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人の瞳が背中についていない理由は(後編)」(2008/12/20 (土) 18:20:33) の最新版変更点

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**人の瞳が背中についていない理由は(後編) ◆KaixaRMBIU □ 「へっ……侵入者が入ったとさ」  黒いライダースーツを身に纏う、粗野な男が置くに潜む二人に問う。  その言葉を受けて、妖艶な印象の美女が研いでいた爪に息を吹きかけて、振り向く。 「聞いているわよ。プログラムに参加の連中が、列車を使って進入したってことでしょ。 それにしてもよかったじゃない」 「へえ……」  裏切りとも取れる発言を女性はするが、切れ目の宝石の如く輝く瞳には、決して生易しい色を宿していない。  妖艶な笑みを浮かべる美貌が、雌の蟷螂を思わせるような鋭い視線を向けた。 「これで私たちも退屈しなくて済む……あーっはっはっは!」 「いいねえ……俺たちも楽しもうじゃないか……!」 「………………」  老人の姿をした男が聞こえないほどの声で『溶かす』と呟いて、暗い廊下へと消える。 「ところで、独歩とか言うオッサンはどうするの?」 「適当に潰していきながら、居場所を吐かせればいいさ……ああ、簡単に吐いてくれちゃ愉しくねえなぁ……」 「ほんっと……性格悪いわねぇ」 「お互い様だろう……?」  笑い声を男があげて、窓より光が入り三人の影が伸びる。  黒いライダースーツを纏う男の影は、頭部に二本の角が伸びる異形の怪人の姿をかたどっていた。  モデルのような妖艶な女性の影は、細身に切れ味の鋭い日本刀を思わせる印象を抱かせる。  小さな老人の影は、大柄でいて岩を思わせる強固な装甲を纏う、重戦車の威圧感を与えていた。  三人の本性を現したような影を引き連れ、それぞれ胸に悦びを宿す。  それぞれ愉悦を浮かべた表情のまま、ゆっくりと歩いていった。 □  神父衣装に身を包んだ、長身の男が息も荒く立っていた。  周囲は騒がしく、侵入者が現れたことに慌てふためいている。  エンリコ・プッチは都合がいいと思いながら、フラフラと目的の場所へ向かって歩いた。  これは神がくれた好機だ。このまま騒ぎに乗じて姿を消す。  脱出用の通路は目の前だ。地上へと向かうUFOを前にしてプッチは微笑んだ。  事前に用意したディスクを使って、UFOを運転してもらい二日後の新月へと向かう。  そのための人材は伊藤博士こそ相応しい。首輪の解除も行なわなければならないのだから。  格納庫で脱出用のUFOがあるかどうかの確認を済ましたプッチは踵を返す。  伊藤博士に会わねばならない。  プッチが歩みを進めると、周囲の機材が浮かび上がった。 (これも……君が私に力を与えた影響か……)  目を瞑ると、あの時の光景が思い浮かぶ。  そう、パピヨンを倒したあと、生まれたものを確認した時に、プッチは彼に出会ったのだ。 □  トイレのロッカーで寝るそれは、一言で言えば赤ん坊と呼べるものだったのだろう。  だが、明らかに人の容貌ではなかった。  緑色の肌にとんがった耳を持つ、異形の赤ん坊。  それこそ、プッチが求める天国への道しるべだ。  プッチはゆっくりと、生まれたものに向かって歩く。 「『らせん階段』……! 『カブト虫』! 『廃墟の町』! 『イチジクのタルト』!」  傍から見れば病人にも見て取れる、意味不明な単語を並べながらプッチは一歩一歩進めた。  もはや見てくれなどどうでもいい。プッチは熱のこもった視線を生まれたものに向ける。 「『カブト虫』! ……『ドロローサへの道』! 『カブト虫』!」  少しずつ、大切なものに近づくようにプッチはその赤ん坊へとにじり寄る。  単語に赤ん坊に反応する様子はない。 「『特異点』! 『ジョット』! 『天使』! 『紫陽花』! 『カブト虫』! 『特異点』!」  最後の単語を告げる前なのに、プッチの心境は穏やかだった。  あれほど望んでいた瞬間だというのに、興奮の色は皆無だった。少なくとも、表面上は。 「『秘密の皇帝』!!」  プッチは全てを告げ終える。同時に、眠っていた赤ん坊の目が見開いた。  怪我を負っていた右腕をホワイトスネイクで貫いた。隠していたDIOの骨を取り出す。  赤ん坊はDIOの骨へと手を伸ばした。 「興味を示してくれたか? 君の方から私の方へ来てくれるのか?」  心臓の鼓動がドッドッドとうるさく流れる。  プッチははやる動悸を無視しながらも、もはや興奮を抑えきれない。 「これで全ては幕を開けるのか!?」  一際想いを込めた言葉を告げた瞬間、赤ん坊が掴んだプッチの腕から肉が削げ落ちる。  新しく生まれ変わる感覚を持って、プッチは喜びに満ちた。 「これで君の世界へ共に旅立てるぞッ! DIOッ!」  こうして、プッチは生まれたものと一つになった。  充実感を胸に、その場を離れたのである。 □ (もはや私にここにいる理由はない。早く首輪を解除して、脱出しなければ)  北緯二十八度二十四分西経八十度三十六分のケープ・カナベラルを目指す。  天国への扉はもう少しだ。バダンの未知の技術が使われたUFOなら、二日で辿り着くのもわけはない。  プッチにもう障害はほとんどない。  輝ける主の祝福はもうすぐだ。ふと、靴紐がほどけていることにプッチは気づく。  靴紐を直そうとしゃがんだ瞬間、 「オラァッ!」  プッチの上空を炎が駆けた。すぐに立ち上がり、振り向くとマジシャンズレッドを背後に立たせる、ジョセフと服部がいた。 「ジョジョ! こいつは敵なんか!!」 「ああ、敵だね。手紙にあった、神父姿のスタンド使い……ならこいつはバリバリの敵だッ!」  プッチは敵意を向けるジョセフへと向き直り、自分の正体がばれたことに驚愕する。  伊藤博士の仕業だろうか。手紙を送る手段があったとは、と憤りを見せた。  やはり、ジョースターの血統との因縁は片付けておかねばならないようだ。 「ジョセフ・ジョースター……キサマがここまで生き延びていることこそが……私の誤算であった」 「そうかい。お前さんが厄介なスタンド使いというのは知っているぜ! だからここは逃がしはしねえ……ジョースターの血統に懸けてな!」  プッチはジョセフの言葉に沈黙を返す。  プッチにとって目の前の男は乗り越えなければならない『運命』!  ジョセフにとっては倒さねばならない『悪』!  ありえないはずの対決は、それぞれの心臓の鼓動を響かせて幕を開いた。 【エリア外 サザンクロス内部/2日目 日中】 【エンリコ・プッチ@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]骨を蘇らせた際に右掌に怪我、微植物化、強い決意、疲労(小)。『生まれたもの』と融合。 [装備] [道具]死神13のDISC@ジョジョの奇妙な冒険、BADANより支給された携帯電話、リンプ・ビズキットのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [思考・状況] 基本:天国に行く。 1:ジョセフ・ジョースターを含む、障害を全て跳ね除ける。 2:首輪を解除する。 3:伊藤博士を確保して、首輪の解除と脱出。 [備考] ※首輪をつけています。 ※空条承太郎の記憶DISCは、既に確認した後です。 ※蝶野攻爵の記憶を見ました。 【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:左手骨折、全身重度の打撲、精神疲労中、体力消費大、深い悲しみ、脇腹にダメージ大、首輪解除済 [装備]:マジシャンズレッド(魔術師の赤)のDISC@ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・ダイヤモンドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:七原秋也のギターをばらしたて出来た弦@BATTLE ROYALE、支給品一式×2、空条承太郎の記憶DISC@ジョジョの奇妙な冒険 、 スーパーエイジャ@ジョジョの奇妙な冒険 [思考・状況] 基本:BADANとかいうボケ共を一発ぶん殴る。 1:目の前のプッチを、自分たちの世界の未来のために倒す。 2:別れた仲間と合流。 [備考] ※水を使うことで、波紋探知が可能です。 ※承太郎の記憶ディスクの中身を確認しました。 【服部平次@名探偵コナン】 [状態]:肉体疲労中(ある程度回復)、三村を殺したことから大分立ち直りました。首輪解除済み。 [装備]:スーパー光線銃@スクライド、携帯電話、ソードサムライX(核鉄状態)@武装錬金、二アデスハピネス (核鉄状態)@武装錬金 [道具]:支給品一式×2(食料一食消費)、首輪、「ざわ……ざわ……」とかかれた紙@アカギ(裏面をメモ代わりにしている)、 色々と記入された名簿、ノート数冊、ノートパソコン@BATTLE ROYALE ジャギのショットガン@北斗の拳(弾は装填されていない)、 綾崎ハヤテ御用達ママチャリ@ハヤテのごとく(未開封)、 ギーシュの造花@ゼロの使い魔、キュルケの杖、拡声器、 包帯・消毒薬等の治療薬、点滴用セット(十パック) 病院内ロッカーの鍵(中に千切れた吉良の左手首あり)、 バヨネット×2@HELLSING、 紫外線照射装置@ジョジョの奇妙な冒険(残り使用回数一回)、外れた首輪(服部平次) [思考・状況] 基本:一撃でいいから大首領をぶん殴る。 1:ジョセフの援護をする。 2:別れた仲間と合流。 3:範馬勇次郎以外の光成の旧知の人物を探り、情報を得たい。 [備考] ※スーパーエイジャが、「光を集めてレーザーとして発射する」 事に気づきました。 □ 「あるるかぁん!!」  エレオノールの叫びに応えるように、あるるかんが再生怪人を切り裂いた。  銀糸を繰り出す指が可憐に動き、白き道化が宙へと踊る。 「エレノン! あぶねえ!」 「はい! 御前!」  御前が危険を告げると同時にエレオノールは跳躍、空振りをしたヤモリジンの身体を、あるるかんが押さえる。 「赤木! ヒナギクさん、今です」 「おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」  ヒナギクが雄たけびながら、バルキリースカートで横っ飛びに勢いを得て木刀正宗を振るう。  ヤモリジンは真っ二つに斬られ、頭部に赤木が銃弾を叩き込んだ。  素早くあるるかんと共にヒナギクは離れ、爆発を見届けてため息をつく。 「……一息つくのはまだ早い……。敵がどれほどいるのか……不明なのだからな……」 「分かっているわよ!」  ヒナギクが乱暴に赤木に応えて、先を進む。不機嫌な歩みだが、赤木は気にも留めない。  そこにエレオノールが並ぶ。 「赤木……なぜシルバースキンを使わないのですか?」 「今はまだ機じゃない……それだけだ……」 「とんがった顎で難しい顔しないで素直に使いなよ。アカギン」  馴れ馴れしい御前だが、赤木は気分を害していない。  むしろ、珍しい相手に僅かだが、興味を持った。 「御前……失礼ですよ」 「いや、構いはしない……」 「お前見かけによらずいいやつだな!」  御前がポンポンと赤木の頭を叩き、上機嫌で上空を漂う。  その様子を振り替えもせず確かめたヒナギクはふと、前方から近づく人影を見つけた。 「アナタは……?」 「んー? あーら、覚悟って奴もZXもいないの……? 外れねえ……。賭けなんてするんじゃなかったわ。別れ道って面倒ね……」 「……! もしかして……」 「敵だろう……どう考えても」  ヒナギクの疑問に、いつの間にか右隣に並んだ赤木が告げた。  ヒナギクは木刀正宗を構えて、エレオノールはあるるかんを立たせる。  モデルのようなスタイルの妖艶な女は妖しげな笑みを返した。 「健気ねぇ……私に勝てる気なのが、あまりにも滑稽で」 「勝てるさ」  赤木が断言し、女は笑みを崩さず視線を向けた。  負けず、赤木は不敵な笑みを返す。 「ククク……あんたにツキはない……。醜く朽ちていくだけの化け物が……勝てるはずもないだろう……」 「へえ……」  赤木の挑発に女は表情を一変させる。  鬼のような形相にヒナギクとエレオノールは気圧されたが、赤木は微動だにしない。 「あんた程度……俺たちなら勝てる……。運も流れもまだ俺たちのもの……あんたの詰みだ……」 「……あんた……私を舐めたわねッ!」  女から粒子が上がった。あれは村雨の変身時と同じ反応だと、エレオノールとヒナギクは構える。  ただ一人、赤木はつまらなさそうに核鉄を持って佇んでいた。 「舐めちゃいないさ。ただ……あんたじゃ無理だ……。俺に死を……死線を与えることはな……」  赤木の口が狂気に歪む。  神に愛された男は、女蟷螂を前に不適に笑う。  カマキロイドと、神に愛された男と、恋を知る少女たちの戦いが始まった。 【エリア外 サザンクロス内部/2日目 日中】 【カマキロイド@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]健康。怪人態に変身中。 [装備]なし。 [道具]なし。 [思考] 基本:大首領の復活。 1:目の前の生意気な男(赤木)を後悔させる。 2:この状況を愉しむ。 3:独歩の死体の在り処を探る。 【赤木しげる@アカギ】 [状態]:脇腹に裂傷、首輪がありません。 [装備]:基本支給品、ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス(残り8本)、マイルドセブンワン1箱、     454カスール カスタムオート(6/7)@HELLSING 13mm爆裂鉄鋼弾(20発) 、シルバースキン@武装錬金(首輪を巻いています。核鉄状態) [道具]:傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの)     始祖の祈祷書@ゼロの使い魔(水に濡れふやけてます)、水のルビー@ゼロの使い魔     工具一式、医療具一式、沖田のバズーカ@銀魂(弾切れ)、成仏鉄球@覚悟のススメ 、伊藤博士からの手紙、     伊藤博士からの手紙(ポケット内)、『注意書きを必読』と書かれたエニグマの紙(ポケット内)     ジャッカル@HELLSING(残弾数1)、神楽の仕込み傘(強化型)@銀魂     ベレッタM92(弾丸数0/15)、ハート様気絶用棍棒@北斗の拳、懐中電灯@現地調達、包帯と湿布@現地調達、不明支給品×2 [思考・状況] 基本:対主催・大首領の肉体となる。 1:カマキロイドを倒す。 2:大首領との再会。バトルロワイアルに引きずり込む。 3:覚悟に斗貴子を死に追いやった事を隠し、欺く。 [備考] ※大首領との接触により、大首領とBADANとの間のズレを認識。 ※BADANという組織はあまり合理的に動かないと認識。 ※首輪は核鉄(シルバースキン)にパピヨンがやっていたように巻き付けており、使用できます。 【才賀エレオノール@からくりサーカス】 [状態]:疲労小 全身に火傷(ほぼ完治)。首輪が解除されました。 [装備]:エンゼル御前(核鉄状態&首輪@エレオノールが巻かれている)@武装錬金、あるるかん(白金)@からくりサーカス [道具]:青汁DX@武装錬金、ピエロの衣装@からくりサーカス、支給品一式、生命の水(アクア・ウィタエ) 保健室で手に入れた様々なもの [思考・状況] 基本:自分を助けてくれた者、信じてくれた者のためになんとしてでも主催者を倒す。 1:カマキロイドを倒す。 2:別れた仲間と合流。 3:夢で見たギイたちの言葉を信じ、魂を閉じ込める器(強化外骨格)を破壊する。 4:ナギの遺志を継いで、殺し合いを潰す。 5:一人でも多く救う。 6:できる事ならパピヨンを助けたい(優先順位は低い) [備考] ※参戦時期は1巻。才賀勝と出会う前です。 ※エンゼル御前は使用者から十メートル以上離れられません。 それ以上離れると核鉄に戻ります。 ※解除した首輪は核鉄(エンゼル御前)にパピヨンがやっていたように巻きつけており、使用できます。 【桂ヒナギク@ハヤテのごとく!】 [状態] 軽傷(核鉄の治癒力により回復中) 首輪が解除されました。 [装備] バルキリースカート(核鉄状態)@武装錬金、木刀正宗@ハヤテのごとく、イングラムM10(9ミリパラベラム弾0/32)、陵桜学園高等部のセーラー服@らき☆すた [道具]支給品一式、ボウガン@北斗の拳、ボウガンの矢17@北斗の拳 [思考・状況] 基本:BADANを倒す。 1:カマキロイドを倒す。 2:別れた仲間と合流。 3:覚悟を愛さない。 [備考] ※参戦時期はサンデーコミックス9巻の最終話からです。 ※服は現地調達したものに着替えました。 ※首輪は核鉄(バルキリースカート)にパピヨンがやっていたように巻き付けており、使用できます □ 「高速分裂昇華弾!」  コマンドロイドの群れが、ショットガンのように撃ちだされた昇華弾によって燃え上がる。  黒焦げとなった死骸をの中から、原始タイガーが牙を向けて襲ってきた。  頭を噛み砕かんと迫った原始タイガーの顎を掴み、膝蹴りを脇腹に叩き込む。 『覚悟!』 「応ッ! 赤熱化!!」  真っ赤に燃える身体で原始タイガーを砕く。  炎を背に通路で次の敵を発見し、迎撃する。  獣の唸り声が響き、覚悟に迫る。ハサミジャガーの腕の刃を潜り抜け、顎に正拳をたたきつけた。  血を被る覚悟だが、油断はない。すぐに壁に隠れていたコマンドロイドを探り当て、腹に蹴りを突き刺した。 「ギィ……ゲェ……ッ!」  覚悟が零式防衛術の構えを取って、周囲を警戒する。  遠巻きに警戒するしか、コマンドロイドの群れには取る手段がなかった。 「おぃおぃ……情けねぇな」  男の声が通路に響き、覚悟はいっそう警戒を強める。  黒いライダースーツに身に纏う男がゆったりと歩いてきた。  その男は、覚悟を認めるとニヤリ、と嬉しげに笑う。 「ビンゴ……当たりってわけか」 『何奴ッ!』  零の声に男は満足そうに笑う。村雨が変身する時に上がる粒子が、男からあがった。 「そういきり立つな。ちゃんと教えてやるよ。俺の名は……ジゴクロイド」  いっそう粒子が上がって男の身を見えなくし、晴れ上がったころには頭に大きな二本の角を持つ怪人が姿を見せた。  両手のグローブが破れると同時に、垂直の剣のような刃が生まれた。 「正調零式防衛術 葉隠覚悟」 「いちいち義理堅い奴だな! かたっくるしいのは抜きだ! いくぜっ!」  ジゴクロイドが大振りに刃を振るう。  壁が削れ、コマンドロイドが数人巻き込まれた。 「己が仲間ごとッ……!」 「仲間だぁ? 虫けらと一緒にしてんじゃねえ!!」 「キサマッ……!」  ジゴクロイドの冷徹な言葉に覚悟は怒りを示す。  もっとも、すぐに己が怒りを殺した。 『覚悟ッ! 後ろから攻撃が来る! 避けろ!』 「了解!」  覚悟がバーニアを全開にして避けた先には、カニの怪人が泡を吐き出していた。  またも、コマンドロイドごと地面が溶ける。 「おい! カニロイド! てめえ、こっそり後をついてきたな! 邪魔するんじゃねえ!」 「シュシュシュシュ……」  不気味に笑ったような反応を、カニロイドは返した。 『二対一か……!』 「仔細ない。仲間をゴミのように見捨てる相手、唇に朱をひく価値もない! 悪鬼よ! 俺はキサマらを許しはしない。この拳に懸けてお前らを討つ!」 「ひゃはは! 吼えるじゃねえか!!」 「シュシュシュシュ……」  強化外骨格『零』のヘルメットのバイザーが下りる。  ゴーグルが輝き、力が漲った。 「当方に迎撃の用意あり……!」  稲妻のような覇気が覚悟の周囲に駆け巡る。  見るもの全てを圧倒する気がコマンドロイドの動きを奪った。  覚悟の正義の怒りが、炎となって吹き荒れる。  たとえ敵であろうとも、人として扱われる存在には痛みを覚える。  覚悟は優しく、そして強い男だった。だからこそ、零の痛みを理解できた。  ゆえに、その瞳に喪っていった仲間が宿る。それこそが、覚悟が戦える理由であり、信念だった。  だからこそ覚悟は、強敵を二体も前にして、一歩も退かなかった。  ゆえに宣戦布告の言葉は一つ。  ―― 覚悟完了 【エリア外 サザンクロス内部/2日目 日中】 【ジゴクロイド@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]健康。怪人態に変身中。 [装備]なし。 [道具]なし。 [思考] 基本:大首領の復活。 1:覚悟を嬲る。 2:この状況を愉しむ。 3:独歩の死体の在り処を探る。 【カニロイド@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]健康。怪人態に変身中。 [装備]なし。 [道具]なし。 [思考] 基本:大首領の復活。 1:覚悟を嬲る。 2:この状況を愉しむ。 3:独歩の死体の在り処を探る。 【葉隠覚悟@覚悟のススメ】 [状態]:全身にダメージ小。疲労小。首輪が解除されました。 [装備]:強化外骨格『零』@覚悟のススメ [道具]:大阪名物ハリセンちょっぷ 滝のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS(ヘルメットは破壊、背中部分に亀裂あり)、首輪(覚悟) [思考] 基本:牙無き人の剣となる。この戦いの首謀者BADANを必ず倒し、大首領を殺す。 1:目の前の怪人二体を倒す。 2:別れた仲間と合流。 3:葉隠四郎を必ず倒す 4:ヒナギクを愛さない 【備考】 ※零と一体になる事に迷いはありません 【対主催者グループ共通思考】 『大首領を殺す作戦』 1:大首領を強化外骨格の中に降ろしてから、成仏鉄球で成仏させる。 2:そのためには大首領を弱らせる必要がある。 3:強化外骨格内部の死者ならば、大首領を内側から攻撃できる可能性が高い。 [[(前編)>人の瞳が背中についていない理由は]] |251:[[AFTER_THE_PERIOD>AFTER_THE_PERIOD(前編)]]|[[投下順>第251話~第300話]]|253:[[虎! 虎! 虎!]]| |251:[[AFTER_THE_PERIOD>AFTER_THE_PERIOD(前編)]]|[[時系列順>第6回放送までの本編SS]]|253:[[虎! 虎! 虎!]]| |250:[[集結]]|葉隠覚悟|255:[[覚悟のススメ]]| |250:[[集結]]|村雨良|254:[[真・仮面ライダー ~決着~]]| |250:[[集結]]|桂ヒナギク|:[[]]| |250:[[集結]]|柊かがみ|254:[[真・仮面ライダー ~決着~]]| |250:[[集結]]|才賀エレオノール|:[[]]| |250:[[集結]]|服部平次|:[[]]| |250:[[集結]]|赤木しげる|:[[]]| |250:[[集結]]|ジョセフ・ジョースター|:[[]]| |250:[[集結]]|&color(red){愚地独歩}|&color(red){死亡}| ----
**人の瞳が背中についていない理由は(後編) ◆KaixaRMBIU □ 「へっ……侵入者が入ったとさ」  黒いライダースーツを身に纏う、粗野な男が置くに潜む二人に問う。  その言葉を受けて、妖艶な印象の美女が研いでいた爪に息を吹きかけて、振り向く。 「聞いているわよ。プログラムに参加の連中が、列車を使って進入したってことでしょ。 それにしてもよかったじゃない」 「へえ……」  裏切りとも取れる発言を女性はするが、切れ目の宝石の如く輝く瞳には、決して生易しい色を宿していない。  妖艶な笑みを浮かべる美貌が、雌の蟷螂を思わせるような鋭い視線を向けた。 「これで私たちも退屈しなくて済む……あーっはっはっは!」 「いいねえ……俺たちも楽しもうじゃないか……!」 「………………」  老人の姿をした男が聞こえないほどの声で『溶かす』と呟いて、暗い廊下へと消える。 「ところで、独歩とか言うオッサンはどうするの?」 「適当に潰していきながら、居場所を吐かせればいいさ……ああ、簡単に吐いてくれちゃ愉しくねえなぁ……」 「ほんっと……性格悪いわねぇ」 「お互い様だろう……?」  笑い声を男があげて、窓より光が入り三人の影が伸びる。  黒いライダースーツを纏う男の影は、頭部に二本の角が伸びる異形の怪人の姿をかたどっていた。  モデルのような妖艶な女性の影は、細身に切れ味の鋭い日本刀を思わせる印象を抱かせる。  小さな老人の影は、大柄でいて岩を思わせる強固な装甲を纏う、重戦車の威圧感を与えていた。  三人の本性を現したような影を引き連れ、それぞれ胸に悦びを宿す。  それぞれ愉悦を浮かべた表情のまま、ゆっくりと歩いていった。 □  神父衣装に身を包んだ、長身の男が息も荒く立っていた。  周囲は騒がしく、侵入者が現れたことに慌てふためいている。  エンリコ・プッチは都合がいいと思いながら、フラフラと目的の場所へ向かって歩いた。  これは神がくれた好機だ。このまま騒ぎに乗じて姿を消す。  脱出用の通路は目の前だ。地上へと向かうUFOを前にしてプッチは微笑んだ。  事前に用意したディスクを使って、UFOを運転してもらい二日後の新月へと向かう。  そのための人材は伊藤博士こそ相応しい。首輪の解除も行なわなければならないのだから。  格納庫で脱出用のUFOがあるかどうかの確認を済ましたプッチは踵を返す。  伊藤博士に会わねばならない。  プッチが歩みを進めると、周囲の機材が浮かび上がった。 (これも……君が私に力を与えた影響か……)  目を瞑ると、あの時の光景が思い浮かぶ。  そう、パピヨンを倒したあと、生まれたものを確認した時に、プッチは彼に出会ったのだ。 □  トイレのロッカーで寝るそれは、一言で言えば赤ん坊と呼べるものだったのだろう。  だが、明らかに人の容貌ではなかった。  緑色の肌にとんがった耳を持つ、異形の赤ん坊。  それこそ、プッチが求める天国への道しるべだ。  プッチはゆっくりと、生まれたものに向かって歩く。 「『らせん階段』……! 『カブト虫』! 『廃墟の町』! 『イチジクのタルト』!」  傍から見れば病人にも見て取れる、意味不明な単語を並べながらプッチは一歩一歩進めた。  もはや見てくれなどどうでもいい。プッチは熱のこもった視線を生まれたものに向ける。 「『カブト虫』! ……『ドロローサへの道』! 『カブト虫』!」  少しずつ、大切なものに近づくようにプッチはその赤ん坊へとにじり寄る。  単語に赤ん坊に反応する様子はない。 「『特異点』! 『ジョット』! 『天使』! 『紫陽花』! 『カブト虫』! 『特異点』!」  最後の単語を告げる前なのに、プッチの心境は穏やかだった。  あれほど望んでいた瞬間だというのに、興奮の色は皆無だった。少なくとも、表面上は。 「『秘密の皇帝』!!」  プッチは全てを告げ終える。同時に、眠っていた赤ん坊の目が見開いた。  怪我を負っていた右腕をホワイトスネイクで貫いた。隠していたDIOの骨を取り出す。  赤ん坊はDIOの骨へと手を伸ばした。 「興味を示してくれたか? 君の方から私の方へ来てくれるのか?」  心臓の鼓動がドッドッドとうるさく流れる。  プッチははやる動悸を無視しながらも、もはや興奮を抑えきれない。 「これで全ては幕を開けるのか!?」  一際想いを込めた言葉を告げた瞬間、赤ん坊が掴んだプッチの腕から肉が削げ落ちる。  新しく生まれ変わる感覚を持って、プッチは喜びに満ちた。 「これで君の世界へ共に旅立てるぞッ! DIOッ!」  こうして、プッチは生まれたものと一つになった。  充実感を胸に、その場を離れたのである。 □ (もはや私にここにいる理由はない。早く首輪を解除して、脱出しなければ)  北緯二十八度二十四分西経八十度三十六分のケープ・カナベラルを目指す。  天国への扉はもう少しだ。バダンの未知の技術が使われたUFOなら、二日で辿り着くのもわけはない。  プッチにもう障害はほとんどない。  輝ける主の祝福はもうすぐだ。ふと、靴紐がほどけていることにプッチは気づく。  靴紐を直そうとしゃがんだ瞬間、 「オラァッ!」  プッチの上空を炎が駆けた。すぐに立ち上がり、振り向くとマジシャンズレッドを背後に立たせる、ジョセフと服部がいた。 「ジョジョ! こいつは敵なんか!!」 「ああ、敵だね。手紙にあった、神父姿のスタンド使い……ならこいつはバリバリの敵だッ!」  プッチは敵意を向けるジョセフへと向き直り、自分の正体がばれたことに驚愕する。  伊藤博士の仕業だろうか。手紙を送る手段があったとは、と憤りを見せた。  やはり、ジョースターの血統との因縁は片付けておかねばならないようだ。 「ジョセフ・ジョースター……キサマがここまで生き延びていることこそが……私の誤算であった」 「そうかい。お前さんが厄介なスタンド使いというのは知っているぜ! だからここは逃がしはしねえ……ジョースターの血統に懸けてな!」  プッチはジョセフの言葉に沈黙を返す。  プッチにとって目の前の男は乗り越えなければならない『運命』!  ジョセフにとっては倒さねばならない『悪』!  ありえないはずの対決は、それぞれの心臓の鼓動を響かせて幕を開いた。 【エリア外 サザンクロス内部/2日目 日中】 【エンリコ・プッチ@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]骨を蘇らせた際に右掌に怪我、微植物化、強い決意、疲労(小)。『生まれたもの』と融合。 [装備] [道具]死神13のDISC@ジョジョの奇妙な冒険、BADANより支給された携帯電話、リンプ・ビズキットのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [思考・状況] 基本:天国に行く。 1:ジョセフ・ジョースターを含む、障害を全て跳ね除ける。 2:首輪を解除する。 3:伊藤博士を確保して、首輪の解除と脱出。 [備考] ※首輪をつけています。 ※空条承太郎の記憶DISCは、既に確認した後です。 ※蝶野攻爵の記憶を見ました。 【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:左手骨折、全身重度の打撲、精神疲労中、体力消費大、深い悲しみ、脇腹にダメージ大、首輪解除済 [装備]:マジシャンズレッド(魔術師の赤)のDISC@ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・ダイヤモンドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:七原秋也のギターをばらしたて出来た弦@BATTLE ROYALE、支給品一式×2、空条承太郎の記憶DISC@ジョジョの奇妙な冒険 、 スーパーエイジャ@ジョジョの奇妙な冒険 [思考・状況] 基本:BADANとかいうボケ共を一発ぶん殴る。 1:目の前のプッチを、自分たちの世界の未来のために倒す。 2:別れた仲間と合流。 [備考] ※水を使うことで、波紋探知が可能です。 ※承太郎の記憶ディスクの中身を確認しました。 【服部平次@名探偵コナン】 [状態]:肉体疲労中(ある程度回復)、三村を殺したことから大分立ち直りました。首輪解除済み。 [装備]:スーパー光線銃@スクライド、携帯電話、ソードサムライX(核鉄状態)@武装錬金、二アデスハピネス (核鉄状態)@武装錬金 [道具]:支給品一式×2(食料一食消費)、首輪、「ざわ……ざわ……」とかかれた紙@アカギ(裏面をメモ代わりにしている)、 色々と記入された名簿、ノート数冊、ノートパソコン@BATTLE ROYALE ジャギのショットガン@北斗の拳(弾は装填されていない)、 綾崎ハヤテ御用達ママチャリ@ハヤテのごとく(未開封)、 ギーシュの造花@ゼロの使い魔、キュルケの杖、拡声器、 包帯・消毒薬等の治療薬、点滴用セット(十パック) 病院内ロッカーの鍵(中に千切れた吉良の左手首あり)、 バヨネット×2@HELLSING、 紫外線照射装置@ジョジョの奇妙な冒険(残り使用回数一回)、外れた首輪(服部平次) [思考・状況] 基本:一撃でいいから大首領をぶん殴る。 1:ジョセフの援護をする。 2:別れた仲間と合流。 3:範馬勇次郎以外の光成の旧知の人物を探り、情報を得たい。 [備考] ※スーパーエイジャが、「光を集めてレーザーとして発射する」 事に気づきました。 □ 「あるるかぁん!!」  エレオノールの叫びに応えるように、あるるかんが再生怪人を切り裂いた。  銀糸を繰り出す指が可憐に動き、白き道化が宙へと踊る。 「エレノン! あぶねえ!」 「はい! 御前!」  御前が危険を告げると同時にエレオノールは跳躍、空振りをしたヤモリジンの身体を、あるるかんが押さえる。 「赤木! ヒナギクさん、今です」 「おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」  ヒナギクが雄たけびながら、バルキリースカートで横っ飛びに勢いを得て木刀正宗を振るう。  ヤモリジンは真っ二つに斬られ、頭部に赤木が銃弾を叩き込んだ。  素早くあるるかんと共にヒナギクは離れ、爆発を見届けてため息をつく。 「……一息つくのはまだ早い……。敵がどれほどいるのか……不明なのだからな……」 「分かっているわよ!」  ヒナギクが乱暴に赤木に応えて、先を進む。不機嫌な歩みだが、赤木は気にも留めない。  そこにエレオノールが並ぶ。 「赤木……なぜシルバースキンを使わないのですか?」 「今はまだ機じゃない……それだけだ……」 「とんがった顎で難しい顔しないで素直に使いなよ。アカギン」  馴れ馴れしい御前だが、赤木は気分を害していない。  むしろ、珍しい相手に僅かだが、興味を持った。 「御前……失礼ですよ」 「いや、構いはしない……」 「お前見かけによらずいいやつだな!」  御前がポンポンと赤木の頭を叩き、上機嫌で上空を漂う。  その様子を振り替えもせず確かめたヒナギクはふと、前方から近づく人影を見つけた。 「アナタは……?」 「んー? あーら、覚悟って奴もZXもいないの……? 外れねえ……。賭けなんてするんじゃなかったわ。別れ道って面倒ね……」 「……! もしかして……」 「敵だろう……どう考えても」  ヒナギクの疑問に、いつの間にか右隣に並んだ赤木が告げた。  ヒナギクは木刀正宗を構えて、エレオノールはあるるかんを立たせる。  モデルのようなスタイルの妖艶な女は妖しげな笑みを返した。 「健気ねぇ……私に勝てる気なのが、あまりにも滑稽で」 「勝てるさ」  赤木が断言し、女は笑みを崩さず視線を向けた。  負けず、赤木は不敵な笑みを返す。 「ククク……あんたにツキはない……。醜く朽ちていくだけの化け物が……勝てるはずもないだろう……」 「へえ……」  赤木の挑発に女は表情を一変させる。  鬼のような形相にヒナギクとエレオノールは気圧されたが、赤木は微動だにしない。 「あんた程度……俺たちなら勝てる……。運も流れもまだ俺たちのもの……あんたの詰みだ……」 「……あんた……私を舐めたわねッ!」  女から粒子が上がった。あれは村雨の変身時と同じ反応だと、エレオノールとヒナギクは構える。  ただ一人、赤木はつまらなさそうに核鉄を持って佇んでいた。 「舐めちゃいないさ。ただ……あんたじゃ無理だ……。俺に死を……死線を与えることはな……」  赤木の口が狂気に歪む。  神に愛された男は、女蟷螂を前に不適に笑う。  カマキロイドと、神に愛された男と、恋を知る少女たちの戦いが始まった。 【エリア外 サザンクロス内部/2日目 日中】 【カマキロイド@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]健康。怪人態に変身中。 [装備]なし。 [道具]なし。 [思考] 基本:大首領の復活。 1:目の前の生意気な男(赤木)を後悔させる。 2:この状況を愉しむ。 3:独歩の死体の在り処を探る。 【赤木しげる@アカギ】 [状態]:脇腹に裂傷、首輪がありません。 [装備]:基本支給品、ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス(残り8本)、マイルドセブンワン1箱、     454カスール カスタムオート(6/7)@HELLSING 13mm爆裂鉄鋼弾(20発) 、シルバースキン@武装錬金(首輪を巻いています。核鉄状態) [道具]:傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの)     始祖の祈祷書@ゼロの使い魔(水に濡れふやけてます)、水のルビー@ゼロの使い魔     工具一式、医療具一式、沖田のバズーカ@銀魂(弾切れ)、成仏鉄球@覚悟のススメ 、伊藤博士からの手紙、     伊藤博士からの手紙(ポケット内)、『注意書きを必読』と書かれたエニグマの紙(ポケット内)     ジャッカル@HELLSING(残弾数1)、神楽の仕込み傘(強化型)@銀魂     ベレッタM92(弾丸数0/15)、ハート様気絶用棍棒@北斗の拳、懐中電灯@現地調達、包帯と湿布@現地調達、不明支給品×2 [思考・状況] 基本:対主催・大首領の肉体となる。 1:カマキロイドを倒す。 2:大首領との再会。バトルロワイアルに引きずり込む。 3:覚悟に斗貴子を死に追いやった事を隠し、欺く。 [備考] ※大首領との接触により、大首領とBADANとの間のズレを認識。 ※BADANという組織はあまり合理的に動かないと認識。 ※首輪は核鉄(シルバースキン)にパピヨンがやっていたように巻き付けており、使用できます。 【才賀エレオノール@からくりサーカス】 [状態]:疲労小 全身に火傷(ほぼ完治)。首輪が解除されました。 [装備]:エンゼル御前(核鉄状態&首輪@エレオノールが巻かれている)@武装錬金、あるるかん(白金)@からくりサーカス [道具]:青汁DX@武装錬金、ピエロの衣装@からくりサーカス、支給品一式、生命の水(アクア・ウィタエ) 保健室で手に入れた様々なもの [思考・状況] 基本:自分を助けてくれた者、信じてくれた者のためになんとしてでも主催者を倒す。 1:カマキロイドを倒す。 2:別れた仲間と合流。 3:夢で見たギイたちの言葉を信じ、魂を閉じ込める器(強化外骨格)を破壊する。 4:ナギの遺志を継いで、殺し合いを潰す。 5:一人でも多く救う。 6:できる事ならパピヨンを助けたい(優先順位は低い) [備考] ※参戦時期は1巻。才賀勝と出会う前です。 ※エンゼル御前は使用者から十メートル以上離れられません。 それ以上離れると核鉄に戻ります。 ※解除した首輪は核鉄(エンゼル御前)にパピヨンがやっていたように巻きつけており、使用できます。 【桂ヒナギク@ハヤテのごとく!】 [状態] 軽傷(核鉄の治癒力により回復中) 首輪が解除されました。 [装備] バルキリースカート(核鉄状態)@武装錬金、木刀正宗@ハヤテのごとく、イングラムM10(9ミリパラベラム弾0/32)、陵桜学園高等部のセーラー服@らき☆すた [道具]支給品一式、ボウガン@北斗の拳、ボウガンの矢17@北斗の拳 [思考・状況] 基本:BADANを倒す。 1:カマキロイドを倒す。 2:別れた仲間と合流。 3:覚悟を愛さない。 [備考] ※参戦時期はサンデーコミックス9巻の最終話からです。 ※服は現地調達したものに着替えました。 ※首輪は核鉄(バルキリースカート)にパピヨンがやっていたように巻き付けており、使用できます □ 「高速分裂昇華弾!」  コマンドロイドの群れが、ショットガンのように撃ちだされた昇華弾によって燃え上がる。  黒焦げとなった死骸をの中から、原始タイガーが牙を向けて襲ってきた。  頭を噛み砕かんと迫った原始タイガーの顎を掴み、膝蹴りを脇腹に叩き込む。 『覚悟!』 「応ッ! 赤熱化!!」  真っ赤に燃える身体で原始タイガーを砕く。  炎を背に通路で次の敵を発見し、迎撃する。  獣の唸り声が響き、覚悟に迫る。ハサミジャガーの腕の刃を潜り抜け、顎に正拳をたたきつけた。  血を被る覚悟だが、油断はない。すぐに壁に隠れていたコマンドロイドを探り当て、腹に蹴りを突き刺した。 「ギィ……ゲェ……ッ!」  覚悟が零式防衛術の構えを取って、周囲を警戒する。  遠巻きに警戒するしか、コマンドロイドの群れには取る手段がなかった。 「おぃおぃ……情けねぇな」  男の声が通路に響き、覚悟はいっそう警戒を強める。  黒いライダースーツに身に纏う男がゆったりと歩いてきた。  その男は、覚悟を認めるとニヤリ、と嬉しげに笑う。 「ビンゴ……当たりってわけか」 『何奴ッ!』  零の声に男は満足そうに笑う。村雨が変身する時に上がる粒子が、男からあがった。 「そういきり立つな。ちゃんと教えてやるよ。俺の名は……ジゴクロイド」  いっそう粒子が上がって男の身を見えなくし、晴れ上がったころには頭に大きな二本の角を持つ怪人が姿を見せた。  両手のグローブが破れると同時に、垂直の剣のような刃が生まれた。 「正調零式防衛術 葉隠覚悟」 「いちいち義理堅い奴だな! かたっくるしいのは抜きだ! いくぜっ!」  ジゴクロイドが大振りに刃を振るう。  壁が削れ、コマンドロイドが数人巻き込まれた。 「己が仲間ごとッ……!」 「仲間だぁ? 虫けらと一緒にしてんじゃねえ!!」 「キサマッ……!」  ジゴクロイドの冷徹な言葉に覚悟は怒りを示す。  もっとも、すぐに己が怒りを殺した。 『覚悟ッ! 後ろから攻撃が来る! 避けろ!』 「了解!」  覚悟がバーニアを全開にして避けた先には、カニの怪人が泡を吐き出していた。  またも、コマンドロイドごと地面が溶ける。 「おい! カニロイド! てめえ、こっそり後をついてきたな! 邪魔するんじゃねえ!」 「シュシュシュシュ……」  不気味に笑ったような反応を、カニロイドは返した。 『二対一か……!』 「仔細ない。仲間をゴミのように見捨てる相手、唇に朱をひく価値もない! 悪鬼よ! 俺はキサマらを許しはしない。この拳に懸けてお前らを討つ!」 「ひゃはは! 吼えるじゃねえか!!」 「シュシュシュシュ……」  強化外骨格『零』のヘルメットのバイザーが下りる。  ゴーグルが輝き、力が漲った。 「当方に迎撃の用意あり……!」  稲妻のような覇気が覚悟の周囲に駆け巡る。  見るもの全てを圧倒する気がコマンドロイドの動きを奪った。  覚悟の正義の怒りが、炎となって吹き荒れる。  たとえ敵であろうとも、人として扱われる存在には痛みを覚える。  覚悟は優しく、そして強い男だった。だからこそ、零の痛みを理解できた。  ゆえに、その瞳に喪っていった仲間が宿る。それこそが、覚悟が戦える理由であり、信念だった。  だからこそ覚悟は、強敵を二体も前にして、一歩も退かなかった。  ゆえに宣戦布告の言葉は一つ。  ―― 覚悟完了 【エリア外 サザンクロス内部/2日目 日中】 【ジゴクロイド@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]健康。怪人態に変身中。 [装備]なし。 [道具]なし。 [思考] 基本:大首領の復活。 1:覚悟を嬲る。 2:この状況を愉しむ。 3:独歩の死体の在り処を探る。 【カニロイド@仮面ライダーSPIRITS】 [状態]健康。怪人態に変身中。 [装備]なし。 [道具]なし。 [思考] 基本:大首領の復活。 1:覚悟を嬲る。 2:この状況を愉しむ。 3:独歩の死体の在り処を探る。 【葉隠覚悟@覚悟のススメ】 [状態]:全身にダメージ小。疲労小。首輪が解除されました。 [装備]:強化外骨格『零』@覚悟のススメ [道具]:大阪名物ハリセンちょっぷ 滝のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS(ヘルメットは破壊、背中部分に亀裂あり)、首輪(覚悟) [思考] 基本:牙無き人の剣となる。この戦いの首謀者BADANを必ず倒し、大首領を殺す。 1:目の前の怪人二体を倒す。 2:別れた仲間と合流。 3:葉隠四郎を必ず倒す 4:ヒナギクを愛さない 【備考】 ※零と一体になる事に迷いはありません 【対主催者グループ共通思考】 『大首領を殺す作戦』 1:大首領を強化外骨格の中に降ろしてから、成仏鉄球で成仏させる。 2:そのためには大首領を弱らせる必要がある。 3:強化外骨格内部の死者ならば、大首領を内側から攻撃できる可能性が高い。 [[(前編)>人の瞳が背中についていない理由は]] |251:[[AFTER_THE_PERIOD>AFTER_THE_PERIOD(前編)]]|[[投下順>第251話~第300話]]|253:[[虎! 虎! 虎!]]| |251:[[AFTER_THE_PERIOD>AFTER_THE_PERIOD(前編)]]|[[時系列順>第6回放送までの本編SS]]|253:[[虎! 虎! 虎!]]| |250:[[集結]]|葉隠覚悟|255:[[覚悟のススメ]]| |250:[[集結]]|村雨良|254:[[真・仮面ライダー ~決着~]]| |250:[[集結]]|桂ヒナギク|256:[[Bellis perennis]]| |250:[[集結]]|柊かがみ|254:[[真・仮面ライダー ~決着~]]| |250:[[集結]]|才賀エレオノール|256:[[Bellis perennis]]| |250:[[集結]]|服部平次|257:[[天国の時 運命の夜明け]]| |250:[[集結]]|赤木しげる|256:[[Bellis perennis]]| |250:[[集結]]|ジョセフ・ジョースター|257:[[天国の時 運命の夜明け]]| |250:[[集結]]|&color(red){愚地独歩}|&color(red){死亡}| ----

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