3スレ>>646

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負けた...いやもうなんていうの? 完璧に敗北? ハナダシティのジムリーダーのカスミは腹を抱えながら高笑いして、私を見下している。 そんなに爆笑しなくてもいいじゃない!確かに結果は散々だったけどさぁ!? 「私に勝つなんて、10年早いわ!オーッホッホッホ!」 クッソおおおおお!言うに事欠いて10年早いだと?10を引いたら、おまいは何歳だと!このガキンチョが! 「...出直してくるわ。」 私は大人の対応をして、帰ろうとする。 「ええ!いつでもいらっしゃいな!結果は目に見えてますけどね?」 くうううううう!コノガキ!マジで引っぱたきますよ? 「...クッ」 私はカスミの高笑いを背にして、全滅した萌えモン達を治療するため、ポケモンセンターへ向かった。 対戦内容もうあり得ないぐらい散々な結果。 ヒトデマンは楽々退散させたけど、その後のスターミーがだ。これが化け物。 このスターミーに、私の萌えモンは6タテで一蹴されてしまった...。 出した瞬間に先手打たれて倒されちゃうんだもん...なにアレ? このジム、萌えモントレーナーの、まだ登竜門じゃないの?壁高すぎだよ! くぅうううう!あのカギンチョめええ!! 「ご主人様~」 ん?私を呼ぶ声がする。 「ハッ!愛しのピカチュウ~。もう大丈夫なのん?」 私はピカチュウの声を聞き、目の前のピカチュウを抱きしめる。 「うん、ボクはもう大丈夫だよ。」 「他の子達は?」 「まだ治療中だよ。ボクが一番早く直ったの」 「そっか。じゃあ、皆が直るまで待ってよっか。」 ポケモンセンターの中にある。自販機に向かい新しいジュースを2本買う。 さっき飲んでいたジュースは...あまりの悔しさのせいか握り潰してしまった。 「ご主人様...」 「うん?なあに?」 ピカチュウは顔を下に向け表情が曇る。 「さっきの...簡単に負けちゃって、ごめんなさい。」 服の裾を掴み、小さな体を震わせている。、 「ううん、まだ私達には早すぎたんだよ。」 ピカチュウも悔しいんだね、私が慰めてあげなくてはと頭を撫でながら抱きしめる。 「次、がんばろうね?」 「うん...」 くうううううう!!可愛いなぁもう!...しかし私のピカチュウを泣かせるとは! あのカスミめ...本当に許さないんだから。カスミへの怒りが再熱しピカチュウへの抱擁が強くなる。 あ、やば。私まで泣きたくなってるし。くううううう!!!  グシャ!!! あ、やば。また缶ジュースを握りつぶしてしまった。もったいない... 「ご、ご主人様...?」 い、いかん。怒りの般若顔の私をピカチュウには見せられん。 泣き真似をし、さらに強くピカチュウを抱きしめる。 「つ、次は!次は勝とうね!ピカチュウーーーーー!!」 「はい!ご主人様。」 くううう、本当に何とかしないとね。

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