マリアさんが見られてる ◆wSaCDPDEl2


メイド服の女性の手を見つめながら、ふと初めて殺人を犯した時の事を思い起こす。
当時はまだキラー・クイーンを持っていなかったから苦労したものだ。

ベッドの下から這い出てきたわたしを見て恐怖に歪んだ少女…
彼女に近づき自分の欲望を満たすべくその顔にナイフを振り下ろすが、
反射的に顔を庇った腕によって、ただ腕を切り裂くだけに終わる。

そしてその腕が解かれると…そこに居たのはわたしの初めての相手となった
少女では無く、壁に寄りかかっている先ほどのメイド服の女性だった。

かまわず、今度は相手の腕を押さえて彼女の顔にナイフを振るう。
彼女の頬に赤い筋が出来上がった。
そのまま馬乗りになり、その胸に何度もナイフを突き立てる。
その度に彼女は聞き心地のいい声をしてくれた。

「イヤ…ッ! 助けて……」
「君はゲームのキャラの命乞いを聞こうと思うのかい?」

何度刺したかは分からない。
気がついたら相手は殆ど抵抗することが無くなっていた。
わたしは彼女の手を握り締める。

「こんな状況でも誰かを助けようとする君はとても美しかった」
「ナギ…」
「でも今からわたしが余分な物を全て削り取って、もっと美しくするよ」
「ハ…ヤ……テ………く」

わたしはキラー・クイーンを発動させた。
彼女の体は白い粉塵に包まれ頭も脚も胴体も、右手以外全てバラバラになる。
そしてそのバラバラになった部品もやがて煙となって消滅した。

残された右手にわたしは頬刷りをする。
今日もまたわたしは平穏に過ごせそうだ。
わたしはわたしの求める「ささやかな幸せ」を感じ取った。


◇  ◆  ◇


「ちょっと、ちゃんと聞いてくれてます?」

彼女の声でわたしは我に返った。
「失礼。その…ちょっと頭が混乱してしまいましてね…」
「もう、ボンヤリしないでください、もう一度説明しますよ」

少し妄想に浸りすぎたようだ。
目の前の女性…マリアはムスリとした表情をする。
その表情に不覚にも笑いそうになった。

「ええと、まず」
「ようするに君は殺し合いに参加する気は無くて、
女装趣味の頭が可哀想な少年と出会い、
花火のあがった所へ向かったら突然敵が襲ってきて、
とりあえず一旦そこの人を背負って病院へ向かい、
このゲームに参加している三千院ナギちゃんを助けて、
もう一人の知り合いの綾崎ハヤテ君が何処に居るのか探している、
そして桂ヒナギクさんにも会いたい、と言う事だね?」
「てちゃんと聞いてるじゃないですか!しかもそんな長く!!」

彼女は顔の半分を口にして突っ込んだ。
大人っぽさだけでは無く、このような的確なツッコミを行ってくれるとは。
わたしが今まで殺してきた女性とはまた別の魅力がある

「むーっ。ところで、あなたも殺し合いに参加する気は無いんでしたよね?」
「ああ、とりあえず何とかなるまで隠れようとしてたのだがそこに君達が、ね」

嘘は言っていない。
もう一度彼女の手を見る…また妄想の世界へダイブしたくなった。
だが次の一言で嫌でも現実に留まらされる。

「あの、でしたら…よければ一緒に来ていただけます?」

その言葉の意味を理解するのに多少の時間を要した。

「えっとその いいのかな? この状況だ…君も不安ではないのか?赤の他人であるわたしを?」
「ええ、あなたどうも悪い人では無さそうですし…それに正直一人だけでは不安でしたから。
あの、無理にではなくそちらさえ宜しければですけど…」

マリアは多分人を疑う事を知らずに育ったのだろう。
思わず笑い出しそうになるのを堪えた。
彼女は自分がわたしの物になるチャンスを自ら提供しているのだ。

「まさか とんでもないよ。願ってもない事だ。わたしもずっと不安で孤独で仕方が無かったんだ」
「ええ、でしたら…」
「ああ…これからよろしく頼むよ」

マリアはわたしに笑顔を見せてくれた。
わたしもまた微笑みを返す。
わたしは右手を差し伸べる。
彼女の美しい手はわたしの手をやさしく握り返してくれた。
その手にむしゃぶりつきたいのを抑えるのに必死になる。

今にも射精しそうだ…。
無意識に爪同士を擦り合わせた。

全ては順調に進んでくれているのを感じた。
マリア か。
あのイエス・キリストを処女出産した彼女と同名とは。

下品な話だが、わたしが自慰行為を覚えたきっかけは彼女の赤子を抱きかかえる手を見た事からだ。
何度も彼女の手で握られたいと思った。
そして今目の前には、夢にまで見て夢精までした…美しき聖母の手がある。

だが、今は耐えなければならない。
この大会に参加する前にも自分の衝動を抑えきれなかった結果、
あんな小僧に正体をバラしてしまったのだ。
今回も同じ過ちを犯すわけにはならない。
マリアを先ほどの妄想のように手に入れるのはもっと後になってからだ

「とりあえずそこの彼はわたしが背負おう。君は後からついてきてくれ、マリアさん」
「あ、はい…お願いいたします」
「とりあえずハヤテ君たちを探すのは病院で少し落ち着いてからにしよう。
みんなが殺し合いに乗っているわけでは無いんだ、きっと仲間をつくって無事でいてくれてるよ」
「そう ですよね。 きっと、いえ絶対に無事ですよね」

きっと彼女もそう言ってもらいたかったのだろう。
その表情は自分では無く他人から言い聞かされたがゆえに安心があった。

もし目の前で先ほど言ったハヤテ、ナギ、ヒナギクとやらが
吹き飛ばされたら彼女はどんな表情をしてくれるだろうか?
わたしの本性を全て打ち明けたら彼女はどのような顔をしてくれるのだろう?


こちらこそ よろしくおねがいしますね?

マ リ ア さ ま


E-4 南部/1日目・早朝】
【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康+下半身が健康すぎる
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ランダムアイテム×0~3(全て未確認)
[思考]
基本:普段どおり平穏に過ごす。
1:マリアの手が気になるが今の所は手を出すつもりは無い。
2:自身を追うもの、狙うもの、探るものなど自身の『平穏な生活』の妨げになると判断した者は容赦なく『始末』する。
3:できる限り力無き一般人を演じる。
4:マリアを傷つけるかもしれない輩も皆殺し。
5:美味しいもの(マリア)は最後までとっておく。
6:もし脱出できるのであればしたい。マリアの手を手に入れてから
[備考]
※『バイツァ・ダスト』拾得直後からの参戦です。
※支給品はまだ何もチェックしていません。そのため承太郎が殺し合いに参加していることに気づいていません。
※スタンドの能力制限や『バイツァ・ダスト』が使用不可能であることに気づいていません。

【E-4 南部/1日目・早朝】
【マーティン・ジグマール@スクライド】
[状態]:全身ボコボコ、歩くのがやっとの重傷、美形状態、極度の疲労、気絶
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本:生き延びて全宇宙の支配者になる。
1:誰かに匿ってもらう。(美貌が使えそうなら使う)
[備考]
※人間ワープにけっこうな制限(1~2mほどしか動けない)が掛かっています。
 連続ワープは可能ですが、疲労はどんどんと累乗されていきます。
 (例、二連続ワープをすれば四回分の疲労、参連続は九回分の疲労)
※ギャラン=ドゥに関しては次の書き手さんにお任せします。当分は出てこれないと思います。
※戦車(ティーガー(P)駆逐戦車)は爆発に巻き込まれました、操縦等は不可能だと思われますが。部品は何かに使えるかもしれません。
※また、ジグマールのデイパックは爆発に巻き込まれ、殆ど原形を留めていないままどこかへ飛散しました。
未確認支給品(0~1)も無事ではないと思われます。
※破壊の杖@ゼロの使い魔(残弾なし)はE-5の戦車の近くに放置されています。

【E-4 南部/1日目・早朝】
【マリア@ハヤテのごとく!】
[状態]:健康
[装備]:本部の鎖鎌@グラップラー刃牙
[道具]:支給品一式、犯人追跡メガネ&発信器×3@名探偵コナン
[思考]基本:殺し合いはしない
 1:吉良と共に病院へ向かう。
 2:ナギ、ハヤテ、ヒナギクの捜索
 3:黒髪の少年(葉隠覚悟)を探す
 4:範馬勇次郎と金髪の男(ラオウ)を警戒
 5:散の事を女装した男だと思っています。
[備考]
※吉良に全く警戒心を抱いてない。依然危機の中。


042:オーガ=範馬勇次郎 投下順 044:去るものは追わず
042:オーガ=範馬勇次郎 時系列順 044:去るものは追わず
040:零式防衛術外伝 すごいよ!!散さん 吉良吉影 081:第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない
040:零式防衛術外伝 すごいよ!!散さん マーティン・ジグマール 081:第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない
040:零式防衛術外伝 すごいよ!!散さん マリア 081:第一印象がいい殺人鬼にロクな奴はいない