花嫁は月輪に飛ぶ ◆L9juq0uMuo


『笑うべきだとわかった時は泣くべきじゃないぜ』
あの時の鳴海兄ちゃんの言葉が僕の頭に再生される、あの日から僕は強くなれた。鳴海兄ちゃんとしろがねのおかげで今の僕がいる。
そして今、何故かわからないが僕たちは殺し合いの場にいる。しろがねも鳴海兄ちゃんも、そして、フェイスレスも。
フェイスレスはモン=サン=ミッシェルで確かに僕としろがねの目の前でロケットで飛ばされた筈だ。それが何故かこの場にいる。
しろがねがいる事からフェイスレスが優勝を狙う可能性は低いかもしれない、それでもフェイスレスから見て利用価値のない人、
つまり戦う力の無い人やこの殺し合いにおいて逃げる事しかできない人ならあいつは間違いなく殺そうとするだろう。
それに、フェイスレス以外にも危なそうな人たちはたくさんいた。いつ鳴海兄ちゃん達が襲われるかもわからない。でも
「鳴海兄ちゃんもしろがねも、僕が絶対に死なせない」
そうだ。絶対に死なせるもんか。あの二人がこんな殺し合いに乗る筈がない。
あの二人が僕を助けてくれたから、今、こうやって僕は生きている。
だから、今度は僕が二人を助ける番だ。そしてこんな狂ったゲーム、僕達がぶち壊してやる。
「ギイさん。力を貸してくれるよね」
僕の支給品の1つ。これを見た時の僕の驚きといったら無かっただろう。
僕に支給されたその支給品は僕の記憶が確かなら、ギイさんと共に瓦礫に飲まれた筈だった。
その支給品の名はオリンピア。ギイさん専用の人形で、黒賀村では200体の自動人形を破壊した伝説の懸糸傀儡。
ギイさんの繰り方を見ていたのと、ギイさんの人形繰りを見ていたおじいちゃんの記憶を受け継いだ事でオリンピアを動かすのには大した支障はない。
「行こう、オリンピア」
オリンピアの背に飛び乗り手を動かすと、オリンピアの羽が動いた。
『二人を頼む』
どこからか、いつになく真剣なギイさんの声が聞こえた気がした。何故かはわからないけど、僕にはそれが幻聴ではなく、本物のギイさんの声だと感じられた。
「任せてよ。ギイさん」
オリンピアが僕を乗せて飛ぶ。空には大きな月が煌々と光っていた。

強靭な意志の光を両目に宿した少年を乗せ、花嫁は月輪に飛ぶ。


【B-1 道路/1日目/深夜】
【才賀勝@からくりサーカス】
[状態]:健康。
[装備]:オリンピア
[道具]:支給品一式、ランダムアイテム(1~2)
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない
1:鳴海・しろがねと合流する
2:乗っていない人を探して味方にする
3:フェイスレスには最大限注意を払う
[備考]
※参戦時期はギイ死亡後から
※オリンピアで飛行しているので誰かに目に入りやすいです
※オリンピアに乗っている&飛行しているため、徒歩より移動速度は速いです

030:A forbidden battlefield 投下順 032:しょってけ! ランドセル
027:TWINS GIRLS 時系列順 058:全滅エンド直行フラグ立ちまくり
初登場 才賀勝 056:才賀勝