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「3スレ>>740」(2007/12/26 (水) 20:32:13) の最新版変更点
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んー、クリスマスかー。日付なんかあまり意識してなかったあたしだけど
夜飛んで町が綺麗に光ってる日はクリスマスってもんなのはあたしでも知ってる。
今は日付でわかる、12月24日がイブで12月25日がクリスマスなんだって。
なんで2日もあんだろう?だれか聖人の誕生日だっていうけど。
あとサンタ?っていうジジイが良い子んとこにプレゼント持ってきてくれるんだってさ。
良い子ねえ、あたしはもう子をそろそろ卒業する年だし、良いかっていわれると微妙。
聞き分けの言い石頭達とチビはプレゼントもらえるのかな。
あたしももうちょっと良い子でいるんだったよ、せっかくなんかもらえんならね。
この時期波乗りすると恐ろしく寒い、ガタガタ震えてると上からサンダーが弱い電気を撃ってきたりする。
しびれと寒さでさらにガクガクいってる僕をみて笑いながらあったまったろう?とかいうんだ、ひどい。
そういえばクリスマスだ、みんなへのプレゼントどうしようかな?
ピカチュウは欲しいっていってた髪飾りを買ってあげるし
リザードンはサンタ云々知ってるらしくまっさきに木炭くれって言ってきた。
ラプラスはアクセにもかわいいしんぴのしずくが欲しいと言っていた。
ゴローニャは丈夫なクツらしい。うーん・・・。
結構出費がかさむなあ・・・もらったバトルサーチャーでがんばってまた稼ぐかなー。まだ余裕はあるか。
サンダーは何が欲しいんだろう、そもそもかなり長い間野生だったんだしこのシステムを知ってるのかな?
飛び回っててクリスマスに一層光り輝くのがヤマブキシティとタマムシシティ。
空からでもデカさがよくわかる都市だ。なんでもあるそうだ。
あいつは今日くらいトレーナーするのはやめて遊んどこうって言ってたからタマムシまでやってきた
歩いてみると空からしかみたことなかったからすごく新鮮だ、ビルってこんなデカいんだな。夜地面から電飾を見るとまぶしい。
でも今日はなんでったって歩いてるやつがつがいばっかなんだろ。
どこを見てもベッタリくっついた人間同士の男女。人間男と萌えもん女のつがい。
ベンチでトンでもない顔してトンでもないことになってた人間男とニドキング、ニドキングはいい男だった。
恋人か・・・そういえばあたしはどんな男が好みとかはよくわかんないんだよね。
歩いてるとそこらじゅうカップルばっかり。
この時期都市とかにでるとこれ見よがしにカップルだらけいるんだよなー。
人間と萌えもんのカップルも沢山いる。ちょっとうらやましいな
僕と一緒に歩いてるのは数人の萌えもんだし、どこからどうみても普通のトレーナー。
みんなサンダーを見ては振り返ったり今のみた?といった感じのささやきが聞こえる。
流石は伝説の萌えもんだからか、有名なんだろう。サンダーはそんな視線ちっとも気にしてないみたいだけど。
恋人か・・・そういえば僕は自分のタイプの女の子ってよくわからないな。
着いたのはポケモンセンターかと思いきや宿屋?ってとこ、人間が泊まる場所なんだってさ。
センターみたく回復設備がないし、センターでも泊まれるのになんで今日はここなのか聞くと。
たまには個室でゆっくりしようということだってさ。へえ、気がきくじゃんこいつ。
それとなんか2部屋取ってた、あたしらだけで居ていい部屋を取ってくれたってことか。嬉しいねえ。
こいつの少し気に入ってる所、ちゃんと気がきくとこ、あんまり口うるさくないとこ。
「それじゃあ部屋の鍵を渡すね、ラプラスとゴローニャとピカチュウが104号室。」
「わかった・・・。」
「オレはボールん中がいい。」
「あ、わかったよリザードン、じゃあ僕がしっかり持っておくね。
じゃあサンダーと僕で105号室ね。じゃあ一旦部屋に、またあとでね。」
「はい・・・。」
あー、こいつと二人っきりか・・・まあいいかな。
バトルの話題ではずむリザードンはいっつもボールん中いるし。
チビの相手でもしてたかったけど、まあこいつはゆっくりしようっていってるしその配慮か。
石頭は無口だし、ラプラスは真面目ちゃんであたしにたまに小言を言ってくる。
こいつ、ちゃあんとあたしらの事見てるんだな、感心感心。
「ねえサンダー、ちょっとききたいこ」
「ちょっとあたし出かけてくっぞー」
バタン。
「とがあるんだ・・・け・・・はぁ・・・。嫌われてるのかな。」
クリスマスプレゼントになにが欲しいか聞こうと思ったのに颯爽とでかけていってしまった・・・。
うーん、いろんな思いがモヤモヤでてくるけど・・・気にしないでおこう・・・。
テレビでも見てよう、と思って十数分すると。
ガチャッ
「なあ、ちょっといいか?」
「え、う、うん。」
なんかニヤニヤしながらサンダーが戻ってきた。
何か企んでる目だってのは短い付き合いでもすぐわかった。
「最近、そこいらのトレーナーに楽勝で勝ってる。」
「うん。」
「あたしが前にでて、あたしだけでだいたいのヤツは消し飛ぶ。」
「うん、サンダーはとんでもなく強いからね、他の子のトレーニングも忘れてないけど。」
「最近トレーナーからの賞金はだいたいあたしの勝利、そうだろ?」
「う、うん。」
「その金、あたしがもらってもいいんじゃないか?小遣いってカタチでさ!」
「う・・・わ、わかったよ。いくら欲しいの?」
「んーあたしだけで軽く3万稼いだよね、それそっくり頂戴よ!」
「ええー?うう・・・わかったよ、はい、どうぞ・・・
でもいったい何に使うんだい?」
「教えないよ!悪いことにはつかわないから安心しな!」
「う、うん。あ、あと聞きたいこ」
「じゃ、でかけてくんなー!」
バタァム。
「とがあ・・・はぁ~~・・・。」
僕ってそれだけの存在なのかな・・・。
プレゼントどうしようかな・・・なんかどうでもいい気分に・・・。
いけないいけない!仲間を信じないと!サンダーは当然・・・・・・?の権利を主張しただけさ!
だ、大丈夫!信じてるよ僕は、うん。うん・・・。
ま、まあ何買うか考えとこう。そして今晩中にはそろえようっと。
ラプラスに鍵を預けてさびしくなった財布といっしょにお出かけ。
ちょっと出てクリスマスだのの仕組みをちょっと調べてた。
クリスマスプレゼント、いいじゃないか。あいつにいいもん買ってやろう!
さて、そんなわけで何でもそろうらしいデパートに来たけど何を買ってやろうかな。
あいつどんなのが好きなんだろう、自分のことあんま話さないからな。
・・・あたしの行動振り返ってみると、あいつがなんか話すときにあたしすぐ飛んだりしてるな・・・。
かなりトレーナーにどっぷりだしボールセットとか?
いくらなんでも無いか、消耗品はダメだな。何かいいもんないかな。
そういえばあたしあいつから腕時計もらったっけ。
そうだ!腕時計買おう、あいつにもいい腕時計を買って、おあいこにしよう。
まああいつの金なんだけどね、ちょっと奪ったみたいだけどあたしのもんさ、今回くらい。
お、これなんかいいな、綺麗な銀色で機能的な針時計、あいつが気に入りそう、これだ。
「32000円です。ん?」
「ッ!!」
バチチッ
「あーちょっと電気溜まっちまった、放電したいな・・・んー、負けてくんない?」
「あ、あわわ・・・29000円です・・・。」
「ん。あとリボン包装も頼む、千円+で、ほい三万円」
「は、はい」(な、なんで伝説の萌えもんが・・・こ、怖い・・・。)
危ない危ない、金が足りないなんてダサいことになったら伝説が台無しだ。
よし、これでオッケー!あとはあいつにメリークリスマスっていって渡せばいいだけだ。
もう8時半か、屋上までいって飛んで帰るかな、そのほうが早い。
頼まれてたみんなの分のプレゼントはなんとか揃えることができた。
もくたんとかは普段売ってないけど今日はクリスマスあれこれで仕入れたらしい。
どれもこれもみんなの性格とか趣味が出てる。
さて、問題はサンダーのプレゼントだ。残金は40000円、最低限5000円以上は残しておかないと危ない。
何をプレゼントすればサンダーは喜ぶのかな。うーん・・・。
さ っ ぱ り わ か ら な い 。
サンダーの話とか、僕の話とかしようとするとすぐ飛んだりどっか行っちゃうんだもんな・・・。
そういえば腕時計をプレゼントしたっけ。あれは結構喜んでくれたな。
うーん、おなじものを2度プレゼント・・・。まあもっとよさそうなのを買って、前のは返してもらえば僕も困らない。
あ、これがいいかな、銀色の針時計で多機能、日付とか電波補正、温度まで測れる。気に入ってくれそうだ。
「こ、こちらの品、29000円となっております。」
「ん?はい。」(割引かな?ラッキー、3000円も安くなった。)
なんか店員が少し引き攣った顔してたけど何だろう?でも安くなったのはうれしいな。
さて、あとはこれらを皆にプレゼントしてあげればいいだけだ。ピカチュウだけは枕もとにそっと置いて。
サンダーはどうしようかな、手渡しでいっか、後々サンタ云々で僕がなんかいわれそうだ。
8時40分かー、もう宿に帰ろう。ピカチュウあたりはもう眠ってそうだからちょっと安心かな。
「ただいま~。あ、サンダー先に帰ってたんだ。」
「ああ、用事もすんだし、そういや晩飯は?」
「9時に夕食を持ってきてくれるって言ってたから、すぐ来るよ。」
そういっていると旅館の人が料理を3人分持ってきてくれた。
リザードンをボールから出して食事をする、サンダーとは割と話が合うみたいで結構しゃべってる。
おもに萌えもんバトルについて戦術とか戦略とか、熱心だなーこの2人は戦いに。
食事がおわるともう寝るといってリザードンはさっさと僕からもくたんを受け取ってボールに入った。
よし、ゴローニャ達の部屋にいってプレゼントを配って来よう。
サンダーは座椅子に座ってテレビを見てる。最後に渡そう。
コンコン、ガチャ。
「メリークリスマス、あ、ピカチュウもう寝てるんだ。」
「ご飯食べて・・・うとうとしてそのまま・・・。」
「じゃあ、髪飾りを枕もとにっと。
はいゴローニャ、言われた通りのサイズの丈夫なクツ」
「ありがとう・・・!」
いつもより声が大きめだった、とても喜んでくれたようだ。
でも、うーん。丈夫なクツ、うーんメガトン。
ま、まあ平気だろう、本当に相当丈夫なやつだったし。
「はいラプラス、しんぴのしずく。」
「ありがとう、よっと・・・似合うかしら?」
「よく似合ってるよ、喜んでくれたみたいで何よりさ」
「ふふふ、ありがとう」
鏡を見て笑顔で自分を見つめている。
さて、あとはサンダーに上げるだけだ。
うう、少しキンチョーする・・・。喜んでもらえるかな。
戻ってきたらあいつに時計をプレゼント。
ああ、メリークリスマスっていって渡すだけだっていうのに。
なんであたしってばこんな緊張してんだろ。
ガチヤリ
「ただいまサンダー、えーっと・・・その」
「あ・・・えーと、ちょっといいか?」
えーい、もう開き直って渡そう!
ええい!思い切って渡しちまおう!
「メリークリスマス、サンダー、これ受け取って」
「メリークリスマス!う、受け取ってくれ!」
「え?サ、サンダー?どうしたのこれ、綺麗なリボン包装・・・。」
「ク、クリスマスプレゼントだよ、あ、あたしからお前への。
それよりお前もこれ・・・あたし、お前から半ば強引に金もらったのに・・・。」
「うん、サンダーのいうことも正しかったしね、それとこれは別だよ。
せっかくだし一緒にあけようか。」
「ああ、そうだね。驚くなよ?フフッ。」
「そっちこそ、よし。」
ガサガサ、パカリ。
「あっ」
「あ・・・。」
シーン・・・
プ、プレゼントが被った、どうしよう・・・。
ちょ、ちょっと気まずいなあ・・・。
ち、沈黙が・・・。
プ、プレゼント渡して、プレゼントもらったら同じもんが入ってた!
ど、どうすりゃいいんだよ・・・箱を包装したから気付かなかった。
ああ、もう・・・ここはひとつ・・・!
「フフフ・・・アハハハハハハハハ!」
「あ・・・はは、はははははは。」
「何同じの買ってきてんだよ!まったくお前は、あーおかしい!」
「色まで同じだよサンダー、どうしちゃったんだろうね、あははは。」
「アハハハ・・・でもいいな、これなんか。お揃いだし。
トレーナーと萌えもんの信頼関係?そんなのがなんかまだ短い付き合いだけどわかったきがする。」
「うん、僕もだいぶ安心したよ、まず喜んでもらえたのと、プレゼント用意してくれてたなんて。
そのためにお小遣い欲しがったんだ、自分の欲しいものがあるのかなーって思ってたよ。
僕、サンダーに嫌われてるのかと思ってたよ、話をしようとしてもすぐどっかいっちゃうし・・・。
でも、なんかすごく安心した。」
「誰も嫌いだなんていってないよ、ヘタレなお前だけど期待してるって言ったろ?
それにあたしはお前のこと結構気に入ってるんだぞ?
ラプラスみたいに小言を言わないし、プレゼントとか宿の部屋とかいろいろ気を使ってくれるし。
いいヤツに捕まったもんさ、なんかプレゼント同じだったけど!」
「皆が不満なく過ごせるようにしたいからね、でもちょっと出費が・・・はぁ・・・。」
「そう落ち込むなよ、またあたしとがんばって稼げばいいじゃないか。」
「うん、協力してほしいな。」
「任せときな、伝説のあたしはそんじょそこいらのトレーナーのパーティには負けやしないさ!」
「期待してるよ、サンダー。さて、もう寝ようか。お布団敷くよ。」
「お、手伝ってやるよ。」
サンダーとの距離が、なんかかなり縮まった気がする、それがすごく嬉しい。
明日からまたサンダーと、皆と一緒にがんばろう、まずは資金稼ぎかな。
こいつは参ったヤツだ、あたしとまったくおんなじ物選ぶなんてさ。
でもまあいいか、こいつはあたしから何も聞けてないのに、悩んでがんばって買ってくれたんだろう。
こいつのこと、ますます気に入ったな。
それにしてもあたしが飛び回ったりぶらぶらしてるのをそんな不安に思ってたのかこいつ。
今度からはちょっとはこいつの話を待ってやるか!
ふー、布団を敷き終わったけどすごいなこれ、ふかふかもふもふだ、略してふかもふだ。気持ちいいな。
「さて、電気消すよー。」
「ああ、おやすみ。」
「あ、そうだもう一度・・・メリークリスマス、サンダー。」
「ん・・・メリークリスマス。」
そういえばなんでクリスマスに祝い事して、プレゼントしたりすんだろう。
聖人の誕生日?そんなに大きいもんなのか?
じゃああたしの誕生日を皆で祝って、プレゼントしたりすんのかな?あたしは伝説の萌えもんだ。
あ、そもそも誕生日わかんないや。冬は18回過ごした。
それにしてもこの布団・・・ああ・・・気持ち良い・・・。
「よかったのかホイホイついてきて、俺は人間の男だってかまわないで食っちまうやつなんだぜ。」
「いいんです・・・僕、ニドキングさんみたいなオスもん好きですから・・・。」
「うれしいこといってくれるじゃないの、それじゃあとことん喜ばせてやるからな」