、何をやっているのだお前は……」
「いや何、この女を取り押さえていたところだ」
「そいつは……」
現れてきた3人は、ジグマールとフランシーヌの姿に三者三様の反応を見せている。
「まさか、お前。こんなところで、その……」
「なんというエロゲ展開……」
いや、違う。少なくとも、エロゲ展開ではない。
だが、今のところジグマールが危険人物なのかどうか決めかねているといった様子だ。
「お、おい、ふざけるな。あ、相手は……お、女だぞ」
顔を唐辛子のように真っ赤にしながら、どう見てもSMプレーな成人男女2人を見つめる少女。
「……っく、た、助けてくれ」
上手い演技だ。ジグマールはフランシーヌに対して、素直にそう思う。
だが、一体この演技に何のメリットがあるというのだろうか。
「おめぇは……」
「や、止めろ。助けてやってくれ」
金髪少女は激しく困惑しているが、善意を失っていない。
当然のことだろうと、ジグマールも思っていたが……
「待てナギ。その女は、俺や勝に襲い掛かって来た奴だ」
「なんだと……」
ようやく理解できた。
よく見れば、男はフランシーヌの語っていた隻眼初老の男。
つまり、我々が倒すべき敵の1人であり、フランシーヌを敵視している男でもある。
フランシーヌは気配から、彼がいることを察したのか……
いや、違うな。
恐らく賭けたのだ。はっきり言って残りの人間は限られている。
その上で誰が数時間前はどこにいたのかという情報があれば、かなりの確度で遭遇する人間を予測できる。
フランシーヌはそう予測し、隻眼の男がいる可能性にかけたのだろう。
いや、彼がいなくとも、彼の仲間にフランシーヌの特徴を伝えていたとしたら、この作戦は効果的だ。
(なるほどな……かなり高確率で成功する見込みがあったわけだな。しかし……)
改めて思う。
フランシーヌの冷徹さを。
考えてみれば、この女は出会った当初から異常だった。
何食わぬ顔で、キュルケの名をかたり無害を装いつつ近づいてくる用心さ。
戦闘時の無表情さ。冷徹さ。
そこまではいい。
問題は、一度戦闘した相手に対する切り替えの早さだ。
ジグマールは共闘を依頼した側だし、赤木という手本があるので気持ちの切り替えは早く済んだ。
だが、この女にはないはずだ。
(まともな感情というものがないのかフランシーヌは。味方でいるうちは頼もしいがな……)
「……一体、どういうことだ。その女は何をやったんだ」
「わ、私は何もやってない」
「騙されてはいけない、この女は私に、こうやって騙まし討ちを……」
「独歩さん……」
少女たちは、隻眼の男の方を見つめている。
彼も、どうしたものかと判断に迷っているようだ。
一度自分を襲ってきたフランシーヌを信用することなどあり得まいが、かといってジグマールを直ぐに信じていいかどうかも分からない。
刹那。
フランシーヌの体が揺れ動く。ジグマールの足をはずし、一瞬のうちに飛び跳ねて体勢を立て直す。
そして、攻撃。
両腕を縛られたまま、柔軟性に富んだ蹴り主体の攻撃をジグマールに浴びせかけてくる。
(ナイスだ、フランシーヌ)
無論、本気ではない。
一度戦ったジグマールには分かる。確実に、これは演技だ。
「き、貴様……ふざけてた真似を」
演技には演技を。
ジグマールとて、長年ホーリー部隊隊長を務めた男である。
劉鳳などの猛者を騙し続けた演技派だ。
互いに傷つかぬように力を調整しつつ、攻撃を繰り返していく。
「た、頼む……、私を信じてくれ」
攻撃は、見た目だけ派手になっていく。
当たるはずもない大振りな蹴りや拳がお互いの間を駆け巡る。
「……その子達のためだ、手を貸して欲しい」
一旦、フランシーヌとの距離をあけて、隻眼の男に近づく。
まだここでは手を出さない。
男が共闘を受け入れ、フランシーヌに近づいたとき。
そのときが、戦闘開始の合図だ。
「アンタのその鍛え上げられた体は伊達じゃないはずだ。私、ジグマールと共に戦えば、あの女を殺さずに押さえつけられる。
頼む、これ以上の犠牲者を出したくない」
「……」
無言のまま、男が構えを取る。内心のガッツポーズを抑えるのに苦労する。
「すまない……恩に着る。では、行くぞ」
ジグマールが男と共に、フランシーヌに突撃しようとした……
その瞬間だった。
後頭部に激痛を感じ、ジグマールは大きく弾き飛ばされた。
「なぁに茶番やってやがんだ」
男の攻撃は、ジグマールに襲い掛かってきたのである。
「気のねェ攻撃ばかり。どれもこれも紛い物……くだらねェ……」
背負ったデイパックを振り落とし、男がジグマールとフランシーヌに向かって歩いてくる。
「おめぇさんたちが、仲間だって事はさっきのやり取りでよく分かったよ」
眼帯をはめた傷だらけの顔全体に笑みを貼り付け、男はジグマールに襲い掛かる。
(は、速い……)
とっさに人間ワープを使ってかわすが、男はその技を見て笑い声を上げる。
「くっくっく……、おめぇさん。何で今の技を使わなかったんだ?」
「そ、それは……体力を大幅に消耗するから使いたくなかっただけだ……」
「そいつは面白ェ……」
どう見ても確信している。自分たちが、共犯だということを……
(どうする。どう言い訳する……)
「拘るなジグマール、最善は潰れたが、まだ次善以降が残っている」
ジグマールの悩みをあっさりと壊し、フランシーヌは自分たちの関係を暴露する。それだけでなく目的までも。
「な、何を言ってるんだ……貴様! この期に及んで命乞いか」
「もう芝居はいい。それより良く見ろ。勝機は他にも転がっている」
(あの男は、お前が強いと言っていた奴じゃないのか? 自分では勝てない、そう言っていただろうが)
ジグマールはフランシーヌの言葉の矛盾に激しい苛立ちを覚える。
(逃げだ。今は打つ手がない……)
と思い、おかしいと気付いた。
(隻眼の男の脅威を教えたのはフランシーヌだった筈だ)
武器がなければ、太刀打ちできない。
そう言っていたはずだ。
それを翻して、勝機はあると言うからには、それなりの根拠があるはずじゃないのか。
わずかな逡巡。
その間にも男はジグマールに攻撃を続ける。
人間ワープを使えばかわせるが、体力の消耗を考え出来る限り使わずに避けていく。
(何たるスピード、パワー……。本当に勝機などあるのか……フランシーヌ、援護を……)
だが、ジグマールの考えを他所にフランシーヌはあらぬ所へと走っていく。
(裏切る気か!)
フランシーヌが向かった先は、馬の上にいる2人の少女。
蹴り上げられる馬の蹄をかわし、その跳躍力をもって駆け上がる。
「スパイスガール、武装……」
金髪の少女が何かの人形を出すが、逆にそれを足場にして横っ飛びをし、もう一人の少女の方に飛び掛る。
少女が、腕時計のようなものを構えるが、それより早く少女の体を電柱の上へと放り投げた。
「えっ、ちょ、ちょっと……」
そして、自身も猿のような身軽さをもって電柱の上へと駆け上がる。
電柱の頂上で、少女を掴みとり右手で足からぶら下げる。そして、左手を横にまっすぐ伸ばしバランスをとる。
「や、止めてよ離してよ……」
ジタバタと動く少女を気にも留めず、フランシーヌは冷ややかな視線を送るのみだ。
(なるほど、勝機か……)
「形勢逆転だな……」
「開き直りやがったな」
構えを解こうとしない男を前に、冷静さを取り戻したジグマールは告げる。
「おっと、もう攻撃しない方がいい。彼女は冷酷でね、上にいる娘の命は保証できない」
瞳に闘志を残したまま、男は両手をだらりと下げる。
「だが、私は彼女と違って若干の温情がある。君が、勇次郎、ラオウ、ケンシロウの3人のうち誰か一人を倒してくれるというのなら、あの娘の命を助けてもいい」
「随分な言い草じゃねェか」
3人の名前に、DIOを加えようかどうかは悩んだが、結局入れなかった。
DIOは自分を超えるアルター使いだ。あの男は、ジグマール自身で倒さないと成長できない。
「あまり長く猶予を与えるわけにも行かないんだがね……悩んでいるようなら、人質は2人いるんだ。一人には退場してもらっても構わないんだが」
辺りを静寂が包む。雨音だけが、支配するその空間。
雨足は徐々に強くなり、次第に本降りへと姿を変えていく。
「どうする、どうする? 君ならどうする?」
「……返事はノーだ」
隻眼の男ではなく、馬から飛び降りた金髪の少女が応える。
「立場が分かっているのかね」
「分かっているさ、武装錬金」
掛け声と共に現れたもう一体の小さな人形。「狙いはあの男だ」少女の声に従って、そこから小さな矢が放たれる。
他愛ない攻撃。だが、逆らったことに変わりない。
「落とせ、フランシーヌ」
ジグマールの声と共に、金髪の少女が駆ける。
隻眼の男が、ジグマール目掛けて攻撃を再開する。
フランシーヌは娘から手を離す。
金髪の少女は、娘の落下地点へと移動する。
ジグマールが、その場所へ人間ワープする。
「見え見えなんだよ」
予測していたといわんばかりに、隻眼の男がその場所へ現れる。
ジグマールに一撃。
娘の落下寸前に、少女が大きな人形を使って地面を殴る。
落下した娘は、まるでトランポリンに跳ねるように優しく跳ね返される。
隻眼の男が、ジグマールに追撃をかける。
跳ね返された娘が、中空で半回転しつつ地面に着地する。
金髪の少女が武装解除と呟きつつ、娘のそばへと駆け寄る。
フランシーヌが地面に飛び降りる。
男の追撃が、さらにジグマールへと襲い掛かる。
鉄片を渡された娘が、武装錬金と呟き小さな人形を顕在させる。
この時点で、男と少女2人の距離は10mを越えた。
(十分だ)
ジグマールはフランシーヌに向けて、作戦決行のサインを送った。
そして、フランシーヌは男が投げ捨てたデイパックを拾い上げる。
形勢は一瞬にして決まった。
「動かないでもらおう」
デイパックの中に運良くあった武器、イングラムM10を突きつけてフランシーヌが冷淡に告げる。
今度こそ、妙な人形の加勢は期待できまい。
実を言えば、フランシーヌが娘を人質に取った行為。あれ自体がフェイクだった。
フランシーヌが、娘をぶら下げたときにとった左手を横にまっすぐ伸ばすという行為は『武器を奪え』のサインだ。
もとより、人質一人とったところでどうなる訳でもない。男が無視して攻撃を続けてくれば、こちらの負けだった。
なぜなら、幼女2人を殺したところで、戦闘の勝利ではないのだから。
男に人質というものが意味を成さなかった場合、どちらの女を人質にしても、ジグマールたちに勝利はなかっただろう。
だがら最初から、人質に期待はしていなかったのである。
期待していたのは、男に出来る隙だ。一瞬でも隙を見せてくれれば、武器を奪い取れる。
中に何が入っているかは運任せになるが、この程度の幸運を引き当てられないようでは、到底勝ちは望めない。
そして、奪い取った武器はもちろん……
「ぱらららっ」
男に使うためのものだ。
◆ ◇ ◆
フランシーヌだか、エレオノールだか言う女の手から放たれた銃弾を、銃口と引き手の動きだけで独歩は避けた。
全て避けきれるものでもない。数発は被弾する。
しかし、驚異的な瞬発力でエレオノールとの間合いを詰める。
独歩が正拳を構える。女が銃を構える。
黒王が飛び出して、女は大きく避けるが、体勢が崩れる。そこへ、独歩の拳が飛び出す。
「ゆるゆるだッ!!」
だが、独歩の攻撃はエレオノールに当たることなくジグマールにさえぎられた。
「2対1って訳か……」
銃火器、瞬間移動、衝撃波。
どれ一つとっても、生半な相手ではない。
その上、こちらは加勢を期待できない。せめてパピヨンでもいれば話は違ってきたのだが……
「ば、馬鹿を言うな! 私たちも戦える」
「……おめェたちは邪魔だ」
敵の狙いは、どう見ても独歩一人。
加えて、逃げ足に有効な黒王号までいる。こなた達なら逃げられる。
もしも、独歩が黒王の力を知っていれば、逃げ足ではなく戦力と捉えていたかもしれないが、
それでも、この場では逆に良かったといえるだろう。
話している最中、一瞬、エレオノールの動きが止まる。予備マガジン交換だ。
その隙を突いて、独歩は加勢しようとするこなたとナギを黒王号に放り投げる。
「ぁ……ドッポン…………」
「足手まといは消えな!!」
ぎゃーぎゃーと喚く、女2人にオートマトン。
だが、彼らの思惑など関係ないと言わんばかりに、黒王号は駆け出す。
「独歩ぉおーー」
走り去る黒王号を背に、独歩は2人の敵と対峙する。
「アイツらには手ェ出さねェんだな」
「戦力外なものでね」
「っけ……」
強い相手を倒せるときに倒しておく、弱者には最初から興味もない。
ジグマールもエレオノールも、全身でそんな態度を示していた。
◆ ◇ ◆
徳川光成は思う。
なぜ、自分は独歩のことが、これほど愛しいのかと。
幼い頃憧れた最強への夢を、彼に託しているから。
それもある。
空手に50年費やしてきた男の拳には、確かな強さが宿っている。
あの男なら、もしかしたら地上最強の夢を叶えてくれるかもしれない。
そう思わせてくれる。
けれど、それだけではない。
強さだけなら、独歩も認めているように義理の息子克己がいる。
空手を終わらせた男とまで言われ、烈海王に敗れはしたものの、花山薫に打ち勝ち驚異的な身体能力を見せ付けた。
たとえば音速拳。
あれを独歩に打てといっても、打てるもんじゃないだろう。
独歩が見せた菩薩の正拳も、あれに比べればどう見ても劣る。
だが、どうしてだろう。
自分は克己の空手より、独歩の空手に憧れてしまう。
昔馴染みの友人だからと言ってしまえば、それだけかも知れない。
けれど、恐らくそれだけじゃない。
(多分なんじゃが……独歩の空手は泥臭いんじゃ)
克己対花山の決着は、腰をすえた状態からの音速拳連打であった。
対して、独歩対天内の決着は片足を壊された状態からの目潰し。
もちろん、オーガの乱入というアクシデントはあった。
だが、それはともかく、本来なら戦闘不能になってもおかしくない怪我を負っておきながら、目潰しという卑劣な攻撃ができる。
それが独歩の空手ではないだろうか。
後退のネジをはずしていると自称する彼は、綺麗なフェアプレーをする男ではない。
恐らく、虎殺しと称される過程で、人間用の空手を捨ててきたのだろう。
攻めて攻めて攻めまくる。
たとえ泥臭くとも、勝利を得る。
それが独歩の空手なのではないだろうか。
(だから、好きなんじゃな……しかし……)
光成は溜息をつく。
(今思い出しても仕方のないことじゃがなぁ……)
独歩がどうなっているのかなど、知りようもない。
残念ながら、誰がどう見ても独歩より強い勇次郎と同じ檻の中に閉じ込められた状況。
次の放送では、独歩の死を伝えなければならないかも知れない。
生きていて欲しい。切にそう願う。
──光成さん、何とかして参加者たちと接触する手段を得ていただきたい。
伊藤にそう言われなくとも、光成自身もそんな手段を求めている。
あるとは思えない、けれど、ないと困る。
独歩が……独歩が死んでしまうかもしれないのだから。
可愛がっていた独歩のために。
無いかも知れない手段を求めて、光成は再び思索にふけるのだった。
◆ ◇ ◆
襲い掛かる銃弾をかわしながら独歩はエレオノールに近づく。
横に動いていたのでは駄目だ。
銃弾に対し、縦に近い動きをしないと勝ち目がない。
どれほど身体能力に優れているといっても、独歩は所詮人間。
相手は錬金術の力によって作られた人外の化け物─しろがね─
その上、向こうは銃の角度をほんの少し変えて、引き金を引くだけで戦える。離れれば離れるほど、こちらに不利。
実際には、有効射程50mというイングラム特有の制限があったのだが、独歩に銃撃戦の経験は無く、それに気付くのも無理。
いくつか被弾し、それでも前に進みながら。
連射するエレオノールの懐に、独歩が踏み込む。
そして、回し受けで銃を横に避け、菩薩の拳を食らわせる。
連拳。
イングラムを持つ手に注意をしつつ、独歩は攻撃を続けていく。
殴る、殴る、またまた殴る。
独歩の攻撃は、エレオノールに面白いほど決まっていく。
(倒す、俺の拳で……)
刹那。
独歩の頭を何者かが掴む。
そして、一瞬のうちに別場所へと移動させられる。
「人間ワープ。私の存在を忘れては困るよ」
ジグマールの人間ワープは自分自身と、その所持品を一緒にワープさせることが可能。
そのワープで独歩を掴み、エレオノールから引き剥がしたのだ。
その瞬間。エレオノールが人外の身軽さをもって電柱へと駆け上る。
頭上からの銃撃。
天内の攻撃と異なり、一撃が悪くすれば必殺の威力を持つ。
そして、独歩からの反撃はどうあがいても届かない。
「射手を狙うという判断は、間違いではなかったが……条件が悪すぎたな」
エレオノールはまるで、ダメージなどないと言わんばかりの表情。
頭部にナイフを受けても、行動に支障をきたさないしろがね。
制限下でも、独歩の攻撃が少々当たったぐらいでは意味がない。
(化け物どもが……)
一対一、かつ、武器のない状況では独歩にも目がある。
だが、今は余りにも状況が悪すぎる。
不本意だが、逃げるしかないのか。
しかし、逃げるには難しすぎる能力を持つジグマールがいる。
(どうする……って、考えるまでもねェか)
天上天下の構えを取り、逃げる気などない。と決意を固める。
だが、そこにジグマールからの声がかかった。
「ストップだエレオノール、そして……ドッポでいいのかな?」
「何がストップなんだァ………アァ??」
「我々の戦力は十分、分かっていただけたと思う。君には万に一つも、いや、億に一つも勝ち目がない」
「なァに言ってやがんだ!!」
知るかそんな事。
と、独歩はジグマールとの距離を詰める。だが……
ぱららっという頭上からの銃撃に足を止められてしまう。
どうにもしようがない。
電柱の破壊も可能だが、その間に狙撃されてしまう。
仕方なく、独歩は動きを止めた。
「取引がしたい。なに、別に君の仲間を殺してくれと言うわけじゃない。
あの程度の雑魚、いつだって殺せるからね。それに内容も君にとって悪くない話だ」
「どうしろって言うんだ?」
「最初に言った通りだよ、勇次郎、ケンシロウ、ラオウの3人を殺して欲しい。それだけさ。
あぁ、それと、勇次郎という男は放っておくと、君の仲間さえ殺しかねない男だと付け加えておくよ。
なんせ、この殺し合いを『面白い』という奴なんだからね」
降りしきり雨の中。ジグマールが独歩に突きつけた条件。
どう見ても脅迫としか思えない状況……独歩の返事は分からない。
【D-3 中部 1日目 真夜中】
【マーティン・ジグマール@スクライド】
[状態]:全身に負傷中(傷がいくつか開きました)、顎に打撲、美形
大程度の疲労(しかし意気軒昂)
[装備]:
アラミド繊維内蔵ライター@グラップラー刃牙
法儀礼済みボールベアリングのクレイモア地雷(リモコン付き)@HELLSING(未開封)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本:アカギを越える
1:エレオノール(名前は知らない)と共に行動し、強敵を減らす。
2:可能ならば独歩を利用して強者を減らす。不可能ならすぐ殺す。
2:優勝を目指す。
[備考]
※エレオノールと情報交換しました。ただし、彼女本人の名前は聞いていません。
※アカギと情報交換しました。
※人間ワープにけっこうな制限(半径1~2mほどしか動けない)が掛かっています。
連続ワープは可能ですが、疲労はどんどんと累乗されていきます。
(例、二連続ワープをすれば四回分の疲労、参連続は九回分の疲労)
※ルイズと吉良吉影、覚悟、DIO、ラオウ、ケンシロウ、キュルケはアルター使いと認識しました。
※吉良吉影の能力は追尾爆弾を作る能力者(他にも能力があると考えています)だと認識しました。
※DIOの能力は時を止める能力者だと認識しました。
※ギャラン=ドゥはエネルギー不足で外には出てこられなくなりました。
ですがジグマールは、人間ワープの能力を問題なく使えます。
【才賀エレオノール@からくりサーカス】
[状態]:全身に打撲と裂傷(しろがねの再生力で再生中)
[装備]:本部の鎖鎌@グラップラー刃牙、イングラムM10+予備マガジン×6
[道具]:青汁DX@武装錬金、ピエロの衣装@からくりサーカス、支給品一式
[思考・状況]
基本:加藤鳴海以外を皆殺し
1:ジグマールと共に行動し、強敵を減らす。
2:殺戮を繰り返せば、ナルミは笑ってくれるはずだ……。
3:強い者とは無理に戦わないが、勝機を逃すつもりはない。
[備考]
※ジグマールと情報交換をしました。
※参戦時期は1巻。才賀勝と出会う前です。
※夢の内容はハッキリと覚えていますが、あまり意識していません。
※エレオノールが着ている服は原作42巻の表紙のものと同じです。
※ギイと鳴海の関係に疑問を感じています。
※メイクは落としました。
※フランシーヌの記憶を断片的に取得しています。
※「願いを叶える権利」は嘘だと思っています。
※制限についての知識を得ましたが、細かいことはどうでもいいと思っています。
※ケンシロウとキュルケを恋人同士だと思っています。
【愚地独歩@グラップラー刃牙】
[状態]:体にいくつかの銃創
[装備]:キツめのスーツ、首輪探知機@BATTLE ROYALE
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:闘うことより他の参加者 (女、子供、弱者) を守ることを優先する
1:?
2:学校へ行き、アカギと合流。鳴海のことを伝える。
3:ゲームに乗っていない参加者に、勇次郎の事を知らせ、勇次郎はどんな手段をもってでも倒す。
4:その他、アミバ・ラオウ・ジグマール・平次(名前は知らない)、タバサ(名前は知らない、女なので戦わない)、危険/ゲームに乗っていると思われる人物に注意。
5:乗っていない人間に、ケンシロウ、及び上記の人間の情報を伝える。
6:可能なら、光成と会って話をしたい。
7:可能ならばしろがねを説得する。
8:手に入れた首輪は、パピヨンか首輪解析の出来そうな相手に渡す。
[備考]
※パピヨン・勝・こなた・鳴海と情報交換をしました。
※不明@からくりサーカス
『自動人形』の文字のみ確認できます。
中身は不明ですが、自立行動可能かつ戦闘可能な『参加者になり得るもの』は入っていません。
※刃牙、光成の変貌に疑問を感じています。
※こなたとおおまかな情報交換をしました。
※独歩の支給品にあった携帯電話からアミバの方に着信履歴が残りました。
※D-3に独歩の支給品が落ちています。
黒王号に連れられて、こなたとナギは南下する。
「わたしは闘えたんだ」
「こっちもだ、ナギリン」
1人と1体は独歩と共に戦えなかったことを悔やんでいる。
あのままでは、独歩は間違いなく殺される。それが許せなかった。
「絶対にわたしは、この殺し合いを許したりしない!」
「それは、みんな同じ気持ちだよ……」
降りしきる雨は、激しさを増し。
地面を叩く雨音は、まるで未熟な幼稚園児の演奏会のように煩くなっていく。
そんな中、こなたの表情は分からない。ナギの表情も分からない。
黒王号は無言のまま、歩を進めていく。
気がつけば、そこは火事を起こしていた民家。
平屋だったろうその家屋は、既に黒墨を残すだけになり、見る影もない。
降りしきる雨は、既に火事を消火しており、ほんの少しの熱気と煙だけが辺りに充満しているという状況。
「誰かいる……」
雨の中、一人立ち尽くす男に、こなたとナギが気付いた。
男もこなた達に気付き、近づいてくる。
黒王がいななきながら、男に擦り寄っていく。
「黒王……」
優しく馬をなで、そして同じようにやさしさに満ちた表情を少女2人に向ける。
「女が、こんなところに2人……何があった」
男の名は、ケンシロウ。
世紀末の世に、救世主として知られた男だ。
【D-4 北東の民家(鎮火)/一日目 真夜中】
【ケンシロウ@北斗の拳】
[状態]:カズマのシェルブリット一発分のダメージ有り(痩せ我慢は必要だが、行動制限は無い)全身各所に打撲傷
キング・クリムゾンにより肩に裂傷 両目損失。吐き気はほぼ、おさまりました(気合で我慢できる程度)
[装備]:
[道具]:支給品一式、ランダムアイテム(般若心境と書かれた紙(エニグマ/開かれていません)、他2つ、本人確認済み)
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない、乗った相手には容赦しない。
1:目の前の少女に事情を聞く。
2:エレオノールを捜索してキュルケの仇を討つ。
3:アミバを捜索、事と次第によれば殺害。
4:ラオウ・勇次郎他殺し合いに乗った参加者を倒す。
5:助けられる人はできるだけ助ける。
6:乗ってない人間に独歩・アミバ・ラオウ・勇次郎・エレオノールの情報を伝える。
[備考]
※参戦時期はラオウとの最終戦後です。
※ラオウ・勇次郎・DIO・ケンシロウの全開バトルをその目で見ました 。
※秘孔の制限に気付きました。
※ラオウが無想転生を使えないことに気付きました。(ラオウは自分より過去の時代から連れて来られたと思っています)
※民家の前に消防車が止まっています。
※オリンピアが懸糸の切れた状態で消防車の助手席の後ろに座っています。
<首輪についての考察と知識>
※首輪から出ている力によって秘孔や錬金が制限されていることに気付きました。
首輪の内部に力を発生させる装置が搭載されていると思っています。
【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:軽い打撲
[装備]:時計型麻酔銃(1/1)麻酔銃の予備針8本、エンゼル御前@武装錬金(核鉄状態)
[道具]:支給品一式、フレイム・ボール@ゼロの使い魔(紙状態)、んまい棒@銀魂、
綾崎ハヤテの女装時の服@ハヤテのごとく
[思考・状況]
基本:みんなで力を合わせ首輪を外し脱出。
1:目の前の男と話をする。
2:独歩の元に加勢に行く。
3:独歩・ナギと共にパピヨンを待ち学校へ向かう。
4:かがみ、つかさを探して携帯を借りて家に電話。
[備考]
※独歩・シェリスと情報交換をしました。
※ナギ、独歩等と大まかな情報交換をしました。
※エンゼル御前は使用者から十メートル以上離れられません。 それ以上離れると核鉄に戻ります。
【三千院ナギ@ハヤテのごとく!】
[状態]軽い打撲、右頬に軽いダメージ、精神疲労大
[装備]スパイスガール@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]支給品一式(食料1食分消費)
[思考・状況]
基本:殺し合いを止め、家に戻る
1:目の前の男と話をする。
2:独歩の元に加勢に行く。
3:ハヤテ、ヒナギク、ジョセフと合流する。
4:カズキの恋人という『斗貴子』とやらに会って、カズキの死を伝える。
5:こなた・独歩と共にパピヨンを待ち学校へ向かう。
6:ハヤテに事の真相を聞きだし、叱りつける。
7:可能ならばしろがねを説得する。
参戦時期:原作6巻終了後
[備考]
※スパイスガールは疲労により出せません。
※ヒナギクが死んだ事への疑念は晴れました。
※独歩の話を聞き、光成の裏に黒幕が居ると睨んでいます。
※鳴海、独歩と情報交換をしました。
※こなたとおおまかな情報交換をしました。
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