第三回放送 ◆C1.qFoQXNw



午後6時から時間はややさかのぼる。
ガモンのいなくなった監視室で光成は自責の念に苛まれていた。
脅迫されていたとはいえ大人数の拉致に手を貸し、あげくシエスタという少女を無残に殺害してしまったのだ。
自ら手を下さなかったものの他にも29人の死亡が確認されている。
(ワシは――どうすればいいんじゃ…?)
背後でドアが開く音がする。ガモンが帰ってきたかと振り向くと科学者然とした男が立っていたる。
「伊藤と申します。徳川さん、折り入ってお話があるのですが――」


さて諸君、午後18時の定時放送を始める。調子はいかがだろうか? 
まだ一人も仕留めておらぬ童貞もいるようだが、夜になればまあ状況も変わるじゃろう。
では恒例の禁止エリアと脱落者を発表する。
午後19時からB-1
午後21時からD-7
午後23時からH-6
次に惜しくも脱落していった者達は――

葉隠散
マリア
タバサ
防人衛
坂田銀時
空条承太郎
範馬刃牙
志村新八
才賀勝
ルイズ
――以上10名じゃ。
フム、前回より一名減とは参加者減少ペースはほぼ一定といったところかのう。
判っているとは思うが闇夜では狩人が何時の間にか獲物になっている場合もある。
力無き者には踏んだり蹴ったりかも知れんが逆も又真なり、じゃ。チャンスは平等故に精進せよ
…だがあえて言わせてもらえば益荒男が一方的に弱者を狩る、といのも考え物じゃ。ワシが“地下闘技場”を主催していたときのように強者同士一対一に限る。
ああ、別に首輪をいじったりなどと強制はせんぞ。ワシ個人の嗜好故、無理に“地下闘技場”を再現せんでもいい。ゲーム進行は諸君らの自主性に委ねたい。
では御機嫌よう、6時間後の放送を心待ちにしていたまえ。


ガモンは放送直前に帰還した。多少負傷しているようだが少なくとも奴に手傷をあたえる猛者が残っているということか。

『私は首輪の事を調べてみます。光成さん、何とかして参加者たちと接触する手段を得ていただきたい』

伊藤博士――彼も自分同様無理矢理バダンに協力させられており参加者の一人村雨良のメンテナンス関わっていたという
彼は語る、ガモンの目的とその手段を。このままではいずれ『大首領』なる存在が復活してしまう。
自分にできる償いは殺人ゲームの破壊と生き残った者に倒される事、それには――
(あやつを出し抜けるのか…いや、やらなければならんのじゃ)
現在参加者との接触手段は放送のみ、あれが限界のメッセージだ。後は伊藤博士の手腕に期待する他無い。
反抗の機会をうかがうのは参加者だけでは無い。自分もその一人なのだ、と。

 *伊藤博士の参加時期は原作(仮面ライダーSPIRITS)4巻からです。


【残り31人】


171:十九九九九九九~史上最大の同い年~ 投下順 173:君らしく 誇らしく 向ってよ
171:十九九九九九九~史上最大の同い年~ 時系列順 173:君らしく 誇らしく 向ってよ