5スレ>>792

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 5の島、R団の大型倉庫。  そこには、カントー各地から収集されてきた「商品」が納められている。  「商品」はそこで売り物としての仕上げを施され、各地のR団関係の施設へ送られ、売られていく。  いつもは静かな機械音と、時折抵抗する「商品」の悲鳴程度しか聞こえない。  だが、この日は。  侵入者を知らせる警報と共に、派手な戦闘音が上がっていた。 『囚われし水の君(前編)』 「うぅー……りゃああああっ!!!」 「……っ!っ!!」  メリィは、自分を取り囲む敵に放電を放って撃ち落す。  その隣で、サイホは放電を耐え切った相手にロックブラストでトドメをさしていく。  更にその後方から、ホウのエアスラッシュととゲンのシャドーボールによる援護射撃が二人の隙をなくす。  アキラはリースのナビに従いながら、「商品」として捕らえられていた萌えもんたちを開放していた。 「さ、早く逃げるんだ!」 「ありがとうございますぅっ!」  イーブイの少女はアキラにぺこりとお辞儀をすると、出口へと駆け出していった。  それを軽く見送り、アキラは前線へと目を向ける。 「ホウ、そっちの調子はどうだ?」 「基本的には問題ない……けど」 「けど?」 「様子がおかしい……まるで、狂戦士」 「狂戦士?」  そう問い返すアキラに、ホウはコクリと頷く。  隣に居るゲンも手を休めることなく同意する。 「ああ、どんだけ攻撃を受けても、怯まねーで向かってきやがる」 「声も唸り声と咆哮しか出さない……とても、正気とは思えない……っ!」  そう言いつつホウの手は素早く動き、サイホを殴り飛ばそうとしていたカイリキーにエアスラッシュを連射する。  しかしその攻撃を気にするでもなく、カイリキーの拳は振り抜かれた。  ゴッ!!!  バギィン! 「!!!!っ……」 「サ、サイホちゃん!」  あまりにも重たい一撃。  その威力はサイホが殴り飛ばされた先にあった檻が壊れるほどのモノであった。 「サイホ!」 「…………(ぴく、ぴく」  アキラは呼びかけるが、サイホは数度体を痙攣させて動かなくなった。  サイホをボールに戻し、アキラは唇をかみ締めつつも指示を出す。 「仕方ない……一旦下がるぞ。このままじゃ突破は無理だ」 「了解……だよっ!」  メリィはトドメの10万ボルトを放ち、カイリキーを気絶させる。  他の敵もほぼ同時に片がつき、アキラ達はそのまま入り口付近まで撤退することとなった。  敵が追ってきていないのを確認し、アキラ達は腰を落ち着けた。  気絶してしまったサイホには元気の欠片を飲ませ、残りの手持ちにもジュースを配る。 「しかし……やっぱサイホを一緒に戦わせるのは無理があったか」 「ま、しゃーねーだろ。仮にもおめーらはジョウトのジム制覇してきてんだし、オレだってそこそこ実力はあるつもりだぜ」 「一応ゲン君、デルちゃんの悪の波動を受けて気絶しなかったんだもんね」 「何はともあれ、サイホの実戦経験不足は事実……」 「そうだな……暫くは学習装置持って待機しててもらうか」 「……(しゅん」 「だ、大丈夫だよっ、サイホちゃんも経験積めば強くなれるから!」 「そうそう、メリィやホウだって、旅始めた頃は弱かったしな」 「ん……だから、今は気にすることは無い」 「……(こく」  サイホは申し訳なさそうに頷く。 「ところで、さっきの戦いで気になってた所があったんだが……お前ら二人とも、なんで催眠術使わなかったんだ?」 「あー、それなんだがな……ホウが言ってたろ、狂戦士みたいってよ」 「あの状態の萌えもんには、催眠術が効かなかった……」 「何だって!?」  今までに無い事態に、アキラは少し混乱する。  ……いや、一度だけだが遭遇した。 「まさか……リースの催眠と同じ?」 「ん」 「ま、そういうこったな」  二人の肯定と共に、全員の視線がリースへと集中する。  リースはそれに怯むそぶりも見せず、平然としていた。 「あら、私を疑ってますの?」 「ったりめーだろ!こんなことできる奴がそうそう居てたまるかってんだ!」 「……ボクもできる」 「いや、そういうことじゃなくてだな」 「ゲン、やめとけ。リースは俺と一緒に行動してたんだ。裏切りだったらこんな回りくどいことはしなくていいだろ」 「だがよぉ……」  ゲンは納得が行かなそうに眉をしかめる。  リースはやれやれ、とため息をつくと、ゆっくりと話し始めた。 「仕方ありませんわねぇ……恐らくですけれど、これは私がまだ脱走する前に関わっていたプロジェクトが形になったのですわ」 「プロジェクト?」 「ええ。それは……」  一方、倉庫の管理室。  先ほどまで浄水装置をいじっていた二人の下っ端は、手元にあった萌えもん入りのボールを洗濯機のような機械に入れて動かしていた。 「萌えもん用全自動式催眠装置たぁ、全く便利なもんができたよな」 「だな。まだ試作だそうでエスパー技の効きが悪い奴らには効果が薄いみてぇだが」 「あとヤツにも効いてなかったな。一応伝説だからか?」 「じゃねぇの?ま、俺ら下っ端は運用データ取って上に報告すりゃいいだろ……お、できたか」  チーン♪という音と共に機械が止まる。  彼らは機械からボールを取り出し、催眠のしっかりかかったものを選別してボールから出していく。  ……ボールから出された萌えもん達は、皆例外なく虚ろな瞳で中空を見つめている。  そんな萌えもん達を今度は一体づつ窓付きのコンテナに押し込む。 「ま、催眠もすげぇがこっちも見てて壮観だよな」 「だな。んじゃ、スイッチオン!」   そして、コンテナについているスイッチを入れた。  すると、中の萌えもんたちは苦しそうに頭を抱え……中には暴れだす者も居た。 「あ、ア、ウアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?!?」 「ガ、ぁ、ぎぎ、ゴォォおぉおおおオォォオォォオぉお!!!!!!!!!」 「ヒギ、い、だ、ガアあ、ぐ、ぎギぎぎぃ……!!!」 「おーおー、すげぇすげぇ」 「……なぁ、中の電波外に漏れてねぇか。なんか俺も微妙に頭いてぇんだが」 「俺はそんなでもねーぞ……ま、報告書に上げとくか」  二人はそんな暢気な会話を交わしながら、コンテナの中の様子を見ている。  中に入れられた萌えもん達は、苦しみながら、歪な進化を遂げていた。  ある者は体の所々に血管が浮き出、ある者は片腕だけ異常に発達し、またある者は溶解液の分泌をコントロールできていない。  ……後にこの装置が完成し、あるラジオ塔の設備で発信された電波によって全国各地で地獄絵図が繰り広げられるという事態が発生するのだが、それはまた別の話である。 「催眠装置に、強制進化装置だって……!?」 「ええ、間違いないと思いますわ。催眠が効かないのは別の催眠にかかっているせい。  そして能力がおかしいのは、試作段階の装置で正常に進化できてないせいですわね」 「……酷い」 「それと恐らくですけれど、そこまでして戦力にする萌えもん……いえ、しないと戦力にならない萌えもんというのは」 「……オレらがさっきまで助けて回ってたような連中か!」 「その通り、でしょうねぇ」 「ということは、早く行かないと皆……下手すると手遅れになっちまう!」  アキラはそう言って立ち上がる。  全員、もう休憩は十分に取れていた。 「急ぐぞ。これ以上そんな装置を使わせるわけにはいかない!」  十数分後。  十数体の異常進化萌えもんを倒し、アキラ達は管理室付近まで肉薄していた。  だが、もうすぐこの施設も制圧が終わるというのに彼らの士気は低かった。  ……結論から言えば、手遅れだったのだ。  前回までに進行した所より先の檻は、全て空……そう、開ける余裕が無くて引き換えした檻もである。  無理にでも突破すれば、助けられたかもしれない。  そんな思いに、アキラやメリィは囚われていた。  だからだろうか。  次の部屋の扉を、無警戒に開け放ってしまったのは。  ガチャッ ボワッ! 「んなっ!?こ、これ……は……」  扉を開け放った瞬間、妙に粉っぽい空気が一行に浴びせられる。  それを吸い込んだアキラは、その場に崩れ落ちた。  アキラだけではない。  メリィやゲン、サイホもである。  そんな彼らに、部屋から現れた異常進化萌えもんが襲い掛かる。  が。  彼らの攻撃はリフレクターによって阻まれ、飛んできたサイコカッターで弾き飛ばされていた。  ホウとリース。  この二人には、この罠が通用しなかったのだ。 「これ、キノコの胞子……」 「面倒ですわね……二人でこの数を相手にするなんて」  眠ってしまった皆の前に立ちながらリースはぼやく。  部屋に居る異常進化萌えもんは7体。  そのうちの一体……一番奥でキノコの胞子を撒き散らしている小柄なキノガッサは、毒ガスのボンベを背負い、マスクでそれを吸っているようであった。  毒に冒されているにもかかわらず、彼は全く倒れそうな気配を見せない。 「ポイズンヒール……厄介」 「先に落としておきたいところでしたけれど、無理そうですわね」 「ん……問題ない」 「何がですの?」  そう問うリースに、ホウは敵の集団から眼をそらさずに言う。 「全員……蹴散らせばいい」 「……貴女、そんなこと言うキャラでしたかしら?」 「……前衛、よろしく」 「ちょっ、待ちなさ……んっふ!」  飛び掛ってきた格闘型二人……カイリキーとドクロッグに向け、リースはサイコキネシスを放射する。  与えるダメージよりもノックバックを重視し、足元を払いつつも押し返すイメージを込める。  後ろに下がったホウは小型のリフレクターを両手に展開し、それに力を込めて圧縮する。  そして。 「リフレクターには……こういう使い方もある」  腕を交差するように振り、側面から近づこうとしたベトベトンに向かって”投げつけた”。  圧縮されたリフレクターはベトベトンに着弾し、次の瞬間。  ボフンッ!!! 「グエエエェッ!!!」  ソレは爆発を起こし、壁までベトベトンを弾き飛ばす。  衝撃と爆発のダメージが大きかったのか、彼はそのまま動かなくなった。  次にウツボットから飛んできた溶解液の雨をやはりリフレクターで弾くと、エアスラッシュを連続で叩き込んで沈黙させる。  その上を飛んで通過しようとしたゴルバットとドクケイルには、神通力を食らわせて叩き落した。 「ふぅ……疲れる」  そう呟きながらホウはリースの方を見やる。  そちらの方も既にドクロッグは倒れ、カイリキーも既にフラフラであった。  ホウは横からカイリキーにエアスラッシュを食らわせると、リースに声をかけた。 「……足止め、お疲れ」 「貴女、案外戦えるんですわね。てっきり、補助しか能がないと思ってましたわ」 「……これでも、アキラ君達とは一番長く旅してるから。それより……」 「はいはい、アレを止めるんですわね……っと」  リースは相変わらず胞子を撒き散らしているキノガッサに近づくと、毒ガスのマスクを引っ剥がす。  ……と、そこで彼女の動きが止まった。 「……リース?」 「……か」 「か……?」 「可愛らしいですわぁっ……♪」  マスクを剥がしたキノガッサは、少女と見紛う程の美少年であった。  当然、そんな美味しい子をリースが放り出すわけもなく。 「さ、保護して先へ進みますわっ♪」 「……鼻血は拭いたほうがいい」  アキラの鞄の中にあったボールを無断で使用し、ちゃっかりと自分の玩具を手に入れたリースであった。 「……で、ここが管理室か」 「ですわね」  最後の罠も突破し、アキラ達は管理室まで辿り着く。  一応用心して念力で扉を開けてもらい、一行は中へと進入した。 「なんだか怪しげな機械がいっぱいあるな……」 「これは……洗脳装置と強制進化装置の試作型ですわね」 「わかるのか?」 「一応、私も手伝いさせられてましたもの」 「そうなのか……ところでホウ、スイクンの居場所はわかるか?」 「ん、こっちから念が……ここ」  ホウが指し示したのは、一番奥にあった巨大な水槽。  その中心に、美しい青い萌えもん……スイクンが鎖で磔にされていた。  アキラはサイホに水槽を破壊させ、スイクンの元へと駆け寄り猿轡を外す。 「大丈夫か?助けに来たぞ」 「……っぷぁ、はぁ……助か、た……」  と、その時であった。  ヴィーッ!ヴィーッ! 「警報!?」 『ふはははは、侵入者の諸君!』 「な、何だ!?」  突然の警報と、スピーカーからの声にアキラ達は浮き足立つ。  そんな彼らの様子を嘲笑うかのように、声は続けた。 『君達のお陰でこの秘密倉庫はもうもはや基地として使うことはできん、まったくよくやってくれる』 『だがこのままやられっぱなしというのも癪なのでね……自爆装置を起動させてもらった。この倉庫はあと5分で爆発……木っ端微塵だ』 「なっ……!?」 『せいぜい頑張って逃げるがいい……できるものならな、正義の味方君!』ブツッ  声が途切れ、後には止まらない警報の音だけが鳴り響く。 「くっ……早く脱出しないと」 「でもこの鎖固いよ!?解くの5分じゃ……!」 「……それに、この短時間じゃ倒してきた子達も助けられない」 「チックショォーッ!どうすりゃいいんだよっ!」 「…………(おろおろ」  万事休すかと思われた時。  スイクンが、口を開いた。 「……きみ、名前は?」 「お、俺か?俺の名前はアキラだが」 「だったらアキラ……あたしをその玉で捕らえて。そうすれば鎖は抜けれるから」 「お、おう。わかった!」  言われた通りにスイクンにボールを当てると、彼女は抵抗することなくボールに収まる。  捕獲完了のサインが出ると共にアキラはスイクンをボールから呼び出した。 「これでいいのか?」 「うん、ありがと。あと、あたしの力を使えば皆助けられるよ」 「何だって!?」 「それ、本当なの!?」 「嘘はついてないよ。だってあたし、これでも伝説だもん」  微笑みながらそう言うスイクン。  捕縛されていた時のダメージが抜け切らないのか、その笑顔は少しだけ辛そうに見えた。 「じゃあ……頼めるか、スイクン」 「アキラが命令すれば、あたしはそれに従うよ。アキラは、あたしのマスターなんだから」 「わかった。頼む!」 「Yes,my master!」  スイクンはそう応えると、管理室から飛び出して倉庫の中央部へと躍り出る。  警報が鳴り響く中、彼女は集中を高め……一気に力を解放した。 「そこと……そこと……ああもう兎に角沢山っ!行っけぇーいっ!」  スイクンを中心に、数え切れないほどの水の帯が舞う。  それらは倉庫のあちこちに仕掛けられていた自爆用の爆弾を、次々と無力化していく。  そして5分が経ち、警報が止まったとき。  爆弾は、全て無力化されていた。 「……凄ぇな」 「これが……伝説の力、か」 「で、成り行きとはいえスイクンを捕まえちゃった訳なんだが」  後の処理を通報して駆けつけた警察に任せ、アキラ達は5の島の萌えもんセンターに戻ってきていた。  リースが勝手に保護していたキノガッサは異常進化萌えもんということで、他の被害者と共にタマムシ大学病院で治療を受けることとなり手持ちからは外れていた。  他の手持ちも、休憩のために個々に割り振られた部屋で待機中である。  そしてスイクンは、畏まったようにポーズをとり、アキラの前に跪く。 「じゃ、アキラ……ううん、主様。あたしは今日この時から、主様の僕として誠心誠意仕えさせていただきます」 「いやちょっと待て、っていうかそんな畏まられても困るって言うか何というか」 「あ、それじゃ普通に喋るね。これからよろしく!」 「ああ、よろしく……ってだからそうじゃなくって!」  頭を振るアキラに、スイクンは不思議そうな顔をする。 「いったいどうしたの、主様」 「あー、なんつーかな……こう、うん。別にお前のこと、捕まえる気は無かったんだが……」 「えぇ~っ、それじゃあたし、まさか……逃がされちゃう、とか?」 「……何ていうのかな、伝説って存在を俺のところに拘束したくないっていうか……それに、手持ちもいっぱいだし」  そうアキラが言うと、スイクンは困ったような表情になった。 「そんなぁ……折角良い主様に仕えられると思ったのに……」 「悪いな。というわけで別の主人を……」 「……嫌!」 「はい?」 「あたし、貴方を主様にするって決めたもん」 「あー、俺の話聞いてたか?っつーかお前ってホウオウ様に仕えてるんじゃ」 「それこそどんだけ昔の話よ……もうホウオウ様とは数百年は会ってないし、今は別の子が仕えてるはずよ」 「……何ですと?」 「まあ詳しいことは置いとくけど、あたしは恩義を感じた相手に仕えたくなるの。  手持ちがいっぱいって言うのなら、手持ちに入れてくれなくていいわ。勝手についてくから」 「無茶苦茶だなおい」 「あ、勿論逃がしてもついてくから」 「……わかったよ、仕方ないな」 「ふふん、わかればよろしい」  深々とアキラはため息をつく。  押しかけるようにして仲間になった伝説の萌えもんの一人、スイクン。  アキラは面倒なことになったと思いつつも、まぁ何とかなるだろうとも思っていた。  そしてふと、デルのことを思い出した。 (兄さん達のことだから、上手くやってると思うけど……デル、帰って来いよ)  窓から見える太陽は、もうそろそろ水平線の向こう側に降りようとしている時間だった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・後書き  どもこんばんわ、曹長です。  今度は約三ヶ月ぶりかよっ!!!  本編どころか他の作品すら書かないで私は何やってたんだ!!!(遊んでただろ  それはさておき。  R団、随分と外道な集団として私は書いてますけど、これやっぱ抵抗受ける方とかいらっしゃるのかしら。  主に異常進化萌えもんのことですが。  この場を借りて弁明させてもらいますが、今回異常進化として出した萌えもん達も私は好きですからね?  作品としての表現法の一つだと考えていただければ幸いです。  ……あ、一応本文でも書きましたが異常進化した子たちは病院で治療中です。  そして新キャラ、スイクン嬢。  ……あれ、何この押しかけ妻(マテヤ  とりあえず一般的なスイクンのイメージをブレイクしようとしたらこの有様だよ!!!  個人的には悪くないと思うのですが、如何でしょうか。  あとついでに設定も。 ・スイクン  ロケット団に捕まり、浄水フィルターとしてコキ使われていた伝説の萌えもん。外見年齢は20代。  助けに来てくれたアキラに恩返しも兼ねて、アキラを仕えるべき主とした。  伝説の萌えもんとしては少々性格が軽く、我侭。  実力は流石に伝説級で、水や冷気を自在に操ることができる。 ・外見的特長  身長165cm バストサイズ:E  3サイズ:88・59・89  平均より高めの背丈に、少々豊かめな体格。  ヘル姉をスケールダウンすれば丁度こんな感じだろう。  髪は紫のウェーブロング、私服はベージュのタートルネックにジーパン。  正装はアクアブルーのワンピースドレスに同色の装甲、クリスタルのティアラ、大剣。  それでは次回予告!  家出をし、行く当てもないデルは岩場を歩きながら過去を回想する。  心の奥深くに封じていた罪の記憶は、彼女の心の傷を深く抉っていく。  救いの手は、砂嵐と共にやってきた。  次回、萌えっこもんすたぁ Long long slope  『消えぬ罪、終わらない贖罪(仮)』  それではまた、次回の後書きでお会いしましょう。
 5の島、R団の大型倉庫。  そこには、カントー各地から収集されてきた「商品」が納められている。  「商品」はそこで売り物としての仕上げを施され、各地のR団関係の施設へ送られ、売られていく。  いつもは静かな機械音と、時折抵抗する「商品」の悲鳴程度しか聞こえない。  だが、この日は。  侵入者を知らせる警報と共に、派手な戦闘音が上がっていた。 『囚われし水の君(後編)』 「うぅー……りゃああああっ!!!」 「……っ!っ!!」  メリィは、自分を取り囲む敵に放電を放って撃ち落す。  その隣で、サイホは放電を耐え切った相手にロックブラストでトドメをさしていく。  更にその後方から、ホウのエアスラッシュととゲンのシャドーボールによる援護射撃が二人の隙をなくす。  アキラはリースのナビに従いながら、「商品」として捕らえられていた萌えもんたちを開放していた。 「さ、早く逃げるんだ!」 「ありがとうございますぅっ!」  イーブイの少女はアキラにぺこりとお辞儀をすると、出口へと駆け出していった。  それを軽く見送り、アキラは前線へと目を向ける。 「ホウ、そっちの調子はどうだ?」 「基本的には問題ない……けど」 「けど?」 「様子がおかしい……まるで、狂戦士」 「狂戦士?」  そう問い返すアキラに、ホウはコクリと頷く。  隣に居るゲンも手を休めることなく同意する。 「ああ、どんだけ攻撃を受けても、怯まねーで向かってきやがる」 「声も唸り声と咆哮しか出さない……とても、正気とは思えない……っ!」  そう言いつつホウの手は素早く動き、サイホを殴り飛ばそうとしていたカイリキーにエアスラッシュを連射する。  しかしその攻撃を気にするでもなく、カイリキーの拳は振り抜かれた。  ゴッ!!!  バギィン! 「!!!!っ……」 「サ、サイホちゃん!」  あまりにも重たい一撃。  その威力はサイホが殴り飛ばされた先にあった檻が壊れるほどのモノであった。 「サイホ!」 「…………(ぴく、ぴく」  アキラは呼びかけるが、サイホは数度体を痙攣させて動かなくなった。  サイホをボールに戻し、アキラは唇をかみ締めつつも指示を出す。 「仕方ない……一旦下がるぞ。このままじゃ突破は無理だ」 「了解……だよっ!」  メリィはトドメの10万ボルトを放ち、カイリキーを気絶させる。  他の敵もほぼ同時に片がつき、アキラ達はそのまま入り口付近まで撤退することとなった。  敵が追ってきていないのを確認し、アキラ達は腰を落ち着けた。  気絶してしまったサイホには元気の欠片を飲ませ、残りの手持ちにもジュースを配る。 「しかし……やっぱサイホを一緒に戦わせるのは無理があったか」 「ま、しゃーねーだろ。仮にもおめーらはジョウトのジム制覇してきてんだし、オレだってそこそこ実力はあるつもりだぜ」 「一応ゲン君、デルちゃんの悪の波動を受けて気絶しなかったんだもんね」 「何はともあれ、サイホの実戦経験不足は事実……」 「そうだな……暫くは学習装置持って待機しててもらうか」 「……(しゅん」 「だ、大丈夫だよっ、サイホちゃんも経験積めば強くなれるから!」 「そうそう、メリィやホウだって、旅始めた頃は弱かったしな」 「ん……だから、今は気にすることは無い」 「……(こく」  サイホは申し訳なさそうに頷く。 「ところで、さっきの戦いで気になってた所があったんだが……お前ら二人とも、なんで催眠術使わなかったんだ?」 「あー、それなんだがな……ホウが言ってたろ、狂戦士みたいってよ」 「あの状態の萌えもんには、催眠術が効かなかった……」 「何だって!?」  今までに無い事態に、アキラは少し混乱する。  ……いや、一度だけだが遭遇した。 「まさか……リースの催眠と同じ?」 「ん」 「ま、そういうこったな」  二人の肯定と共に、全員の視線がリースへと集中する。  リースはそれに怯むそぶりも見せず、平然としていた。 「あら、私を疑ってますの?」 「ったりめーだろ!こんなことできる奴がそうそう居てたまるかってんだ!」 「……ボクもできる」 「いや、そういうことじゃなくてだな」 「ゲン、やめとけ。リースは俺と一緒に行動してたんだ。裏切りだったらこんな回りくどいことはしなくていいだろ」 「だがよぉ……」  ゲンは納得が行かなそうに眉をしかめる。  リースはやれやれ、とため息をつくと、ゆっくりと話し始めた。 「仕方ありませんわねぇ……恐らくですけれど、これは私がまだ脱走する前に関わっていたプロジェクトが形になったのですわ」 「プロジェクト?」 「ええ。それは……」  一方、倉庫の管理室。  先ほどまで浄水装置をいじっていた二人の下っ端は、手元にあった萌えもん入りのボールを洗濯機のような機械に入れて動かしていた。 「萌えもん用全自動式催眠装置たぁ、全く便利なもんができたよな」 「だな。まだ試作だそうでエスパー技の効きが悪い奴らには効果が薄いみてぇだが」 「あとヤツにも効いてなかったな。一応伝説だからか?」 「じゃねぇの?ま、俺ら下っ端は運用データ取って上に報告すりゃいいだろ……お、できたか」  チーン♪という音と共に機械が止まる。  彼らは機械からボールを取り出し、催眠のしっかりかかったものを選別してボールから出していく。  ……ボールから出された萌えもん達は、皆例外なく虚ろな瞳で中空を見つめている。  そんな萌えもん達を今度は一体づつ窓付きのコンテナに押し込む。 「ま、催眠もすげぇがこっちも見てて壮観だよな」 「だな。んじゃ、スイッチオン!」   そして、コンテナについているスイッチを入れた。  すると、中の萌えもんたちは苦しそうに頭を抱え……中には暴れだす者も居た。 「あ、ア、ウアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?!?」 「ガ、ぁ、ぎぎ、ゴォォおぉおおおオォォオォォオぉお!!!!!!!!!」 「ヒギ、い、だ、ガアあ、ぐ、ぎギぎぎぃ……!!!」 「おーおー、すげぇすげぇ」 「……なぁ、中の電波外に漏れてねぇか。なんか俺も微妙に頭いてぇんだが」 「俺はそんなでもねーぞ……ま、報告書に上げとくか」  二人はそんな暢気な会話を交わしながら、コンテナの中の様子を見ている。  中に入れられた萌えもん達は、苦しみながら、歪な進化を遂げていた。  ある者は体の所々に血管が浮き出、ある者は片腕だけ異常に発達し、またある者は溶解液の分泌をコントロールできていない。  ……後にこの装置が完成し、あるラジオ塔の設備で発信された電波によって全国各地で地獄絵図が繰り広げられるという事態が発生するのだが、それはまた別の話である。 「催眠装置に、強制進化装置だって……!?」 「ええ、間違いないと思いますわ。催眠が効かないのは別の催眠にかかっているせい。  そして能力がおかしいのは、試作段階の装置で正常に進化できてないせいですわね」 「……酷い」 「それと恐らくですけれど、そこまでして戦力にする萌えもん……いえ、しないと戦力にならない萌えもんというのは」 「……オレらがさっきまで助けて回ってたような連中か!」 「その通り、でしょうねぇ」 「ということは、早く行かないと皆……下手すると手遅れになっちまう!」  アキラはそう言って立ち上がる。  全員、もう休憩は十分に取れていた。 「急ぐぞ。これ以上そんな装置を使わせるわけにはいかない!」  十数分後。  十数体の異常進化萌えもんを倒し、アキラ達は管理室付近まで肉薄していた。  だが、もうすぐこの施設も制圧が終わるというのに彼らの士気は低かった。  ……結論から言えば、手遅れだったのだ。  前回までに進行した所より先の檻は、全て空……そう、開ける余裕が無くて引き換えした檻もである。  無理にでも突破すれば、助けられたかもしれない。  そんな思いに、アキラやメリィは囚われていた。  だからだろうか。  次の部屋の扉を、無警戒に開け放ってしまったのは。  ガチャッ ボワッ! 「んなっ!?こ、これ……は……」  扉を開け放った瞬間、妙に粉っぽい空気が一行に浴びせられる。  それを吸い込んだアキラは、その場に崩れ落ちた。  アキラだけではない。  メリィやゲン、サイホもである。  そんな彼らに、部屋から現れた異常進化萌えもんが襲い掛かる。  が。  彼らの攻撃はリフレクターによって阻まれ、飛んできたサイコカッターで弾き飛ばされていた。  ホウとリース。  この二人には、この罠が通用しなかったのだ。 「これ、キノコの胞子……」 「面倒ですわね……二人でこの数を相手にするなんて」  眠ってしまった皆の前に立ちながらリースはぼやく。  部屋に居る異常進化萌えもんは7体。  そのうちの一体……一番奥でキノコの胞子を撒き散らしている小柄なキノガッサは、毒ガスのボンベを背負い、マスクでそれを吸っているようであった。  毒に冒されているにもかかわらず、彼は全く倒れそうな気配を見せない。 「ポイズンヒール……厄介」 「先に落としておきたいところでしたけれど、無理そうですわね」 「ん……問題ない」 「何がですの?」  そう問うリースに、ホウは敵の集団から眼をそらさずに言う。 「全員……蹴散らせばいい」 「……貴女、そんなこと言うキャラでしたかしら?」 「……前衛、よろしく」 「ちょっ、待ちなさ……んっふ!」  飛び掛ってきた格闘型二人……カイリキーとドクロッグに向け、リースはサイコキネシスを放射する。  与えるダメージよりもノックバックを重視し、足元を払いつつも押し返すイメージを込める。  後ろに下がったホウは小型のリフレクターを両手に展開し、それに力を込めて圧縮する。  そして。 「リフレクターには……こういう使い方もある」  腕を交差するように振り、側面から近づこうとしたベトベトンに向かって”投げつけた”。  圧縮されたリフレクターはベトベトンに着弾し、次の瞬間。  ボフンッ!!! 「グエエエェッ!!!」  ソレは爆発を起こし、壁までベトベトンを弾き飛ばす。  衝撃と爆発のダメージが大きかったのか、彼はそのまま動かなくなった。  次にウツボットから飛んできた溶解液の雨をやはりリフレクターで弾くと、エアスラッシュを連続で叩き込んで沈黙させる。  その上を飛んで通過しようとしたゴルバットとドクケイルには、神通力を食らわせて叩き落した。 「ふぅ……疲れる」  そう呟きながらホウはリースの方を見やる。  そちらの方も既にドクロッグは倒れ、カイリキーも既にフラフラであった。  ホウは横からカイリキーにエアスラッシュを食らわせると、リースに声をかけた。 「……足止め、お疲れ」 「貴女、案外戦えるんですわね。てっきり、補助しか能がないと思ってましたわ」 「……これでも、アキラ君達とは一番長く旅してるから。それより……」 「はいはい、アレを止めるんですわね……っと」  リースは相変わらず胞子を撒き散らしているキノガッサに近づくと、毒ガスのマスクを引っ剥がす。  ……と、そこで彼女の動きが止まった。 「……リース?」 「……か」 「か……?」 「可愛らしいですわぁっ……♪」  マスクを剥がしたキノガッサは、少女と見紛う程の美少年であった。  当然、そんな美味しい子をリースが放り出すわけもなく。 「さ、保護して先へ進みますわっ♪」 「……鼻血は拭いたほうがいい」  アキラの鞄の中にあったボールを無断で使用し、ちゃっかりと自分の玩具を手に入れたリースであった。 「……で、ここが管理室か」 「ですわね」  最後の罠も突破し、アキラ達は管理室まで辿り着く。  一応用心して念力で扉を開けてもらい、一行は中へと進入した。 「なんだか怪しげな機械がいっぱいあるな……」 「これは……洗脳装置と強制進化装置の試作型ですわね」 「わかるのか?」 「一応、私も手伝いさせられてましたもの」 「そうなのか……ところでホウ、スイクンの居場所はわかるか?」 「ん、こっちから念が……ここ」  ホウが指し示したのは、一番奥にあった巨大な水槽。  その中心に、美しい青い萌えもん……スイクンが鎖で磔にされていた。  アキラはサイホに水槽を破壊させ、スイクンの元へと駆け寄り猿轡を外す。 「大丈夫か?助けに来たぞ」 「……っぷぁ、はぁ……助か、た……」  と、その時であった。  ヴィーッ!ヴィーッ! 「警報!?」 『ふはははは、侵入者の諸君!』 「な、何だ!?」  突然の警報と、スピーカーからの声にアキラ達は浮き足立つ。  そんな彼らの様子を嘲笑うかのように、声は続けた。 『君達のお陰でこの秘密倉庫はもうもはや基地として使うことはできん、まったくよくやってくれる』 『だがこのままやられっぱなしというのも癪なのでね……自爆装置を起動させてもらった。この倉庫はあと5分で爆発……木っ端微塵だ』 「なっ……!?」 『せいぜい頑張って逃げるがいい……できるものならな、正義の味方君!』ブツッ  声が途切れ、後には止まらない警報の音だけが鳴り響く。 「くっ……早く脱出しないと」 「でもこの鎖固いよ!?解くの5分じゃ……!」 「……それに、この短時間じゃ倒してきた子達も助けられない」 「チックショォーッ!どうすりゃいいんだよっ!」 「…………(おろおろ」  万事休すかと思われた時。  スイクンが、口を開いた。 「……きみ、名前は?」 「お、俺か?俺の名前はアキラだが」 「だったらアキラ……あたしをその玉で捕らえて。そうすれば鎖は抜けれるから」 「お、おう。わかった!」  言われた通りにスイクンにボールを当てると、彼女は抵抗することなくボールに収まる。  捕獲完了のサインが出ると共にアキラはスイクンをボールから呼び出した。 「これでいいのか?」 「うん、ありがと。あと、あたしの力を使えば皆助けられるよ」 「何だって!?」 「それ、本当なの!?」 「嘘はついてないよ。だってあたし、これでも伝説だもん」  微笑みながらそう言うスイクン。  捕縛されていた時のダメージが抜け切らないのか、その笑顔は少しだけ辛そうに見えた。 「じゃあ……頼めるか、スイクン」 「アキラが命令すれば、あたしはそれに従うよ。アキラは、あたしのマスターなんだから」 「わかった。頼む!」 「Yes,my master!」  スイクンはそう応えると、管理室から飛び出して倉庫の中央部へと躍り出る。  警報が鳴り響く中、彼女は集中を高め……一気に力を解放した。 「そこと……そこと……ああもう兎に角沢山っ!行っけぇーいっ!」  スイクンを中心に、数え切れないほどの水の帯が舞う。  それらは倉庫のあちこちに仕掛けられていた自爆用の爆弾を、次々と無力化していく。  そして5分が経ち、警報が止まったとき。  爆弾は、全て無力化されていた。 「……凄ぇな」 「これが……伝説の力、か」 「で、成り行きとはいえスイクンを捕まえちゃった訳なんだが」  後の処理を通報して駆けつけた警察に任せ、アキラ達は5の島の萌えもんセンターに戻ってきていた。  リースが勝手に保護していたキノガッサは異常進化萌えもんということで、他の被害者と共にタマムシ大学病院で治療を受けることとなり手持ちからは外れていた。  他の手持ちも、休憩のために個々に割り振られた部屋で待機中である。  そしてスイクンは、畏まったようにポーズをとり、アキラの前に跪く。 「じゃ、アキラ……ううん、主様。あたしは今日この時から、主様の僕として誠心誠意仕えさせていただきます」 「いやちょっと待て、っていうかそんな畏まられても困るって言うか何というか」 「あ、それじゃ普通に喋るね。これからよろしく!」 「ああ、よろしく……ってだからそうじゃなくって!」  頭を振るアキラに、スイクンは不思議そうな顔をする。 「いったいどうしたの、主様」 「あー、なんつーかな……こう、うん。別にお前のこと、捕まえる気は無かったんだが……」 「えぇ~っ、それじゃあたし、まさか……逃がされちゃう、とか?」 「……何ていうのかな、伝説って存在を俺のところに拘束したくないっていうか……それに、手持ちもいっぱいだし」  そうアキラが言うと、スイクンは困ったような表情になった。 「そんなぁ……折角良い主様に仕えられると思ったのに……」 「悪いな。というわけで別の主人を……」 「……嫌!」 「はい?」 「あたし、貴方を主様にするって決めたもん」 「あー、俺の話聞いてたか?っつーかお前ってホウオウ様に仕えてるんじゃ」 「それこそどんだけ昔の話よ……もうホウオウ様とは数百年は会ってないし、今は別の子が仕えてるはずよ」 「……何ですと?」 「まあ詳しいことは置いとくけど、あたしは恩義を感じた相手に仕えたくなるの。  手持ちがいっぱいって言うのなら、手持ちに入れてくれなくていいわ。勝手についてくから」 「無茶苦茶だなおい」 「あ、勿論逃がしてもついてくから」 「……わかったよ、仕方ないな」 「ふふん、わかればよろしい」  深々とアキラはため息をつく。  押しかけるようにして仲間になった伝説の萌えもんの一人、スイクン。  アキラは面倒なことになったと思いつつも、まぁ何とかなるだろうとも思っていた。  そしてふと、デルのことを思い出した。 (兄さん達のことだから、上手くやってると思うけど……デル、帰って来いよ)  窓から見える太陽は、もうそろそろ水平線の向こう側に降りようとしている時間だった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・後書き  どもこんばんわ、曹長です。  今度は約三ヶ月ぶりかよっ!!!  本編どころか他の作品すら書かないで私は何やってたんだ!!!(遊んでただろ  それはさておき。  R団、随分と外道な集団として私は書いてますけど、これやっぱ抵抗受ける方とかいらっしゃるのかしら。  主に異常進化萌えもんのことですが。  この場を借りて弁明させてもらいますが、今回異常進化として出した萌えもん達も私は好きですからね?  作品としての表現法の一つだと考えていただければ幸いです。  ……あ、一応本文でも書きましたが異常進化した子たちは病院で治療中です。  そして新キャラ、スイクン嬢。  ……あれ、何この押しかけ妻(マテヤ  とりあえず一般的なスイクンのイメージをブレイクしようとしたらこの有様だよ!!!  個人的には悪くないと思うのですが、如何でしょうか。  あとついでに設定も。 ・スイクン  ロケット団に捕まり、浄水フィルターとしてコキ使われていた伝説の萌えもん。外見年齢は20代。  助けに来てくれたアキラに恩返しも兼ねて、アキラを仕えるべき主とした。  伝説の萌えもんとしては少々性格が軽く、我侭。  実力は流石に伝説級で、水や冷気を自在に操ることができる。 ・外見的特長  身長165cm バストサイズ:E  3サイズ:88・59・89  平均より高めの背丈に、少々豊かめな体格。  ヘル姉をスケールダウンすれば丁度こんな感じだろう。  髪は紫のウェーブロング、私服はベージュのタートルネックにジーパン。  正装はアクアブルーのワンピースドレスに同色の装甲、クリスタルのティアラ、大剣。  それでは次回予告!  家出をし、行く当てもないデルは岩場を歩きながら過去を回想する。  心の奥深くに封じていた罪の記憶は、彼女の心の傷を深く抉っていく。  救いの手は、砂嵐と共にやってきた。  次回、萌えっこもんすたぁ Long long slope  『消えぬ罪、終わらない贖罪(仮)』  それではまた、次回の後書きでお会いしましょう。

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