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ここはカントー地方の端っこ。
昔は各家庭の電気供給をすべてを担っていた発電所。
技術革新により効率的な発電システムが開発されそこは見捨てられてしまった。
そんな無人発電所の一角に居を構えるエレブーさんのお話……
「「「「「セイ!ハーッ!」」」」」
「気合が足らん!もっと腰を落として下半身を軸に素早く腕を突き出せ!」
「「「「「は、ハイ!!」」」」」
「いいか!電撃を込めて打ち出す『かみなりパンチ』威力に重要なのは雷の力か?
否!素早く強く突き出される拳にこそ真髄あり!この鍛練を重ねることで!!」
エレブーが正拳突きを数発放つ。
その拳は雷だけでなく炎や冷気を纏いそれを壁に撃ち放った。
「このように!雷だけでなくほかのタイプの攻撃もできるようになるのだ!これすなわち最強!」
「「「「「おぉぉぉぉぉ」」」」」
「さぁ!鍛練を続けるぞ!」
「「「「「ハイ!」」」」」
こうしてエレブー師範はたくさんの門下生とともに毎日を過ごしていました。
ところがある日…………
「師範!人間がこの発電所にやってきました!」
「なぬぅ!不埒な人間どもめ、ワシの拳で成敗してくれる!どこだ!」
「こ、こちらです!」
「やいやいやい!人間が我々の住処に何の用だ!成敗してくれる!」
「お、ラッキ~エレブーじゃん、カモネギ!」
「喰らえ我が拳のかみなゴハァ!?」
カモネギの峰打ち!長いねぎはエレブーにクリーンヒット!
「っぐ……人間に使われてる分際でやりおる。だがわが冷凍パンチの元にひれふ―
「バタフリー、眠り粉」
「な……にをす……Zzzz」
ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピコン
「おっし、捕獲完了。じゃあ帰るか」
こうしてエレブー師範の元学んでいた門下生たちは電磁波を覚えていきましたとさ。