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証明書
氏名:サキ
ID:○○○-××××
職種:萌えもんトレーナー 兼萌えもん訓練士・カウンセラー
萌えもん
それは人に近くて、そしてちょっと遠いもの
人と友達にもなれば、人に嫌われるものもいる
私の所属する『萌えもん保護所』は、人間によって捨てられたり、重病の萌えもんを一時引取り、訓練後トレーナへと引き渡す仕事を行っている
私は、その中でも萌えもんの訓練や心に傷を負った萌えもんのカウンセリングを行っている
「はじめまして、カウンセラーのサキよ」
「…よ…よろくしお願いします」
患者:ポニータ
状態:脚を骨折、その影響で脚力が低下
治療のために当院へと来るが、脚力低下のショックにより性格が萎縮している
私はボールから、カウンセリング用の萌えもんを出す
「それじゃ、ちょっといいかしら? ゲンガー」
「ほいさ 失礼するよ…」
さいみんじゅつをポニータにかけ、そこから人間と同様の方法でカウンセリングを行う
催眠療法の萌えもん版だ
このためにゲンガーは催眠療法の訓練が施されている
「貴女は今何処にいるかしら?」
「・・・・・草原…草原です」
「何をしている?」
「走り回っています…あぁ…風が気持ちいい…」
「そう…貴女が知っている光景…貴女は走りたい?」
「走りたい…もう一度…」
カウンセリングの結果:萎縮は走れないことから来るストレスによるものを判断する
「ふぅ…」
「お疲れさん」
「貴女の方が頑張ってるわよ」
「いや…私は只眠らせてるだけだし」
「お疲れ様先生、お茶をお持ちしましたよ」
「ありがとうパウワウ」
パウワウもカウンセリング用に訓練された萌えもんだ
心に傷を負った萌えもんのケアを行うためだ 言わばアニマルセラピーの萌えもん版
「すぐに脚は良くなるわ、そのときはパウワウ、よろしくね」
「はい 脚が治ったらポニータさんに乗せてもらうんです♪」
「もうそんな事まで約束してんのかい…」
「ママーもうおしごとはおわり~?」
「あら、来ちゃったの?」
「パウワウおねえちゃんとあそんでたんだけど ママのところにいっちゃったから」
治療記録
患者:シェルダー
状態:人に捨てられ、極度の精神不安定状態
孤独を極端に恐れ、一人になると不安から泣き出す、他の萌えもんとのコミュニケーションも不自由
治療の結果:コミュニケーションは正常に行えるようになる、精神不安定からも回復の兆し
ただし、本カウンセラーに対し刷り込みが行われ、母親として認識している模様
精神年齢の成長しないかぎりこれ以上の回復は望めないと判断する
最終結論:本カウンセラー・サキが引き取り、今後カンセリングと平行しつつ育てることとする
「ママーみて~ ゲンガー!」
「あら ゲンガーの絵?」
「そっくりですね、とくにこの目つき」
「悪かったね、目つきが悪くて」
彼女はまだ私のことを母親だと思っているようだが、初期のころと比べれば大分性格も落ち着いた
姉代わりとなってくれているパウワウやゲンガーや私がいなくても泣きじゃくることは無くなった 夜泣きも回数が減ってきている
そういう時には決まって私のベッドに潜り込んで来るようになった
このまま行けば私も母親街道一直線だろうか…私まだ未婚なんだけど
「ありがとうございました」
今日、一人の子が引き取られていった
「先生、確かあの子は…」
「えぇ…先方にはきちんと説明済み そのうえであの子を引き取るそうよ」
「しかし…我々でどうにもならなかったが」
「後は家族の愛情…かな? 思い出してくれると良いんだけど」
「わたしはママがだいすきだよー」
「はいはい、私もよシェルダー」
治療記録
患者:グレイシア(イーブイ)
状態:生まれたときに体が弱く、衰弱した状態で来る
治療のために当施設にてグレイシアに進化させる
その際に記憶に混乱が発生した模様
自分が捨てられたと思い込み、人間や人間に従う萌えもんに対し強い敵意を向ける
治療の結果:カウンセリングを行うも結果は得られず
回復が見られないままトレーナー・レッド氏に引き取られる
追記:この件に関しては、レッド氏のアドバイス等、アフターケアを継続して行うものとす
鹿氏パッチの交換所、実際に存在したらこのような保護所のようになるのでは、と考えました
ちなみに、カウンセラー名前のサキ、これは現在プレイ中の萌えもんの自キャラ名となっています
最後のグレイシア…レッドに引き渡された後は…どうなるんでしょうか(ぇ