第3回MMD杯 > 総評コメント

第3回MMD杯の選考委員および、MikuMikuDance製作者の2名の方から閉会式に向けていただいたコメントです。

※ 内容は基本的に原文ママ です。


選考委員


Tripshotsさん からのコメント
正統派から新しい表現に挑戦したものまで様々な動画があり大変楽しめました。
機能面においては、キャラクターのバリエーションが増え、様々な機能が充実してきた印象です。特に市販のアプリケーションを凌ぐほどの物理演算機能を使った、なめらかで自然なモーションは目を見張るものがありました。
クリエーターの皆様も、このような機能面の後押しもあり非常に幅広い表現が可能になったことで、作品の本質である「表現したいこと」を明確に打ち出すことが出来るようになったのではないでしょうか。
3Dは技術的な事に左右されることが多いため、表現や演出がツールや機能に縛られがちですが、私自身もこの折に触れ、「表現の本質」とは何なのかを再認識することが出来ました。

MMDは今後どのような方向に進むのでしょう?
クリエーターの皆様と開発者様の歩みをこれからも一人のMMDファンとして見てゆきたいと思います。

アゴアニキPさん からのコメント
普段、完全に2Dのイラストしか書いていない自分に今回のお話が来たときはすごく驚きました。
全作品を拝見させていただきましたが、どれもすばらしいクオリティでギリギリまで悩みましたが自分なりの視線で作品を選ばせていただきました。
自分が重視したのは「見た人の印象に残る演出」です。
テンコウPの圧倒的な世界観と映像に魅せられましたが、他にも大好きな作品が沢山あり、自分もものすごく勉強になりました。
MMDの世界のこれからの発展も本当に楽しみです。
今回はこのようなすばらしいお祭りに関わらせていただきありがとうございました!

なぎみそさん からのコメント
じぶんは普段ひねりの無いものばかり作っているので(笑)どの作品の
アプローチも目から鱗でした。
これからもアイディア一発的な味のある作品の登場を楽しみにしています!

未来派Pさん からのコメント
MMDの凄さを思い知らされました。
技術面での飛躍も目立ちましたが、表情にこだわった作品がまた多く、印象に残りました。

発想を比較的手軽に形に出来る、すばらしいシステムとユーザー主導の文化。
万能じゃなくても何かが突出している人が、さっくりととんでもない動画を仕上げてくる怖さ。

MMDは何でも出来る可能性があり、既にたくさんの可能性が提示されています。
今後も、びっくりするような作品が沢山出てくると思います。変わり行く創作の歴史を語る上で、重要な文化の一つとなるでしょう。

蛇足となりますが、候補作をマイリストにまとめさせていただきました。

第3回MMD杯本選 未来派賞候補作
http://www.nicovideo.jp/mylist/14104451

will+さん からのコメント
選考委員として久々にMMDの動画を一通り見させていただいたところ、以前よりもさらに増して全体の完成度が上がっており驚かされました。
今回選ばせていただいた作品もそうですが、特に完成度が高い作品にもなると、一つ一つの要素の作りこみや動画の構成、ネタなど、
同じ3DCGの道を歩むものとして妬ましくなるほど素晴らしいものばかりで、私ももっともっと技術を磨かなければ!と考えさせられてしまいました。


今回作品を選考させていただくにあたり、個人的に『モーションの作りこみ』『キャラクターの表情』といった技術の面、さらにモーションがオリジナルであるかどうか、といった点に着目してみました。

モーション作成というMMDの基本で最も困難な作業で如何に作りこめるか。
細かい動きの躍動感や、登場人物の感情表現は私の動画製作の際のテーマのようなものにもなっているので、
そんな私の立場から、人物の動きをトレースすることとはまた違った困難さが伴うオリジナルのモーションを取り入れていて、
さらに、モーション・表情の作りに作者の強いこだわりと気迫を感じられる作品を選ばさせて頂きました。

他にも、「夢の中へ」「Dial Connected 月時計~ルナ・ダイアル」など、
私も設けたテーマ以外の面で、動画の構成や演出が本当に素晴らしいものが多くあり、作者様方の技術力に脱帽です。


今回は選考委員として呼んでいただいてありがとうございました。
審査側の立場に立たせて頂きましたが、3Dに関しても私はまだまだ未熟者です。選考委員としての目でMMD動画を見ることで沢山の新たな発見があり、3Dをかじっている者として得るものが多い貴重な体験になりました。MMDのますますのご発展を願っております。

岡田有花さん からのコメント
MMDを使った映像をまとめて見たのは初めてでしたが、バリエーションの豊富さに驚きました。歌に合わせて踊るだけでなく、ドラマのような表現も可能なんですね。VOCALOIDとMMDが広げた創作のフィールドと、作品作りを楽しんでいるたくさんの方々、作品を視聴し、コメントで応援している方々――みなさんの熱気に感激し、私もとても楽しませていただきました。どうもありがとうございました!


MikuMikuDance開発者


あにまささん(モデリング) からのコメント
まずはMMD杯に関わった全ての皆さん
「お疲れ様でした!」

正直、最初は一度っきりの祭りだと思ったりしていた(失礼)MMD杯も今回で3回目
MMDのバージョンも上がり、今はMMDにも沢山の可愛いモデルや格好いいモデルや、
えっちぃモデル・・そして・・褒め・・・
こんな沢山のモデルがあるし、僕がコメントしてよいものかどうか・・・
といった、僕の葛藤は置いといて感想ですっ

今回大会動画を観るにあたって、投稿者の名前を観ずに観ていましたが動画を観終えた後に
投稿者名を観て納得する動画が沢山ありました
第1回の大会の時からですが、同じモデルや同じアクセサリーを使っても
作り手の個性が出るというのは面白いですね

作品の種類も PV ドラマ ネタ スポーツ ミュージカル・・・ホラー
この何でもありなところが、MMD!!って感じで楽しませてもらいました
あ・・でもMステの録画を丸上げしてる方がいましたが、あれは問題になりますよ!
是非タモさんとの会話を・・・

そして、散々コメントで書かれていますが動画のレベルが・・「高い!否!高過ぎるっ!!」
と、思わずバキ外伝での猪狩の台詞をパクる程です
でも、動画のレベルがどうとかは僕にとっては重要なところではなく、作っている人が楽しんで作っているのが
伝わってくる動画が大好きです
まぁ・・僕がMMD杯に参加してうまく動かせなかった時の為の言い訳である事を、おわかりいただけたでしょうか・・

最後になりましたが、モデルを使ってくれた皆様ありがとうございました
動かすのが苦手な僕にとって夢なような状況で、ものすごく嬉しいです 本当にありがとうございましたっ!

樋口M(プログラム開発) からのコメント
まずはMMD杯を開催して下さった運営の方々、そしてコメントやマイリスをして動画を盛り上げて下さった方々、お忙しい中沢山の動画を見て下さった選考委員の方々、本当にありがとうございました。

MMDは、PaintやWindowsMovieMaker等と同じく、単なるツールに過ぎません。
おまけに決して簡単に動画を作れるようなツールではありません。
にも関わらず、こんなにも沢山の素晴らしい作品が生まれたのは、ひとえに動画製作者の皆様の才能と情熱によるものだと思います。

モノを創るという事は、本当に楽しいことです。
凄いモノを創ろうとするとそれだけ苦労も伴いますが、その苦労が大きければ大きい程、成し遂げた時の嬉しさは言葉では言い表せないものになると思います。
MMD杯は形の上ではマイリス数を競う大会ですが、何よりも凄い事は1つの作品を作り上げたという事なのではないでしょうか。
そういう意味で、動画を投稿して下さった方々はみんなが優勝者なんだと思っています。

また、今回の大会を見ていて、モデル・アクセサリや背景素材、エンコードや演出用プログラム等、大勢のクリエーターがそれぞれ得意な分野で発揮した才能を惜しげもなく公開し、それらを使って更に素晴らしいものが生まれていく創作の循環を見て、なんだかとても嬉しくなりました(Japan
fing an!)。

最後にMMDに関わってくれている全ての人達に、本当に本当にありがとうございます!

樋口優(M)


最終更新:2009年08月24日 22:28
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