君にこの言葉が届きますように

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君にこの言葉が届きますように ◆14m5Do64HQ



雨が降りしきる。
大雨とはいえない、小雨の雨が降りしきる。
その雨がこの殺し合いに集められた参加者の髪を、衣服を濡らしていく。
しかし、その事に気を掛けている参加者は数える程しかいないだろう。
それは何故か? 一つには参加者の人数が減ってきた事が挙げられる。
だが、それは決定的な理由ではない。
彼ら参加者には雨が降っているという、そんな些細な事には気を回せないのだ。
彼らにはやるべき事が、演じるべき役割が、喜劇を演じなければならない舞台があるから。
そこに己の命を賭けてまでの価値がある限り。

「だいたいの事情はわかった。そしてその銀髪女には俺も借りがある」

お互いの名前などの、おおまかな情報交換を終えた三人組の内の一人、ケンシロウが口を開く。
先刻合流し、今は黒王号から降りた、三千院ナギと泉こなたの話をケンシロウは真剣な表情で聞き入っていた。
自分が一番初めに出会った参加者、愚地独歩が窮地に立たされている現実。
また、キュルケを殺したエレオノール、そして以前自分と行動していたジグマールの二人組の仕業という事をケンシロウは知った。
ケンシロウは思わず険しい表情を浮かべる事になる。

「後は俺に任せろ。お前達は早く逃げてくれ」
「でもケンは眼が見えないんだよね? だったら私達も一緒に行った方がいいと思うけど」
「そうなのだ! 盲目のお前一人だけには任せてられん! わざわざ殺されにいくようなものだ!」

自分一人だけで独歩の救援に向う事を決意するケンシロウ。
強き決意と共に浮き出た、岩石のように固いケンシロウの表情がナギとこなたを睨む。
武装解除を行っており、エンゼル御前は居ないため、ケンシロウは四つの瞳を見つめる。
だが、ナギもこなたもその表情に多少の威圧感を覚えたものの、反論する。
両眼を失明した人間が二人組、しかもワープなどデタラメな力を使う人間に勝てるわけがない。
闘いに関して素人であるナギとこなたがそう思うのは無理もない。
両眼が見えないという事は当然相手の位置も分からず、距離感も掴めず、闘いのやりようがないのだ。
だが、ナギとこなたには知らない事がある。

「問題ない。両眼が見えずとも、俺には信じ続けた北斗神拳がある。奴等の放つ闘気で位置を探るのは容易だ」

そう。ナギとこなたはケンシロウの実力を知らない。
伝説とも謳われる暗殺拳。北斗神拳正当伝承者であるケンシロウ。
そんなケンシロウにはこの殺し合いに呼び出されるまでに、積み重ねた闘いがある。
両眼を失ったくらいで目の前の闘いを放棄する。
そのような脆弱な考えを持ってしまっては、北斗神拳正当伝承者という肩書きは背負えない。

「けど……私達にも黙って逃げる事なんて出来ないよ」
「私達にも……私達にもやらなきゃいけないコトがあるんだ! なんと言われようと付いていってやるぞ!」
「むぅ……」

だが、ナギとこなたは一歩も引かない。
彼女達にも独歩は大切な仲間であり、彼を見捨てて自分達だけ逃げるような事はしたくないからだ。
彼女達の言葉を受け、ケンシロウの表情が曇る。
正直、ケンシロウにとって彼女達は無力な存在であり、足を引っ張られ事になるだろう。
だが、年少と思われる身でありながら、自分のように決意の瞳を輝かせる彼女達。
そんな彼女達を前にして、「足手纏いになるから来るな!」とケンシロウは言い放つ事は出来なかった。
彼女達の表情があまりにも真剣なもので、傷つけたくはないとケンシロウは考えたからだ。

(どうする? なんとかしてこの少女達に納得して逃げてもらわなければ……)

しかし、だからといって、ナギとこなたの二人をケンシロウは連れて行く考えはない。
一人ならまだしも、守るべき存在が二人も自分と共に居れば、闘いに支障が出てしまうからだ。
更に悪い事に二人組の敵には、エレオノールも含まれている。
エレオノールなら卑劣な手段を使ってまでも、ナギとこなたを狙ってくる可能性は十分に高い。
先刻、騙し討ちという手段を使ってまでもキュルケを殺害したエレオノールが、いまさら手段を選ぶ事もない筈。
そう考え、ナギとこなたを連れて行く事は危険だとケンシロウは判断を下す。
しかし、このままではナギとこなたが自分の後を追ってくる可能性があるのも事実。
自分に付いて来れば戦闘の巻き添えになる可能性もまた、当然存在する。
ナギとこなたを危険に晒すような真似はしたくなく、思考が纏まらないケンシロウは更に表情を歪めた。

「……よぉ。なにかの……パーティかい……それなら……俺も混ぜてはもらえないか……?」

そんな時、彼ら三人の後方で低い声が響く。
低い声に、なにかを秘めた男性の声が三人の鼓膜を震わせる。
三人が振り返った先には、奇妙なコートに身を包み、テンガロンハットを握った男が立っていた。

「えーっと……どちらさま?」
「ま! まさかジョジョとハヤテが言っていた……」
「その声、確か以前に……」

警戒心を見せながらも、三人は各々、返事を返す。
その声の持ち主の正体を掴めてはいなく、信用に足る人物であるかどうかもわからない。
そんな彼らの返事に、特に反応を見せずに男は再度口を開く。
老人のような銀髪を持つ男。

「俺は赤木しげる……初めてではない相手も居るが……一応初めましてといっておこうか。
率直に言うと……情報だ……情報交換を行いたい……」

シルバースキンを纏った男、赤木しげるが口を開いた。

◇  ◆  ◇

「なるほど……そういうコトか。情報ありがとうよ……」
「お前こそ、あの時はよくラオウを抑えてくれた。礼を言わせてくれ」
「そっかー私、あの時寝てたもんね。どうりで顔に覚えがないわけだよ」
「私は名前しか聞いてないから初対面だな。よろしく頼むぞアカギ!」

独歩が未だ取り残されている状況であるため、かなり大雑把な情報交換を行った四人。
だが、以前ケンシロウとアカギはS7駅で。
こなたとアカギは喫茶店で、そしてナギとアカギは承太郎とハヤテを通して関係がある。
そのため、0からの情報交換ではなく、断片的な情報だけでもアカギには十分といえる内容であった。

「こちらこそよろしく……だが、今は……仲良しごっこをやっている時じゃあない……」
「そ! そんなコトはわかっているのだ! 只、こういうコトはちゃんとしないといけないと思っただけで……」
「そうだよね。今は一刻も早く独歩さんを助けにいかないと!」
「そのコトだがアカギ、お前に頼みがある」

だが、彼ら四人にはゆっくり話している時間はない。
今この時にも、孤軍奮闘していると思われる独歩への手助けという目的がある。
また、たった今、行った情報交換で、独歩が友好的な人物であると知ったアカギにも同様の事が言える。
四人共通の目的ともいえる独歩に対する支援。
その目的を完遂させるため、ケンシロウは口を開いた。
恐らくこの状況で最善の策とも言える、自分達が行うべき行動を提示するために。

「わかっている……俺がこのお嬢ちゃん達を学校まで連れて行く……そしてあんたが一人で向う……これがベストな手だ……そうだろう……?」
「え!? 私とナギも独歩さんを助けに行きたいんだけど……?」
「……お前達では足手纏いだ……勝てる勝負も勝てなくなる……邪魔にしかならない……」
「アカギ……! すまない二人とも。俺は一人で十分だ。だから俺一人に任せて欲しい」

ケンシロウが考えていた最善の策とは、奇しくもアカギが考えていたそれと同じものであった。
そして、あくまでも自分達も付いて行こうと発言したこなたを、アカギは却下する。
事実、無力な存在であるナギとこなたに対して、なんの躊躇いもなく足手纏いとまで言ってのけたアカギ。
そんなアカギの発言にケンシロウは若干の憤りを覚える。
だが、同時にアカギが言っている事もまた真実であり、彼を強く戒める事などケンシロウには出来ない。
また、自分でも足手纏いになる可能性を感じていたのだろう。
先程発言したこなたも黙り込んでしまい、アカギへの反論は出ずに終わった。
そんな彼女達の様子を観察し、悪いと思いながらもケンシロウは黒王号へ向う。

「……嫌だ!」
「……なんだって……?」

そんな時、ナギが俯きながら声を漏らす。
思わずナギの方へ視線を向ける残りの三人の内、アカギが口を開く。
アカギの表情にはさしたる驚きはないが、全くないというわけではない。
だが、ナギにはそんな事は関係がない事だ。

「足手纏いになるもんか……私は……独歩さんだけを助けたいわけじゃない! 私はしろがねも……エレオノールも止めたいのだ!
この二つだけは譲るつもりはない!!」

『オレはどういうわけかこの殺し合いに乗っちまったエレオノールを……しろがねを止めてみせるぜ!
きっと勝もオレにずっとその事をオレに伝えたかったにちがいねぇ! それだけは譲るつもりなんざ……あるわけがねぇんだよッ!!』

ナギは以前、鳴海の決意を聞いた。
ある民家で鳴海が力強く叫んだ言葉は、今もナギの胸に残っている。
鳴海が志半ばで倒れ、独歩が危険な状態に陥っているこの状況。
どうして、自分だけがおめおめと逃げる事は出来るだろうか?
そんな事はナギのプライドが許す事は出来ない。
たとえ、自分自身に力が不足している事を実感していても。

「……どうしてもかい……?」
「どうしてもなのだ!」
「……ならいいさ……俺は口を出さない……」

顔を上げ、ナギが叫ぶ。
危険地帯にわざわざ戻る事で、多少の恐怖はあるだろう。
だが、それよりも自分のやるべき事を為す事への執着が強い。
その事がナギの意志を支え、アカギも了承の意志を示す。
アカギに反応を見終わったナギに、こなたが近づく。

「ナギ、『もし、独歩さんとしろがねさんを助ける事が出来たら私は……』ってコトは言っちゃあ駄目だよ? だってそれは……」
「わかっているさ、こなた。それは凄い死亡フラグだからな! それに『助ける事が出来たら』じゃない。正しくは『助ける』なのだ!
何も心配はない!」
「ふふふ……やっぱりナギは私と考えが合うなぁ。じゃあ、気を付けてねナギ!」
「もちろんだ!」

似たような思考回路を持つ少女達の短い会話。
会話が終わり、一段落着いた時、こなたはナギにあるものを差し出した。
こなたの小さな手に握られていたものはエンゼル御前の核鉄。
これから自分より危険地帯に向うナギの身を案じた行為。
こなたの意を察したナギは、しっかりと核鉄を握り締め、全身に力が行き渡るのを感じる。
そして、こなたとの短い会話を終え、ナギは黒王号の元へ向っていたケンシロウに近づく。

「ケン……お前にもエレオノールに用があるのは知っている。でも、その前に……私にエレオノールと話をさせてくれないか? お願いだ……」

先程の二人とは違い、少し勢いが落ちた様子でナギが口を開く。
ケンシロウが同行者であるキュルケを、エレオノールに殺されている事を知っているからだ。
そのため、ケンシロウは一刻も早くエレオノールと会い、因縁にケリを付けたいと思っているのだろう。
ナギはそう思い、ケンシロウにはあまり力強く言い出す事は出来なかった。

「いいだろう……お前のその意志には光るものがある。だが、闘いは俺に任せろ。」
「わ! わかったのだ! どうもありがとう、ケン!」

だが、ケンシロウはナギの願いを了承した。
ナギが鳴海から聞いた情報によると、以前エレオノールは突然、鳴海や独歩、そして才賀勝に襲い掛かってきたという。
その事からケンシロウはエレオノールの事をジャギやアミバのように、根っからの危険人物ではないと感想を抱いた。
何かどうしようもない事情が、たとえば優勝者の褒美を得るために、半ば仕方なしに乗ったのではないか?
そのような疑問がケンシロウの思考を走る。
勿論、エレオノールのやった事を完全に許すはずもない事はいうまでもない。

しかし、エレオノールの実力は定かではないが、なんの拳法も習得している様子もなく、正面からの闘いでは、あまり脅威ではないと思えた。
しかもエレオノールと組んでいる相手は、ワープや衝撃波を使えるらしいが一度行動を共にした事もあり、大した人物でないとわかるジグマール。
加えてこれから自分と肩を並べる相手は、以前出会い、自分と同じ志を持った男、独歩。
この戦力差なら、ナギ一人くらい守る事は出来るだろう。
そして、ナギのあまりにも固い意志は最早どうする事も出来ない。
ケンシロウはそう考え、ナギの提案を受け入れる事にした。
そして、二人を乗せて黒王号が走り出す。

「それとこれは俺のデイパックだ。何か使えるものがあれば使ってくれ。俺には必要がないからな」
「ああ! ありがたく使わせてもらうのだ! それとあと、もう少し頼みがあるのだが……」

二人分、いや二人分以上の想いを乗せて。

◇  ◆  ◇

「ん? これは……」

エリアD-3の道端で、ジグマールが小さな声で呟く。
今、ジグマールは道に散乱した、独歩の支給品を漁っている。
使い慣れたスーパー光線銃も、そして相棒とも言えるアルター、ギャラン=ドゥさえもないジグマール。
頼るべき主な能力は人間ワープと衝撃波二つのジグマールにとって、武器の調達は極めて重要な事だ。
いつ、襲撃されてもおかしくはない、この殺し合いの会場でジグマールは腰を落とし、作業を進めていた。
だが、ジグマールには焦った様子もなく、手に取った一枚の紙をしげしげと眺めながら観察する。

「おい、勝手にオレの持ち物に手を触れるんじゃねェ!」
「動くな! 動くと貴方の命はないと思って貰おう!」

ジグマールが独歩の支給品を安心して、漁る事が出来た理由。
それは同行者エレオノール、自称フランシーヌが銃を構え、独歩の方へ向けていたからだ
独歩は先程、ジグマールに脅迫じみた提案をされたが、断固として拒んだ。
そのため、今はジグマールが独歩の支給品を漁る時間を稼ぐために、動きを封じられていた。
フランシーヌの持つ銃の銃口は真っ直ぐ、独歩の頭部に向けられ、エレオノールには人形破壊者(しろがね)としての力もある。
独歩がいくら早く動こうと、即座に照準を構える技術は、当然持ち合わせている。
その事を、今までエレオノールと二度も闘った独歩もわかっているのだろう。
苦虫を潰したような表情を浮かべながら、動く事もままならない。

「なになに……自動人形……」
「自動人形? ジグマール、その紙を私にみせてくれ」

ジグマールが呟いた自動人形という言葉に、エレオノールは反応を見せ、彼の元へ近づく。
依然、銃口を独歩に向けるのは忘れずに。
そんな彼ら二人を独歩は忌々しく見つめる事しか出来ない。
独歩と彼ら二人の距離は10m以上の距離がある。
迂闊に、突撃する事は無謀とも言える行為だろう。
だが、無謀といえども独歩がこのまま黙っているわけはない。

「こ、これは!?」
「なに! そんなにいいものなのかフランシーヌ!? 私にはイマイチ理解出来なかったのだがね」
「ぬぅんッ!」

エレオノールがその白い紙に目を通し、全ての文を読み終わった時。
独歩が突然地を蹴り、駆け出す。
元より銃弾を受けてしまう事を独歩は覚悟していた。
そのため、隙が出来れば、いつでも飛び出す準備を整えていた独歩。
今まで独歩が二人のいう事を聞いていたのは、そのタイミングの見極め。
そして先程、荒くなった呼吸を整える意味もあった。

「くそ! フランシーヌ、私に銃を貸すんだ!」

半ば強引にジグマールはエレオノールから銃を手に取り、彼女は後方へ跳ぶ。
そして、今もなお猛獣のように自分達に向ってくる独歩に、ジグマールは銃口を向ける。
倒すべき標的に対して、何の躊躇もなく、ジグマールが引き金を絞った。
――ぱらららら
銃口から撃ちだされた、無数の銃弾が空を切って独歩の元へ向う。
その銃弾に対し、独歩は身体を捻り、身を屈めながらの体勢を保つ事で避ける。
だが、全ての銃弾を避けきったわけではない。
何発かは独歩のスーツに穴を空け、赤い鮮血を滴らせる結果となった。

「どけぇ! ウオオオォォォッッッ!!」

だが、独歩の勢いは止まらない。
銃弾による負傷など気にならない様子で、ジグマールに近づき、右腕を横に薙ぎ払う。
独歩の異常なタフネスに驚き、回避が遅れたジグマールに彼の右腕が音をたてて迫る。
寸前のところで、人間ワープを発動させたジグマールの姿が独歩の右方向に出現する。
しかし、何度か拳を交えた事から人間ワープの存在を知っていた独歩は、更に駆け出す。

「悪いなお嬢ちゃん。暫く休憩してもらうぜッ!!」

独歩が駆け出した方向はジグマールではなく、エレオノールの方だった。
自分の後ろで慌てて、銃を構えなおしているジグマールになど、最早独歩の視線は向いていない。
以前、闘った時とは違い、オリンピアもないエレオノール。
ジグマールとの二人組では厄介な相手ではあるが、一対一では負けるつもりはない。
そう考え、先ずはエレオノールを沈黙させようと独歩は判断した。
事実、今のエレオノールには武器もなく、素手同士の闘いで彼女が独歩に勝てる道理はない。

「それは私の台詞だ……勇敢な戦士よ!」

銃弾の雨を省みない独歩に対し、エレオノールは敬意を示す。
だが、その行動はほんの一瞬で終わりを告げた。
そして、エレオノールは極めて冷静に、先程目を通していた一枚の紙を開く。
現れたのは、黒い、重厚なスーツケース。
独歩から約十メートルの位置に立つ、エレオノールがそのスーツケースを勢いよく開いた。

「なっ! そいつは……!?」

スーツケースから飛び出た物を見て、独歩は驚く。
更に独歩が見ぬ間に、エレオノールの両の指、計十本の指に指輪のようなものが嵌められている。
そしてその指輪から細い、銀色に煌く糸が伸びていた。
四本の長い髪の毛を伸ばし、両腕、両足から鋭利な刃物が伸びた人形。
たった今、スーツケースから飛び出た人形に向けて、十本の糸が伸びる。

「 LES ARTS MARTIAUX! (闘いのアート!) 聖ジョージの剣!」

独歩とエレオノールの間に突然現れた、懸糸傀儡(マリオネット)の腕が独歩に振り下ろされる。
予想外の攻撃に対し、咄嗟に回避しようとする独歩。
だが、ここに来て先程の戦闘、そしてジグマールの銃弾による負傷が独歩の肉体を蝕む。
一瞬の硬直を起こした、独歩の左肩から焼けるような熱い痛みが走った。
何事かと思い、独歩は左に視線を向けるが、左肩に鋭利な刃物を突き刺さっている事に気付く。
辛うじて筋肉で受けて止めているが、血の流出が止む気配はない。

「グッ! ぬおおおおォォォッッッ!!」

反撃のため、独歩は左肩を刃物から強引に引き抜き、右拳を振り上げる。
絶妙な頃合いで打ち出された筋肉の拳。
その拳が人形の顎に向って打ち出される。

「ガッ…………」

だが、それよりも速く、人形の拳が独歩の脳天を大きく揺らす。
度重なる負傷により、独歩の意識が遠のき、遂に独歩はうつ伏せの体勢に倒れる結果となった。

「よくやった。あるるかん」

薄れ行く意識の中で独歩は、どことなく冷めたエレオノールの声を聞く。
“あるるかん”
それが独歩に刃を、いや、聖ジョルジュの剣と拳を食らわせた人形の名であった。

◇  ◆  ◇

「白金という名になにか引っかかるが……このあるるかんは素晴らしい。これで私は闘える……」

エレオノールが開いた一枚の紙。
自動人形という文字から説明文が始まっていたため、勝によって開封を控えられており、独歩も確認していなかった一枚の紙。
そしてその紙には以下のような記述が記されていた。
『自動人形の創始者、白金が自分用に製作した懸糸傀儡・あるるかん』。
白金、またの名をフェイスレスが自分用に製作した懸糸傀儡であり、エレオノールが使っていたそれよりも高性能な人形。
自動人形の創始者という言葉にエレオノールは引っかかったが、彼女は考える事を止めた。
あるるかんの出所を考えるよりも、エレオノールにはやる事があるからだ。
あるるかんをスーツケースに仕舞い終えた、エレオノールが立ち上がる。

「いや~私も嬉しいぞフランシーヌ! これで私達の戦力が増えたというコトだな!」

そう言ってジグマールは機嫌良く口を開く。
この殺し合いには様々な技能を持つ参加者が存在している事を、ジグマールは身を持って体験している。
今更エレオノールが奇妙な人形を操る事など、ジグマールにとって何も驚く事はない。
寧ろ自分自身が使うアルターや、DIOの使うアルターらしきものの方がよっぽど異常な代物である。
そのため、ジグマールは只、純粋に喜びを見せた。
エレオノールに新たな力が手に入った事に対して。

「それでこの男はどうする? 私としては、この男はかなりの実力者であるから、今殺しても構わないと思うのだが?」
「そうだな……確かにその意見はもっともだ」

そう言って、気絶してしまった独歩をエレオノールは見つめる。
普段の独歩ならいくら強烈な懸糸傀儡の拳といっても、それだけで気絶する事はないだろう。
だが、今まで碌な睡眠も取ってない事による、若干の睡眠不足。
そしてエレオノールとジグマールの闘いで負った負傷が要因していたからだ。

「フランシーヌ、やはり君もそう思うか。では速攻で……」

装備が不十分ながらも、エレオノールとジグマールの二人を相手に互角以上の闘いを見せた独歩。
銃で脅されていたとしても、あくまでも自分達に反抗する強い意思。
とても自分達では利用しきれないとジグマールは考えていた。
そしてジグマールは、エレオノールの賛同を得られたと思い、銃を構える。
“強者とは積極的に闘わない、だが強者は殺せる時に殺しておく”。
それが互いに弱者同士で結んだ、仮初の同盟の方針であるからだ。
いくら独歩の肉体が優れていようが、零距離の頭部への射撃で殺す事は出来る。
冷静に、かつ冷酷な判断をジグマールは下した。

「いや、それはやめておこう。それにどうやら私達にお客様が来たようだからな」

思いがけないエレオノールの言葉に、ジグマールは疑問を覚える。
その言葉の真意を辿るため、ジグマールはエレオノールが視線を向けている方へ眼をやった。
先程、少女二人を乗せ、自分達の元を去っていた大馬。
新たに二人の人物を乗せた黒王号が、ジグマールの視界に入った。

◇  ◆  ◇

「お!お前たち! 独歩さんに何をしたのだ!?」
「闘っただけだ。残念な事にまだ息はあるが」

黒王号から飛び降りた、ナギが悲痛な声を上げる。
その声に何も感情を見せずに、エレオノールが答えた。
そもそもエレオノールはナギの方すらも見てはいない。
ナギが空条承太郎と執事服の男の知り合い、三千院ナギであるという予想は付く。
だが、所詮それだけの事であり、エレオノールにはナギに対して興味は湧いていない。
どうみても弱者であるナギなど、エレオノールにとっていつでも殺せる存在であり、どうでもいいからだ。
それにエレオノールの興味は別の方向に向いている。

「久しぶりだな……」
「ああ、私はあまり会いたくはなかったがな……」

エレオノールの興味が向いている方向は、ケンシロウ一点のみ。
とても真正面からぶつかっては、勝機など見えない事は以前の接触で経験済みだ。
しろがねとして70年も闘い続けた自分さえも畏怖させる、ケンシロウの闘気。
あるるかんとジグマールという協力者を得ても、完全な勝利が得られる確証はない。
予想外の強敵の出現に、エレオノールは表情を変えずに考えを練る。
だが、その心境は冷静とは言えず、その事はエレオノールの傍に居るジグマールにも言えた。
咄嗟にジグマールの方を向き、合図を送り、ジグマールが小さく頷く。

「動かないで貰おうか。動けばこの男を殺す事になる……私達が逃げるまでの間な」
「そ! そうだ……私達は本気だぞ!」

エレオノールの声と共に、ジグマールが気絶した独歩に向けて銃を向ける。
彼らが取った行動は、この場からの逃走。
結局一人も殺す事は出来なかったが、様々な支給品を手に入れる事は出来た。
特にあるるかんは貴重であり、結果はまずまずのものともいえる。
だが、このままこの場に留まっていれば、パピヨンを始めとする仲間達が駆けつけてくる可能性もあった。
ケンシロウが居る状況で、更に多くの敵を相手にする事は自殺行為とも言える。
それならば独歩を盾にして、この場を切り抜け、その後独歩が目を覚ます前に殺害すればいい。
彼ら二人は奇しくも、同じ考えを持ち、それゆえに行動も早かったという事だ。

「……クズどもが」

ケンシロウが心底、憎たらしげに声を漏らす。
実際ケンシロウには彼ら二人組みが取った行動は、予想以上に効果があった。
悪には情け容赦なく、拳を揮うケンシロウ。
しかし、弱者や仲間、己と同じ志を持つ者の命を散らせるような事は、ケンシロウには出来ない。
独歩を助けるべきには、自分が何をするべきかをケンシロウは必死に考える。

「では、その立派な馬もいただこうか」

そんなケンシロウの葛藤をエレオノールは察しているのだろう。
更に自分達の逃走に役立つ黒王号の引渡しを迫る。
黒王号が乗り手を選ぶ名馬であるという事を、当然エレオノールは知らないからだ。

「いい加減にしろよ、しろがね!」
「何故、その名前を……?」

そんな時、ナギが叫んだ言葉にエレオノールは驚く。
それは自分の事をしろがねと呼んだナギの言動について。
今まで自分の事をしろがねと言った事がなく、知っている人物は才賀勝しか居ないからだ。
何故目の前の少女、ナギが自分のもう一つの名を知っているのか?
エレオノールの思考に小さな疑問が浮かぶ。

「そんなコトは簡単だ! 私は鳴海からお前のコトを聞いているからな」
「ナルミからだと? 彼は、彼は今どうしている!?」

ナギの口から出た加藤鳴海という言葉。
鳴海は勝から自分の事を何か聞いたのだろうか?
疑問は完全には解消されず、更にもう一つ疑問が湧いた。
今現在の鳴海の行動。
この場に居ない事から、別行動を取っているのだと思っていたが気になる事ではある。
湧き上った疑問が大きかったせいで、一瞬ナギが悲しそうに俯いた事をエレオノールは気付かない。

「独歩さんを解放してくれ。そうしたら……」
「断る」
「だったら、私と話をさせてくれ……鳴海やお前のコトについてな!」

独歩の開放を却下したエレオノールにまたしても、予想外な提案が飛び込む。
自分と話をしたいという、何の変哲もない少女、ナギ。
今までナギに対して全く興味が湧いて来なかったが、エレオノールの中で確かな興味が湧き立つ。

「いいだろう。だが、私達二人きりで話そう。すまないが数分だけ待っていてくれ、ジグマール」
「なっ!? りょ……了解した」

エレオノールはナギの提案を受け入れ、ジグマールが焦りながらも受け入れる。
ナギのような無力な存在に、自分が劣るとはエレオノールは夢に思っていない。
そのため、数分で事を済ませば、自分達の逃走に支障がないと考えた。
それに鳴海の情報を聞き出した後、殺すのもよし、生け捕りにして、更に人質を増やす事も出来る。
そのため、エレオノールはナギに二人きりで話しを行おうと、逆に持ちかけた。
独歩を人質に取っているといえども、ケンシロウが邪魔をするとは限らず、仲間がやってくるとも限らない。
ならば、自分一人だけでもこの場を離れておけば、最悪な事態は回避できる。
あるるかんという自分にとって、最高な力を手に入れたエレオノールにはジグマールを見限るという手もあるからだ。

(卑しいな……自分でさえも卑しい考えに思える)

思わず自分の卑怯じみた考えに、エレオノールは少し表情をしかめる。
だが、それも一瞬の事。
卑怯な手段を用いる事は、なにも初めてのわけでもなく、既にキュルケを殺害した時に用いている。
今更後悔する事もない。

「ナギ! 二人きりでは危険だ。ここはやはり俺に!」
「それ以上口を開かないで貰おうか。私はその少女に言っている」

エレオノールの言葉と共にジグマールが再度、大げさな動きで銃を構えなおす。
ケンシロウがこれ以上口を開けば、独歩を殺すという意思表示なのだろう。
ジグマールの行動、ケンシロウの様子を確認し、エレオノールは満足げな表情を浮かべる。
そしてエレオノールはスーツケースを持ち、どこともなく駆け出す。
自分を追ってこなければ、話はできないとナギにいわんばかりのエレオノールの行動。

「私なら、大丈夫だケン! 独歩さんを頼むぞ!」

ナギもエレオノールと話をしないわけにもいかず、彼女の後を追う。
核鉄による治癒力、そして黒王号に乗っている時、ケンシロウに秘孔を突いてもらい、疲労は殆ど抜けている。
そう。ナギがケンシロウに頼んだ事は、己の疲労を取って貰う事だった。
秘孔を突くケンシロウの技能を、疲労回復にも効くのではないかとナギは思ったからだ。
必死にエレオノールの後を追うナギを、ケンシロウは只、見つめる事だけしか出来なかった。

◇  ◆  ◇

一台の消防車がある目的地に向って走り続けている。
その目的地は学校。
仲間達と合流の約束を交わした地。
その消防車の助手席では泉こなたが眠っている。
シェリスの死を始め、様々な出来事がこなたの身の周りで起きた。
こなたの日常には、あまりにも不釣合いな事が重なってしまい、精神的な疲労が溜まってしまったのだろう。
だが、運転席に座り、消防車を運転している赤木しげるにはあまり関心がない事であった。
火事を見つけた事で、ナギ、こなた、ケンシロウと合流できたアカギにとっては。

「……鳴海が死んだか……手痛いな……」

先程、ナギ、こなた、ケンシロウの三人と行った情報交換。
その情報交換でアカギが特に興味を引かれた情報は鳴海の死亡の事だった。
この会場では最古の仲間であり、間違いなく自分達の中核となるハズであった人物。
戦力はもとより、そして自分の命を省みすに、他者を思いやる鳴海の人柄は自分達にとって重要であった。
そう考え、鳴海を失った事による損失を、アカギは実感する。

「だが……あのDIOが死んだとなると……これは幸運なコトだ……間違いなくな……」

以前、奇妙な人形を使って、闘いを繰り広げていたDIO。
あの時の言動からしてみて、DIOが自分達の仲間になる可能性は限りなく低い。
いずれ自分達の障害となる存在が消え去った事については間違いなくプラスな事だろう。

「エレオノールとジグマールが乗ったか……くくく……なるほどな……」

そしてエレオノールとジグマールが同盟を組み、他の参加者を襲撃した事実。
アカギは未だ、ナギ達とは大まかな情報交換しかしていなく、エレオノールが何故、鳴海と決別した理由は聞いていない。
また、彼ら二人が自分達と道を違えた事について、アカギには残念がる様子はなかった。

「きっとあいつらはモノにできたんだな……自分のツキを。
範馬刃牙、奇妙な戦車……こいつらが流れを変えたか……俺達とは違う流れに……」

所詮、元々友好的でなく、優勝を目指しても可笑しくなかったエレオノールとジグマール。
鳴海の時とは勝手が違い、元より期待は低かったため、落胆する要素がない。
それよりも優勝への覚悟を決め、同盟を組んだ二人に対して興味が湧いた。
恐らく同盟を組み、優勝を目指す理由となったには、範馬勇次郎を親父と呼んでいた青年、範馬刃牙。
そして奇妙な戦車、シアーハートアタックが彼ら二人を変えたのだとアカギは考える。

「エレオノールはあの後、鳴海と共に刃牙と闘い……鳴海はきっと止めを刺さなかった
に違いない……そしてエレオノールがそれを受け入れなかったから、決別した……。
ジグマールはあの戦車から逃げる途中で吹っ切れた……優勝を目指す程の決意を誓わせるほどの……大きな経験を経てな……」

以前、鳴海は有無を言わさずに襲ってきた自分に止めを刺そうとはしなかった事実がある。
更に一対一の闘いならまだしも、鳴海にはその時点ではエレオノールという協力者が居たので、戦力的には余裕があった。
余裕がある状況では、鳴海の人格的な面を考えて、刃牙を生け捕りにしたのではないかとアカギは考えた。
だが、エレオノールにとって、鳴海の考えは理解出来なかっただろう。
才賀勝の事を気にかけていたエレオノールが、危険人物の命を野放しにしておく理由はない。
その事で鳴海と対立し、口論を行い、いや戦闘さえも行ったかもしれない。
兎に角、鳴海と決別し、エレオノールは優勝者の褒美の話に乗る事を決めたのだろう。
事実、キュルケを殺した事が、エレオノールの決意の表れを示しているからだ。

ジグマールの場合は至極簡単だ。
時間的に考え、自分と別れ、あの奇妙な戦車を切り抜けて、優勝の道を選んだ。
そして、エレオノールと出会い、互いに同盟を結んだのだろう。
アカギの考察は依然、続く。

「こっちの流れに引き込むコトは無理だな……もう、あいつらの決意に突け入る隙はない……くくく……おもしろい。
これで張り合いがある……俺にも命を賭ける価値が出て来るというもの……!」

二人で同盟を組むという事は一人で優勝を目指すよりも負担は軽く、三人以上で目指すよりも裏切りの恐れも小さい。
二人だけなら最後に相方を殺害するだけで、優勝する事が出来る。
という事は生半可な覚悟がなければ、同盟を結び、最後の二人まで生き残ろうとはしない。
生き延びる事を優先するなら、誇りを捨て、他の集団に保護して貰えばいいからだ。
それをせずに、敢えて二人での同盟を組んだエレオノールとジグマール。
最早、アカギは彼ら二人を引き込む考えなど捨て去った。
自分と運比べを行うのに相応しい相手。そのような認識しかない。

「さて……疫病神で終わるか、それとも更なる高みに昇るか……楽しみだな。
ケンシロウという賭け札は大きい……大きすぎるんだよ……三千院ナギ……」

そしてアカギはナギの事を考える。
武藤カズキ、空条承太郎、更には加藤鳴海の三人の死を見届けたと思われる少女、三千院ナギ。
最早、運がないと言う言葉では足らず、疫病神とし言いようがない程の経歴。
しかし、ナギはその事に落ち込んでいる様子はなく、立ち直っていた。
当初はケンシロウがナギを庇って死ぬ事がないように、自分が連れて行こうとアカギは考えていた。
だが、自分から仲間を救いに行くという、年少の少女らしからぬ決意を誓ったナギ。
アカギはそんなナギに少し驚きながらも、彼女に対しても興味が湧いた。
エレオノールと独歩の両方を助けるという、一見無謀な行為。
冷静に今後の事を考えればエレオノールは切り捨て、ケンシロウ一人に任せるべきといえる状況。
だが、アカギはあえてあれ以上口を出す事はしなかった。

「しかし……だからだ……だから面白いのさ……ギリギリの極限にまで賭け札を増やす……生きている意味を噛み締められる……こんなにも面白い勝負はない……。
お前の勝負を見せてみろ……三千院ナギ……! もし負ければ……お前はその程度の存在……それだけのコトだ……!」

アカギはナギがどこまでやれるかが知りたかった。
エレオノールと独歩を救うか、それとも無残にもその命を散らすか。
その思考には倫理や理性などという文字は存在しない。
狂気ともいえる興味がアカギの思考を支配していた。

【D-4 西部/1日目 真夜中】
【赤木しげる@アカギ】
[状態]:脇腹に裂傷、眠気 核鉄で自己治癒中、消防車を運転中
[装備]:シルバースキン 基本支給品、 ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス (残り9本)
[道具]:傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの)
 始祖の祈祷書@ゼロの使い魔(水に濡れふやけてます) キック力増強シューズ@名探偵コナン
 水のルビー@ゼロの使い魔、工具一式、医療具一式 沖田のバズーカ@銀魂(弾切れ)
[思考]
基本:対主催・ゲーム転覆を成功させることを最優先
1:学校に向かって、仲間を待つ。 。
2:対主催を全員説得できるような、脱出や主催者、首輪について考察する
3:強敵を打ち破る策を考えておく
4:このバトルロワイアルに関する情報を把握する
(各施設の意味、首輪の機能、支給品の技術 や種類など。)
[備考]
※マーティン・ジグマールと情報交換しました、またエレオノールとジグマールはもう仲間に引き込むのは無理だと思っています。
※光成を、自分達同様に呼び出されたものであると認識しています。
※参加者をここに集めた方法に、
 スタンド・核鉄・人形のいずれかが関係していると思っています。
※参加者の中に、主催者の天敵たる存在がいると思っています(その天敵が死亡している可能性も、考慮しています)
 そして、マーティン・ジグマールの『人間ワープ』は主催者にとって、重要な位置づけにいると認識しました。
※主催者のアジトは200メートル以内にあると考察しています
※ルイズと吉良吉影、覚悟、DIO、ラオウ、ケンシロウ、キュルケ、ジグマールはアルター使いと認識しました
※吉良吉影の能力は追尾爆弾を作る能力者(他にも能力があると考えています)だと認識しました。
※DIOの能力は時を止める能力者だと認識しました。
※ジグマールは『人間ワープ』、衝撃波以外に能力持っていると考えています
※斗貴子は、主催者側の用意したジョーカーであると認識しています
※三千院ナギは疫病神だと考えています、また彼女の動向に興味があります。
※川田、ヒナギク、つかさの3人を半ツキの状態にあると考えています。
※ナギ、こなた、ケンシロウと大まかな情報交換をし、鳴海、DIO、キュルケの死を知りました。

【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:軽い打撲 、睡眠中
[装備]:時計型麻酔銃(1/1)麻酔銃の予備針8本、
[道具]:支給品一式、フレイム・ボール@ゼロの使い魔(紙状態)、んまい棒@銀魂、
    綾崎ハヤテの女装時の服@ハヤテのごとく
[思考・状況]
基本:みんなで力を合わせ、首輪を外し脱出。
1:学校へ行き、仲間を待つ。
2:独歩、ナギ、ケンシロウが心配。
3:かがみ、つかさを探して携帯を借りて家に電話。
[備考]
※ナギ、独歩、ケンシロウ、アカギ等と大まかな情報交換をしました。(しかし、つかさ達の事は未だ何も聞いていません)
※オリンピアが懸糸の切れた状態で消防車の助手席の後ろに座っています。



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