バトルロワイヤルの火薬庫 ◆NIooiMe9JM



 一触即発
 この四字熟語の意味は、ちょっとしたきっかけで大事件につながると言う意味だ。
 例えるなら、第一次世界大戦直前のバルカン半島や、
 関が原の戦い直前の徳川軍と石田軍などが良い例えだろう。
 さて何故このような四字熟語を出したか。
 理由は簡単、今この場所─つまりD-3エリア内にある喫茶店では、
 まさに今ピエロの格好をした女性と、
 黒に包まれた男が一触即発の状態なのである。

「問おう、貴様はこのゲームに乗っているか?それとも乗っていないのか?  いますぐに答えろ!!」
「貴様ではない、俺には蝶サイコーな名前がある。だがまずは自分の名を名乗ったらどうだ?
 それに、手にあるナイフを置け。そんなものがあったら、誰でも警戒をする」
 先程も言った通りここは、D-3エリア内にある喫茶店。
 ほんの少し前、この場所に才賀勝、エレオノールがこの場所に来た。
 だがその前から、パピヨンがこの場所にいた、
 その結果がこれである。
 パピヨンは、今現在このゲームに乗るつもりはない。
 だから、エレオノールたちをすぐには襲わなかった。
 エレオノールも、このゲームに乗るか迷っている途中であるが、
 無闇に攻撃することは、結果的に勝を守れなくなる可能性がある。
 だから、パピヨンに話しかけたのである。
 しかしここはバトルロワイヤル、そうそう安易に組むことが出来ない、
 なぜなら、組んだ相手が急に裏切ることもあるからだ。
 だから二人とも慎重になっていると言えば、そうも言えなくはない。
 だがエレオノールがナイフを持っているのは、完全に裏目、
 このため、パピヨンがエレオノールを敵とみなし警戒態勢に入っており、
 そのためいつ戦闘が起こってもおかしい状態なのである。

 さてここで一つ疑問に思うことがあるだろう、才賀勝のことである。
 普通なら一時的にこのゲームに乗ったエレオノールが交渉をせず、
 勝が交渉すれば良い結果になる可能性が大きいだろう。
 しかし勝はしなかった、いや出来なかったと言えるだろう。

 勝とて馬鹿ではない、むしろ歴戦の将と言ってもおかしくはない。
 では何故勝が交渉しなかったか?
 勝が交渉した場合、一番困るのは自分の名を名乗ることだ。
 勝はエレオノールに自分を『才賀勝』では無く『綾崎ハヤテ』と騙していたことが、
 交渉が出来ない一番の理由だった。
 もしこの中に本当の『綾崎ハヤテ』を知っているもの、もししくは本人がいたらどうなるか?
 まず最初に、エレオノールが偽名を使っていたことに憤慨して攻撃するだろう。
 いやそれどころか、偽名を使ったことをこの殺し合いに乗っていることを疑われて、
 この男─つまりパピヨンに殺される可能性も無くはない。
 これにより勝は、交渉のときに自分達の
 名前を名乗らないようとエレオノールに言ってしまった。
 これもまた、パピヨンとエレオノールが、うまくいかない理由の一つだろう。

 ちなみに泉こなたは、先程の展開で疲れていたのか何なのかわからないが、
 奥のテーブルのいすで寝ているため、二人には気づかれてはいない。

「私の質問に対して、答えられないのなら……
 貴様はこの殺し合いに乗っていると考えていいのだな?」
 エレオノールが、ナイフを構える。
「乗っている乗ってない以前に、俺はお前の態度が気に入らないな」
それにあわせて、パピヨンも戦う構まえをしようとしている。

(不味い事になっちゃったかな…)
勝も二人を止める事をあきらめかけたそのとき─

「くく……!まるで幼稚園児の集まりだな……!」
混沌としている中、赤木しげるが三人の前に現れた。


─────30分ほど前─────

 赤木しげると鳴海は繁華街にいた。
「なあ赤木、繁華街は誰もいないぞ、これだけ探していないってことは、
 病院のとか、もっと人が安全だと思っているところに言ったほうが良いと思うぜ。」
 鳴海が赤木にこう提案した、無理もない。
 彼らはこの繁華街で1時間ほど、探索していた。
 が結果は最低だった。

「そうだな、移動するのが得策だろう……だが……」
「だが?」
「もう行き先は決めている」
 そういうと赤木はデイバッグに入っている地図を取り出した。
「俺たちが次に行くところは、ここだ」
そう言って指を刺したのはD-3エリアだった。
「市役所…?市役所に何があるんだよ」
「くっく……! 実は黙っていたんだがな、移動していたときに
 このエリアには喫茶店があってだ、その店の前に人がいた……」
「は?」
「聞こえなかったのか? ここに人がいたって言ったんだ」
「そうじゃなくてだな、なんで今までそのことを黙っていた?」
「この事言ったら、お前は繁華街を探索するより、
 おそらくこの場所で人と接触することを優先するからだ」
 鳴海の疑問を赤木はテキパキと返す
「ああ、おそらくそう言ってただろうな、
 だが何で今となって行くことを選んだんだ?」
「おそらく俺たちはこの殺し合いに参加している中で、1番ツキに見放されている可能性がある。
 だから他人と接触できるときは、 確実にしておくのが無難だ
 ここらできっちりと情報や、誰がこの殺し合いに乗っているか、乗っていないかを確認するべきだからな」
 確かに赤木たちはついていない、なぜならお互いに 接触した参加者が一人だ。
「勇次郎って奴はどうするんだよ」
「今ツキに乗ってない俺たちと接触した場合、交渉する時間も与えられず
 ただ殺される可能性が高い。だから会うのは今のところ保留だ」
「じゃあ、お前が見たって奴が、まだその喫茶店にいる可能性はあるのか
 もしかしたら、もう移動してかもしれないぞ」
「それはない、俺が見た感じだとあれは誰かを待っている感じに見えた。
 もっとも、一時的な待機だったら目立つ喫茶店じゃなくてもいいはず」
「わかったよ。誰かがいるとわかっているなら、お前を否定するわけにもいかねぇな」
「そう言ってくれると助かる」
「ただな、赤木…… お前は計画性があんまりないな」
「クク……」


 話しを赤木が登場したところへ戻そう。

「まったく…お互いとも探りを入れすぎだ、
交渉ていうのはもっと気楽に、疑いをかけずにやらなきゃ意味がない」
「貴様! 勝手に人の話しに入ってきて、何だその言い様は!!」
 エレオノールはナイフをパピヨンから赤木に向け変えた。
「フフ…圧力をかけて交渉をするなんて、それこそ
この殺し合いを恐れていると自分から言ったと同じ……!」
「黙れ!!」
 エレオノールは、無駄口をたたいてきた赤木に近づき、
 ナイフを突きつけた。
「ふふ…… まるで白痴だな……!俺が危険だとわかっていて、
何も用意せずに、お前に喧嘩売ると思っているのか?」
そう言い終わったその時であった。
「ッ?!」
「お遊戯会はここまでだぜ?」
鳴海がエレオノールを腕を蹴ってナイフを落とし、
そして彼女自身を羽交い絞めにする。
「不意打ちなど卑怯な?!」
「この殺し合いで不意打ちも一種の戦い方だ。
まあ……とりあえずこれでちゃんと交渉が進みそうだな…!
なあ、そこのあんた」
そう言ってパピヨンのほうを見ている。
「ん……? 俺に言っているのか?」
「ああそうだ…… が先に俺の名を名乗っていたほうが言いだろう、
 俺は赤木しげる…… まあ赤木とでも言えばこちらは反応できる」
「赤木しげる……ねえ。 嘘は言ってなさそうだな、なら俺もそれに答えなければならないな、
 俺はパピヨン♪、まあこの名簿では違う名前で乗っているがな」
「パピヨンだな…… わかった……
 軽い自己紹介はここまでにしてだ、本題を話し合うぞ。
 鳴海、いい加減その女を離してやれ」
「いいのか、また何かするかもするかも知れねえぞ?」
「そのときは、お前が女を何とかしろ。
 第一『何か』を起こさせないためにお前が監視していれば問題ない」
 鳴海は渋々とエレオノールを解放した。
「単刀直入に言うとだ……
「『チームを組まないか』って事だろ」
 アカギが全部言い終わる前に、パピヨンが赤木の言いたいことを言った。
「話しが早くて助かる」
「だが…そこにいる小僧とピエロとも組めと言うのか?」
「無論だ、アンタと交渉をしていたってこととは、 どっちつかずなんだろう」
「だったらまず名前を言ってもらお
「まだいい」
 今度はアカギがパピヨンの会話に入ってきた。
「まだ言うときじゃない、二度も同じ場所で 自己紹介はしたくは無い」
 そう告げると、アカギは親指を立てて後ろの扉を指した。
 そして数秒後その扉から、強面の男と女装をしている男が入ってきた。

「おいおい、こいつから聞いた話しだとお前と、女しかいないと聞いていたんだが……
 どうしたら短時間でこんなに増えるんだ?」
「まあ、色々あったからな」
「あれ? こなたさんは?」
「奥で寝ているぞ……まったくこんな緊迫している中……逆に感心する」
 ハヤテと承太郎が喫茶店で合流した、これで喫茶店いる人数は
 8人となった。

「正直こんな大所帯になれるとは思えなかった。これがお前が言うツイているって奴か?」
「人が多ければ多いほど、このふざけた殺し合いを壊せる。
 今の状況は、百点に限り無く近い状況だな……!」


「鳴海兄ちゃん……!」

 赤木と鳴海が話し合っているその時、
 勝は鳴海にそう言いたかった。
 いや勝は鳴海を見たときそう言いたかった。だが言えなかった。

 勝にとって加藤鳴海は命の恩人、しかも生死の判別不明で生きているかどうかわからなかった。
 普通なら、我を忘れて飛び放て嬉しみたかっただろう。

 しかし、何という神の悪戯であろう。
 ここはバトルロワイヤル、そんな事をしたら、せっかくパピヨンという男と、
 赤木しげると言われている男の交渉の邪魔をしてしまう可能性がある。

 だがその前に鳴海は勝を見ても何も思わなかった。
 その時点で勝の心は痛く、とても辛かった。
 それと同時に力いっぱい涙を流したかった。

(ああ、鳴海兄ちゃんも僕のことを覚えていないのか……
 どうして僕の知り合いは…… 僕のことを知らないのかなあ……?)

 こう嘆いてもしょうがない。勝が今真っ先に考えることは、
 どうやってエレオノールに、才賀勝本人だと知らせることが出来るか否かである。
 そのため勝は今、この二人の交渉が上手くいくようとに願うだけだった。
 今この喫茶店には
 女装した執事、強面な男子高校生、小学生のような女子高校生、偽名を使っている少年
 黒い蝶の格好をした男、ピエロの格好をしている女性、腕が剣に変形する男性
 そして博徒の白銀髪の男性がいる。
 一見、対主催の面子が積り集ったと思われるが、
 実は違う。
 1人は自分の主を探して行動をしており、
 もし主が死んだら、殺戮者になってもおかしくは無い。
 1人は自分がある男と戦うために、対主催になっている。
 しかしこれもその男が死んだら、殺戮者になりかねない。

 この場所─── D-3エリアの喫茶店は、
 いつ何時、戦いが起こってもおかしくは無い。
 つまりバトルロワイヤルの火薬庫と例えるのが妥当。
 この火薬庫がいつ爆発するか、それはこの現状を何とか纏め上げた『赤木しげる』と、
 エレオノールに偽名を使っている『才賀勝』
 この二人にかかっていると言ってもおかしくは無いだろう。
 はてさて、どうなることやら。

【D-3喫茶店内/1日目 午前】

【赤木しげる@アカギ】
[状態]:健康
[装備]:グリモルディ@からくりサーカス(鞄に入っています)
[道具]:核鉄(モーターギア)@武装錬金、傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの)
[思考]
基本:対主催・ゲーム転覆を成功させることを最優先
1:喫茶店内にいる参加者と交渉して、有益な関係を築く
2:1が成功したら情報交換する
3:このバトルロワイアルに関する情報を把握する(各施設の意味、首輪の機能、支給品の技術
や種類など、なお勇次郎に対しては保留)
4:参加者の考えがまとまったら、学校を拠点とすることを提案する

【加藤鳴海@からくりサーカス】
[状態]:健康
[装備]:聖ジョルジュの剣@からくりサーカス
[道具]:支給品一式×2、核鉄(ピーキーガリバー)@武装錬金、
輸血パック(AB型)@HELLSING、
グリース缶@グラップラー刃牙、道化のマスク@からくりサーカス
[思考]
基本:対主催・誰かが襲われていたら助ける
1:前にいるピエロ(エレオノール)が何かしないように見張る
2:喫茶店内の参加者と協力関係を結ぶ
3:このバトルロワイアルに関する情報を把握する
(各施設の意味、首輪の機能、支給品の技術や種類など)
4:誰かが襲われていたら救出し、保護する
5:赤木の人柄を見極める
[備考]
聖ジョルジュの剣は鳴海の左腕に最初からついていますので支給品ではありません
参戦時期はサハラ編第19幕「休憩」後です
サハラ編から参戦しているので勝、しろがねについての記憶は殆どありません

【才賀勝@からくりサーカス】
[状態]:両足の脹脛に一つずつ切り傷。軽傷のため行動に支障なし。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、書き込んだ名簿、携帯電話(電話帳機能にアミバの番号あり)
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない
1:しろがねの誤解を解く。
2:赤木しげるの言うことを聞く。
3:乗っていない人を探して味方にする。
4:フェイスレスには最大限注意を払う。
5:みんなで脱出する。
[備考]
※勝は鳴海が自分のことを覚えていないということを感じ取りました。

【才賀しろがね(エレオノール)@からくりサーカス】
[状態]:ピエロの衣装&メイク@からくりサーカス、ヴィルマの投げないナイフ@からくりサーカス
(残り11本)、オリンピア@からくりサーカス、支給品一式
[道具]:青汁DX@武装錬金
[思考・状況]
基本:『本物の才賀勝』の安全を確保する。
1:とりあえず、赤木しげるという男の話しを聞く
2:本物の才賀勝を優勝させるため皆殺し(殺し合いに乗っている人間を最優先)
3:強力な武器が欲しい。人形は手に入れたので他の武器。
4:花山、斗貴子、カズキに関しては襲うのは保留
5:100%勝を傷つけないと確信が持てた人間に関してのみ、殺すことを保留する。
[備考]
※参戦時期は1巻。才賀勝と出会う前です。
※才賀勝の事を偽物と勘違いしています。

【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]健康
[装備]無し
[道具]支給品一式、不明支給品0~2(本人は確認済。核鉄の可能性は低い)
[思考・状況]
基本:殺し合いからの脱出
1:おいおい、こんなに人がいるなんて聞いてねえぞ!!
2:色々めんどくさく無くなった時に、ナギたちを迎えにいく。
3:ジョセフ、ハヤテ、マリア、ヒナギクと合流する。
4:首輪の解除方法を探す。
5:DIOを倒す。
6:主催者を倒す。
参戦時期:原作28巻終了後
[備考]
※パピヨンについては、ハヤテから聞いていたので、
喫茶店にいることを不思議と思っていません。

【綾崎ハヤテ@ハヤテのごとく!】
[状態]健康。女装。
[装備].454カスール カスタムオート(7/7)@HELLSING
[道具]支給品一式、執事服一式 13mm爆裂鉄鋼弾(35発)、ニードルナイフ(15本)@北斗の拳
[思考・状況]
基本:出来るだけ多くの人を助けたい
1:なんかにぎやかになっていますね。
2:落ち着いてから、ナギたちを迎えに行く
3:マリア、ヒナギクを探し出し合流する
4:そろそろもとの服に着替えたい

【パピヨン@武装錬金】
[状態]:全身に軽い打撲、口に血の跡、小程度の疲労、
[装備]:核鉄(エンゼル御前)@武装錬金
[道具]:支給品一式、猫草inランドセル@ジョジョの奇妙な冒険
[思考・状況]
基本:首輪を外し元の世界で武藤カズキと決着をつける。
1:とりあえず、赤木の話しを聞く。
2:ピエロ(エレオノール)を警戒しておく。
3:核鉄の謎を解く
4:二アデスハピネスを手に入れる。
[備考]
※エンゼル御前は、使用者から十メートル以上離れられません。
それ以上離れると、自動的に核鉄に戻ります。
※参戦時期はヴィクター戦、カズキに白い核鉄を渡した直後です
※スタンド、矢の存在に興味を持っています。
※猫草の『ストレイ・キャット』は、他の参加者のスタンドと
同様に制限を受けているものと思われます
※承太郎が喫茶店に来ていたときに、ハヤテと一緒にいる事から、
敵ではないことを一瞬で確認しました。

【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:健康 (睡眠中)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、フレイム・ボール@ゼロの使い魔(紙状態)んまい棒@銀魂、
綾崎ハヤテの女装時の服@ハヤテのごとく
[思考・状況]
基本:みんなで力を合わせ首輪を外し脱出 。
1:zzzz……
2:パピヨンといっしょに二人の帰りを待つ
3:かがみ、つかさ、みゆきを探して携帯を借りて家に電話
[備考]
※寝ているため、この人数の多さに気づいていません。


109:ギャラン=ドゥ ジグマールのバトルロワイアル 投下順 104:心に愛を
103:エンゲージ 時系列順 100:気に入らない奴ほど、コンビネーションの相性はいい
093:デッド・ライン 赤木しげる 113:大切なもの――SOLDIER DREAM――
093:デッド・ライン 加藤鳴海 113:大切なもの――SOLDIER DREAM――
095:いま賭ける、この―― 才賀勝 113:大切なもの――SOLDIER DREAM――
095:いま賭ける、この―― 才賀エレオノール 113:大切なもの――SOLDIER DREAM――
086:漫画キャラバトルロワイアル特別編『SAGA』 空条承太郎 113:大切なもの――SOLDIER DREAM――
086:漫画キャラバトルロワイアル特別編『SAGA』 綾崎ハヤテ 113:大切なもの――SOLDIER DREAM――
090:パピ☆すた パピヨン 113:大切なもの――SOLDIER DREAM――
090:パピ☆すた 泉こなた 113:大切なもの――SOLDIER DREAM――