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「4スレ>>65」(2008/01/12 (土) 23:28:43) の最新版変更点
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前回(?)までのあらすじ
三犬ゲト。
これでいーと思う。
三犬達をゲットして、最近借りたマンション(タマムシシティ)に帰って一息ついていたら…。
「そう言えばホウオウ様。」
ふと何かを思い出したかのようにスイクンがホウオウに声をかける。
ホウオウは天然α波がたっぷりこもったような声で「なぁに~。」と聞き返す。
「年始になったらルギア様を起こしに行くのではなかったのですか?」
…・・・・・・
ぽん。
「ぁ~。すっかり忘れてたぁ~。」
あまりの天然に思わずこけてしまいそうになるのを耐えつつ尋ねる。
「そのルギアって言うのは?」
「ルギア様はホウオウ様の妹でござるよ。」
エンテイが俺の質問に答えてくれる。ん?妹?
「ルギアちゃんはねぇ。すごいおねぼーさんなんだよ~。」
想像してみる。
ホウオウが天然っ娘なのできっとルギアもそうなのだろう。
んでよく寝てると
きっとホウオウ抱き枕とかあるんじゃないかな?
「ルギア様に関してはそれでほとんどあってるアルよ。」
俺の心の中を読んだかのようにライコウが答える。
「と言うかダーリン。声に出てたわよ。」
いかん。つい思っていたことが口に出ていたらしい。
「じゃあ~。皆でルギアちゃん起しに行こうよ~。」
とホウオウが言って次の行き先が決定した……。
そんなやり取りがあったのはつい数時間前。
俺達はルギアが眠っている、ベッド(?)らしきものの前に来ていた…。
ここに来るまで色んな罠とかあったんだが、まぁ内部のことを事細かに知っている三犬がいたから問題なかったぜ。
と言うか一番わかっているべきホウオウが
「どーやってルギアちゃんのところまで行くんでしたっけー?」
って言うのはどうかと思った…。
んで
「ほら~。ルギアちゃん起きる~。」
「むにゅ、あと五分~。」
すげーありがちな寝言まで言ってますよ。
「うーん。起きませんよー。」
あっさり諦めて戻ってくるホウオウ。
仕方がない。
「ちょっと乱暴だけど…。」
そう言ってルギアの枕元まで近づいて
ポケットからある物を取り出し。
ルギアの耳元で
俺は笛を大きな音で吹いた。
ピィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!
瞬間
「うきゃぁぁぁぁ。」
悲鳴を上げてお姫様が起床なされた。
「ぁ、ルギアちゃんおはよー。」
能天気に挨拶をするホウオウ。
と言うか良く無事だな。
他のメンツはまだ今の音で固まってるって言うのに…。
「ぁ~ホウオウお姉ちゃん~♪」
なにやら子が親に甘えるようにホウオウに抱きつくルギア。
「えへへ~。ぁ、お姉ちゃんあけましておめでとうー♪」
ホウオウの胸の谷間に顔を埋めていたルギアだが、思い出したかのように新年の挨拶を行う。
もちろん皆も
「うん♪あけましておめでとうルギアちゃん。今年もよろしくね。」
「あけましておめでとうございますルギア様。本年もよろしくお願いいたします。」
「あけましておめでとうでござるよ。」
「あけおめアルよ~。」
なんていうもんだから。
「はじめましてだけどあけましておめでとう。」
なんて言っちゃったじゃないか。
そうしたらこの娘は
「ぁ、はじめましてぇ~、あけましておめでとうですぅ~。」
なんて挨拶してくれました。
もうどこまでもホウオウの妹君ですね。
「それでぇ~。お姉ちゃんこのお兄さんだぁれ?」
「この人は私のマスターさんですよ。」
するとなにやらルギアは目を輝かせて
「え!お姉ちゃんを捕まえたんですか!?
すごいですぅ~。」
やはりホウオウはすごいんだな。
普段はドジな巫女さんにしか見えないのだが…。
なんて思っていると
「じゃあ、ルギアも一緒に行きますー。」
なんて元気よく言ってくれた。
すると
「はい、ルギアちゃん。この中に入ってね。」
そう言ってルギアに萌えモンボールを手渡すホウオウ。
瞬間、中に吸い込まれるルギア。
やったーるぎあをつかまえたぞー。
…orz
また俺ボール投げてないし
ここはマサラタウンの一軒家の中、窓の所で女の子が鼻歌を歌いながら外を見ている
その女の子は人ではなかった、見た目は人と似ているが頭に葉っぱがついていた。
そこに、誰かが入ってきた。入ってきた人は少年だった。
「ご機嫌だね、チコリータ」
「あ、ご主人様」
彼女のことをチコリータと言ったこの少年は、彼女のトレーナーであり、彼女と共に旅をする友であった。
「はい、だって春が来たんですよ春が」
そう言ってチコリータはまた外を見る、外では風がすごい勢いで吹いていた。
「そっか、今日は春一番が吹いてたんだ。」
「春一番?それってげんきですかーの人?」
「チコリータ、君が何処でそれを知ったのかは後で聞くとして、僕が言ってるのはこの風の事なんだよ」
「この風が春一番?」
「そうだよ、この風が吹くと春になると言われてる、だから最初に春を知らせるから春一番って言うんだ。」
「へぇ~、そうだったんだ。」
また、チコリータは外を見る
「やっぱり、春になると嬉しいもんなのか?」
「ふぇ」
少年に問いかけられて、チコリータは間抜けな声を出してた。
「う~ん、だって春は私たち草萌えもんの恋する季節で成長の季節でもあるんだもん」
「それって、チコリータも誰かを恋して子供が出来るってことか…一杯のチコリータに囲まれるのもいいな」
そういいながら少年の表情は緩んでいた
「私は出来ませんよ」
「どうして」
チコリータの一言で、緩んでた顔を戻し力いっぱい少年は声を張り上げた、
「どうしてって、自然の植物が草の時に種を作ることは出来ませんよ、草萌えもんも同じです。」
「私はまだ花を咲いてませんから子供を作る気分とかはないですよ」
「そうか、だったら今すぐ花を咲かせよう」
「もう無理ですよご主人様、進化しようにもご主人様が進化をとめてLv100まで上げてもう出来ませんよ」
「ぐあぁぁ、そうだったぁぁぁぁぁぁぁ」
がっくりと崩れる少年、何故チコリータは進化を止められてたのか、
それは、少年が5の島の草むらからチコリータを見たとき一目ぼれをしてしまい
進化させずにずっとそのままLvを上げていたのである。
崩れている少年の隣で外を見ているチコリータは小声で何かを言った。
「でも、ご主人様が望むなら私、ご主人様の子供が作りたいです。」
そんなチコリータの精一杯のセリフも、落ち込んでいる少年の耳には聞こえなかった。