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「5スレ>>879」(2010/12/30 (木) 15:59:20) の最新版変更点
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――クソッ……クソォォォォォォォ!!
――……ッ!ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!
――な、なんだありゃ!?う、うわーーーーーー!!
団員1「へへ、大量大量! すげぇなここは!」
団員2「あぁ、ボスも大喜びだろうよ! 石を使わなきゃ手に入らないポケモンまで野性でいるしな」
好き勝手暴れてる馬鹿野郎がいるな、まったく……
主「マスターズ状態でエイはダイブして待機。ヨクは高度30を保ってついて来い」
「「了解」」
そう言うとエイは地面に沈んで見えなくなり、ヨクは30m上空に移動してついてくる。
団員1「んー?なんだアイツ」
団員2「ハッ!誰だかしらねぇけど、俺らがロケット団って知らないのかねぇ?」
団員1「ハハ、辺境に住んでるくらいだからしらねぇだろうな」
到着する俺にそんなよく分からない自慢を見せ付けられた。
いや、馬鹿にされてるのかもしれない。
まぁ、なんにせよだ。
主「馬鹿みたいに笑ってるのは結構だが、さっさとポケモン出さないと痛い目見るぞ?」
団員1「何?」
小指を折って合図するとほぼ同時に、エイがロケット団の一人の真下に現れアッパーを決める。
宙に浮くほどの強烈なアッパーだが、浮きもせずまるで地面に張り付いたかのように体は固定され立ったまま気絶した。
団員2「なっ……」
主「遅いぞ」
もう一人の体は急に宙に浮き始め空高く飛び始めた、かなりの勢いで。
主「ヨク!」
言うが早いか、急上昇するロケット団の下っ端に強烈な体当たりをかました。
それとほぼ同時に急上昇は止まり、そのまま空中に固定されたロケット団員は痛みに悶えていた。
主「ボールはその袋の中か」
団員2「ひ……卑怯……だぞ……!!」
主「何が卑怯か、俺の"家族"を守るのは当然の事だ」
近くにあった袋をひっくり返すと大量の使用済みボールが出てきた。
あの数分の間でよくこんなに乱獲出来たものだと若干呆れてしまう。
主「エイ、死なないように叩き落せ」
団員2「は?」
エイが指を下に向けると今度は急降下し、結構な勢いで背中から地面に激突した。
団員2「カハッ!ア……アグ……」
気を失うことも出来ず呼吸困難に陥るロケット団員。
主「えーと……ああ、これだな。解除スイッチ」
ボール最下部、力強く押し込むと強制的に捕縛状態を解除する事が出来る。
誤作動が無いようにジョーイさんやジムリーダーといった特殊な面々しか弄れないようになっている。
というのも、ジムバッチや警察のバッチ、四天王を証明する認定バッチなどがないと認証されない為だ。
とりあえず全部解除してボールから全員出してやる。
団員2「お……お前……まさか!」
?「ふむ、チャンピオンがここにいるとは思わなかった」
どこからともなく現れるもう一人の男。
格好は殆ど同じだが、唯一違うところがあった。
主「特殊な海流と風を発生してるエリアに進入しておきながらよく言う」
?「ふふ……人は好奇心には勝てぬものさ」
――何て鋭い眼光だ
それに、この雰囲気は……
主「そうか、貴様がロケット団の片腕の一人か」
?「ご名答!いやはや、素晴らしい洞察力、考察力、想像力……やはりマスターズのチャンピオンは一味違うものだ!」
主「くだらんことはどうでもいい、何用だ」
そう言うと彼はククッと喉を鳴らして笑った。
?「……分かっているんじゃないのかな? 君にはどういうことかくらい」
主「……力の増大を狙った孤島の襲撃、片腕自ら動く事の重大さ……それが示す事は一つ」
――嫌な予感が頭をよぎる。
いや、予感じゃない。これは……
?「そう……我々ロケット団の力を見せ付けるのだ」
主「その為の戦力増大? 地道な努力な事だ」
?「いいや……」
また笑った。
笑った……?
主「まさか……!」
?「ご名答! もう始まっているんだよ、チャンピオン!! 今ある戦力でも十分。ただ保険が欲しかっただけに過ぎない」
遠目に小型のヘリが近づいてくるのが見えた。
「R」という文字のついた、ヘリが。
?「チャンピオン、貴方の行動力と知略には驚かされるものがある……
だからこそ後手に回っていては永遠に勝てないだろう……なれば此方から行動を起こすのみ
そう……リーグもチャンピオン不在という事で今だ混乱が起きているこの瞬間に!!」
ヘリは彼らの近くに来ると梯子を降ろした。
団員達が急いでそれに登る、気絶した団員はドガース達に運ばれていたが。
主「……やってくれる」
?「ふふ、正直それは此方の台詞でもあるんだがね。たった一人で各地で我々の作戦を潰してくれた。
それに、今この瞬間もだ。普通のトレーナーなら間違いなくヘリを攻撃していただろうに」
主「……"保険"をかける貴様がこの状況に"保険"をかけないわけがないからな」
?「……!ふ、はははははははははは!!! やはり恐ろしい、人の身であることすら疑問に感じるぞ!!」
初めてこいつの「本物の笑い」を見た。
本気で楽しんでいる、この状況を。この駆け引きを。
アイツが梯子に捕まると同時にヘリはゆっくりと高度を上げ始めた。
?「今だ語り継がれる伝説に、そして最強の敵に敬意を表して名前は教えてあげよう……
私の名は千堂 豪治(せんどう ごうじ)!サカキと並ぶボスの片腕! また会おう……チャンピオン!」
そう言うとヘリは飛び去っていってしまった。
と、同時に後ろから羽音。
ヨク「マスター……!」
エイ「あんた!」
主「ああ、分かってる! ヨク、エイ、お前達はボールに戻れ、すぐに迎えが来るはずだ!」
急いで小屋に向かう、マサラの方を一瞬見ると大きな姿が此方に向かってくるのが見えた。