葉隠覚悟


荒廃した近未来の新東京に住む子供達の通う私立逆十字学園に転校してきた眼鏡をかけた生真面目な青年。
曇りの無い心で戦いに赴くべく常に冷静であることを心がけているが人間への深い愛情を持っている。
序盤では堅苦しいといっていいほどに冷静だったが仲間との触れ合いが進むにつれ胸のなかで仲間との愛情に燃え、闘志を漲らせるようになっている。

自身の戦闘能力を他者を守るための刃と位置づけており、仲間や弱者に害するものには容赦しない。
しかし容赦しないとは言っても礼儀は忘れておらず、強者と相対するときは、相手に失礼のないよう化粧をして戦場に向かう。
(万一敗れたとき、自分の首が土色に変色しては相手に失礼と考え、死んでも桜色になるよう化粧する)

父親の影響か古風な言葉使いをする。(舞台演劇風の言い回しを意識していると作者である山口氏は語っている)
女人の居ない環境で育ったためか人間を辞めた兄の身体の柔らかさに戸惑ったり、ヒロインである堀江罪子の謙身に胸のときめきを感じることもあった。
とはいえ人間の女性に化けた戦術鬼の誘惑に対し「口に入れる物を調理いたす場所に尻や足を乗せるとは何事か!」と窘めていることから分別は弁えているようだ。

人気のない雪山で牙を持たぬ人々の刃となるべく零式防衛術を父「朧」から教わり、兄「散」と共に練磨していた。
強化外骨格「零」との着装を果たし訓練を修め、厳格な父の普段見せない優しい笑顔に涙したのも束の間。
散は突如として人類へ宣戦布告を行い、鬼と化した散を倒すべく朧は強化外骨格「雹」を着装し闘いを挑むも力及ばず敗れた。
覚悟は散と父の闘いを止めようとするも散に一蹴され気絶してしまった。
覚悟は霊魂となった父が最期に遺した言葉を胸に人々を守るため、父の仇を討つために散を探し求めて各地を転々とすることになるのだった。

零式防衛術で潜在能力を引き出しているために身体能力は非常に高い。
例(震度10の地震に小揺るぎもしない要塞ガラン城を拳の一突きで激しく揺るがせ、太古の恐竜に匹敵する核汚染熊や四百人の武装した衛兵を秒殺する等)
多彩な打撃や組み打ちを自在に操り、防衛を得意とする「正調零式防衛術」の使い手。
相手の攻撃の枕を抑え、絶妙のタイミングで放たれるカウンター「因果」を得意としている。
その真価は打撃技を相手にしたときに発揮され、相手の力をそのまま返したうえで覚悟の技の威力が上乗せされるために相手の力が強ければ強いほど威力は強くなる。
覚悟はこのカウンターに特化した零式の使い手であり彼を上回る零式の名手である散も迂闊に攻めることができず苦戦を強いられた。
相手が仕掛けてこない限りは打てないことが弱点といえる。


【口調】
一人称私/俺、二人称おまえ/キサマなどだが、これはあまり特徴的ではない。
彼の特徴を現す口調は、その独特な台詞回しにある。

一巻を見回すだけでも、

敵の踵落しを受けた後、
「お前と争う気はない。この足の撤去を望む」

クラスメイトを火葬した後、
「何も悲しむ事はない。級友は元の場所へ帰ったのだ」

兄と対決するとき、
「一塊の肉片となりても、キサマを倒す」

ヒロインの女の子から、机を磨いてもらったとき
「ときめくな俺の心、揺れるな俺の心。恋は覚悟を鈍らせる」

等々、少々古臭く重苦しい言葉遣いをする。(因みに、これは兄・散も同じである)


アニメ版の中の人は山寺宏一