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「5スレ>>534-536」(2008/08/20 (水) 14:51:25) の最新版変更点
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よっ、再びだが、オレはそのへんの背景も同様のロケット団団員!(涙目)
今日もおにゃのこたちをつかって悪さをするぞ!
さて、今日はどこ爆破しようかなーなんて悪巧みしてると、我らが首領サカキ様が今回も直々の命令を与えてくださったのだ!
~今日の指令~
ハナダであなをほるパクってこーい。
なるほど、空き巣か。
まさに悪の秘密結社ににぴったりの仕事! おら、わくわくしてきたお。
ついでに同封されている地図を見て、オレは驚いた!
「……ここ、オレのばぁちゃんちじゃねぇか」
そう、ハナダジムのななめ右上の家だよ。ばぁちゃん元気にしてっかなぁ。
「久々の帰省だなぁ、なにをもっていこうかな」
リュックにロケット団名物のRせんべいを詰め、オレは部屋を後にした。
「やっとついたぁ」
長い道のりだったな。アジトがタマムシだから、だいぶ長いよな。
「サンド、お前もご苦労様な」
ここまでの道のりを安全に導いてくれた、オレの相棒のサンドだ。子供の頃からのつきあいでな。
頭をなでてやると、目を細めて喜んでくれるんだ。
「いえ、マスターをお守りするのがわたしの役目ですっ」
「うれしいこと言ってくれるじゃないの!」
さらに頭をなでまくり、肩車をしてやる。
「もうっ、わたしは子供じゃないんですからっ」
と口では言いつつ、頭に抱きついてくるんだ。前が見えないぞ。
さて、久しぶりの帰省(目的がもう変わってるが気にしない)に胸を躍らせつつ、オレは玄関のドアをたたいた。なんだかんだ忙しくて、1年くらい来ていないのを思い出す。
「ばぁちゃん、オレだよー!」
しばらくして、中からドアがあけられた。中からでてきたばぁちゃんは、本当に元気そうだ。
オレの顔をまじまじみて、孫だと判断してくれたらしく、
「おやまぁ、ずいぶん大きくなったねぇ」
と、いつものボケをかましてくれた。
いま、オレらはばぁちゃんちの居間でくつろいでいる。なにせ町をひとつまたいだところにあるんだ。結構疲れた。
「あんたも、遠くからわざわざご苦労様ねぇ」
「いやいや、大丈夫だよ」
ばぁちゃんが出してくれた茶をすすりつつ、お茶うけのせんべいを、サンドと一緒にかじる。
「お茶、おいしいよ」
「すごくおいしいです、おばあちゃん」
「ありがとねぇ」
それからオレたちは、1年の出来事を話した。
「まだまだしたっぱだけど、上司の言葉にめげずがんばってるよ」
「そうかい、そうかい、あんたも立派になったねぇ」
「へへっ、そんなことないよ」「つらかったら、いつでもばぁちゃんち帰っておいでねぇ。ばぁちゃん、いつでも歓迎するよさ」
ばぁちゃんの一言一言は、オレの胸に染み渡っていく。
「オレはくじけないさ!」
「そうかえ、そうかえ、たくましくなってまぁ」
と、危ない。あやうく本題を忘れるところだった。
「あ、そういえばオレ、取りに来たものがあるんだ」
そう、盗みの指定された技マシンは、昔オレが買った、初回限定版、数量限定で発売された“あなをほる”だったんだ!
なぜサカキ様がオレの家に“あなをほる”の技マシンがあることを知ったのか……。たぶんツッコんじゃいけないんだよな!
2階へ続く階段を上り、昔オレが使ってた部屋のドアを開ける。
室内は、オレが去った数年前の、そのままの形で残っていた。
「うおっ、懐かしいなぁ」
家具、におい、かべがみ、床のじゅうたん……すべてが、前に来たままで止まっている。まるで、この部屋だけ時が止まっているようかのようだ。
ふと机を見ると、そこには幼き頃のオレと、しゃがんでいるオレに後ろから抱きついているサンドが、屈託のない笑顔で写っている写真が飾ってある。
「懐かしいな」
「そうですね」
足下にいたサンドが、背中に飛びついてきた。
「昔は、よくこーやってマスターにしがみついてました」
「たしかになぁ」
遠い昔を振り返る。
壁に貼り付けてある写真が、2人にいっそう思い出させていく。
さて、オレとサンドで昔にふけってるうちに、いつの間にやら外は真っ暗だ!
「わたしたち、何時間話してたんでしょうね……」
「わからん……」
顔を見合わせる。くすりと笑うサンド。オレもつられて笑う。
「夕食できたえぇ~」
そして下から、ばぁちゃんの呼ぶ声。
「「はーい」」
昔のように、子供みたいに返事をして、部屋を出て行った。
「ばぁちゃん、ごちそーさん」「はいはい、お粗末様でした」「おばあちゃん、おいしかったです」
「おぅおぅ、ありがとねぇ」
腹を満たし、部屋へと戻っていく。
腹ごなしにと、棚からファミコンを取り出して起動させてみる。
マリ○カート、昔はオレの方が強かったのに、いまじゃサンドに一回も勝てなかった。
星のカー○ィDXも懐かしい記憶だ。
「サンド、ちと上司に連絡入れてくるわ。すこしまってて」
「わかりました」
家を出て、携帯を取り出す。
着信履歴 36件
全部上司だ。
「……こりゃ怒られるな」
電話帳から上司の番号を選び、電話をかけた。
結果? 上司ブチギレまくりっすよ。
ようやく切ってもらったときにはもう2時間越えてた。
「電話代払うのオレなんだけどなぁ……」
しぶしぶ携帯をポケットにしまい、家へと戻った。
「おや、長電話だねぇ」
ばぁちゃんが出迎えてくれる。
「ほんと、頭のかてぇ上司でね」
「大変ねぇ」
と、麦茶を出してくれた。
「ありがと」
出された麦茶をすすりつつ、そういえば、サンドはどうしたんだろうと心配になりはじめた。
まさか、『すこしまってて』が、2時間になってしまうとは、誰もが予想しえない状況。
残りの麦茶を一気に飲み干し、「麦茶、ごちそうさま」と言いのこして、階段を駆け上った。
「サンド」
部屋のドアを開ける。そこには、テレビの前にちょこんと座り、画面とにらめっこしているサンドがいた。
「あ、マスター、おかえりです」
ドアの音で気づいたのか、こちらを振り向き、コントローラーを投げ捨てて走り寄ると、正面から抱きついてきた。
なんとかふんばり、キャッチしてやると、俺の胸元に顔を埋める。
「わるいな、長引いちまって」
「いえ、大丈夫です……」
顔はみえないが、寂しそうな声。……まあ、2時間も待たせちまったんだからな。さすがに悪いことしたな……。
「ほんとにすまんな、……おわびに、なんか1つなんでもしてやるよ」
「……ほんとう、ですか?」
埋めた顔を上に向かせて、オレを見あげる。
「ああ。……まあ、オレにできること限定だがな」
「そう、ですか……」
……おや、サンドさん。なぜ目をそらす潤わす頬を染めるんですか?
「えーっと、うーんっと……」
視線をあちらこちらにまわすサンド。やがて、なんかの意を決したのか、上目遣いでオレを見上げ、
「じゃぁ……」
「じゃぁ?」
「……わっ……わたしと、お風呂にはいってくださいっ!」
「……ヒョ?」
つづく……のか?