3スレ>>559

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さて、普通の相手ならここでENDなんだがね…… そろそろ息をつかせてほしいもんだ。 火に飲まれた岩肌から殺気が飛ぶ ……ふぅ、それじゃ詰めに入りますか。 さすがに無傷ではないだろう、十二分に削れた。 相手のキュウコンは乱れた姿を整えこちらに向きなおる。 ウインディと挑発と煽りをしてるようだがこちらには届かない。 っち、相手トレーナーに近い位置でやるのはよくねぇな、早いところこっちに引き込んで― チャンピオンがキュウコンに煙草の箱を投げる、 後ろから飛んできた箱を見ることなく捕え、ひとつ取り出して吸う。 思ったより余裕ってか……?一々勘に触るやつ― 本能的に感じたのか、背筋に寒気が走る。 (冗談じゃないっつうに……一旦持久戦に持ち込むか) 「ブラッキー、あいつを抑えといてくれ。ウインディ!戻ってこい!」 「ここで潰せばいいよ、短期決戦で潰せるのに長期戦に持ち込むことはないよね!」 もう一度ウインディがキュウコンへ詰め寄る 「……芸がない男。モテないわよ?」 (あんの馬鹿……!) 「さっさと戻って来い!十分役目は果たしたんだ!無理すんじゃ― 「トレーナーも可哀そうに、身勝手な子は自滅するのよ……」 「ブラッキー、いけるか?」 「やってみる」 二つの影が消える。そして…… ――――― ――― 「精々死なないようにね」 「ぐぅ……きゅぅ……」 ウインディが地に伏せる。 ブラッキーの対処は問題なかった筈。 落下予測地にリフレクターを展開、さらにブラッキー自身で受け止めることで被害を抑えるつもりだったが…… 「リフレクターごと破られるとはね……」 ったく、調子よく進むもんだからこいつらが化け物だってことを忘れてた。 リフレクターを破った衝撃で軌道がずれブラッキーの待機場所にこなかった……こりゃ重症だな。 リフレクターをやるぐらいならウインディ蹴飛ばしてブラッキーが受けるべきだったな…… 「ウチのマスターには聞こえたんじゃないかしら」 「……片足の一撃で障壁破壊、その勢いを膝にのせて本体にぶつければあの程度意味は……ない」 言ってくれるねぇ。 「ウインディ、……戻れ」 「…………っ」 ふぅ、ちょいと予定は狂ったが修正可能な範囲だな。 「キングドラ、いってこい」 「任せておけ」 ――――― ――― ― ふぅ……15分ぐらいか?粘るねぇ……まぁそろそろ落ちるだろ。 キュウコンの一撃がブラッキーを抉る。 「っと、ブラッキー月の光だ」 雨雲に遮られちゃろくな回復にもならないが相手の攻撃も雨でだいぶ落ち込んでいる。 悪くない状態だが次は試しに貯水持ちの壁役でも……っと 「キングドラ!」 一喝、役割を単純化している分細かい指示はいらない。 細かい指示をださなければ相手はこちらの思惑が取れない。 ……もう十分かな、キュウコンの足並みが遅くなる。 「時間なんか稼いで……攻めてこなきゃこっちだって墜ちないわよ!」 「墜ちない?自分の身体に聞いてみろよ?十分疲れてるとおもうんだが」 「そんなのこの雨がなければっ!」 熱気を込めて雨雲を吹き飛ばす。 が、すでに指示に入ってる行動。奇をてらわなきゃこちらに入り込む余地はないよ。 すぐさまキングドラが雨を呼び戻しブラッキーがキュウコンの足を止める。 「本当に雨だけだと思うのか?今まで雨の中戦ったことがないとはおもわんのだが」 「一体何が言いたい……」 「そっちのマスターが料理に凝ってるならわかると思うんだけどねぇ? 仕込みってのは前にやるもんなんだよ。ウインディを出す前にすでに仕込みは完了してるってだけのことだ」 「サンドパンのこと……?あいつにつけられた傷は大した外傷なんて― キュウコンの口が止まる。異変に気づいたのだろう。 「ま、まさか……」 「今までの相手はやってこなかったのかね、身体を巡り時間をかけて驚異へと姿を変える毒の秘儀」 我ながら口がよく動く。作戦がキチッとハマると気持ちいいもんだ。 チャンピオンとキュウコンがもめている。こっちに背を向けてていいのかな? 「ブラッキー」 「了解」 「さ、いってこい単純馬鹿」 「う……ますたー、その……」 「何のために作戦を組んだか忘れたのか?相手のほうが強いからだろうに」 「ご、ごめんなさい……」 「頼むからこういうときは勝手に動かんでくれ。さ、さっさと決めてこい」 「……!y,yes sir!」 さ、まぁ結果は見えてるだろう。 「おつかれさんキングドラ」 「相手に背を向けていいのか……?」 「読心術まで覚えたのかよ……これで無理ならなす術もないからな、見るまでもない」 ――――― ――― ― リーグの人が負傷者を連れていく。 まぁこちらの負傷者もいるがこっちで何とかできるということで断っておいた。 「さ、勝負は決まったんでね。もう帰ってもいいかい?」 「少し待て、お前はカントーのチャンピオンになる身だ」 「そうだが……面倒な手続きはそっちでやってくれ、あんま興味がないんでね」 長く続ければ収入にはなるぶん実家のほうもやりたい放題できるだろう。 だがそう何年もここに居座る気もない 「少し俺の左腕引っ張ってみろ」 「は?一体何が……な、外れ……え?」 左腕が軽い金属音とともに外れる、これは…・・・義手か? いやまて義手ってのは見た目の問題で普通にこいつの左腕は動いてたはずじゃ…… 「特注でな、右手用に作り直してやる、予備も必要だろ?」 そう言ってログハウスに引っ張られてった。 ――――― ――― ― 「しかしいいもんをもらった」 「義手?別になくても私たちが代わりになって― 「ないよりはあるほうがいいだろうに、まぁあいつは片腕でどうすんのかね……」 「そのうち隻腕のトレーナーとしてここに戻ってくるんじゃない?」 「冗談はやめてくれ。それまでここを守り切る自信もねぇよ」 まだ慣れない右腕を動かす。 こんどは俺が待つ番か、まぁ右腕の礼もあるし少しはここを守ってみるかな。 ――― 後日談 ――― 「じゃ、ガーディ。あいつにこの手紙を見せれば相手してくれるだろうから」 「うん、じゃあねますたー」 ガーディを布に巻いてベリッパに預ける。 「ん、マスターどうしたんですか?うちの子そんな布にくるんで」 「あぁ、あいつに贈ろうと思ってな。どうせキュウコンとハピナスだけの寂しい空間だろうに」 「え!?そんなこと勝手に― 「お前7匹の世話一度もしたことないだろうが。数匹残してあとは里子に出すよ。 まぁその第一号ってわけだ。んじゃガーディいい子にしてんだぞ!」 このガーディが元チャンピオンのところにいって騒ぎを起こすのはまた別のお話……

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