利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会第二次提言(案)
DPIの部分に寄せたコメントについて。
「利用者視点」というから、じゃあ利用者になって書いてみようという
アプローチで書いてみた結果、なんだか異色なコメント(#129)になって
しまって、結構恥ずかしかった。
もうこんなアプローチはしない、普通に書く、と思ったが、またやって
しまいそうな気もしなくもない。
ここから本題。
利用者視点で、以下のような危惧や意見を伝えたいと思った。
- 『とにもかくにも記録分析されるなんてごめんだ、だけどPC上のや
やこしい設定なんぞ分からん』という人が、PC/cookieの設定なしで最初
から確実に拒否できる手段を提供してほしい。
- 事業者は一人でも多く同意させたいから、適当なことを言ってごまかした
り、はしょったりして、説明が不十分になりがちだろう。だから、同意が
形骸化し、同意したはずの本人が後になって『えっ、そんなの同意してな
いよ?』というケースが出てくるのではないか。そういう人が後で拒否し
たくても手段が分からなくてあきらめることになるのではいけない。
- 内容を知れば、そんなサービス受けたいという人はごく少数だろう。
導入しても誰もサービスを利用しなければ、そのビジネスは継続できない。
こんなことする事業者には市場原理による淘汰を是非とも味わってもらい
たい。投資した費用すら回収できなくて痛い目を見てほしいくらいだね。
だから認めてもいいよ。
いくらなんでも「痛い目みやがれ」とパブコメで書くわけにはいかないので、
オブラートに包んで何通りかまとめてみて、そのうち1つを提出した。
その意見に対する総務省のレスのひとつが「容易に利用可能なオプトアウト
の機会提供」だった。これを「大原則として同意が必要(オプトイン)だが、
いったん同意した人にも、後で拒否する手段を提供すること」だと私は解釈
した。全然おかしなことは言っていないのに、何故か違和感があった。後に
なって @masanorkさんの「この追加内容じゃオプトアウトさえすればいい
と読めるので非常にミスリーディング」というツイートを見て、ああそうか
と腑に落ちた。
それと、先ほど「投資した費用も回収できなくて」と書いたけど、DPIの機器
は別に広告だけにしか使えないわけじゃないので、正確には回収できるとか
できないとか、あまり関係ないのだろうと思う。あくまで気持ち的に。
私は「ケシカランことする企業は、それ相応の消費者の行動による影響をきち
んと受けるべき」と思う。そういう意味で @suzukimasatomoさんを支持する。
もし自分が当事者となったら、消費者としてしかるべき行動をとるだろう。
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最終更新:2010年06月02日 09:33