2スレ>>964

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私はユンゲラー。 私はまだケーシィだったときに今のマスターに捕獲され、 今はマスターのパーティーの一員として生活している。 いや、正確にはついて来た。マスターの人柄に惚れて・・・ それは今から約一ヶ月ほど前。24・25番道路でのこと 「おーい、そっちに行ったぞー!」 「オッケー、わかった!」 近所の子供達が私を捕まえようと躍起になっている。 ケーシィ(以下:ケ)「またか・・・」 私はいつもいつも追われる身であった。 たかがケーシィ・・・同じ個体ばかり狙わずに、違う個体も狙えばいいのに・・・そう思う人もいるだろう。 だが残念な事に私には他のケーシィと違うところがあった。 そう、所謂「色違い」というものである。 故に私はいつも狙われていた。 マスターと出会ったその日。やはりいつもの如く私は逃げ回っていた。 私は最後のPPを使い、その場から立ち去った。 その時であった。逃げる直前に逃がしはしないと一人の少年の投げたもんすたぁボールが私の方に飛んできた。 間一髪でテレポートして避けたものの、その時に動揺してテレポート先の選択に失敗し、私はテレポートした先の崖の上から落ちてしまった。 数分後・・・ ケ「うぅ・・・」 私は目を覚ました。どうやら落ちたときに頭を打って気絶していたようだ。 もうテレポート出来ないので、歩いて巣に戻ろうと立ち上がろうとした時に、 ケ「痛っ・・・?!」 自分の足をみると、右足が腫れ上がっていた。 更に運の悪いことに、張っていこうにも、周りは自分の背丈くらいの草むらで、張って移動することが出来なかった。 ケ「くっ・・・」 私は、痛みがひくまで暫くここにいることにした。 ・・・更に数時間後・・・ リザード(以下:リ)「ご主人様、今日は色々な成果がありましたね」 ピカチュウ(以下:ピ)「私たちのレベルも上がったし、船のチケットも貰えましたよ」 トレーナー(以下:ト)「そうだな。次こそはカスミに勝つぞ!」 リ「あれ・・・?」 ト「どうした? リザード?」 リ「あそこの草むらに・・・誰かがいる・・・見えないけど・・・そんな感じがする・・・」 ピ「・・・本当だ、泣き声が聞こえる・・・微かにだけど」 ト「・・・ちょっと、様子を見て来る」 ケ「うぅ・・・うぅ・・・」 私は泣いていた。 足の痛みはひくどころかどんどん酷くなっていた。 そして、寒さと空腹にも襲われて、意識も少しずつ朦朧としてきた。 そんな時 ザッザッザッザッザ・・・ 足音が聞こえてきた。 私は薄れていく意識の中でこんな言葉を耳にした。 「・・・! おい! 君! 大丈夫か?!」 「・・・意識がない・・・ 足の腫れ具合も酷い・・・!」 「どうしたのですか? ご主人様・・・ってどうしたんですかこの子の傷!!」 「ああ・・・意識も無い・・・すぐにセンターに運ばないと!」 「私、急いでセンターにこの事を知らせてくる!」 「ピカチュウ、頼んだぞ! リザード! 俺の荷物を運んで! 俺がこの子を背負う」 「は・・・はい!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ケ「ぅ・・・ううん・・・」 私は目が覚めて驚いた。リザードとピカチュウ、そして人間が私をのぞき込んでいたのだ。 ケ「な・・・」 ト「気がついた・・・」 リ「大丈夫?」 ピ「よかった・・・」 私は、今の状況が判らずに戸惑っていた。 すると、人間がそれを読み取ったのか、今の状況を説明してくれた。 ト「君、傷だらけで草むらで倒れていたんだよ。それを俺たちが発見して、もえもんセンターまで運んできたんだよ」 私はそこで思い出した。 ケ「そうか・・・私はあの後、意識が朦朧として・・・」 ト「俺、ちょっとジョーイさん呼んでくる」 そういって人間は部屋の外へ出ていった 数分後、その人間は看護師さんを連れて来た。 ジョーイさん(以下:ジ)「ん~、この調子なら明日辺りに退院できそうね」 ト「そうですか・・・良かった・・・」 ジ「明日、もといた場所に逃がしても良さそうね」 ト「はい、わかりました!」 この時、私は驚いた。いつもの子供達なら、捕まえようとするのに、この人間は捕まえるどころか逃がそうとしてくれている。 看護師さんが去った後に、私はその事を質問した。 そうしたらこのような答えが返ってきた。 ト「確かに、珍しいから捕まえたいけど、怪我をしている君を見て捕まえようなんて考えなかった。  その時は一刻も早く、君を助けようと必死になっていた。次に元気な姿で会ったときに捕まえるよ」 とにこやかな笑顔で答えた。 その答えを聞いて、私は初めて「色違いのもえもん」ではなく「一匹のもえもん」として扱ってくれている人間がいることを知った。 そのことに私は感動し、少し涙を零してしまった。相手が慌てたことは言うまでもない。 そして、私はこの人間について行こう。共に歩んでいこうと決心した。 その旨を伝えると、答えはすぐに返ってきた ト「よろしくな、ケーシィ」 こちらも負けじとすぐに返事した ケ「こちらこそ・・・マスター・・・!」

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