全滅エンド直行フラグ立ちまくり

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全滅エンド直行フラグ立ちまくり ◆wSaCDPDEl2


体育館を出た三村とジョセフを出迎えたものは漆黒と静寂だった。
人の気配はおろか、虫の音さえも聞こえない。

「あー参ったなー おれこういう雰囲気って苦手なんだよなー」
「この雰囲気が好きな人間なんて滅多にいないさジョセフ」

総合スーパーへと続く道を、二人は警戒しながら歩く。
あたりを照らす街灯もどこか頼り無い。

「どうやら電気は通ってるみたいだな」

三村はその頼りない光を見て不敵に笑った。

「ところでだな、シンジ」
「ん?」
「何つーか、おれの事はジョジョって呼んでくれないか?
みんなそう呼んでるんだ。だからそっちの方で頼む」
「OK、分かったぜジョジョ」

トランプ銃を正面に向けながらも、
三村は二つ指を眉に当てウインクで返事をする。
その動作が可笑しくてジョジョは少し笑ってしまった。

途中何かに遭遇する事も無く、周りの民家など比べ物にならない
巨大な建築物にたどり着いた。
自動ドアの電源は切れていたらしく、こじ開けねばならなかったが。


◆  ◇  ◆


『おいおい何だよこれ、こんだけデケー建物なのに殆ど何もねーじゃんか!
こんな所で武器なんて作れんのかオイ』
『おいおいジョジョ、武器ってのはだな。人を傷つける物だけじゃあ
無いんだ。殺し合いとは別の方向から、クールに決めるぜ』

「…と言われ早数十分か。
へへ、よしッ 純粋な油ほどじゃあねーけどコイツでも波紋をよく通せそうだぜ!」

どうやら、スーパーの商品はほぼ回収されてしまったようで
求めていた油もここにも無い。
仕方無いのでジョジョはトイレから拝借した液体石鹸をヨーヨーに塗り終えた所だった。

「しかし、シンジの奴一体何するつもりなんだ?」
後はする事も無いのでスーパー一階の見張りをしている。
ようするに暇なのでふら付いているのだ。

「それにしてもだ。相当性格ヒネてやがるぜあのジジィ~」
自分の荷物からミネラルウォーターの入ったペットボトルを取り出す
「せめてコーラくれェー残してくれたっていいと思うんだけどねおれは」
ペットボトルの中に波紋を流し込むが…
かつて体験した一ヶ月以上の地獄のために加減を間違えてしまった。

ペットボトルが景気良く破裂し中の水がジョジョに降りかかった。

三村が戻ってきた時、そこには破裂したペットボトルと水浸しのジョジョの姿があった。


「うっす、待たせたなジョジョ。あれ、オイどうしたんだそんなズブ濡れで?」
「………………」
「おいおい、ジョジョ。こんなゲームに巻き込まれてイライラしてんのは
分かるけどさ、物に当たるのは関心しないな」

どうやら三村は少し勘違いしているようだ。

「そもそも、こういう水だって農家の人の…」
このゲームが終わった後でたっぷり波紋の入ったペットボトルをプレゼントしてやる、
三村に責任がある訳では無いがジョジョはそう思った。
いわゆる完璧な八つ当たりである…

◆  ◇  ◆

「おいシンジ、何なんだよこの箱? テレビ?」
「お前パソコンを知らないのか?」
「へー、これパソコンってーのか。初めて見たぜ。
うお! 何か出てきたぞ!!」

事務室に残されていたデスクトップパソコンにジョジョは興奮する。
画面の中ではデフォルメされたアメリカンチックな三頭身キャラが
ドリブルを行っている。

「んーあのナチ公に見せたら喜ぶかもな。あいつの事だから
大量生産だけして自分の手柄みたいに」
「ナチス?」

三村はその言葉に反応する。
しかめっ面をする三村を一瞬疑問に思うが、
多分『ナチス』を嫌悪しているんだろうと単純に思った。

「あー誤解の無いように言っとくが、おれの知り合いだったナチスは
結構良い奴なんだよマジで。おれが殺されそうになった時も…」

ジョジョのフォローも三村の耳には入らなかった。

(ナチス…まさか、やはり)

「なぁジョジョ、いきなり悪いんだがお前がここに連れてこられたのは
西暦何年だ?」
「ん、ああ。1938年だがそれがどうかしたか?」

今から70年近く前である。
三村は自分の推測が正しかった事を確信した。

(は、とんだファンタジーだよ)
このゲームは普通のプログラムと違い、さまざまな次元から
参加者を集めてきたんだと…。

「ところでコイツを使って何をどうするんだ?」
「え、ああ…まぁ見てろって」

我に返った三村はカタカタとキーボードを叩く。
画面が次々と移り変わり、そして最後には黒い画面をバックに白い文字列
が自動で流れていく。
「キモチワル…」
「ははは、そうか?俺はむしろ達成感で心地いいくらいだぜっと」

言いながら首をコキコキと鳴らし、支給品の水のペットボトルを開ける。

「なーシンジ。説明してくれよー。これって一体何なんだ?」
「ハッキングさ」

ジョジョはキョトンとした表情を浮かべる。

「えーとようするに、このゲームを終わらせるにはまずは首輪を何とかしなきゃ
いけないだろ? そしてこの首輪は向こう側の意思でも自由爆破できる。
だからまずはこの首輪を操作する装置をのっとるって訳。つまり…」

出来るだけ専門用語を使わずに説明する。
おかげでジョジョも理解できたようだ。

「て事はだ、この性悪ゲームをもう終わらせられるって事!?
まだ始まってから何時間も立ってないんだぜ?マジィ!?」
目の中に星を輝かせてジョジョが付きよってくる。
どうでもいいが顔近いって、と三村は思った。

「な~るほど、シンちゃんあったま良いーッ!大好きーッ!」
「シンちゃんて…」
どっかのオカマを思い出して頭が痛くなった。

「ハッハッハッハッハッハ、一時はどうなるかと思ったけどさー
物すげー呆気ねぇでやーんの。あのジジィの驚く顔が目に浮かぶぜ」
「まぁそうは言ってももし主催側がこっちにまで手をまわしていたら
ってのがあったけどさ。ある意味ではイチかバチかって奴」
「やりーーーこれでスージーの奴にも心配かけずに済むぜ!うーれピー!」

今度は三村の言葉がジョジョの耳に入っていない。

パソコンの画面ではなおも意味をなさぬ文字列が流れていく…


【D-6 事務室@総合スーパー/1日目/深夜】
【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:健康。
[装備]:ハイパーヨーヨー*2(ハイパーミレニアム、ファイヤーボール)、江頭2:50のタイツ
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本:あのスカタンに一発ぶん殴ってやらねぇと気が済まねぇ~~。
1:シンジがゲームをぶっ壊してくれるおかげで超ハッピー!パソちゃんどうかよろピくねー!
2:「DIO」は警戒する、一応赤石も探しとくか……無いと思うけど。
3:ところで、何で義手じゃないんだ?
[備考]
※二部終了から連れてこられていますが、義手ではありません。
※承太郎、吉良、DIOの名前に何か引っかかっているようです。

【三村信史@BATTLE ROYALE】
[状態]:精神、肉体的に疲労。
[装備]:トランプ銃@名探偵コナン、クレイジー・ダイヤモンドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:七原秋也のギター@BATTLE ROYALE(紙状態)、バスケットボール(現地調達品)、基本支給品。
[思考・状況]
基本:老人の野望を打ち砕く。
1:ハッキングにて首輪の無力化を図る
2:あの老人が「プログラム」をするメリットを考える。
3:集められた人間の「共通点」を探す。
4:可能なら杉村と合流する、「DIO」は警戒する。
[備考]
※本編開始前から連れて来られています。
※この世界が現実世界ではないという考えを持っています。
※クレイジー・ダイヤモンドは物を治す能力のみ使用可能です。
復元には復元するものの大きさに比例して体力を消費します。
戦闘する事も可能ですが、大きく体力を消費します。


057:無明の住人 投下順 059:ダイ・ハード――大胆に命の術を磨け!――
031:花嫁は月輪に飛ぶ 時系列順 017:トラップ発動!
008:――――――は砕けない。 ジョセフ・ジョースター 069:ハッキング
008:――――――は砕けない。 三村信史 069:ハッキング



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