強化外骨格


「強化外骨格(きょうかがいっこっかく)」(以下、外骨格)とは、第二次世界大戦中
葉隠四郎率いる瞬殺無音部隊の研究を通じて開発された「武器内蔵・耐熱防弾防毒鎧」(強化服)である。
誕生の背景には、無音部隊による残虐な人体実験の犠牲となった多くの命が存在する。着装すれば一国を堕とす事も可能であるとされる。
非常に強力な強化服ではあるが、着装する際は自身を装着する戦士として相応しいのかを確かめるために肉体と精神に試練を与えるために選ばれたものしか着装することはできない。
(この際に感じる痛みはこの世のあらゆる苦痛を凌駕する)


特徴
零、霞、「震」の内部には怨霊(とその意思)が宿っているか、もしくは宿っていた。
覚悟によれば、魂を持たない強化外骨格は「ただの抜け殻」であるという。外骨格はしばしば「生ける鎧」と呼ばれる。
この比喩は外骨格に宿る意思の存在を示したものなのか、外骨格を構成している生体部品を差してのものなのかははっきりしない。
「雹」、「霆」、「普及型強化外骨格」、「雷電」、の中に何らかの意思、霊魂が存在するのかどうかは、作中では描かれていない。
しかし、「覚悟のススメ 特別編 ‐ 強化外骨格・雫の巻」では雹の内部に朧の霊が宿っていることを示す様な描写がある。
作中での描写(成仏光線を受けて零に宿る「三千の英霊」が昇天した時、零はその機能を失い覚悟の身体から崩れ落ちた。
ボルトと覚悟の死闘後、衛兵達の魂が震から離れると震は崩壊した)を考慮すると、雹や霆にも何らかの存在が宿っているのではないかと思われる。
ただし、そうでない可能性も十分にあることを強調しておく。


着装方法・状態変化
着装者の「瞬着(しゅんちゃく)!」の掛け声によって、自動的かつ瞬間的な着装が可能(掛け声が要らない場合や、外骨格の“意思”で勝手に実行される場合もある)。
瞬着の際は外骨格の各拘束部が開放され、内部細胞(後述)から伸びた触手が着装者をその中へ引きずり込む。
着装者によっては、未着装の外骨格を鞄など(霞の場合は家臣影成の内部)に収めて携帯している。着装を解除すると、外骨格は自らその収納用具の中へ戻る
(収納用具がない場合は不明)。
瞬着する際は外骨格と一体にならねばならぬため、着装する際は全裸になることを義務付けられている。
漫画ロワにおいて全裸の義務付けれているキャラの、なんと多いことか……

脚部装甲(爆芯靴──別項参照)の部分のみ着装状態にかかわらず常時装備している場合がある。
着装状態でなくとも「爆芯」の機能は使用できる。
外骨格によっては、非戦闘時から戦闘状態へ移行する際に外見が変化するものがあり、その場合の多くは外骨格の各部位から角やトゲが生える。
「非戦闘状態」と「戦闘状態」の間に何か機能的な違いがあるのかどうかは不明である。


装甲とその特性
装甲は「複合装甲展性チタン合金」。「展性チタン合金」とは、「超展性」と呼ばれる驚異的なまでの弾性を持った特殊合成金属で、瞬間的な衝撃に対しては戦車級の耐久力を持つ。
強化外骨格の種類によっては、この性質を最大限に生かすことで、直接的な打撃技を完全に反射することも可能である(ボルトの『応報』)。
しかし凍結状態に陥るとその超展性は失われ、粉砕することが容易になる。
弱点としては上述の「凍結攻撃」、強力な「圧迫攻撃」(外骨格自体はなんともないが、着装者が無事では済まない)、“螺旋”の様な「経皮的内部破壊攻撃」などが挙げられる。
霞や震の様に“表情”のあるデザインの外骨格は、口も金属で覆われてはいるが、着装者の表情を反映して変化する。


内部構造
外骨格の内部は臓腑の様な暖かさを持つ生体細胞で覆われ、細胞自体は“零細胞”、“霞の細胞”など、外骨格ごとその名前を取って区別される。
伸縮自在な触手を持ち、その内十数本がは着装者身体の所定部位に張り付いている。この吸着部分を通じて、着装者の状態管理、意思反映等を行っているものと思われる。
外装甲が崩れ落ちると、内細胞がむき出しの状態となるが、内細胞自体の機能は僅かながら生きている。
内部細胞は「細胞維持装置」によって維持される(零の場合、左胸部についている)。外骨格に宿る魂もこの機関に封じられている様である。
この部分に「成仏光線」を照射されると、その外骨格に宿る霊魂は成仏してしまい、同時に外骨格の機能が停止する(ただし、爆芯靴のみ継続して使用可能)。
機能停止の際は、着装者への身体拘束も解かれるため、外骨格の各パーツが剥がれ落ちるようにしてバラバラと脱げる。
脱げ落ちた外骨格は再びひとつに組み直すことができるが、宿っていた霊魂が復活しない限り機能は停止したままである。


その他の基本装備
腰部左右に「着装者生命維持装置」(零の場合、持続時間は40日間)と「化学兵器調合装置」を有する。
化学兵器調合装置によって生成された化学薬品は、装置から伸びる管を外骨格下腕部に接続させることで、掌から外部に撒布できるほか、
解毒剤などの場合は着装者へ直接投与することが可能である。零の場合、この部分から更に「超凍結冷却液」を直接発射しているため、
外にもいくつかの機能が付加されている可能性が高い。

外骨格表面には複数の円状の機関が設けられている。この機関は数種類あると考えられ、大別すると以下の通りである(※各名称は便宜上のものであり、正式名称ではない)。

化学兵器射出孔
化学兵器や火炎などを射出するための機関。

衝撃噴出孔
衝撃波の様なものを発生させ、全身の加速等を行うほか、攻撃を受けた際に生じたショックを逆噴射によって緩和させるための機関。

接続孔
「化学兵器調合装置」などから伸びる管を接続するための機関。

角格納孔
着装者が本格的戦闘状態へ移行した際に角やトゲ状のものが出てくる機関。この機関の“角”の中には、伸縮自在で武器として使用するものもある(霞の『冥門』等)。
※その他、掌の円状機関は“拳”を安定して固めるための補助機構的な役割を果たしていると思われる。


本編に登場する強化外骨格

零(ぜろ)
葉隠覚悟が着装。内部に三千の英霊を宿す。霞や普及型の試作機。

霞(かすみ)
葉隠散が着装。強化外骨格の大将とすべく、葉隠四郎が総力を結集して作り上げた最高傑作で、内部の生体組織には無垢な赤子「犬養玉太郎」の細胞を使用している。
そして内部に宿す霊は玉太郎の母にして人類全てを憎悪する怨霊「犬養冥」の魂である。

雹(ひょう)
葉隠朧が着装。零とほぼ同様の性能を持つと思われる。散との戦いで朧が死亡したときに四散したが、のちに覚悟が収拾したらしく現在は家の地下に安置されている。内部には朧の霊も宿っているらしい。

震(しん)
不退転戦鬼ボルトのために散がデザインした強化外骨格。覚悟との戦いを前に、自ら犠牲となった衛兵団「機動鎧」四百名の霊魂を宿し、完成する。

霆(てい)
葉隠四郎が着装。余談ではあるが、強化外骨格「霆」のシルエットは同じ旧日本軍の決戦兵器に酷似している。

特別編に登場する強化外骨格

普及型強化外骨格(正式名称不明)
口元にガスマスク状のダクトの付いた零の量産型。特別編において三体の存在が確認されている。

覚醒式強化外骨格・雷電(らいでん)
黒須京馬が着装する真紅の強化外骨格。
ボディカラーや、直線的で鋭角的なシルエットなど他の強化外骨格とは明らかに異なる特徴を持つ。背に「烈義閃獄剣」という日本刀を装備している。