mangaroyale @ ウィキ
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mangaroyale @ ウィキ
ja
2012-12-24T18:02:22+09:00
1356339742
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アンデルセンは二度死ぬ!! 仮面ライダー最後の日!! 俺の名は―――
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/689.html
**アンデルセンは二度死ぬ!! 仮面ライダー最後の日!! 俺の名は――― ◆VACHiMDUA6
コートに、半裸身の神父アレクサンド・アンデルセン。
ロードローラーに圧殺された下半身は、長い時間をかけようやっと再生された。
遂に、遂に回復、快復した。
故に、故に異教徒共、悪魔共を葬ることが、法務ることができる。
「ぶぅぅるぅあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛」
故に吠える。神父は吠える。
歓喜とも、怒号ともとれない『狂気』の叫び声を上げる。
――まずはあの売女、そしてあの化け物
アンデルセンは二人の顔を思い浮かべる。
瞬間、アンデルセンの脳髄をある感覚が包み込む。
「ぶぅぅぅぅるぅぅぅぅゥぁあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛ッッ!!!!」
体の滾りを音に変え、口から放つ。
―――俺の名はアレクサンド・アンデルセン
イスカリオテのユダの名にかけて、あの異教徒共を轢殺する。
再度(ふたたび)はない、あの者共は必ず轢殺する。
確実に轢殺するのだ。
■
装備を万全に整えなくてはならない。
アンデルセンはデイパックから一枚の紙を取り出し、懐に入れる。
傷のある顔に思わず笑みが浮かぶ。この装備は文字通り、異教徒共を『轢』殺するシロモノだ。
「こんなものを使うことになるとはな」
次にまた一枚の紙を取り出す。
『東方仗助』とかかれた紙。それを勢いよく広げる。
紙から現れたのは、黒い制服、靴と靴下という衣類一式だ。
そのズボンを掴み上げ、股関節の位置で千切る。
そして、それを衣類を失った下肢に着用する。
短パンは快適とは言えないが、バルキリースカートは『肌に密着させた方が精密性が上がる』為、やむを得ない。
残った一枚は扱えそうもない支給品だ。これは開くまでもない。
アンデルセンは靴を履いた足で立ち上がる。
追跡の目標はあの仮面の化け物が流した血だ。
途中に出会う異教徒は全て見的必殺。仮面の化け物も見的必殺。
走りだす。それは最早人の速度を超えた加速。
バルキリースカートの可動肢を駆使して、アンデルセンは走る。
目標!!「化け物」!! 目標!!「売女」!!
2012-12-24T18:02:22+09:00
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過去ログ
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/688.html
**過去ログ
漫画キャラバトルロワイアルをしよう
http://mimizun.com/log/2ch/subcal/1176395296/
漫画キャラバトルロワイアル(企画スレ)
http://mimizun.com/log/2ch/entrance2/1176807207/
漫画キャラバトノレロワイアノレ
http://mimizun.com/log/2ch/entrance2/1177520082/
漫画キャラバトノレロワイアノレ Part2
http://mimizun.com/log/2ch/entrance2/1179059484/
漫画キャラバトルロワイアル Part3
http://mimizun.com/log/2ch/entrance2/1180699111/
漫画キャラバトルロワイアル Part4
http://mimizun.com/log/2ch/entrance2/1183378608/
漫画キャラバトルロワイアル Part5
http://mimizun.com/log/2ch/entrance2/1188040278/
漫画キャラバトルロワイアル Part6
http://mimizun.com/log/2ch/entrance2/1191598885/
漫画キャラバトルロワイアル Part7
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漫画キャラバトルロワイアル Part8
http://mimizun.com/log/2ch/entrance2/1195652318/
漫画キャラバトルロワイアル Part8(実質9)
http://mimizun.com/log/2ch/entrance2/1197477200/
漫画キャラバトルロワイアル Part10
http://mimizun.com/log/2ch/entrance2/1199155761/
漫画キャラバトルロワイアル Part11
http://mimizun.com/log/2ch/entrance2/1200498002/
漫画キャラバトルロワイアル Part12
http://mimizun.com
2010-06-16T21:16:33+09:00
1276690593
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死亡者名鑑か行(後編)
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/687.html
*死亡者名鑑「か行(後編)」
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**空条承太郎
#aa(){{
v-、___,,,,,,,,..........r-----‐‐‐‐‐‐‐‐‐、
r'´ ""'''''"\
( _,,,, >
_|`''┘ /`-、 / /
}\ / / ヘ / /\ /
_r' ゙'''┴</ィ'⌒ヽ,,,,,,,,,,_____ 〃⌒ヽ//))) y
_| `ヽ,;;;ノ;;;;;;;;_,,____ '''‐-、,,\;;;ノ/〉///
) / ̄\ ゙'''‐、,,_゙'''‐、,,_゙'''‐-、,,_゙'''‐-、,,)//
/ //ヽ、| _,,-''~_,,,,二_,_‐、,,>∨/''‐-、 ~\〕
/^ 〈 ( /( |_,,,/ `ヽ、`ヾ、ッヾ、_ ゞソ_,,,,_〕~\ ヽ
| \\ > _ , ,,二二 -'´ ノ_=;;-‐''( ヽヾヽ、
,ノ゙ 〉、oノ| / |`='/ )ノ \\
r' / ' ::::::| / ,,_,,___| / 〃 ::::)
,ノ゙ /( :::| ' \,::''"/`'‐‐‐(--- --- '´
_∠-‐'''""~ ̄~"~ ̄ ̄~`ヽ _,.......、_,.. /
/"~ ̄ _,-‐-,_,ィ'⌒ヽ // ‐''''''-==-`/
〉 ./ { | //\ "''ー-‐''/
./ { `-''' 人`-'''ノ :|:| ::::\ r' /
|
2009-08-22T17:12:27+09:00
1250928747
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ゲーム終了までの死亡者
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/686.html
**ゲーム終了までの死亡者
**死因
|時間|被害者|加害者|死亡場所|死亡作品|死因|
|午前|徳川光成|葉隠四郎|C-4学校周辺|249:[[あの忘れえぬ思い出に『サヨナラ』を(中編)]]|内臓脱離|
|日中|愚地独歩|ジェネラルシャドウ|エリア外 サザンクロス周辺|252:[[人の瞳が背中についていない理由は(中編)]]|刺殺|
|日中|ジェネラルシャドウ|村雨良|マップ外 サザンクロス内|254:[[真・仮面ライダー ~決着~(後編)]]|爆死|
|日中|カニロイド|葉隠覚悟|エリア外|255:[[覚悟のススメ]]|焼死|
|日中|ジゴクロイド|葉隠覚悟|マップ外 サザンクロス内|255:[[覚悟のススメ]]|撲殺|
|日中|カマキロイド|桂ヒナギク|マップ外 サザンクロス内|256:[[Bellis perennis]]|斬首|
|日中|桂ヒナギク|なし|マップ外 サザンクロス内|256:[[Bellis perennis(後編)]]|転落死|
|日中|エンリコ・プッチ|ジョセフ・ジョースター|マップ外 サザンクロス内|257:[[ファントムブラッドライン(後編)]]|焼死|
|日中|ジョセフ・ジョースター|BADAN研究員|マップ外 サザンクロス内|257:[[未来への遺産]]|刺殺|
|日中|葉隠四郎|服部平次|マップ外 サザンクロス内|258:[[拳(四章)]]|刺殺|
|日中|ジュクの秀|暗闇大使|マップ外 サザンクロス内|258:[[拳(四章)]]|失血死|
|日中|三影英介|村雨良|マップ外 サザンクロス内|258:[[拳(五章)]]|撲殺|
|日中|才賀エレオノール|暗闇大使|マップ外 サザンクロス内|258:[[拳(五章)]]|失血死|
|日中|暗闇大使|葉隠覚悟|マップ内|258:[[拳(六章)]]|撲殺|
|日中|アレキサンドリア・パワード|なし|マップ外 サザンクロス内|258:[[拳(七章)]]|老衰|
|日中|蝶野攻爵|大首領|マップ内|258:[[拳(七章)]]|撲殺|
|日中|柊かがみ|なし|マップ内|258:[[拳(七章)]]|自決|
|日中|伊藤博士|なし|マップ外 サザンクロス|258:[[拳(終章)]]|消滅|
|日中|服部平次|なし|マップ外 サザンクロス|258:[
2010-02-09T01:10:59+09:00
1265645459
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拳(終章)
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/685.html
**拳(終章) ◆1qmjaShGfE
JUDOの拳がパピヨンを捉えようとした時、覚悟は危うくパピヨンとの約定を忘れ、飛び込んでしまう所だった。
パピヨンに対し一切の攻撃を行わずただ避け続けるだけだったJUDOは、最初のその一撃のみで、パピヨンをあっさりと倒してしまった。
それでも、まだ動く事は出来ない。
組んだ腕が震える。力は温存せねばならぬとわかっていても、腕に篭る力を止める事は出来ない。
「……零、状況を報告してくれ」
『サザンクロスのエネルギー化46%。我々の方もまだまだ予定数値には時間がかかる』
「乙作戦への移行を。これ以上は隠し切れぬ」
『了解した。……覚悟、堪えろよ』
二度も同じ失敗をするものか。そう覚悟の表情が語っていた。
JUDOは調整を終えると、ふと周囲の風景に変化が生じている事に気付く。
少し夢中になりすぎていたのか、今までそれに気づけなかった。
霊体に近い存在であった以前とは異なり、今は五感にて外界の情報を得なければならない為、
もっと視覚や聴覚に意識を配っていなければならないな、と他人事のように考える。
サザンクロスの巨体が、その半ばまで光の粒子と化し渦を巻いている。
緑や青色の輝きは、サザンクロス全体を覆いつくし、まるでこの世のものとも思えぬ幻想的な一枚絵を描く。
「あれは……一体何の真似だ?」
JUDOの問いかけに覚悟は答えぬ。
口を開けば、それがきっかけで怒りが噴出してしまうかもしれない。
それでも口にせずにはいられなかった。
「あの光こそが、我等の怒りだ」
「何いいいい!! やっぱ甲作戦じゃあかんかったか!」
『変換に時間がかかりすぎた! やはり同時進行で行く! 服部君、精製と誘導は君にやってもらう事になる! よろしく頼むぞ!』
「やるしかないんやろが! 俺科学者でも何でも無いんに、こないにややこしい機械操作させよってからに……」
伊藤博士と通信をしながら、エネルギー物質変換装置のコンソールを確認する。
服部は簡単なレクチャーのみで、これを操らなければならない。
当初のプランでは、サザンクロス全ての変換を終え、操作室が吹っ飛ぶ寸前、一気に送り出す手はずだったのだが、そんな時間の余裕は無いと前線の覚悟は判断したのだ。
コンソール上にある入出力計と変換効率
2023-11-15T22:10:41+09:00
1700053841
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拳(七章)
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/683.html
**拳(七章) ◆1qmjaShGfE
「赤木! お前は一体何を!? メモリーキューブが失われたら、俺の記憶がまた……」
村雨の大声に一同が振り返る。
しかし赤木は微動だにせず、静かに語り続ける。
「強化外骨格が残っていればありがたかったんだが、他に選択の余地は無い。村雨良、お前はこれまでだ」
自分の記憶を確認するが、特に異常があるように思えない村雨は安堵の息を漏らす。
村雨と赤木の異常な気配を感じ取ったパピヨンが駆け寄ってくる。
「赤木、キサマ一体何をした!?」
「大首領を呼んだのさ。おい、体が気に食わんだの文句を言うな。お前がこちらに来れる、これが最後のチャンスかもしれんぞ」
突如村雨の体が変質する。
神々しいまでの輝きに包まれ、覚悟もパピヨンもかがみもその眩しさに目がくらみ正視出来ない。
「……我を脅して呼んだのは、貴様が始めてだぞアカギ……」
村雨の口から、村雨でない誰かの言葉が発せられる。
その声は、心なしか笑っているかのように聞こえた。
赤木は村雨の変化にも戸惑う事なく、飄々と話しかける。
「……クックック、こいつが正真正銘、最後のギャンブルだ……」
真っ先に村雨変質の理由に思い至ったのは、伊藤博士と情報交換をしていた零であった。
『まさか赤木よ……貴様村雨のメモリーキューブを奪ったのか!?』
「零! 村雨に一体何が……」
『村雨はそもそも大首領の器として作られた! そしてそのメモリーキューブは大首領降臨を防ぐ能力を持つ!』
かがみが悲鳴にも似た叫びをあげる。
「赤木さんがそんな事するはず無いじゃない! 村雨さん! どうしちゃったのよ! しっかりして!」
そう語りかけながら村雨へと駆け寄るかがみ。
村雨から禍々しき気配を感じていた覚悟が止める間も無い。
胸元にすがり付きながら、村雨に呼びかけるかがみ。
かがみも又、村雨の持つ気配が常ならぬ、いや、恐怖の対象としてのそれに変わったと察してはいたのだ。
だからこそ焦る。
大丈夫だ、そう村雨に言って欲しくて、その言葉のみを求めて村雨の名を叫ぶ。
そんなかがみの首を、村雨であった者は片手で掴み、軽々と持ち上げる。
「……こんな脆い生き物が、暗闇大使の罠を生き残ったというのか……」
さして力を入れているとも思えないのだが、吊
2008-12-10T19:56:29+09:00
1228906589
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拳(六章)
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/682.html
**拳(六章) ◆1qmjaShGfE
モーターギアがあるので、何とかかんとか村雨を担いだままかがみは来た道を戻る事が出来た。
高速で移動するとかがみがバランスを崩してしまうので、本来の速度から考えればゆっくりとしたペースだったが。
途中何度か村雨を溢しそうになったが、その度ふんぬらばぁああああああ!! とばかりに気合を入れなおして持ちこたえた。
村雨は、かがみの新たな一面を見れたな、とちょっとだけ引いた顔で思っていた。
担いでもらっている手前そんな事口が避けても言えないが。
「待てかがみ、あの角の向こうから人の声が聞こえてくる」
ふと気付いた村雨はそう言ってかがみに注意を促す。
「あ!?」
三白眼になってそんな返事をするかがみ。
ひたすら村雨を抱える事に夢中になっていたせいか、かがみは人の声に気付かず、
又筋肉が引きつりそうな最中に声をかけられたので、不条理極まりない反応をしてしまったらしい。
「……す、すまん」
予想外すぎる返事につい謝ってしまう村雨。
かがみも自分のやった事に気付いて、急に立ち止まり真っ赤になって慌て出す。
「うわぁっ! ち、違うのよ村雨さん! これは、そういうんじゃなくて、えっと、あーそうなんだの略って意味! べ、別に怒ってるとかじゃ全然無いからっ!」
とりあえず言い訳の意味がわからない。
が、それを蒸し返すのもなんなので、村雨はわかった、と言って頷いておいた。
まだ赤いままのかがみと共に、村雨は角の先をそっと覗き見る。
そこには、様々な衣服を着た男女が我先にと通路を走る姿が見えた。
白衣やら、全身タイツやら、パジャマやら、シャツとトランクスのみやらとまともな服装の方が少ない。
「……サザンクロスでコスプレマラソンって結構斬新よね」
「……いや、普通にBADANの人間が逃げてるだけだと思うんだが……」
村雨の前でちょっとヲタクっぽい言葉をさらっと使ってしまった事を後悔するかがみ。
当の村雨はまるで気にしていないのだが、更に顔を赤くして俯いてしまう。
そんなかがみの女の子っぽい心の動きがまるでわからない村雨は、いつぞやの覚悟と同じ感想を持った。
『……女の子は謎だな……』
そんな馬鹿なやりとりはさておき、喧騒の最中から彼らの声を拾い取って状況を把握する。
「逃げろ! 早く逃
2008-12-10T19:53:28+09:00
1228906408
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拳(五章)
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/681.html
**拳(五章) ◆1qmjaShGfE
ゼクロスキックが遂に暗闇大使の殻を打ち破った瞬間、暗闇大使が大爆発を起こした。
ゼクロスキックの勢いそのままに爆発の中に飛び込む形になったゼクロスは、途中でその進路を逸らされ、斜め前に吹き飛んでいく。
神の間の三分の一を包み込む程の大爆発だ。三影とて影響を受けずにはいられない。
かわす暇すら無くもんどりうって後方に転がり倒れた。
煙が晴れる頃になっても、二人は倒れたままであった。
ゼクロスは首だけを上げ、暗闇大使が居たはずの場所を見やる。
そこには何も無い。彼が居た痕跡は、唯一爆発ですり鉢状にえぐられた床のみであった。
「……倒した……か」
これで、ようやく次が出来る。
首、胸部、腹部、腰、全てに力を込めるが、体は一向に起き上がってくれない。
ならばと体を捻り、左腕を大地に付く。
右の手の平と、左腕の力でぶるぶる震える体を力任せに持ち上げる。
起き上がった腰、今度は膝を曲げ、体の下に滑らせる。
これで、後はこの膝を伸ばすだけ。
立てないなんて、動けないなんて、そんな所を、アイツには絶対見られたくない。
「くぅああああああああ!!」
まずは立て。全てはそれからだ。
足首を伸ばせ、膝を折ったままにするな、震えるな腿、俺は、立てる男のはずだ。
背筋を伸ばしながら一気に膝を伸ばす。
良し! 立った!
俺は立ったぞ三影! お前はどうだ! お前も立っているのだろう!
首だけを回して三影を探す。居た。
……何をしている三影。そうだ、そこから一気に膝を伸ばすんだ。
「どうした三影、俺は立っているぞ」
奴なら、こんな言葉を放っておけるはずがない。
果たして、雷に打たれたように三影の全身が震えたかと思うと、三影は一息に立ち上がった。
良し! 良し! そうだ三影! 俺達は暗闇大使なんて目じゃない! 奴の邪魔ごときで俺達が止められるはずがないんだ!
くそっ! 動け俺の足! 止まるんじゃない! まっすぐ進むだけだ! 三影が見ているんだぞ!
鉛どころではない、巨大なロードローラーでも引っ張っているかのように全身が重い、特に足の重さは尋常ではない。
おおおっ、三影が歩いてくるじゃないか。こちらに、一歩一歩確実に。
悔しくて溜まらない。あの男はど
2008-12-10T19:41:41+09:00
1228905701
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拳(四章)
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/680.html
**拳(四章) ◆1qmjaShGfE
暗闇大使からのお捻りは即座に送られた。
背中を合わせるような位置に居たのだ、暗闇大使の背面から放たれるミサイルを、どうやってかわすというのか。
超近接距離での爆発も、暗闇大使は殻と溢れんばかりのパワーで防ぎ、動く事すらない。
しかしエレオノールは違った。
今まで神秘性すら漂わせる程、触れ得ぬ存在であった事が嘘のように容易く跳ね飛ばされる。
改造人間とは違う、血と肉を持つ人の身である。弾けた弾欠が皮膚を切り裂き、肉をそぎ落とす。
舞い散る木の葉のようにエレオノールは、パピヨンの眼前に落下する。
ゆっくりと身を起こしたパピヨンの目に、エレオノールの赤黒く抉り焦げた背中が映る。
その姿に、思い出したくもない彼女の最後をダブらせる。
「……お、おい、エレオノール……」
恐る恐る声をかけると、エレオノールは苦しそうに身を起こそうとする。
エレオノールには何の感情も持っていなかった。
むしろエサとしての活躍が望めぬのなら、害悪でしかない、そのぐらいに考えていた。
だが、パピヨンはそれが当然すべき事であるかのごとく、エレオノールの体を抱き起こす。
「おいっ! 死んだか貴様!」
「……パピヨン……良かった。もう動けるのですね……」
言われて気付く。確かに体力は回復している。
何故俺は後悔している。
あの時、エレオノールに核鉄の能力を説明しヘルメスドライブを渡していれば、こんな事せずとも二人共逃げられたはずだと。
エレオノールは信用の置ける人物ではないし、そもそもパピヨンは誰かを信じるつもりなぞ欠片も無い。
ならばあの行動は間違ってはおらず、コイツが勝手に動き回った挙句、自爆して死に掛けているだけだ。
だが、胸を締め付けるような想いは確かにココにある。
俺は何故、このロクに話もした事も無い女の生死を気にかけているのだ。
エレオノールの決死の時間稼ぎは、パピヨンの回復を待つ為のものであった。
『……女を……』
それは彼女の望み通り十全の成果を果たし、代償として彼女の生命を要求してきた。
『……俺の前で……』
だが、彼女がこの場で果たした役割はそれだけではない。
『……女を殺すのか……』
見た者誰もが死と断定した一人の男が、再び戦う力を蓄える
2017-06-03T16:45:01+09:00
1496475901
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拳(三章)
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/679.html
**拳(三章) ◆1qmjaShGfE
未だ煙が収まらぬ神の間。
エレオノールはパピヨンを守るようにその前に立ち、あるるかんを操る。
両腕から外側へと伸びる二本の剣があるるかんの主武器だ。
これを殻の無い部分目掛けて振り下ろす。
あるるかんの体当たりによりミサイル発射を邪魔された暗闇大使であったが、ミサイル発射などというバランスを崩しやすい事をしていなければ、この程度で倒れる事も無い。
念力の一撃であるるかん、エレオノール、パピヨンを大きく跳ね飛ばす。
咄嗟にエレオノールが庇ったおかげで、パピヨンはそれほどの怪我を負う事も無かった。
「……何故俺を庇う?」
「貴方がどう思っているかはわかりませんが、少なくとも私は貴方を共に戦う仲間と考えております」
暗闇大使は何故か追撃をしてこない。
その間に起き上がって体勢を整えるエレオノールであったが、それでも、暗闇大使は薄気味の悪い、邪まな笑みを見せるだけだった。
「私とした事が、ついワームごときにムキになってしまったか……反省せねばなるまい」
既に晴れた煙の先、三影が居たはずのそこには、ぐしゃぐしゃに砕け、数メートルのへこみとなった床面が見えるのみ。
又、村雨が居たはずの場所にある同様のへこみの中心には、こちらは原型を留めているゼクロスが居た。
思わずエレオノールは息を呑む。
両腕は完全に炭化しており、左足は膝から千切れ、右胸部が側面から大きく抉り取られており、胴正面の装甲板は見るも無残に剥ぎ取られ内部をむき出しにしている。
左上頭部から左目にかけての部位が千切れ跳んでおり、また右目に当たるレンズのような部分は半ばまで割れ砕け、残りの部分にも無数のヒビが走っている。
確認するまでもない、誰の目から見ても明らかだ。
仮面ライダーゼクロスは破壊された。死んだのだ。
それで暗闇大使の溜飲は下りたのか、余裕の表情を取り戻している。
何せ反逆者達の最強戦力の一人をいとも簡単に粉砕せしめたのだから。
ミサイルの余波を受けぬよう部屋の端へと避難していた四郎に、暗闇大使は命じる。
「こちらはもう良い。ふん、まだゴミ共が蠢いているようであるし、貴様はエネルギー物質変換装置を守れ」
初めて見る暗闇大使の圧倒的な力に気圧されながら、四郎は頭を下げ指示に従う。
強化外骨格『霆』による
2008-12-10T19:34:09+09:00
1228905249