5スレ>>693-2

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セキチクについた少女は、道中で傷ついた萌えもんたちを休め、ジム戦に備えるべく買い物に来ていた。 ここでの出来事が後の少女の行動に影響を与えることになるとは、夢にも思わなかっただろう。 「すごーい!いろんな萌えもんがいるー!」 「あんまりいろんなとこいっちゃだめよー!」 ここセキチクはサファリでゲットできる萌えもんが動物園のように展示されており、このような場所にはじめてくるリーシャンはそれだけで興奮していた。 だから少女の言うことも耳に届かず、1人でいろいろみて回っていたのだ。 見て回りふと気づく。そう、少女とはぐれていることに気づかなかったのだ。 いわゆる迷子である。 「あれ……?ますたぁ…?どこいったの…?」 産まれたときから少女と一緒だったリーシャンにとって、これは初めての経験だった。 自分を知っている人が周りにだれもいない。 自分が知っている人が周りにだれもいない。 リーシャンはその場にうずくまり、泣き出してしまった。 その時だった。 「あれ?もしかして迷子?」  ※ ※ ※  一方の少女サイド。 「あれ?リーちゃんは?」 「…わからない。」 「私もでず…」(貧血ダウン中) 「私も知らないな…。」 「もー!なんでだれもみてないのよー!」 「…いやいや。」「主が見ているべきだろう。」「うう……ずびばぜん。(鼻血放出中)」 「うっ……そうつっこみなんてひどいじゃない…」 「…とりあえず探しに行く。」 「それもそうだな。私は空から探すとしよう。」 「よーし!みんながんばれー!」 「…マスターも探す。向こう側お願い。」 「や、やろうとしてたわよっ!」 ドククラゲは実際にはさほど心配はしていなかった。 リーシャンだってもう10才以上になる。 誘拐でもされていない限り、それほどの事態にはならないと思っているからだ。 だから知らない萌えもんと歩いているリーシャンを見たとき、彼女は大層驚いた。 「…リーシャン。こっちへきなさい。」 「――――――」 「クラゲちゃん!」 ドククラゲを見つけ大声で喜ぶリーシャン。おかげでドククラゲには相手が何を言っていたのか、全く聞こえなかったが。 本来であれば感動の対面になる場面であろう。 しかし、『初めて出会う知らない萌えもんと一緒にいる』ということが彼女に警戒心を持たせることとなった。 相手はどう行動するかわからない。 何時でも攻撃できる態勢をとる。 「あ、あの…この子が迷子で泣いていたので…一緒に探してあげてたんですけど…」 「………そうなの…?」 「そうだよっ!このおねーちゃんやさしかったよ!」 ドククラゲは攻撃の態勢をとくが、警戒だけはしていた。 いつ何時、相手がどう動いてもいいようにだ。 その時、後ろから彼女のマスターである少女がやってきた。 「はぁ…はぁ…やっと…おいついた……はぁ…。」 「主が遅いのが悪いだろう。」 ドククラゲは多少警戒を解く。 これだけ人数がいれば、相手も簡単には何もできないと思ったからだ。 しかし、一度は去った不安を取り戻すかのように、少女と反対側から会ったことのない男が現れる。 「お、見つけた、ハークー!」 少女よりも高い背丈。(まぁ少女が小さいので当然なのだが。) 見た目からして18~20ぐらいだろうか。 とにかく場が混乱したのは間違いない。とくに少年の一言で。 「…ひなちゃん?」 「…なんでわたしのなまえしってんのよ。」 「あ、えーと…」 最初はなぜと思っていた少女であったが、少年が言葉を紡ぐうち、その意味を理解していく。 少年が見て、聞いて、感じたことを少女は聞いた。 そして少女は思う。 「ふーん。あのオヤジがそんなことをね……。」 少女はため息をつき、自分の仲間達と目配せをする。 ドククラゲは相変わらず警戒を続け、 エアームドもそれに続き、 リーシャンは少女のそばに行き、 マグカルゴも「ホントにいいんですか~?」とおろおろしながらもいつでも攻撃できる態勢である。 「あんたはたのまれただけなんだろーけど、」 そこで少女は言葉を区切り、少年に指を向ける。 「どんなりゆうがあろうと、オヤジのみかたならあんたはてきよっ!」 「「えぇ!?」」 「クラゲちゃん!」 指示と同時にエアームドにつかまり、空へ避難する少女。 ドククラゲは少年へ向け、大きな波を浴びせる。 しかし反対からも波が押し寄せ、ぶつかり合って消滅する。 少年はその波を起こした萌えもんによって脱出できたようだ。 「――っと、うわ、じめんびしゃびしゃじゃん。」 「…“なみのり”を指示するマスターが悪い。」 エアームドの背から降り立つ少女。 少年をにらみ、少女は何を思うのか。  後半に続く

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