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「2スレ>>964」(2007/12/21 (金) 00:55:41) の最新版変更点
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私はユンゲラー。
私はまだケーシィだったときに今のマスターに捕獲され、
今はマスターのパーティーの一員として生活している。
いや、正確にはついて来た。マスターの人柄に惚れて・・・
それは今から約一ヶ月ほど前。24・25番道路でのこと
「おーい、そっちに行ったぞー!」
「オッケー、わかった!」
近所の子供達が私を捕まえようと躍起になっている。
ケーシィ(以下:ケ)「またか・・・」
私はいつもいつも追われる身であった。
たかがケーシィ・・・同じ個体ばかり狙わずに、違う個体も狙えばいいのに・・・そう思う人もいるだろう。
だが残念な事に私には他のケーシィと違うところがあった。
そう、所謂「色違い」というものである。
故に私はいつも狙われていた。
マスターと出会ったその日。やはりいつもの如く私は逃げ回っていた。
私は最後のPPを使い、その場から立ち去った。
その時であった。逃げる直前に逃がしはしないと一人の少年の投げたもんすたぁボールが私の方に飛んできた。
間一髪でテレポートして避けたものの、その時に動揺してテレポート先の選択に失敗し、私はテレポートした先の崖の上から落ちてしまった。
数分後・・・
ケ「うぅ・・・」
私は目を覚ました。どうやら落ちたときに頭を打って気絶していたようだ。
もうテレポート出来ないので、歩いて巣に戻ろうと立ち上がろうとした時に、
ケ「痛っ・・・?!」
自分の足をみると、右足が腫れ上がっていた。
更に運の悪いことに、張っていこうにも、周りは自分の背丈くらいの草むらで、張って移動することが出来なかった。
ケ「くっ・・・」
私は、痛みがひくまで暫くここにいることにした。
・・・更に数時間後・・・
リザード(以下:リ)「ご主人様、今日は色々な成果がありましたね」
ピカチュウ(以下:ピ)「私たちのレベルも上がったし、船のチケットも貰えましたよ」
トレーナー(以下:ト)「そうだな。次こそはカスミに勝つぞ!」
リ「あれ・・・?」
ト「どうした? リザード?」
リ「あそこの草むらに・・・誰かがいる・・・見えないけど・・・そんな感じがする・・・」
ピ「・・・本当だ、泣き声が聞こえる・・・微かにだけど」
ト「・・・ちょっと、様子を見て来る」
ケ「うぅ・・・うぅ・・・」
私は泣いていた。
足の痛みはひくどころかどんどん酷くなっていた。
そして、寒さと空腹にも襲われて、意識も少しずつ朦朧としてきた。
そんな時
ザッザッザッザッザ・・・
足音が聞こえてきた。
私は薄れていく意識の中でこんな言葉を耳にした。
「・・・! おい! 君! 大丈夫か?!」
「・・・意識がない・・・ 足の腫れ具合も酷い・・・!」
「どうしたのですか? ご主人様・・・ってどうしたんですかこの子の傷!!」
「ああ・・・意識も無い・・・すぐにセンターに運ばないと!」
「私、急いでセンターにこの事を知らせてくる!」
「ピカチュウ、頼んだぞ! リザード! 俺の荷物を運んで! 俺がこの子を背負う」
「は・・・はい!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ケ「ぅ・・・ううん・・・」
私は目が覚めて驚いた。リザードとピカチュウ、そして人間が私をのぞき込んでいたのだ。
ケ「な・・・」
ト「気がついた・・・」
リ「大丈夫?」
ピ「よかった・・・」
私は、今の状況が判らずに戸惑っていた。
すると、人間がそれを読み取ったのか、今の状況を説明してくれた。
ト「君、傷だらけで草むらで倒れていたんだよ。それを俺たちが発見して、もえもんセンターまで運んできたんだよ」
私はそこで思い出した。
ケ「そうか・・・私はあの後、意識が朦朧として・・・」
ト「俺、ちょっとジョーイさん呼んでくる」
そういって人間は部屋の外へ出ていった
数分後、その人間は看護師さんを連れて来た。
ジョーイさん(以下:ジ)「ん~、この調子なら明日辺りに退院できそうね」
ト「そうですか・・・良かった・・・」
ジ「明日、もといた場所に逃がしても良さそうね」
ト「はい、わかりました!」
この時、私は驚いた。いつもの子供達なら、捕まえようとするのに、この人間は捕まえるどころか逃がそうとしてくれている。
看護師さんが去った後に、私はその事を質問した。
そうしたらこのような答えが返ってきた。
ト「確かに、珍しいから捕まえたいけど、怪我をしている君を見て捕まえようなんて考えなかった。
その時は一刻も早く、君を助けようと必死になっていた。次に元気な姿で会ったときに捕まえるよ」
とにこやかな笑顔で答えた。
その答えを聞いて、私は初めて「色違いのもえもん」ではなく「一匹のもえもん」として扱ってくれている人間がいることを知った。
そのことに私は感動し、少し涙を零してしまった。相手が慌てたことは言うまでもない。
そして、私はこの人間について行こう。共に歩んでいこうと決心した。
その旨を伝えると、答えはすぐに返ってきた
ト「よろしくな、ケーシィ」
こちらも負けじとすぐに返事した
ケ「こちらこそ・・・マスター・・・!」