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**TWINS GIRLS ◆7jHdbxmvfI 美しい満月の光の中、高良みゆきは歩いていた。 片手には支給された短機関銃を持ち、恐怖に怯えながらも必死で歩いていた。 銃を持つ手は小刻みに震えている。  殺し合い……酷いですわ。いきなり人を殺せだなんて。早くこなたさん達に会いたいです。  私達はこんな事……殺し合いなんてしたくありません。普通に皆さんといつもどおりお話したいのに。  それなのにどうしてこんな事に…… みゆきは何度も自問する。 でも分からない。普通に生活していただけなのに、それなのに殺し合いに巻き込まれるなんて。 考えれば考えるだけ分からなくなる。混乱してしまう。 それでも、とにかく足だけは前へと歩き続けた。 「こなたさん達は無事ですよね。私でも無事なんですもの、こなたさんやかがみさんもきっと……」 自然と口からこぼれるのは、友の安否を気遣う言葉。 友を探し彷徨い、しばらくの時間を歩き続けた。 すると遂に、光りが見えた。 月明かりとは違う、人口で作られた、自分の見慣れた灯りで照らされた駅の灯りが目の前に広がっていた。 「駅です。……良かった。早く中に入りましょう」 みゆきは足早に駅の中に入っていく。 とにかく外には止まりたくないという気持ちと、友がいるかもしれないという期待が自然と疲れを吹き飛ばしていた。    ☆   ☆   ☆ 蛍光灯が駅の狭い待合室を薄暗く照らす。 その狭い部屋の中で灰原哀はただ一人、椅子に座り考え込んでいた。 少年探偵団の五人で普通に登校していたら突然自分の知らない所に連れられ、更に気付いたら知らない駅の中。 この状況にはさすがの灰原も戸惑いを隠せずにいる。  これはいったいどういうこと?あの組織……にしてはやり方が妙ね。多分違うわ。突然瞬間移動とかさせるなんて組織には出来るわけ無いもの。  でもそれなら誰が……あの老人は何者?……とにかく落ち着いて、状況を把握しないと駄目ね。 灰原は必死で高鳴る鼓動を押さえつけ、状況の確認を行う。 まずはいつ電車が来るかの確認。 時刻表に目を向けると、深夜0時から6時はまでは一時間置きに一つ。 6時から深夜0時までは30分置きに一つという割合であるのがすぐに確認出来る。 今が0時10分、次の電車の到着まではジャスト50分というところだ。  電車が来る前に支給品の確認ね。 灰原はバッグを開け、中の支給品を確認。 すると中には、地図やら名簿といった一般の物のほかに明らかに異質な雰囲気がする紙が二つ。  これが支給品かしら?書いてあるのは……『ルイズ・フランソワーズ……長いわね。とにかく開いてみましょう。 長々と書かれた説明を無視し、紙を開く。すると中から出たのは黒い杖だった。 細く長いだけのただの杖。 「なんなのいったい?……明らかに紙の大きさと合ってないわ。どうなってるの?」 さすがの灰原もこの現象には目を丸くする。 阿笠博士の発明品にもこんな物は無い。 灰原の恐る恐る次の紙も開く。 すると出てきた物は一冊の冊子だった。 「次は本。それも分厚い………考えるだけ無駄ね。この紙の研究もしたいところだけど、まずは本の方を確認しておかないと」 灰原は支給された本を開く。 中には『参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿』と書かれている。  えっと……私や工藤君まで乗ってるのね……でも本名と正体が載ってないのは助かるわ。 真っ先に自分とコナンの項をチェックするが、アポトキシンや幼児化に関連する記載が無いことに安堵する。 そして一度ページを最初に戻し、頭から読み進める。 1番の赤木しげるに始まり、60番の柊つかさに終わるまで、一番重要な性格のところを順番に目を通す。  ……好戦的な人物はかなり多いわね。子供の姿の私でも確実に殺しに来る人が多すぎるわ。組織の人間より厄介な人が多すぎる。  でもこのアンデルセンはキリスト教徒のふりをすれば利用できるわ。それに最初に爆破に関わった覚悟って人も性格の限りじゃ大丈夫ね。  でも……これって本当かしら?いくらなんでも吸血鬼とかありえるわけがないわ。まさか嘘……?それとも…… 読んだ結果いろいろな事実が分かるのだが、それでも謎は残る。 いくつかあった吸血鬼の記述には信用出来ない点が多すぎる。100%信が置けない可能性もある。 しかし支給品に嘘記述を書くメリットは無い。何より自分やコナン、小五郎や服部の記述には嘘偽りは無い。 どれぐらい時間が経っただろうかという時。 ガラガラ 熟孝を重ねていたら不意に、ドアがこすれる音がする。 思わず視線をドアに向けるとそこには、 「あっ、始めまして。高良みゆきと申します」 眼鏡を掛けた女の子が自分の姿を確認すると丁寧にお辞儀をする。 持っている拳銃は銃口を地面に向けて、引き金には指が掛かっていないことを確認出来た。目にも殺意は感じ取れない。 そして何より女の子の顔は、名前は、さっき自分が見た物と完全に一致していた。  殺意が無い……わよね。普通の女の子。礼儀正しく心優しいと記載されていたから内容に間違いは無いわ。ここは落ち着いて…… 「こんばんわ。灰原哀よ」 丁寧に挨拶を返す。 怯えさせないように微笑を浮かべて。 【A-4 S6駅待合室 一日目 深夜】 【灰原哀@名探偵コナン】 {状態}健康 {装備}ルイズの杖@ゼロの使い魔 {道具}支給品一式 参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿 {思考・状況} 基本行動方針 殺し合いには乗らずに、脱出の方法を考える。 1:とりあえずみゆきと情報交換 2:コナン、小五郎、平次と合流 {備考} 参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿は参加者全員の性格や特技などが細かく記載されています。 灰原は全てに目を通しました。 結果何名かを危険人物と認識しています。 アンデルセンと遭遇した際にはキリスト教徒のふりをすると考えています。 最初の爆発に関わった葉隠覚悟は危険では無いと考えています。 他の詳細な記述は次の書き手に一任します。 【高良みゆき@らき☆すた】 {状態}健康 {装備}イングラムM10サブマシンガン(32/32)@BATTLE ROYALE {道具}支給品一式 イングラムM10サブマシンガンの予備マガジン10 {思考・状況} 基本行動方針 絶対に人を殺さない 1:灰原哀さんとコミュニケーションを取る。 2:こなたさん達(こなた、かがみ、つかさ)に会いたい |026:[[繰り出す螺旋の技、その極意は温度差の魔拳]]|[[投下順>第000話~第050話]]|028:[[鳥の歌に導かれて]]| |025:[[戦う運命]]|[[時系列順>第1回放送までの本編SS]]|031:[[花嫁は月輪に飛ぶ]]| |&COLOR(#CCCC33){初登場}|灰原哀|046:[[希望の砦]]| |&COLOR(#CCCC33){初登場}|高良みゆき|046:[[希望の砦]]| ----
**TWINS GIRLS ◆7jHdbxmvfI 美しい満月の光の中、高良みゆきは歩いていた。 片手には支給された短機関銃を持ち、恐怖に怯えながらも必死で歩いていた。 銃を持つ手は小刻みに震えている。  殺し合い……酷いですわ。いきなり人を殺せだなんて。早くこなたさん達に会いたいです。  私達はこんな事……殺し合いなんてしたくありません。普通に皆さんといつもどおりお話したいのに。  それなのにどうしてこんな事に…… みゆきは何度も自問する。 でも分からない。普通に生活していただけなのに、それなのに殺し合いに巻き込まれるなんて。 考えれば考えるだけ分からなくなる。混乱してしまう。 それでも、とにかく足だけは前へと歩き続けた。 「こなたさん達は無事ですよね。私でも無事なんですもの、こなたさんやかがみさんもきっと……」 自然と口からこぼれるのは、友の安否を気遣う言葉。 友を探し彷徨い、しばらくの時間を歩き続けた。 すると遂に、光りが見えた。 月明かりとは違う、人口で作られた、自分の見慣れた灯りで照らされた駅の灯りが目の前に広がっていた。 「駅です。……良かった。早く中に入りましょう」 みゆきは足早に駅の中に入っていく。 とにかく外には止まりたくないという気持ちと、友がいるかもしれないという期待が自然と疲れを吹き飛ばしていた。    ☆   ☆   ☆ 蛍光灯が駅の狭い待合室を薄暗く照らす。 その狭い部屋の中で灰原哀はただ一人、椅子に座り考え込んでいた。 少年探偵団の五人で普通に登校していたら突然自分の知らない所に連れられ、更に気付いたら知らない駅の中。 この状況にはさすがの灰原も戸惑いを隠せずにいる。  これはいったいどういうこと?あの組織……にしてはやり方が妙ね。多分違うわ。突然瞬間移動とかさせるなんて組織には出来るわけ無いもの。  でもそれなら誰が……あの老人は何者?……とにかく落ち着いて、状況を把握しないと駄目ね。 灰原は必死で高鳴る鼓動を押さえつけ、状況の確認を行う。 まずはいつ電車が来るかの確認。 時刻表に目を向けると、深夜0時から6時はまでは一時間置きに一つ。 6時から深夜0時までは30分置きに一つという割合であるのがすぐに確認出来る。 今が0時10分、次の電車の到着まではジャスト50分というところだ。  電車が来る前に支給品の確認ね。 灰原はバッグを開け、中の支給品を確認。 すると中には、地図やら名簿といった一般の物のほかに明らかに異質な雰囲気がする紙が二つ。  これが支給品かしら?書いてあるのは……『ルイズ・フランソワーズ……長いわね。とにかく開いてみましょう。 長々と書かれた説明を無視し、紙を開く。すると中から出たのは黒い杖だった。 細く長いだけのただの杖。 「なんなのいったい?……明らかに紙の大きさと合ってないわ。どうなってるの?」 さすがの灰原もこの現象には目を丸くする。 阿笠博士の発明品にもこんな物は無い。 灰原の恐る恐る次の紙も開く。 すると出てきた物は一冊の冊子だった。 「次は本。それも分厚い………考えるだけ無駄ね。この紙の研究もしたいところだけど、まずは本の方を確認しておかないと」 灰原は支給された本を開く。 中には『参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿』と書かれている。  えっと……私や工藤君まで乗ってるのね……でも本名と正体が載ってないのは助かるわ。 真っ先に自分とコナンの項をチェックするが、アポトキシンや幼児化に関連する記載が無いことに安堵する。 そして一度ページを最初に戻し、頭から読み進める。 1番の赤木しげるに始まり、60番の柊つかさに終わるまで、一番重要な性格のところを順番に目を通す。  ……好戦的な人物はかなり多いわね。子供の姿の私でも確実に殺しに来る人が多すぎるわ。組織の人間より厄介な人が多すぎる。  でもこのアンデルセンはキリスト教徒のふりをすれば利用できるわ。それに最初に爆破に関わった覚悟って人も性格の限りじゃ大丈夫ね。  でも……これって本当かしら?いくらなんでも吸血鬼とかありえるわけがないわ。まさか嘘……?それとも…… 読んだ結果いろいろな事実が分かるのだが、それでも謎は残る。 いくつかあった吸血鬼の記述には信用出来ない点が多すぎる。100%信が置けない可能性もある。 しかし支給品に嘘記述を書くメリットは無い。何より自分やコナン、小五郎や服部の記述には嘘偽りは無い。 どれぐらい時間が経っただろうかという時。 ガラガラ 熟孝を重ねていたら不意に、ドアがこすれる音がする。 思わず視線をドアに向けるとそこには、 「あっ、始めまして。高良みゆきと申します」 眼鏡を掛けた女の子が自分の姿を確認すると丁寧にお辞儀をする。 持っている拳銃は銃口を地面に向けて、引き金には指が掛かっていないことを確認出来た。目にも殺意は感じ取れない。 そして何より女の子の顔は、名前は、さっき自分が見た物と完全に一致していた。  殺意が無い……わよね。普通の女の子。礼儀正しく心優しいと記載されていたから内容に間違いは無いわ。ここは落ち着いて…… 「こんばんわ。灰原哀よ」 丁寧に挨拶を返す。 怯えさせないように微笑を浮かべて。 【A-4 S6駅待合室 一日目 深夜】 【灰原哀@名探偵コナン】 {状態}健康 {装備}ルイズの杖@ゼロの使い魔 {道具}支給品一式 参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿 {思考・状況} 基本行動方針 殺し合いには乗らずに、脱出の方法を考える。 1:とりあえずみゆきと情報交換 2:コナン、小五郎、平次と合流 {備考} 参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿は参加者全員の性格や特技などが細かく記載されています。 灰原は全てに目を通しました。 結果何名かを危険人物と認識しています。 アンデルセンと遭遇した際にはキリスト教徒のふりをすると考えています。 最初の爆発に関わった葉隠覚悟は危険では無いと考えています。 他の詳細な記述は次の書き手に一任します。 【高良みゆき@らき☆すた】 {状態}健康 {装備}イングラムM10サブマシンガン(32/32)@BATTLE ROYALE {道具}支給品一式 イングラムM10サブマシンガンの予備マガジン10 {思考・状況} 基本行動方針 絶対に人を殺さない 1:灰原哀さんとコミュニケーションを取る。 2:こなたさん達(こなた、かがみ、つかさ)に会いたい |026:[[繰り出す螺旋の技、その極意は温度差の魔拳]]|[[投下順>第000話~第050話]]|028:[[鳥の歌に導かれて]]| |025:[[戦う運命]]|[[時系列順>第1回放送までの本編SS]]|031:[[花嫁は月輪に飛ぶ]]| |&COLOR(#CCCC33){初登場}|灰原哀|046:[[希望の砦]]| |&COLOR(#CCCC33){初登場}|高良みゆき|046:[[希望の砦]]| ----

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