「よし、ここまで来ればもう大丈夫よね」  森の奥深くへと来たところでアリスは辺りを見渡し、警戒を緩めた。 「ふん! な〜にが試練よ! な〜〜にが不合格よ!! 馬鹿にしてっ!」  昨日の事を思い出してまた腹が立ってきた。  アリスが住む水の都では数年に一度、水の精霊王と契約する為の儀式が行われる。  町の子供達はその儀式を行う為に勉強をし、己を高め、試練を受けるのだ。  試練に合格し、精霊王と契約すれば今使える水の精霊魔法が強化され、更に強力な精霊魔法が使えるらしい。  しかしアリスはその事にあまり関心が無かった。  何故なら「水」の魔法があまり強くないと思っているからだ。  どうせなら火の民に生まれてきたかった。  火の魔法はとても強いと有名だ。童話に出てくる勇者だって水の魔法ではなく、火や光の魔法を使う。  だからいつか旅をして、火の精霊王と契約を結ぶのがアリスの夢だった。  そうすれば水の精霊魔法しか使えない水の民でも、火の精霊魔法が使えるようになる。  その為にまず弱くても力は必須なのだ。  あまり要らない力ではあるが、少しは旅の力にはなるだろうと、水の精霊王との契約はしておく予定だった。  が、試練は筆記、実技ともに不合格。  不合格者は魔法の才能無しとみなされ、町からの外出は制限され、都内で農業や商業に携わるのが一族の掟だ。  アリスは不合格を言い渡されたその日の晩に都から抜け出し、森へと入っていったのだった。 「よし、あれが水の神殿ね」  一晩森を歩き続け、やっと目的の建物を発見した。  本来水の神殿へは精霊魔法でゲートを開き、それを潜るだけでたどり着く。  都にある泉と神殿の泉を繋げる水の精霊魔法なのだが、これは精霊王と契約していないと使えない魔法である。  それを通るには面倒臭い手続きが必要であり、簡単に通る事は出来ない。  そして今回は試練に合格した者しかゲートを潜る事は出来ないと言うわけだ。 「ふん、あんな物を通らなくても、自力で水の精霊王様に会いに行けば関係ないわ」  アリスは知っていた。  水の精霊王はとても穏やかな人で、試練だの才能だの不合格だのは関係なく力をくれる人だと言う事を。  その決まりを作ったのは水の民なのだ。 「もったいぶっちゃってさ。ケチクサイ」  そもそもアリスは水の都が大嫌いだった。  閉鎖的で、事あるごとに掟だの決まりだのに縛られて生活をしている。  その全てが水の精霊王を祀りたたえる物であり、ほとんどの者がそんな生活に何の疑いも無く満足してしまっているのだ。  アリスはそんな生活はまっぴらだった。  童話の主人公のようにもっと世界を見て回りたい。  仲間と旅をして強くなり、困っている人を助けたり魔物を退治したり。  それはそれは毎日が刺激的で楽しいに違いない。  アリスはまだ見ぬ明日を信じて、まずは水の神殿へと向かうのだった。 ストーリーの流れ この後植物系の触手に(自分で刺激して)襲われる。 そこに通りかかった旅の女剣士に助けられ、自分がモンスターの種を体に植えつけられた事を教えられる。 この森の植物モンスターは、主に清らかな力を吸って成長する為、水の精霊の恩恵を受けている水の民は絶好の餌。 水の都でも同じような被害者はごくまれに出ており、精霊魔法での治療、取り除きは不可。 なので町の掟では魔物の種を宿した者は即刻処刑される。 もう都には戻れない。それどころかほおって置けば3日もしない内に腹からモンスターに食べられて死んでしまう。 が、旅の剣士はこう言った事に詳しく治療方法も知っていた。 神の魔法。神聖魔法で浄化すれば良いのだと言う。 神聖魔法は森を出たふもとの街の教会で神官が使ってくれるとの事だ。 二人はその街を目指す事に。 しかし、その街は歩いて7日掛かる。 とても間に合わないが、種の成長遅らせる事は出来ると言う。 その方法は、他の魔物と交わり、清らかな水の民の力を不浄な状態に保つ事であった。 そんな感じで色んな魔物とくんずほぐれつしながら何とか街を目指すとかそんな荒唐無稽な話。 キャラ設定 アリス 主人公。基本甘ちゃん。すべての事を舐めきっている。世間知らず。 水の民って事で水の精霊魔法が使えるけど、修行なんてしてないからてんで役に立たない。 昔、森で拾ったナマクラ剣を装備。一応それで素振りをして来た。(中学生が道で竹刀を拾って漫画の技の練習をするとかそう言うレベル) うざキャラにしようと思ってるんだけど、アリだろうか? クイーンズブレイドのナナエルさん的な 旅の剣士 説明役。世界を旅をしてきたから色んな事に詳しい。(魔物でアソぶ方法とか) とりあえずくんずほぐれつする魔物を毎晩捕獲してつれて来てくれる。 長編ならレズとかもありかも知れんが、とりあえず街を目指すので終了だからね 追記 これだと長くなりすぎるのでは?との意見が出たからちょっと思案 3日で発芽、7日で街にではなく、1日で発芽、3日で街に行く。に変更? もしくは神聖魔法のくだりをなくし、もう不浄に染まれば発芽しないって事にして、 触手とモンスター姦を一つずつで終了でどうだろうか?