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「5スレ>>500」(2008/07/27 (日) 06:55:19) の最新版変更点
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この前はホウの奴にいいようにしてやられた…
だが、今日のオレは抜かりないぜ!
今日こそ…あいつに仕返ししてやる!
『ゲンの仕返し大作戦』
今日はきっちりと作戦を立てといた。
名づけて「催眠夢喰い作戦」!
オレの常勝コンボ、催眠術をかけてからの夢喰いでひいひい言わせてやるぜ…!
…っと、居た居た。ソファで雑誌読んでやがる。
「おい、ホウ」
「……ん?」
声をかけたらこっちに振り向いた。
チャンス!
「かかったな、眠れやぁっ!」
予め準備していた催眠術をかけてやった。
これで勝つる…!
「………何?」
「…外した!?」
やべっ、もう一度…っ!
「眠れっての!」
「…………馬鹿?」
「何だとてめぇ!!!」
「…ボクは他人に眠らされない」
「…あ?」
「特性『不眠』………知らない?」
「………(滝汗」
しまった…コイツに催眠術効かないのかよ;
「…残念、今回もキミの負け」
「…うがあああああああああああっ!!!!!」
次の瞬間、オレは頭を神通力でシェイクされて意識を失った。
目が覚めると、もう朝になっていた。
しかしアレだ…アイツに催眠術効かないのは誤算だったぜ。
だけど、アイツだってずっと起きてるワケじゃねぇ…
都合のいいことに、今は朝。
ホウのヤツは今頃、夜更かし上がりでぐっすりの筈だ。
「ってなわけで部屋に侵入したワケだが」
「すー…すー…」
見事に眠ってやがる。
…しっかし、コイツがこうやって無防備な姿晒してんのは初めて見るな。
こう、大人しくしてる分には結構美人で良いと思うんだが…って、何考えてんだオレは。
「……ぅー…」
「…っ!?!?!?」
…って、驚かせんなよ!
つか、ただの寝返りと寝言にビクビクしてるのもしゃあねぇ。
さっさと始めるか…
と、その時。
「………ん…?」
「あ……」
ホウの目が開いた。
んで目が合った。
固まるオレ。
じっとオレを見るホウ。
そして。
「…んぅ」
「おぅんぐ!?」
唇に柔らけー感覚。
それがキスだって判るのに、オレは数瞬の時間が必要だった。
「んちゅぅー……」
「ん、んんんん!?!?」
こんな時なのに、頭は妙に冷静だった。
目が何時もに増して半開きだから、多分コイツ寝ぼけてやがる。
だけどよ…コイツどういう夢見てやがる!?
何コレ、体がミシミシ言ってんだが!?
さばおりかけながらディープキスってどういう状況だよおいいいいいいいっ!?!?!?
「……んぅー」
今度は何だよ…ってオイ、何エアスラッシュなんか展開してんだ!?
どこに当てる気だ…って
シュ、スパッ
とさっ…
…あ…ありのままに今起こった事を話すぜ!
『オレは今さばおりかけられながらキスされてたと思ってたら
エアスラッシュで首と体が泣き別れしていた』
な…何を言ってるのかわからねーと思うが
おれも何がどういうことかわからなかった
頭がどうにかなりそうだ…
ヘルの悪の波動だとかメリィの雷だとか
そんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ
もっと恐ろしいものを味わったぜ…
「……ってうわあああああああああああああああああ!?!?!?!?!?」
「すぅ…」
今、オレは生首状態でホウの胸に抱えられていた。
ホウのヤツはオレの頭を抱えたまま、悲鳴を上げる俺に構わず満足げに寝息を立ててやがる。
何故か痛くも痒くも無いが、首から下の感覚が無いのは悪い夢でも見てるみてぇで気持ち悪い。
正直、顔面に感じる柔らかい感覚を落ち着いて味わう余裕も無い。
そして、オレの意識は悲鳴と共にフェードアウトしていった………
「あ…んがが…あがぁ…」
「ねえねえホウちゃん、なんでゲン君こんな床の上でうなされてるの?」
「……お仕置きと…ご褒美?」
「???」
「……御釈迦様の掌」
「意味わかんないよ…」
「………気にしない」