3スレ>>96

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「まじかるちぇんじ! まじかるいーぶい!!」 「……あのイーブイ? 何をしてるのかな?」 朝起きてみると何やらイーブイが妹の玩具を振り回して遊んでいた。 「まじかr――」 「いや、それはもう判ったから」 即、突っ込みで止めて説明を要求してみた。母君に。 「あらあら。今朝始まった新番組みたいよ? 困ったわねー」 「困って無い様なお顔で困ったと言われても何か困られたのか判りませぬ、母君」 「あ、そうだ。イーブイちゃんと妹を連れてデパートにお買い物に行ってくれないかしら?」 母君は我の話をスルーし我にお買い物を要求してきた。 「お金は…はい。コレ」 だからナチュラルに分厚い札束が入ったと思われる銀行様の封筒を持たせないで下さい。 しかも、エプロンポケットに常備とかどんだけなんですか、母君。 「んー、父君のお小遣いがちょっとだけ減るだけだから♪」 ………成仏なされよ、父君。今月何回減らされたのか我には検討がつきませぬ。 心の中で父君に冥福を祈りつつ手のかかる2人(?)を連れてデパートへと向かう我。 「わー♪」 所詮お子様2人(?)。デパートの玩具売り場に来ると目を輝かせてあちこちと見回る。 ここで迷子にさせないのも我の役目。………一度、迷子にさせたコトがあり、その事が母君にバレ……((((゚Д゚;)))) まぁ、ここで元気なイーブイを見るのも目の保養になって――― 「わー! あにうえー、これかってー」 イーブイが持ってきたのは『まじかるいーぶいへんしんせっと』と書かれた商品。 ご丁寧にも中に石のレプリカが3種入ってるらしい。 『……イーブイは本物の石で自在に変身できるでしょう』とあえて言わない。言ったら負けな気がするから。 程なくして妹君も買う商品が決まったのか、商品を持ってきた。 買う商品と妹君、イーブイの持っている商品を頭に思い浮かべて…。 「多分、コレも必要だろうな」 そう思った商品の一つを手に取る。 そして、2人(?)を連れてレジを通った。 「あにうえー。わたしももつー」 イーブイは荷物持ちを宣言した。妹君も『わたしもー』とイーブイに負けずに宣言。 軽いのを2人に持たせて、手を繋いで家への帰路を後にする。 この日の夜。我が家にかわいいマジカルイーブイとやらが2人出現した。 「まじかるちぇんじ! まじかるいーぶい!!」 「まじかるいーぶい! さんじょう!」 あぁ、父君、聞きましたか。ご愁傷様です。 …ぇ? 何? GJ? ……何が何やら判りませぬが、わかりました。 小遣い減らされ燃えてさらにマジカルイーブイ×2で萌え尽きた父君が白くなっていた。 ちなみに母君に『これだけしか使ってこなかったの?』と言われたのは少しショックでした。 おわり。

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