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「2スレ>>914」(2007/12/21 (金) 00:39:53) の最新版変更点
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「……あぁわかった。もういい、外で遊んでていいぞ」
「本当に悪気はなくて―」
「リン姐から誘ったってのはもうわかったから。
それ以上の弁解はお前がなんか隠してるととるぞ?」
「っう……じゃ、外いってるね」
「あぁ」
やれやれ……
まさかたった2日しか滞在しなかった前の帰郷のときにウィンとリン姐が寝てたとはねぇ。
しかも見事に身ごもって7匹も。
「―で、なんでこの子らは俺から離れようとしないのか聞いてもいいか?」
「アー坊を気に入ったんじゃない?私とウィンの子だから、って理由で十分よね」
「どういう理由だよ」
「まぁその子たちアー坊にお願いしていいかな?
この子たちの相手で最近マスターの手伝いしてなくてね、マスターしんどそうだし」
「まぁこっちの馬鹿が原因だからな、引き受けるよ」
「馬鹿って、その子たちがかわいくないの?」
「7匹も面倒見切れるきがしなくてね……片腕だから抱きかかえるのもせいぜい2匹が限界だ」
「そういえば右腕どしたの?誰かにやられたってなら私がそいつをいっちょ」
「やめてくれ、そいつとはちゃんとカタついてるし問題ない」
「そう、アー坊がそういうならいいけど、じゃその子たちお願いね~」
「こいつらの名前は?」
「つけてないわよ?名付け親になってあげてね」
丸投げかよ……つか3年も名前なしで……
いいのか、別に名前で区別しなくても分かり合えるわけだし。
その点人間は自分の子に名前を付けないとやってけないだから不便なもんだ。
名前は……まぁなくてもいいな。あいにく名前つけたところで見分けれそうにもない。
そのうち首輪でも付けてわかるように……
「~♪」
「うぉ」
さすがはあいつらの子供。問答無用で顔面に飛びつく……
話は変わるが犬っていうのは野生では群れをなす生き物なんですよね。
一匹が動けば皆同じように動きたがるわけで……
「まて、お前ら俺を殺すつもりかっ」
「「「「「「~♪」」」」」」
残りの6匹も同じように飛びつく。
もっともスペースがないので肩やら胸やらにしがみつく形で終わる。
「は…な……せっつに」
ベリッ
首根っこをつかんで引き剥がす。悪意がない分爪を立てられずに済んだのはありがたい限りだ。
「?」
しっぽをパタパタと振りながらこちらを見つめる。
……7匹同時に。ここまでくると可愛いを通り越してなんか怖い。
リン姐、これ1匹だったのが7匹に分裂したわけじゃないんだよね?
やれやれどうなること―
ボーン……ボーン……
昼を告げる鐘。リン姐と同じ生活してたなら一日3食で問題ないよな。
「んじゃ飯にするかね、ついておいで」
全員を引っぺがして地面に置いて飯がある場所へ……
ガシッ
ガシッ
ガシッ
ガシッ
「……ふぅ、躾のほうは地道にやってくかな」
7匹にしがみつかまれて思うように歩けないまま俺は飯がある場所へ移動した。