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「3スレ>>613」(2007/12/22 (土) 22:39:26) の最新版変更点
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ここはセキチクシティ。知る人ぞ知るサファリパークが開園してある、それなりに有名な都市だ
「しっかし親父も親父だよな。わざわざ指定した時間きっかりに話があるって、何をそんなに真剣になってんだか・・・」
そんな場所の、ちょっと小高い丘で寝そべりながら身内への愚痴を漏らしているのが俺。
まぁ身内に関しては流石に今更といったところではあるんだけども。何たって俺ん家は―――
「ん・・・そろそろ時間か、キッチリに行かないとまたどやされるだろうし」
そう呟いて腕時計を見れば、背伸び混じりにゆっくりと立ち上がって家路へつく。
途中でヤドン園長の萌えもんであるラプラスさんへの挨拶も忘れずに
「遅い、20秒の遅刻だ。お前は本当に俺の息子か?」
「紛れもなく。親父様の癖から靴下の臭ささまで知っている正真正銘の息子でございます」
家につくと、居間で正座をしたままストップウォッチで時間を確認する親父。
とりあえず遅刻の話題を逸らせはしたが、本当にこの人は今の今まで何をやってたんだろうか・・・
「・・靴下はいい、それより今日は何故呼び出されたのか分かっているのだろうな?」
はて、そっちから呼び出したのにその理由をこっちが知るわけがない。それとも何だ、俺が何かやらかしてしまったのだろうか?
「いや、思い当たる節は特に・・・」
「ひとつはリーグ制覇だ」
「は?」
この時の俺はさぞかしマヌケな表情をしていたに違いない。
なんせ親父の口から出てきた言葉は予想の斜め上どころか、全くの想定外だったから―――
「旅立ちに必要な萌えもんはこちらで用意した。と言っても、今日捕まえたばかりで全く人には馴れておらんがな」
人の様子そっちのけで話を進め、二個のモンスターボールを差し出す親父
「っちょっと待ってくれ。話が急過ぎて・・・」
「そしてもうひとつ。それは、こやつらを自らの部下とし・・・立派な忍萌えもんに育て上げることだ」
こちらの抵抗も虚しく、親父は完全にそう言い切った。
こうなってしまってはテコでも動かない事は俺が一番よく知ってる―――
それに、親父が急にこんな事を言いだす理由が何となく分かってしまった
「忍者・・・試験か」
そう呟いた俺に親父は何も言わずに首を縦に動かす。
そう、何を隠そう俺ん家は代々続く忍者の家系だったりするんだこれが・・・