5スレ>>560

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僕は一介の下っ端ロケット団員! 今日もムウマと一緒に悪さを… あれ、ムウマー? ……朝っぱらからゲーセン入り浸るんじゃねぇぇぇぇぇ!!! ~今日の指令~ 畑からサツマイモパクッてこーい。 「…下っ端ってこんな任務ばかりなのかなぁ」 「食料調達も大事な仕事ですよ、マスター!」 そんなわけで、面倒だけど畑の下見に来た。 監視カメラの有無、逃走経路のシミュレートなどなど… 畑ドロ一つでもやることはいっぱいだ。 「あ、マスター! コレ見てください~」 ムウマが壁の貼り紙を指差す。 ……『おいも掘り体験』……お一人様300円? あぁ、もうこれでいいや。 「はぶ姉ぇ一緒に行きましょうよー。ズバットちゃんも~」 早速他の萌えもんたちを誘っている。 チラシを数枚もらってきたのは正解だったようだ。 そしてそのままゲーセンへ…… 「行かせるかぁぁぁぁぁッ!!」 参加費300円×2はムウマのゲーセン代を削って出すんだからね!! 「そんなぁ、ひどいですマスタぁ~」 酷いのは君だよ! ほっとくと全額使い切るんだから… そして当日。 天気にも恵まれ、ムウマと一緒に楽しくおいも掘りを満喫しているところだ。 「うわ、ミミズがいましたよぉ」 「見てくださいマスター! こんなにたくさん繋がってます~!!」 見つけたものを逐一報告してくるムウマがとても可愛い。 カメラの一つも持ってくればよかったかもしれない。 ちなみに他の団員さんと連れの萌えもんもいくらか来ている。 この様子を司令が見たらぶちキレそうだなぁ…… でもまぁ楽しいからいいか。一応任務だし。 そして。 「見てください司令! こんなに採ってきましたぁ~!」 ムウマが楽しそうに報告する。 「うむ、よくやった!」 多分司令の考えているのとは漢字が違うだろうけどね。 「盗った」じゃなく「採った」だし。 「…しかし随分ドロだらけだな。」 「えぇ、逃げるとき盛大に転んでしまって…」 すかさず僕がフォローを入れる。 楽しくイモ掘りしてましたとかバレたらさすがに怒られそうだし。 「それじゃあゲームしてきますっ」 「「その前に風呂入れよ」」 司令と意見が一致した。完璧なタイミングで。 風呂から上がると、既にムウマはテレビの前に座り込んでいた。 「あっ、マスター出てきた! 対戦しましょう対戦!」 ムウマと対戦しても勝ち目ないんだけどなぁ……しょうがない。 「……あぁ~っ! ザンギにガイルはひどいですぅぅぅ」 「だってコレくらいやらないと勝てないし……」 「いいですよぅ、サマソがJKに化けるマスターなんかスーパーウリアッ上でフルボッコです!」 たまにはムウマと、心ゆくまでゲームに付き合ってあげようか… と思ったが運のつき。 翌朝、そこにはズタズタにされた愚かな僕がいた。 一体何のゲームならムウマに勝てるんだ… いやまぁ、こんな廃人に勝つ必要はないんだけど。でもマスターとして、ねぇ? 協力プレイでも足を引っ張ってしまう始末。 「マスター、大丈夫ですよ! 多少ヘタでも私がフォローしますからっ!」 ついげきの気の利いた一言でさらにダメージは加速した。 うん、これからはもう少しゲームも練習しよう…… 長い一日の終わりに、強くそう思った。

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