5スレ>>534-536

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 よっ、再びだが、オレはそのへんの背景も同様のロケット団団員!(涙目)  今日もおにゃのこたちをつかって悪さをするぞ!  さて、今日はどこ爆破しようかなーなんて悪巧みしてると、我らが首領サカキ様が今回も直々の命令を与えてくださったのだ!  ~今日の指令~  ハナダであなをほるパクってこーい。  なるほど、空き巣か。  まさに悪の秘密結社ににぴったりの仕事! おら、わくわくしてきたお。  ついでに同封されている地図を見て、オレは驚いた! 「……ここ、オレのばぁちゃんちじゃねぇか」  そう、ハナダジムのななめ右上の家だよ。ばぁちゃん元気にしてっかなぁ。 「久々の帰省だなぁ、なにをもっていこうかな」  リュックにロケット団名物のRせんべいを詰め、オレは部屋を後にした。 「やっとついたぁ」  長い道のりだったな。アジトがタマムシだから、だいぶ長いよな。 「サンド、お前もご苦労様な」  ここまでの道のりを安全に導いてくれた、オレの相棒のサンドだ。子供の頃からのつきあいでな。  頭をなでてやると、目を細めて喜んでくれるんだ。 「いえ、マスターをお守りするのがわたしの役目ですっ」 「うれしいこと言ってくれるじゃないの!」  さらに頭をなでまくり、肩車をしてやる。 「もうっ、わたしは子供じゃないんですからっ」  と口では言いつつ、頭に抱きついてくるんだ。前が見えないぞ。  さて、久しぶりの帰省(目的がもう変わってるが気にしない)に胸を躍らせつつ、オレは玄関のドアをたたいた。なんだかんだ忙しくて、1年くらい来ていないのを思い出す。 「ばぁちゃん、オレだよー!」  しばらくして、中からドアがあけられた。中からでてきたばぁちゃんは、本当に元気そうだ。  オレの顔をまじまじみて、孫だと判断してくれたらしく、 「おやまぁ、ずいぶん大きくなったねぇ」  と、いつものボケをかましてくれた。  いま、オレらはばぁちゃんちの居間でくつろいでいる。なにせ町をひとつまたいだところにあるんだ。結構疲れた。 「あんたも、遠くからわざわざご苦労様ねぇ」 「いやいや、大丈夫だよ」  ばぁちゃんが出してくれた茶をすすりつつ、お茶うけのせんべいを、サンドと一緒にかじる。 「お茶、おいしいよ」 「すごくおいしいです、おばあちゃん」 「ありがとねぇ」  それからオレたちは、1年の出来事を話した。 「まだまだしたっぱだけど、上司の言葉にめげずがんばってるよ」 「そうかい、そうかい、あんたも立派になったねぇ」 「へへっ、そんなことないよ」「つらかったら、いつでもばぁちゃんち帰っておいでねぇ。ばぁちゃん、いつでも歓迎するよさ」  ばぁちゃんの一言一言は、オレの胸に染み渡っていく。 「オレはくじけないさ!」 「そうかえ、そうかえ、たくましくなってまぁ」  と、危ない。あやうく本題を忘れるところだった。 「あ、そういえばオレ、取りに来たものがあるんだ」  そう、盗みの指定された技マシンは、昔オレが買った、初回限定版、数量限定で発売された“あなをほる”だったんだ!  なぜサカキ様がオレの家に“あなをほる”の技マシンがあることを知ったのか……。たぶんツッコんじゃいけないんだよな!  2階へ続く階段を上り、昔オレが使ってた部屋のドアを開ける。  室内は、オレが去った数年前の、そのままの形で残っていた。 「うおっ、懐かしいなぁ」  家具、におい、かべがみ、床のじゅうたん……すべてが、前に来たままで止まっている。まるで、この部屋だけ時が止まっているようかのようだ。  ふと机を見ると、そこには幼き頃のオレと、しゃがんでいるオレに後ろから抱きついているサンドが、屈託のない笑顔で写っている写真が飾ってある。 「懐かしいな」 「そうですね」  足下にいたサンドが、背中に飛びついてきた。 「昔は、よくこーやってマスターにしがみついてました」 「たしかになぁ」  遠い昔を振り返る。  壁に貼り付けてある写真が、2人にいっそう思い出させていく。  さて、オレとサンドで昔にふけってるうちに、いつの間にやら外は真っ暗だ! 「わたしたち、何時間話してたんでしょうね……」 「わからん……」  顔を見合わせる。くすりと笑うサンド。オレもつられて笑う。 「夕食できたえぇ~」  そして下から、ばぁちゃんの呼ぶ声。 「「はーい」」  昔のように、子供みたいに返事をして、部屋を出て行った。 「ばぁちゃん、ごちそーさん」「はいはい、お粗末様でした」「おばあちゃん、おいしかったです」 「おぅおぅ、ありがとねぇ」  腹を満たし、部屋へと戻っていく。  腹ごなしにと、棚からファミコンを取り出して起動させてみる。  マリ○カート、昔はオレの方が強かったのに、いまじゃサンドに一回も勝てなかった。  星のカー○ィDXも懐かしい記憶だ。 「サンド、ちと上司に連絡入れてくるわ。すこしまってて」 「わかりました」  家を出て、携帯を取り出す。  着信履歴 36件  全部上司だ。 「……こりゃ怒られるな」  電話帳から上司の番号を選び、電話をかけた。  結果? 上司ブチギレまくりっすよ。  ようやく切ってもらったときにはもう2時間越えてた。 「電話代払うのオレなんだけどなぁ……」  しぶしぶ携帯をポケットにしまい、家へと戻った。 「おや、長電話だねぇ」  ばぁちゃんが出迎えてくれる。 「ほんと、頭のかてぇ上司でね」 「大変ねぇ」  と、麦茶を出してくれた。 「ありがと」  出された麦茶をすすりつつ、そういえば、サンドはどうしたんだろうと心配になりはじめた。  まさか、『すこしまってて』が、2時間になってしまうとは、誰もが予想しえない状況。  残りの麦茶を一気に飲み干し、「麦茶、ごちそうさま」と言いのこして、階段を駆け上った。 「サンド」  部屋のドアを開ける。そこには、テレビの前にちょこんと座り、画面とにらめっこしているサンドがいた。 「あ、マスター、おかえりです」  ドアの音で気づいたのか、こちらを振り向き、コントローラーを投げ捨てて走り寄ると、正面から抱きついてきた。  なんとかふんばり、キャッチしてやると、俺の胸元に顔を埋める。 「わるいな、長引いちまって」 「いえ、大丈夫です……」  顔はみえないが、寂しそうな声。……まあ、2時間も待たせちまったんだからな。さすがに悪いことしたな……。 「ほんとにすまんな、……おわびに、なんか1つなんでもしてやるよ」 「……ほんとう、ですか?」  埋めた顔を上に向かせて、オレを見あげる。 「ああ。……まあ、オレにできること限定だがな」 「そう、ですか……」  ……おや、サンドさん。なぜ目をそらす潤わす頬を染めるんですか? 「えーっと、うーんっと……」  視線をあちらこちらにまわすサンド。やがて、なんかの意を決したのか、上目遣いでオレを見上げ、 「じゃぁ……」 「じゃぁ?」 「……わっ……わたしと、お風呂にはいってくださいっ!」 「……ヒョ?」    つづく……のか?

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