3スレ>>955(2)

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     ********** 博物館内は化石だらけだった。 というか化石しかなかった。 ハル)(化石ばっかみてもなぁ・・・マフユなら喜びそうなんだけど) 視線を下に移す。 腕のなかにいるミニリュウはなんだか楽しそうだ。 ハル)「おもしろい?」 ミニ)「はい!」 即答した。 ハル)「どのへんが?」 ミニ)「え!?・・・えっと・・・いや――」 急に慌てだした。  ハル)「どうしたの?」  ミニ)「な、なんでもありません!」 その慌てっぷりもまた可愛い。 ハル)(まぁ楽しんでくれてるならいっか) しばらく、ミニリュウの反応を楽しむことにした。 ミニ)「・・・これからジム挑戦ですか?」 博物館を後にして市内を歩いていると、ミニリュウが問い掛けてくる。 ハル)「そうだね・・・他に行くとこもなさそうだし。大丈夫?」 ミニ)「はい、頑張ります」 途端、凛々しい顔になる。 ハル)(だいぶ頼もしくなってきたな・・・僕も頑張らなきゃな) 僕も、出来る限り凛々しい顔をしてみる。 まぁ、それがどんな顔だったかは別として。 ショップで準備を済ませ、ニビジムへと向かう。 ジム内は、岩の壁に囲まれ、地面には砂が敷き詰められていた。 思ったよりも狭い空間である。 タケ)「ニビジムへよく来た!覚悟はできてるな!?」 ジムリーダーのタケシが大声で聞いてくる。 ハル)「もちろんだ!」 こちらも大声で返す。 タケ)「なら、早速始めよう!行け、サンド!」 地面の使い手であるタケシは、サンドを繰り出してくる。 ハル)「ミニリュウ!竜巻だ!」  ミニ)「はい!」 小さくはあるが、もう竜巻とも呼べるほどとなった風を、サンドに向けて放つ。 ハル)「そのまま風に身を隠しつつ前へ!相手が避けたらそこに至近距離での 竜巻だ!」 ミニ)「はい!」 ミニリュウは、竜巻で身を隠しつつ、前へと走る。 しかし、  ミニ)「・・・?」 サンドはどこにもいなかった。 竜巻に飲み込まれたわけでも、避けたわけでもない。 ハル)「――!?どこに!?」 辺りを見回すが、どこにも見つからない。 二人戸惑っていると、タケシが喋りだす。 タケ)「すごい竜巻だな、飲み込まれたらひとたまりもなさそうだ、たが、あ たらなければ意味はない。サンド!今だ!」 タケシの言葉を聞き終わると同時、竜巻の通った道――ちょうどサンドがいたあたり――に、一つの穴を見つける。 ハル)「!!」 タケシが地面の使い手であることを、これもまた同時に思い出す。  ハル)「ミニリュウ!下だ!!」 サンドは、すでにもう攻撃を始めていた。 右腕を、ミニリュウの真下の地面から突き上げている。 僕の声を聞いたミニリュウは、咄嗟に上へと跳ぶことで、サンドの攻撃を間一髪 で避ける。 タケ)「イワーク!今だ!」 避けた、が、更に繰り出してきたイワークが、空中で身動きの取れないミニリュ ウに向かって、ポニーテールの一撃を叩きつけてきた。 ハル)「――ミニリュウ!!」 タケ)「止めだ!岩雪崩!」 タケシはイワークに叫ぶ。 ミニリュウに幾つもの岩が襲い掛かった。 その雪崩を受け、ミニリュウはボールに戻ってしまう。 完敗だった。 タケ)「・・・俺の勝ちだな、またの挑戦を待っている」 サンドもイワークも、余裕の笑みを浮かべて、タケシの傍らに立つ。 ニビシティセンター内の宿泊施設で、作戦を考える。 ハル)(サンドが撹乱して、隙を作る。その隙を利用してイワークが攻撃してくるのか・・・      サンドを倒せればイワークは大丈夫だろうから、どうやってサンドを攻略するかだな・・・) ミニリュウはボールの中。 回復した後に出したのだが、またボールの中に入ってしまったのだ。 ハル)(・・・) ミニリュウをボールから出してみる。 ミニ)「!!」 また戻ろうとしてしまう。 ハル)「まって!」 一瞬ビクッと反応したが、止まってくれた。 ミニ)「・・・・・・はい」 ハル)「また、次頑張ろ?」 励ましてみるが、ミニリュウは顔を伏せてしまう。 ミニ)「・・・でも私・・・役に立てません・・・」 ハル)「そんなことない!もう少しだったんだから!」 ミニ)「・・・」 まだ顔を上げてくれない。 ハル)「僕も頑張らなきゃならない、だから、一緒に頑張ろう」 ミニ)「・・・迷惑じゃ・・・ありませんか・・・?」 ハル)「迷惑だなんて思ったことはないよ。ミニリュウがいてくれて感謝してる」 ミニ)「・・・」 ハル)「だから、頑張ろ?」 しっかりと、ミニリュウを見つめて言う。  ミニ)「・・・・・・はい」 頷いてくれた。 ハル)「うん、じゃぁお風呂入ろっか。今日は僕が洗ってあげるから」 ミニ)「・・・はい!」 タケ)「よく戻ってきたな」 一週間の後、ニビジムに戻ってきた。 今度は勝つために。 ハル)「行こう!ミニリュウ!」 ミニ)「はい!」 ミニリュウは力強く答える。 再びの戦闘が始まった。 タケ)「行け!サンド!」 タケシは、前回と同じく、サンドを繰り出してくる。 ハル)「ミニリュウ!竜巻だ!」 前回同様に竜巻、それに隠れて突っ込んでいく。 やはりサンドの姿はない。 タケ)「これじゃ前の二の舞だな、サンド!」 サンドは地面から右腕を突き出す。 ハル)「ミニリュウ!横に避けて!そのまま叩きつける!」  タケ)「!?」 ミニリュウは、サンドの攻撃を、今回は横に跳ぶことで避ける。 さらに、地面を蹴ることで急ブレーキを掛け、その反動を利用して、サンドに叩きつけるを決めた。 サンドは、ポニーテールの一撃を受けて、ボールへと戻る。  タケ)「くっ・・・イワーク!!」 タケシはイワークを繰り出してくる。  ハル)「イワーク相手なら大丈夫だ!竜巻!」  ミニ)「はい!」  タケ)「そうはさせない!岩石封じ!」 ミニリュウの周りに大きな岩が落とされ、囲まれる。  タケ)「これなら竜巻も届きまい、そのまま岩落としを決めてや――、っなに!?」 イワークのいた場所に竜巻が発生し、イワークが飲み込まれる。 ミニリュウは、好きなところに竜巻を発生させることができるようになっているのだ。  ハル)「よしっ!!」 竜巻をもろに浴び、イワークもボールへと戻っていった。 勝利である。  タケ)「この短期間で・・・すごいな」  ハル)「いえ・・・ありがとうございます」 タケシからグレーバッジを受け取る。  ハル)「やったよミニリュウ!!一つ目のバッジだ!!」  ミニ)「はい!」  ハル)「ぜんぶぜんぶミニリュウのおかげだよ!」 ミニリュウを抱きしめる。  ミニ)「いえ・・・ご主人、様、のおかげです・・・」 この時、初めて僕を呼んでくれた。  ハル)(!?)「ミニリュウ・・・!?」  ミニ)「はい!?」  ハル)「今・・・ご主人様って言ってくれた!?」  ミニ)「あ・・・はい・・・ご、ごめんなさい!」  ハル)「ははっ!初めて僕のこと呼んでくれたね!!」 さらに強く抱きしめる。  ミニ)「い、いいんですか・・・?」  ハル)「もちろん!なんで今まで呼んでくれないのかなって落ち込んでたんだから・・・」 思わず、涙がこぼれる。 それほど嬉しかった。  ミニ)「!!」 ――その時。 ミニリュウが光に包まれた――。  ハル)「ミニリュウ!?」 その光は、さらに大きく、眩しく輝く。  タケ)「・・・進化だな」 それを見たタケシが教えてくれた。  ハル)「進化!?」  タケ)「ああ」 光が消えたとき、そこには、僕と同じくらいの背の、澄んだ青色をした長いストレートヘアの、女の子。  ハク)「あ・・・ご主人様・・・あの・・・ハクリュー・・・に・・・進化しまし・・・た」 ハクリューは少し顔を赤らめている。  ハル)「やったな!ハクリュー!!」  ハク)「・・・」  ハル)(・・・ありゃ?) 進化したというのに、何故か黙り込んでいる。  ハル)「・・・どうしたの?」  ハク)「いえ・・・ハクリューだと、今までのように抱いてもらえません・・・」  ハル)「ほえ!?」 ハクリューの顔はますます赤くなる。  ハル)(進化してもまだまだ子供か) 少し微笑を浮かべて、抱きしめてやる。  ハル)「ハクリューになったって、いつでも抱きしめてあげられるよ」  ハク)「・・・」  ハル)「これからもよろしくね」 ハクリューは、安心したように、頭を僕に預けてくる。  ハク)「・・・はい、ご主人様」 ~~あとがき~~ ついにっ!!ついにハクリューへとっ!! これでハクリューの活躍を書けるようになるわけだ・・・フフフ・・・ まぁそんなことはさておき、今回、ご指摘を頂いたので、スタイルの変更を試みました。 ダッシュや、スペース等若干多用、さらに話数を重ねることでそれも安定させなくてはならないんですけど・・・。 1話から読んでくださってくれてる方にはご迷惑をおかけしてしまいまして・・・申し訳ありません。 そしてさらにご迷惑をかけてしまうんですが、1~3話にも修正を施そうかなとも考えております。 今回の話で、博物館内の話はいらんかなぁと思ったんですが、すぐジム戦ってのもあれなんで・・・ね(汗 前話よりはうまくできあがったかなぁと思っています。っていうか前話ひどすぎたww ニビは、都合により、地面タイプのジムです。あくまでも都合。ミスとか、サンド登場させたかったとかではないですよ。 タイトルについて、今回時間がなく、あんま考えられませんでした・・・。やっぱり進化に焦点をあてるべきかなぁと。 次回、お月見山。新しい仲間できちゃったりできなかったり。 最後に、こんなものに付き合っていただき、本当にありがとうございました。m(__)m 第4話、できあがったらまた見てもらえると嬉しい限りです。では。 もえもん紹介 ミニリュウ ハルのパートナー。今話、ハクリューへ進化。詳細は不明。 サンド、イワーク タケシのもえもん。 ちなみに、パートナーという表現に特別な意味はありません。 そのトレーナーが持つ一番強いやつ、程度に捉えてもらえればいいと思います。

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