5スレ>>600

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 ○月×日。ワタシ、アブソルは珍しく風邪をひいてしまった。  原因は……間違いなくワタシのマスター、カズマ様と昨日やった『特訓』だろう。 「げほっ!げほげほっ!」  布団で眠っているとワタシの口から咳が。咳やクシャミはひどいものの、感覚からして、さほど重い風邪じゃない。 それこそ、あの時に比べれば……。 「おーい、ちゃんと休んでるか~い?」  その時、フライゴンさんがお盆を持ってやってきた。 「フラ……さん……」 「ああこら、ちゃんと寝てなって。風邪は万病の長なんだ、きちんと治しとかないと、後で響くよ」  起き上がろうとしたワタシを押し留めて言う。 「……すみません」 「何で謝るさ?」 「……皆さんに、ご迷惑を」 「かけてないよ?」  あっさりと言い切られた。 「で、でもっ」 「いいかいアブソル。あたしらにとって迷惑ってのは、その力をご主人様……カズに向けた時さ」  その言葉に、ワタシはぎくりとした。ワタシは、この刃を仲間に…カズマ様に向けた事がある。 野生の時に……ロケット団に洗脳されたときに。 「ああ、前の事を言ってるわけじゃないさ。あれはあんただってやむをえない事情があったってことは皆が知ってる」  気に病むことはないよ。そう笑顔で語るフライゴンさん。 「あたしらは家族さ。家族が病気になったときは看病したり、助けられる状況なら、助けたり。 喜びも、悲しみも共有する。それが家族(Family)ってもんさ、当たり前だろ?」 「家族……」  その言葉を。今まで、家族なんてただうっとおしいだけだった。 ワタシを虐げ、踏み台にする為の免罪符にしか聞こえなかった。 でも、今は……。 「すごく、あったかいです……。」  ワタシはそう告げた。 「……カズの言う『心の成長』があたしらにもあるなら、あんたがそう思えるようになった事がそうなのかもね……」 「フラさん………」  フライゴンさんは、お盆の薬袋をごそごそと探っている。  「さ~てと、お楽しみのお薬タイムだ」  取り出したのは、大きめの錠剤。 「あ、はい……。お水、頂けますか?」  だけど、フライゴンさんは妙な笑顔を浮かべている。 「あ~…。これね、座薬」 「……へ?」  あれ? 前にもこんなことがあったような……。 「はい、じゃ、お尻出して」 「やっぱりいいいいっ!」  ……結局、しっかり挿れられて、ついでに体中嬲られました。 「カズマ様……私もう、お嫁にいけません……」 「? 嫁に行く必要はねえだろ。俺が貰うんだから」 「//////////////!?(顔真っ赤)」               ~終われ~

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