3スレ>>670

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乾いた風が吹き抜ける冬。 チャンピオンリーグも冬期休業がある。 それを利用して実家の手伝いと新しく加わった仲間を見せに帰ってきたわけだが…… 「なぁ親父、あの子なにしにきたんだ?爺と話してるやつなんて久々にみるんだが」 「災害孤児らしい。村を襲ったギャラドスの復讐をするために情報を聞きに来たそうだ」 「へぇ……随分苦労してるんだねぇ。目が死んでたのはそのせいか」 「お前子供に対してそれはないだろ……気持ちはわからんでもないが色々背負いすぎてる子だよ」 災害孤児……ねぇ、村ひとつを1匹で壊滅させるとなると相当の能力があるギャラドスだろうが…… ……まさかワタルのギャラドスじゃないだろうな?そうだとしたらとんでもない騒ぎになるが。 「ありがとうございました」 「力になれずすまんのぅ」 「いえ、お気になさらず……」 14,5歳といったところか、背丈もまだ低い。 親がいないせいだろうか、服も成長していく身体に追いついていないようだ。 「少年」 「……なんだ?もうここにようはないんだが……」 「まぁそう言うな、旅には色々入り用だろ?お古で悪いが服とか用意するよ」 「いらない」 「そういうな、茶々入れるつもりはないが年配の言うことは聞いとくもんだ」 「……ギャラドス、だったよな?」 不意に後ろからドンカラスが喋りかける。 「知っているのか!?」 「さぁね、お前さんが欲しがってる情報かどうかは知らないが俺が前いたところにギャラドスもいたんでね。 そいつが破壊活動を主体に動いてたはずだか― 「どこにいる!教えろ!」 「落ちつけ兄弟、案内したいのは山々だがあいにく追われてる身でね。 こいつに匿ってもらってる以上勝手なことはできないのさ」 「……そいつらのアジトだけでいい、教えてくれ」 「少年、アジトを聞いて……どうするつもりだ?」 「潰す、そのギャラドスを殺す」 ……やれやれ、熱い少年だ。 少し冷ましてやるかね……このままじゃ自滅しかねないし。 「少年、表にでな」 「…………は?」 「仇打ちと無駄死には違うんだ、力見てやるっていってるんだよ」 「俺達が弱い……と?」 「引き際を知らな……っていっても伝わらないね、まぁ弱いには違いない」 「上等だ……乗ってやる、おれが勝ったらそのアジトまでの案内を― 「なんなら仇打ちの手伝いもしてやろうか?お前が負けたらとりあえず俺の世話を受けとけ」 「……いいだろう」 ――――― ――― ― 「ドンカラス、お前がまいた種なんだからきっちりやれよ」 「兄弟それは違うんじゃねぇかい?俺は人助けと思って言ったんだ。 それをこんな状況に持ち込んだのはまぎれもなく主だぜ」 「とりあえず少年の手伝いはしてやれないから勝たないと困るんだ」 「じゃあ全力で?」 「うまいこと勝ってこい、できるだろ?」 「注文の多い主だ。苦労するよまったく……」 「っと、悪いねこっちから言い出して待たせて」 「さっきの約束…… 「嘘は付かないよ、ちゃんと守る」 「……ならいい」 「いってこいぺるこ!」 「ドンカラス、相手してこい」 「ぺるこ!みだれ引っ掻き!」 ドンカラスへと距離を詰める。 かなり迅い、バトル慣れはしてるようだが…… 「……そうだな、5歩」 ドンカラスが引き下がる。 ペルシアンの爪は空を裂くに終わった。 「っく……そのまま続けろ!」 「っと、怪しい光だ」 ペルシアンの周囲をネオン光が包む 「っく」 ペルシアンが出任せに手をだすが…… 「残念こっちだ」 ドンカラスの翼がペルシアンを吹き飛ばす 「まだ立てるだろ?嬢ちゃん」 ドンカラスがペルシアンを煽ろうとしてると― 「ふざけ……てるのか?」 「心外だねぇ、まじめにやってるつもりだが」 「手を抜いているだろう!」 「そんなことはないって、ちゃんと相手の実力を見て― 「それがふざけてると言ってるんだ!ぺるこ!」 ペルシアンが態勢を立て直してドンカラスに突っ込む。 「うぉっごぉ」 こちらに意識を向けてたのかドンカラスはペルシアンの捨て身タックルをもろにくらった。 (あんの阿呆……) 「なめるな、あんたなんかより俺たちはずっと強い」 「言ってくれるねぇ……ちょいと頭冷やしてもらおうか」 「何を言って― 「ドンカラス!」 「……了解した」 ドンカラスとペルシアンが黒い霧に包まれる。 暗闇の中でどちらが有利かは言うに及ばず。 霧が晴れたその場にいたのは倒れこむペルシアンとその目の前に立つドンカラスだった。 ――――― ――― ― 「……と、まぁあんま大荷物になるとあれだからな。こんなもんだろ」 「…………」 服と非常食、ペルシアンに好みをきいて調合したフードをバックパックに詰めて渡す。 勝負のせいかさっきよりふてくされている。殺すような目つきでこっちを睨むのはやめてほしいが…… ……しょうがねぇ 「ドンカラス、アジトの場所知ってんだろ?教えてやってくれ」 「な……っ!」 「いいのかい兄弟?約束を破ることになるぜ」 「情けならいらない……」 「負けた奴が意地はってんじゃねぇよ、別に長い旅にすることはねぇんだ。聞いとけ」 「だが……」 「おれがいたのはカントーのヤマブキとジョウトのキキョウシティだ。 ギャラドスにあったのはジョウトでだがおそらくカントーのほうにも来てるだろう」 「…………ありが……とう」 そう言うとバックパックを受け取って出ていく。 苦労しそうだがまぁ……無茶しなきゃしぬこともないだろうな。 一人こいつの付き添いに渡してやりたいとこだが適任がいな― 「あー、ちょっとまちな!もうひとつ渡すもんがある」 「……ん?」 「パトリオ!こっちきな」 「ん?なにますたー?」 ガーディを抱きかかえ少年の前に突き出す。 「こいつがお前の新しいマスターだ」 「……うん、わかった」 「な……何を勝手に」 「まだ仔犬だがしっかりしてるし結構強いぜ?まぁ旅のお供にってことで」 「そんなの必要な― 「可愛い!この子もらっていいの?」 ペルシアンがガーディを抱き寄せる。 ……いや、奪い取るのほうが正しいか。 「わわ、くすぐったいよ」 「あぁん可愛いなあ、ご主人様いいでしょ?この子連れてきましょうよ」 「……ぺるこが言うなら」 「じゃ、そいつのことよろしく頼むよ、餌はさっき渡したフードで問題ないから」 「……わかった」 そう言って去って行った。 あ、名前聞いてなかった……まぁいいか。トレーナーならそのうち会うことになるだろうしな。 ガーディを抱きしめながら歩くペルシアンと一緒に少年は歩いて行った。 ――――――――― 後書きみたいなもの 天高く犬肥ゆる秋のときの7匹ガーディの貰い手募集で応じてくれたぺるさんのところの主人公とのお話です。 CAPRIさんの煙草の人、ぺるさんの少年。2匹(共に♂)が貰われて行きました。 あと5匹(2匹♂3匹♀)の貰い手がまた決まったらこんなお話がかかれる……と思います。ではでは

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