この身は我が組織のために ◆KaixaRMBIU




「ほう……短時間でよくも準備が整ったものだ」
「プログラムの終了と聞き、速やかに準備を済ませた。後は大首領を降臨させるのみ!」
 指示を飛ばす四郎の元に、暗闇が靴音を響かせながら近寄ってきた。
 四郎は首輪をはめているとはいえ、暗闇の下につくことを嫌い、大首領の特別な計らいで幹部待遇をもらっている。
 本来、この位置は大首領の親衛隊のジェネラルシャドウがつくはずだったのだが、暗闇の破れた組織への侮蔑のために再生怪人の隊長程度の地位にされたのだ。
 もっとも、四郎はその事実に対して興味を持っていない。
 あくまでも目的は神国再建。鬼畜米英の排除である。
 凄を元に、高性能で生産性に優れた強化外骨格、及び戦術鬼の開発も進んでいる。
 バダンの軍事力と技術力を幾分か提供してくれることも、確約済みだ。
 それに、霞を超える凄の誕生を見届け、世界を牛耳る覇王の姿には確かに興味があった。
 JUDOはまさに神に相応しい力の持ち主である。そういった存在に治められる世界とは、さぞかし居心地がいいのだろう。
 優良人種しか生き残らず、劣等人種や非国民はたちまち排除される。
 頂点に立つ神は老いず、死なず、負けず。
 四郎の顔が悪意に歪む。己を悪と自覚しない、もっとも唾棄すべき悪鬼の顔。
 暗闇とならぶ四郎の悪意は留まるところを知らなかった。


 暗闇は目の前の情景を、待ち望んでいた。
 前の最終決戦では、大首領は降臨したもの、十人ライダーのライダーシンドロームと命によって封印されたのだ。
 今度はそんな間違いは犯さない。仮面ライダーもZX一人。
 サザンクロス内部に乗り込み、なにやら騒がしいがそれも時間の問題だ。
 たかが人間、この暗闇の子らに勝てる道理がない。
 独歩の身体を得て、大首領を迎える準備は整える。
 暗闇はニタァ……と笑い、吉報を待った。
(そういえば、伊藤博士はどこにいる?)
 ZXたちが乗り込んで以来、姿が見なくなっている。とはいえ、彼の出番はまだ遠い。
 彼が必要となるときに呼び出し、最終段階へと入ればいい。独歩の身体もまだなのだから。
 暗闇は用意された、専用のソファに身体を深々と沈め、血のように赤いワインを口元に運ぶ。
 大首領が頂点に立つ世界で、NO.2の座を約束された男・ガモン。
 もうすぐ、待ち望んだ世界をこの手に収めることができる。いや、大首領の力が増した以上、平行世界すらも。
 ダモンに裏切られ、失った命を大首領が拾ってくれた。
 暗闇の命は大首領復活のためにある。己が安寧の支配者となるためにある。
 大首領を通し、愚かな人間どもを蹂躙する。
 それこそが、暗闇の求めるもの。
「ガモン様、準備が整いました」
「うむ。このまま待機だ。後は……優勝者の身体のみ」
 蹂躙されるサザンクロスを尻目に、暗闇は悠然と告げる。
 以前のように、サザンクロスのダメージが自分に伝わることはない。
 新たな身体を得たときに、ある程度切り離せるようにしたのだ。
 前回、十人ライダーが乗り込んだとき、要塞のダメージが暗闇にダイレクトに伝わって大首領を守りに向かうのに間に合わなかった時の教訓である。
 ゆえに、暗闇が死んでも要塞サザンクロスはある程度維持できる。
 ゆったりとしている暗闇の前に、何か黒いものが横切る。
 何か、と暗闇が思ったそれは、ひらひらと舞い降りてきた。
 黒い蝶。
 暗闇がそう認識した時、黒死蝶が爆ぜた。


 もくもくと煙が広がる玉座にて、三影は内心大首領に玉座を汚すことに謝罪をする。
 黒いライダースーツに身を包み、悠然と歩む体躯。
 黒い髪をリーゼントにまとめ、サングラスを光に反射させる虎となる男。
 タイガーロイドこと三影英介が復活を果たしたと共に神が降臨する間を歩いた。
「兄貴……」
「もういいぞ。戻っていろ。後は……俺がやる」
 口に咥えていた煙草を噛み千切り、牙を覗かせる。獣の如く獰猛な表情で、混乱している広間を行く。
 途中、白衣を着た人間がすがり付いてきた。
「た……たすけ……」
 研究員が、幽霊を見るような眼差しを三影に送った。
 そうだろう。三影はプログラム参加者となり、死亡した。
 十人ライダーとの最終決戦で出撃した三影のほうは、とっくの昔に機能停止を確認している。
「み、三影えいす……ッ!」
 三影は腕を振るい、その頭を吹き飛ばした。煙がはれた先には、驚愕の表情のままの暗闇がいる。
 煤で汚れた姿を認め、三影が暗闇と対峙した。
「キサマ……! いつの間に蘇った?」
「お前が汚したバダンを、理想どおりの力に満ちたバダンに戻すため、死んでいられなかっただけだ」
「なに……!?」
「キサマは俺を恐れていた。自分の地位を脅かす、この俺の存在に。俗物が……!
その弱い思考が、バダンの理想を汚す……!」
「吼ざくな。一度敗れた身で、この暗闇に勝てる気とは、失笑。ゆけ、怪人どもよ!」
 暗闇の合図と共にジシャクゲンを始めとした、怪人が襲い掛かってきた。
 三影は鼻を鳴らし、秀に振り向かず告げる。
「秀、いいかげん例の部屋に戻れ。俺がすべての片をつける」
「い、いやだ! 俺はもう二度と、兄貴から離れねえ!!」
 震えながらも言葉を紡ぐ秀に、三影はそうか、と呟いた。
「お前を守って戦う余裕はないぞ」
「俺を甘く見るなよ、兄貴。とっくに死ぬ覚悟はできている!」
「そうか……」
 三影はざっ、と両腕を交差させた。身体から白い粒子が舞い昇る。
 足元に軽快な音を立てて、サングラスが落ちた。右目はロックオンの赤外線照射装置となっている。
 そう、その姿は最初期のタイガーロイドではない。
 白い霧が晴れ、タイガーロイドはその霧に染め上げられたような白い毛皮を見せた。
 三影の潔癖さを示すようなその姿、白い虎。
 バダンの力を象徴したような虎が、いま目覚めた。


「くっ……爆発とはっ!?」
 四郎は強化外骨格が無傷であることを確認して、ホッとする。
 覚悟たちが突入してきたということだろうか。それにしても早すぎる。
 バダンの怪人たち、特に暗闇の子らの戦闘力は異常だ。そう容易く突破されることはないはずだ。
 つまり、考えられるのは……
「そこっ!」
 四郎は軍刀を一閃させた。機材が刻み込まれた中、飛び退いた人影が姿を見せる。
 その男は知っている。プログラム参加者にして、サザンクロスに一番に乗り込んだ不適な男。
 名前は確か、
「蝶野攻爵……」
「その名で呼ぶな。いまの俺はカイザー・パピヨン♪ もっと敬意をこめて」
 チッチッチ、と指を左右に振り、おどけた様子でパピヨンが挑発する。
 四郎は不快な表情のまま、超鋼のカバンを取り出した。

「瞬着!」

 カバンが開き、外部装甲が四郎の身体にまとわりつく。
 黒光りの強化外骨格『霆』の妖気があふれ出て、パピヨンに迫るが微動だにしない。

 ―― 軍鬼剛臨

「不敬!」
「知るか……」
 桜花の構えを取って、パピヨンと対峙する。
 しょせんは害虫。強化外骨格を持って迎撃するため、四郎が笑った。


 目の前に強化外骨格に包まれた男が現れ、パピヨンは明らかに不機嫌になる。
 葉隠覚悟と同じく、強化外骨格に身を包む男。
 偽善者とは違う。まさしく反吐が出る悪の瞳だ。
 どこか、Dr.バタフライ を髣髴させるような瞳に、苛立つが表には出さない。
 あくまでも帝王は不敵に。その鉄則を守り、ふんぞり返る。
「キサマも技術職のようだな。どうだ? このカイザー・パピヨンの下につくのなら、命だけは助けてやってもいいぞ?」
「ほざけ。若造が! 濃硫酸!!」
 強化外骨格の指先から液体が噴出し、パピヨンは跳んで避ける。
 おそらく、敵はヘルメットの下で笑ってるだろう。なぜなら、
「後ろの奴との連携をするなら、もっと下準備をしっかりするんだな」
「なにっ!」
 パピヨンは後ろから襲ってくるコマンドロイドを、振り向きもせずニアデスハピネスで粉砕する。
 ニヤァ……と笑ってパピヨンは仁王立ちをした。
 一瞬だけ、三影がいる方向に視線を向けて、四郎に対峙しなおす。
(せいぜい強化外骨格とやらを手に入れていろ。お前の結果次第によっては、俺が有効活用してやる)
 パピヨンの狙いは、あくまでも実験だ。
 部下になるのがベストな結果なのだが、三影を物にするには時間が足りない。
 今回得た再生技術は大きい。三影を回収し、その精神の忠誠を自分に向けるようにすればいい。
 それは死体でもいいはずだ。だからこそ、『バダンに忠誠を誓う三影』を実験台として、強化外骨格が使えるものかどうか試す。
 結果がどうであれ、暗闇らの望みどおりの結果を与える気はない。
 状況が悪くなれば、秀のヘルメスドライブを利用して逃げればいいのだ。
 うまくいけば、自分を強化できて、三影という強力な部下を得る。
 一石二鳥の状況をうまく利用する。

(もう……俺は迷いはしない。俺を否定したもの全てを、業火によって焼き払ってやる。
俺が手に入らなかったものを、この手で掴んでやる! キサマらに何一つやりはしない……。
すべて俺のものだ! 俺の……支配すべきものだ!!)

 黒い感情が大きな蛇となって、パピヨンの胸をのたうつ。
 黒い塊は、パピヨンを帝王へと押し上げていった。



【マップ外/サザンクロス内神の間 二日目/午後】

【パピヨン@武装錬金】
[状態]:疲労(小)、ドブ川の濁ったような瞳、帝王への決意、首輪解除済み。
[装備]:ライドル@仮面ライダーSPIRITS、マイクロウージー(9ミリパラベラム弾32/32)、予備マガジン2、
    アラミド繊維内蔵ライター@グラップラー刃牙
    サンライトハート(核鉄状態&首輪巻かれている)@武装錬金
    ニアデスハピネス・アナザータイプ=核鉄(激戦)@武装錬金(ニアデスハピネスとしては消耗中)、
    ヘルダイバー@仮面ライダーSPIRITS、ライダーマンのヘルメット@仮面ライダーSPIRITS
    ハルコンネン(爆裂鉄鋼焼夷弾、残弾1発、劣化ウラン弾、残弾0発)@HELLSING、
[道具]:支給品一式、ターボエンジン付きスケボー@名探偵コナン
    地下鉄管理センターの位置がわかる地図、地下鉄システム仕様書
    ルイズの杖、参加者顔写真&詳細プロフィール付き名簿、首輪探知機@BATTLE ROYALE、
    首輪(鳴海)、解除済みの首輪の残骸×2(赤木、川田)、ツールセット、不明支給品1(未確認)
    アレクサンドリア・パワードのクローン失敗体(人間数人分)
[思考・状況]
基本:BADANを打倒し自らの部下を揃え、蝶華麗なる帝王・カイザーパピヨンとして世界に君臨する。
1:強化外骨格『凄』を自分が使えるかどうか、三影を使って実験する。
2:三影を回収後、洗脳する。
3:BADANを打倒し技術を奪う。
4:ジュクの秀、アレキサンドリア、(回収に成功すれば)タイガーロイド、を帝王の配下に加える。
5:赤木、プッチ、大首領に自分を舐めたことを後悔させる。
6:戦況が悪くなれば、秀とヘルメスドライブを利用して逃げる。
[備考]
※猫草inランドセル@ジョジョの奇妙な冒険、「目に入ったものを全力で破壊する」命令のDISCは、
 パピヨンが逃げる際の囮として置き去りにされ、暗闇大使の手で破壊されました。


【葉隠四郎@覚悟のススメ】
[状態]:健康
[装備]:強化外骨格『霆』
[道具]:不明
[思考・状況]
基本:『凄』完成、大首領の復活の暁に、自分の世界で神国建国を行う
1:大首領の指示に従う。
2:邪魔者を排除する。
3:覚悟の実力を見定める。
【備考】
※首輪はついていますが能力制限装置はなく、起爆装置のみです。
※血涙島で覚悟と散を待っている時に集められました。



 サイダンプがトラックの如く轟音を上げて突進してきた。白いタイガーロイドは片手で体当たりを受け止める。
 轟音と衝撃により部屋が揺れるが、タイガーロイドは無傷であった。
 だが、サイダンプごと白い糸に絡まれて、身体が縛り上げられる。上空を見ると、スパイダーババンが剣を向けていた。
 サイダンプの拳が脇腹に届く前に、
「ふん」
 拳ごと頭を砕く。だが、それは囮なのだろう。
 スパイダーババンが迷わず剣を振るいながら落ちてくる。スーパー1でも破れなかった糸だ。
 容易く破れるものではない。いや、容易く破れるものではなかった。
 糸を突き破って、スパイダーババンの首が掴まれる。腕からは銃器が生えて、頭を狙っていた。
「この程度の糸で、俺を縛れると思うな……」
 吐き出される銃弾にスパイダーババンの頭が踊る。頭部を失った怪人を捨てて、タイガーロイドはしゃがみこむ。
 ガメレオジンの、カメレオンの舌を模した鞭が通り過ぎた。
 続いて、獣人吸血コウモリの牙がタイガーロイドの肩に食い込んだ。
「兄貴っ!」
 コンバットロイドのスーツを着ながら、銃で敵を牽制する秀が心配そうに声をかけてくる。
 その瞬間、

「ガァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 虎が吼えた。


 タイガーロイドの爪が吸血コウモリを三枚におろし、風となってカメレオジンと距離を詰めた。
 苦し紛れにカメレオジンが腕を振り下ろすが、タイガーロイドの牙で噛み落とす。
 手の平からメキメキと音を軋ませて、生まれた砲台を顔に押し付ける。
 火を吐いた手の平の砲が、カメレオジンの顔を吹き飛ばした。
 続けて、身体より四つの機銃が生まれてジシャクゲンを撃った。
 銃弾が磁力によって空中に留まり、届かない。しかし、タイガーロイドの猛進は止まらない。
 後ろに回ったタイガーロイドは反応の遅いジシャクゲンを蹴り砕く。
「ギィッ!」
 その瞬間、どこに隠れていたのかコマンドロイドの大群が四方八方から襲い掛かってきた。
 罠だ。秀がそう告げる前に、タイガーロイドの口角が上がる。ニヤリ、と。
 全身より、レーザー砲の銃口が迫り上がったタイガーロイドは光の線を全身から発した。
 光の放流が神の間を照らす。
 全てを焼き尽くすレーザーがほとばしって、莫大な熱をこもらせた。
 後に生き残っているのは、タイガーロイドと秀、そして暗闇だった。
「ぐぅ……」
「すげえ……兄貴、秒殺だ……」
 秀と暗闇の声を無視して、一歩タイガーロイドは進んだ。
 目的は一つ。大首領の復活。そのために身体を捧げる。そして、理想のバダンの復活。
「覚悟はいいな。暗闇」


「図に乗るな。三影英介」
 バキッ、と教鞭を折り、額に血管を浮かばせて暗闇は怒りを示す。
 すべてはうまくいっていたのだ。『暗闇の望む』バダンの復興への道筋が。
 なのに、ここにきて邪魔が入る。パピヨンを放置していたのは失敗だった。
 まさか、三影英介を復活させるとは。
 そこまで考えて、おかしいことに気づく。三影英介を、パピヨンが突入して復活させるには時間が短すぎる。
 そして、秀だ。彼の顔を覚えていたわけじゃないが、コンバットロイドの強化スーツを纏うのは一人しかいない。
 彼はアレキサンドリアの雑用として貸していたはずだが、ここにいるとなるということは……
(我らバダンを裏切ったというわけか!?)
 と、なると話は早い。対主催者に有利な情報を流していたのは、彼女たちなる。
 パピヨンを潰し、タイガーロイドを潰し、アレキサンドリアを粛清すればすべては終わる。
 大首領の復活の準備を整え、ZXたちを殺す。
 復活の前にZXたちを全員始末するのもいい。
「調子に乗っているのは、どいつだ? 暗闇!」
「ほほう……?」
 タイガーロイドが一瞬にして距離を縮めた。だが、暗闇の想定内。
 繰り出される拳を、暗闇は躱す。
「ぐほっ!」
「鈍いな……暗闇」
 いや、躱したはずだった。タイガーロイドの拳は暗闇にのめりこんでいる。
 そのまま弾丸の如くの拳が次々と暗闇の身体へとつるべ打ちされる。
「グルォォォォォォォォォ!!」
 虎の咆哮が煩わしい。そう考える暗闇の頬に、タイガーロイドの右足がのめりこんで、地面をリバウンドした。
「グフッ……」
 虎の攻撃は止まらない。
 頭を踏みつけようとしたタイガーロイドの足を転がって避けて、電撃鞭を走らせる。
 その一撃はただ空を切った。あっさりと、タイガーロイドに回りこまれて、速さは最終決戦時と遜色ないことを知る。
 咆哮。
 暗闇の鳩尾に拳が突き刺さった。壁にたたきつけられ、息がつまる。
 だが、いつまでもそのままではいられない。念力がタイガーロイドに向かって放たれる。
 その念力は、台座を運んだ機材を押しつぶした。タイガーロイドはすでに逃げている。
 予想通り。
 次の攻撃に暗闇は備えるが、タイガーロイドは遠巻きにこちらを見るだけだ。
 暗闇が疑問を浮かべると、タイガーロイドは静かに告げる。
「脆弱だな。その程度で、バダンの頂点に立つつもりだったのか?」
「クックックック……三影……お前はやはり我が手で殺さねばならぬようだな」
「とっとと姿を現せ。キサマの本来の姿……サザンクロスをな!」
 暗闇がゆったりとタイガーロイドと向き合い、邪悪な笑みを浮かべる。

「後悔するがいい……」

 妖気が神の座に広まった。
 粒子が暗闇の身体から舞い上がり、その姿を変えていく。
 ボコボコと、顔と胴体がドリアンのように殻を量産していく。
 四肢は普段の暗闇と変わらず、鞭を地面に叩きつけた。
「三影……お前も終わりだ」
「終わるのはキサマだ。暗闇」
 サザンクロスの殻から、小型ミサイルがタイガーロイドに迫る。
 機銃によって落とされたミサイルを見届けながら、迫りくる拳を腕を交差して受け止めた。
「ククク……キサマに、神を……バダンを渡さん!」
「そのキサマの脆弱さ……噛み砕く」
 虎が吼えて、暗闇の電磁鞭が閃く。
 互いに、己の理想とするバダンを持って一歩も引かなかった。


【マップ外/サザンクロス内神の間 二日目/午後】

【暗闇大使@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]疲労(小)、全身に打撲。サザンクロスへと変身中
[装備]エニグマのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]不明
[思考・状況]
基本:大首領の命令のままに。
1:『優勝者』愚地独歩の肉体を確保し(できれば生きて、しかし死体でも可)、早急に大首領を降ろす
2:三影とパピヨンをまとめて殺す。
3:他の首輪解除済みの反逆者も、発見しだい殺させる
[備考]
※首輪をつけてます。
※ガモン大佐がつけている首輪には、エネルギー抑制装置、盗聴器、GPSが付けられていません。
※起爆装置は点けられていませんが、付いてはいます。スタンドDISCが使えます。
※プッチに大して少し不信感を抱いていたが、現在はある程度信用しています。
※赤木しげるは、大首領により殺害されたと思い込んでいます。


【三影英介@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:健康。タイガーロイドへと変身中。変身が解けると戦えない。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]:
基本:大首領を復活させる。己の身体を捧げる。
1:暗闇大使を殺す。
2:ZXと決着を着けたいが、大首領復活が優先。
3:パピヨンの邪魔はしない。
[備考]:
未調整のため、一度しか変身できません。
変身後、再度再生カプセルに入れるまで長時間放置すると、完全に死亡します。



「す、すげえ……兄貴」
 怪人たちを秒殺したのも凄いが、変身を終えたサザンクロスにタイガーロイドは一歩も引かず渡り合っている。
 ごくり、とつばを飲んで、その戦いを瞬きもせず見届けた。
 そこで、秀は一つの事実に気づく。
(暗闇の野郎……首輪がついている?)
 サザンクロスの首には、三影を、パピヨンを、ZXたちを縛り続けた首輪が黒く光っていた。
 そういえば、何らかのスタンドを使うために暗闇が首輪をしていたと聞く。
 秀の腕輪のように、完全に安全な道具にするのはなく、首輪のままで。
 爆薬はどうなっているのだろうか、ふと疑問に思う。
(チャンスかも知れねえ……)
 身体が震える。さっきから怖くてしょうがない。
 だが、ここで男を見せねば、自分は三影についていく資格はない。
 銃を構えて、秀は進む。狙いは……あの首輪だ。


【マップ外/サザンクロス内神の間 二日目/午後】

【ジュクの秀(小島秀紀)@仮面ライダーSPIRITS】
[状態]:疲労(大)。Dr.アレクと三影への信頼。パピヨンへの恐れと信頼。
[装備]:コンバットロイドの強化服、アンダーグラウンド・サーチライト(展開中)@武装錬金、
     闘争心誤読装置・試作型(腕輪型)、コンバットロイド用銃。
     ルリヲヘッド(アレクサンドリアのコントロール下で発現中)@武装錬金
[道具]:核鉄(ヘルメスドライブ)@武装錬金、
[思考・状況]
基本:三影の理想とするBADANつくり。
1:暗闇の首輪を撃つ。
2:三影のサポート。
3:三影を見殺しにしないなら、その後もパピヨンに従って動く。


【マップ外/『アンダーグラウンド・サーチライト』内 二日目/午後】

【アレキサンドリア・パワード@武装錬金】
[状態]:健康。寿命が近い?(正確な残り時間は不明)
[装備]:(ルリヲヘッド@武装錬金)、大量の脳の培養槽
[道具]:研究施設(核鉄関連の設備、再生怪人関連の設備)
[思考・状況]
基本:寿命が来る前に、娘の所に戻って最期の遺言を伝える。そのためにBADANに反逆する。
1:当面はパピヨンに従い協力する。




252:人の瞳が背中についていない理由は 投下順 254:真・仮面ライダー ~決着~
252:人の瞳が背中についていない理由は 時系列順 254:真・仮面ライダー ~決着~
251:AFTER_THE_PERIOD(前編) パピヨン 258:
251:AFTER_THE_PERIOD(前編) 三影英介 258:
251:AFTER_THE_PERIOD(前編) ジュクの秀(小島秀紀) 258:
251:AFTER_THE_PERIOD(前編) アレキサンドリア・パワード 258:
251:AFTER_THE_PERIOD(前編) 暗闇大使 258:
249:あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を 葉隠四郎 258:
249:あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を 大首領 258: