5スレ>>489

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ここは喫茶『海の森』。 一応シオンタウンにあるのだが、その実ほぼ12番道路に位置している。 場所が場所なので釣り人たちの憩いの場としてそれなりに繁盛している。 今日も看板娘の双子っぽい他人のコンビとか、やさしい大人なお姉さんがせっせと働いていた。 「ふぅ、プラスル、マイナン。休憩入って良いわよ。」 そういうのはオオタチ。みんなのお姉さんな存在である。 「タチ姉1人でー。」「大丈夫なのー?」 この2人はプラスルとマイナン。お騒がせコンビだが普段はいい子達なのである。 「お客さんも少なくなってきたし、これぐらいなら大丈夫よ。」 そうはいうものの、実際にはかなり大変である。 本来はマスター(2つの意味で)がいるのだが、今はいない。 実質的にオオタチ1人で持たせてるのだからたいしたものである。 「まったく、今日はどこまでさがしにいったのやら……」 ここのマスターは普段はいい人なのだが、かなりの親バカで娘のこととなると目の色が変わる。 そんな娘が家出なんてしたものだから、毎日仕事もほっぽり出して探して回っているのである。 その日の夜。 「ただいま~?とちゅうでこんなのひろったわよ~?」 「あら、姫おかえり。その人は上の部屋にでも投げといて。」 この姫と呼ばれている萌えもんはキングドラ。 なんでも捕まる前は海で大暴れして『深海の乙姫』なんて異名を持っていたんだとか。 そんなわけだから、仲間内にも姫なんてNNで呼ばれている。 語尾が何故か疑問系で、まったく読めない性格をしている。 ついでにこのゴミみたいな扱いの人が彼女らの、そして喫茶店のマスター。 普段はノリのよい気さくな人なのだが、娘の話をすると暴走するいわゆる親バカな人である。 「はいはい?わかりましたよ~?」 本当にわかっているのだろうか。 いつものようによくわからないまま、奥のほうに消えていく姫。 「後は、ニューラが帰ってきてないだけかしら?そろそろ店じまいにしたいんだけどねぇ。」 「あたいなら帰ってきてるよっ!」 「あら、帰ってきてたのね。姫に隠れてて見えなかったわ。」 「…絶対わざとだろぅ…。」 このちっこいけど強気な萌えもんはニューラ。 普通のニューラとは違うことができたりするがそれは別の話で。 「とりあえず帰ってるならさっさと手洗ってご飯の準備しといてね。」 「はいはーい、わかりましたよーぅ。」 「これで全員かしら。…あの子はしばらくは帰ってきそうにないしね。」 マスターの娘が家を飛び出してから、一週間が経つだろうか。 マスターは暴走すると、何も考えずに突っ込むので見当はずれな所を探して回ってる。 「予想だと……セキチクのジムがいいとこかしら?ヤマブキに行けない以上こっち帰らないとクチバには行けないし……」 オオタチ…いや、彼女を含めてマスターの手持ちの萌えもんたちは娘の事をあまり心配してはいなかった。 それもそうである。 娘はもう18なのだ。外見からはそうは見えないが18なのだ。 そこらの少年少女なら旅に出てもおかしくない年齢だ。 それに、娘の手持ちにはマスターの萌えもんと同じくらいの実力を持った娘もいる。 普通の萌えもんバトルならまず負けはないだろう。ジムリーダーともなればそうは行かないだろうが。 だから、旅をする上での危険などほとんどないのだ。 「普通に冒険ぐらいさせてあげても良いのにねぇ…」 いくらなんでも過保護すぎやしないかと彼女は思う。 だがしかしそれほどまでに、マスターは少女を、そしてその母を愛しているのだ。 「……私が…ニンゲンだったらなぁ…」 それは彼女がマスターと出会ってからいつも思っていたこと。 萌えもんと人間では相性が悪いのか。 それともマスターが鈍感なのか。 彼女の気持ちは気づいてもらえなかった。 マスターは普通に人間と恋をし、娘が生まれた。 彼女もそれを祝福した。 心残りもあったが、彼女はそれを飲み込んでマスターを祝福した。 マスターの幸せが、彼女の幸せだったから。 「おーい!もう準備できたよー!はーやーくー!」 ニューラの声が聞こえてくる。 ご飯をせかしているのだろう。 こんな昔の事を思い出している場合ではないと思い、彼女は皆の元へと向かった。 マスターに想いを伝えられなくても。 今、彼女には『家族』がいる。 だから、それを大切にしよう。と彼女は1人そう思うのだった…。  ~後書き~ ボーンゴレビアンコ!作者ことひなでっす! オオタチ「サンホラ…というかぴこまりに毒されすぎ。」 いいじゃんいいじゃん!だってすきなんだもん! オオタチ「あんまり騒いでると……※すわよ?」 ホントごめんなさい。勘弁してください。 オオタチ「わかればいいのよ、わかれば。」 さて後書きということですが、 オオタチ「なんで私がここに呼ばれたのかしら?」 嫁なのd(ry オオタチ「帰るわ。」 まって!冗談だからまって! オオタチ「…まぁ…そんなに頼まれたら仕方ないわね。」 (ツンデレとかいったら殴られるだろうなぁ……) オオタチ「なんかいった?」 いえ、なんでもございません。(やっぱ怖いなぁ…) オオタチ「そういえばさぁ……後書きって必要あるの?」 あ、ありますよぅ!こうやってオオタチさんとのひと時をすごすのn(ry オオタチ「だったら番外じゃなくて本編にだしなさいよ。あの少女も一応ベースは自分でしょ?」 私自身は男ですけどね…wまぁかいてて楽しいですよー オオタチ「だったら本編にだしなさいよ。」 本編は嫁とか抜きにかいてるからもうむりかなぁ。だから番外で嫁分を補完してるんです。 オオタチ「……もういいわ。ホントのバカ野郎ね…。」 ひどいっ。ひどいよぅ。 オオタチ「はいはい。もうここらへんでお終いね。いい加減長いし。」 うー、オオタチさんがひどい……。 オオタチ「それじゃ、今回はここまで。後書きは私、オオタチと」 作者ことひなでお送りしましたー。 でわまたじかいに。ノシ

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