アーカード


大英帝国と英国国教会を反キリストの化物から護る為に組織された王立国教騎士団――通称ヘルシング機関に属する真の正統な吸血鬼。
作中ではヘルシング機関に敵対する化物に対する鬼札(ジョーカー)と表現されている。大英帝国女王とも対等に振舞う傍若無人な性格。
強者との闘争に胸を躍らせる戦争狂だが、それは長く生き続けていくなかで城も領地も領民も思い人の心も失い、自身の心さえ曖昧になっていく不死に絶望しており、
強大な力を持つ自身に知恵を振り絞り、死力を尽くし、勇気を持って抗う「素晴らしい」人間達に死闘の末に倒されることを望んでいるからである。

なお、名前のアーカード (w:en:Alucard) は、ドラキュラ (Dracula) の逆綴りである。
(ただし、正しい発音は他者の作品にもあるように『アルカード』で、本作では綴りのLがRと表記されている場合もある)

つばの深い帽子とコート、サングラスで日光を遮っているが、吸血鬼のなかでも最高級に属する彼にとっては日光は天敵ではなく単に『大嫌い』なだけである。
(後期の巻では帽子とサングラスを着用しなくなったが……アーカードの「格」に関しては、作者曰くセラス・ヴィクトリアがゲッ○ー1だとするとアーカードはフル改造して
超合金ニ○ーZとハ○をつけた真ゲ○ター1くらいに差があるとか(インタビュー抜粋)

かつては串刺し公ヴラド・ツェペシュを彷彿とさせる恐怖の王であったが、100年前にエイブラハム・ヴァン・ヘルシングらに敗れて以降、ヘルシング家に服従することとなる
(ブラム・ストーカーの原作小説同様、アーサー・ホルムウッド、キンシー・モリス、ジャック・セワードを含めた4人のチームに敗れている)
この事や、拘束制御術式零号開放時にインテグラがアーカードを「伯爵」と呼んでいる事、ワラキア公国軍を率いる事、イェニチェリを始め吐き出した亡者が取った
殺害方法が悉く串刺しである事などから、アーカードはヴラド・ツェペシュ及びドラキュラ伯爵そのものであると思われる。

普段は黒い長髪に長身の青年の姿を取るが、外伝『THE DAWN』で黒い長髪の幼女の姿を取っている。
拘束制御術式第零号開放時には、鎧にマントをつけた髭顔の偉丈夫という「伯爵」の姿を取る事から、外見に関してはほぼ変幻自在。
色んな人間の命を吸い過ぎて同化吸収して、アーカードのパーソナルが無理矢理強力に拘束しているため「拘束制御術式」
アーカード本来のパーソナルが男性なので基本は男だが、幼女の姿を取ったときに女性の口調になり、本編からはおよそ想像もつかないくらいにはっちゃけていた。

怪力と超常の不死性を誇る吸血鬼のなかでも飛びぬけて強力な馬鹿力と耐久力、再生能力を持つ。
スピードは中級の吸血鬼ほどのようで実力者には軽々と攻撃を避けられることもしばしばあったが、最終的にはあらゆる攻撃に耐え抜いて怪力で引き裂き、
力押しで圧倒して勝利を収めている。

使用武器は、普段はランチェスター大聖堂の銀十字錫を溶かして作った454カスール炸裂徹鋼弾を用いる大型拳銃と13mm拳銃「ジャッカル」を併用して使っているが、
外伝では、ドラムマガジン付きのトンプソンM1928を使い、拘束制御術式第零号開放時は長剣を使っている。
ここから考えて、どんな武器でもある程度は使いこなせる、と考えるのが妥当だろう。

【特異能力】
魅了・変身・下等な動物の使役・吸血により僕を増やすなど吸血鬼の基本的な能力は一通り使える。
通常は拘束制御術式(クロムウェル)で能力抑制・制御を行っている。
封印には第一号、第二号、第三号(三号までは纏めて開放する)第零号の四段階があり解放すれば、
蝙蝠や百足、黒犬獣バスカヴィルなど不定形の化物の姿に変化・分裂することができる。
その効果範囲は広く、無機物である空母や戦闘機を侵食し意のままに操ることも可能。
零号を解放すると、今までに彼が喰らった人間を全て召還できる。その数はロンドンの街中を埋め尽くすほどである。

黒犬獣(ブラッグドッグ)

バーゲスト、ヘルハウンドとも呼ばれる。
イギリスの伝承に残る不吉を司る精霊。
大きな皿の様な目玉が無数に付いた黒い大きな犬の姿をしている。
直線のみではあるが、恐るべきスピードで走る。その道程に障害物があれば問答無用で撥ね飛ばし、押し潰し、喰い殺す。
行き止まりにぶつかると消えてしまう。また黒犬獣に噛まれた者は即死する。
その死体は肉、骨、臓器全てが無くなって皮膚のみになった不可解な物だと言う。
実際に噛まれて死んだ牧師が存在しその死体はまるで皮膚で出来た袋のような物だったそうだ。
作中ではルーク・バレンタイン戦が初登場。拳銃での抵抗に全く怯むことなくルークを捕食した。

……こういう風に書くと無敵っぽく見えるが、作中で吸血鬼化したウォルターに輪切りにされているのでそうでもないらしい。
(アーカードを一瞬で十数回殺し、高層ビルを微塵切りにするような男だが)

【口調】一人称:「私」


アニメ版の中の人は中田譲治。