主をもとめて ◆SstIyUx0v2




「これからどうしましょうか……」

三千院家に仕えるメイド、マリアは悩んでいた。
いつのまにか見知らぬ部屋所にいるこにも驚きだが、まず他に考えることがあった。

たしか自分はナギと一緒に寝てたはず。それが起きたらあのような場所にいた。
初めは夢だと思っていた。
筋骨隆々の男達が睨み合う。まるでナギが考えた漫画のような光景だ。
しかし、それは違った。

老人の介入。
そして、メイドの姿をした女の子の死。

そこでやっとこれが夢でないことを理解する。
吹き飛ぶ頭、そして飛び散る鮮血。
とても夢とは思えないリアリティーだった。
目を閉じれば今でもあの光景が鮮明にフラッシュバックする。
なにせ殺された少女は自分と同じメイドの姿をしていたからだ。
たまたま選ばれたのがあの少女なだけであって、選ばれたのが自分だったら……。
しかし、いつまでも悩んでいる訳にはいかない。
殺し合いが始まってしまった以上、自分が出来る範囲で出来ることをやるしかないのだ。

そこで、手始めにいつの間にか自分の肩に掛かっていたバッグを調べ始める。
中から出てきたのは共通支給品一式、そして二枚の紙。
そのうちの一枚を開いてみる。
開いた先にあったのは一本の鎖鎌だった。
「えっ!?」
思わず驚きの声をあげてしまう。なにせ、ついさっきまでこの紙には鎖鎌が包まれてるような厚さはなかったのだから。
しばしこの紙について考え込む。そして、すぐに結論が出た。
これはそういう紙なのだ、そうとしか考えようがなかった。

無理矢理そう結論を出し二枚目の紙を恐る恐る開いていく。
そして、次に出てきたのはメガネとシールだった。ご丁寧に説明書付きで。
「メガネに説明書なんていらないと思いますけど……」
それでも一応それを読んでみる。

なるほど、説明書が付くわけだ。
説明書によると、このメガネは『犯人追跡メガネ』というらしく、このシールを発信器として持ち主の居場所がわかるらしい。

支給品の確認の次に行うのは参加者のチェック。
名簿を見てみたところ、見知った名前は三つ。
三千院ナギ、綾崎ハヤテ、桂ヒナギクの三人だ。
ナギの名前を見たとき、マリアの心臓は止まりそうになった。

それもそのはず、ナギは生粋の引きこもりであり、このような場に放り出されたら間違えなく殺されてしまうだろう。
しかし、それは自分も同じだ。多少の武術の心得があるといっても、あくまで多少だ。
最初の場にいた勇次郎と呼ばれた赤髪や金髪の大男に会ったらひとたまりも無いだろう。
それに、あの赤髪の男はこの殺し合いを面白いと評した。
つまり、あの男は人を殺すことに何の躊躇も無いのだ。
そのような男とナギが同じ場におり、殺し合いを強制される。
心臓が止まりそうになっても無理もない。
それに、ハヤテとヒナギクのことも心配だった。いくらハヤテが超人的だといっても、生き残れる保証はどこにもない。
ヒナギクに至ってはただの一高校生でしかないのだ。

しかし、希望はある。
それは、あの少女が殺されたとき老人に向かって怒号を発した少年の存在だ。
殺し合いを楽しむ者もいれば、あの少年のようにそれをよしとしない者もいる。
そのような人々と協力できればこの地獄のような状況にも光明が見えるはずだ。
しかし、まずすべきは仕えるべき主の保護。

(ナギ、泣かないで待っててくださいね。必ず迎えに行きますから……!)


【F-5、マンション/1日目・深夜】
【マリア@ハヤテのごとく!】
[状態]:健康
[装備]:本部の鎖鎌@グラップラー刃牙
[道具]:支給品一式、犯人追跡メガネ&発信器×3@名探偵コナン
[思考]
基本:殺し合いはしない
1:ナギ、ハヤテ、ヒナギクの捜索
2:黒髪の少年(葉隠覚悟)を探す
3:範馬勇次郎と金髪の男(ラオウ)を警戒


002:支給品に核兵器はまずすぎる 投下順 004:無題
002:支給品に核兵器はまずすぎる 時系列順 004:無題
初登場 マリア 026:繰り出す螺旋の技、その極意は温度差の魔拳