4スレ>>154

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何の変哲もない一日になるはずだった。 そう思っていた、その時が来るまでは。 俺はヒロキ。タマムシ萌えもんセンターに勤務するしがない一職員だ。 ジョーイさんしかいないんじゃねってツッコミには別の機会に答えるとして、 その日の勤務が終わり、帰宅する途中だった。 「おい、あんた!」 切羽詰った、しかし大きくは無い声に急に呼び止められ、俺は振り返った。 振り返って、絶句。 俺を呼び止めたのは夜では見難い黒の上下に帽子、帽子には赤いRの文字。 そう、ロケット団だ。胸には何か、生き物?を抱きかかえている。 トレーナーでもない俺が萌えもんがらみの悪さに定評のあるロケット団に 恨みをかう機会などないはず。それもこれだけ切羽詰ってならなおさらだ。 返事の出来ずにいる俺にかまわず、ロケット団員はまくし立てる。 「あんた、萌えもんセンターの職員だろ!?」 勢いに気圧され、うなずくことしか出来ない。 「お願いだ、コイツを助けてやってくれ!」 そういってそいつが俺の腕に押し付けて来たのは・・・ 「イーブイ?」 「そうだ、ロケット団での実験材料にされていたんだ。だけど、もう  オレには耐えられなかった!見ていられなくなって隙をみて連れ出して  来たけど、逃げきることが出来そうに無いんだ・・・」 言われてみれば、明らかに息が荒く、浅い。早めに処置が必要な段階と 見て取れた。 「頼む、そいつを治してやってくれ!迷惑をかけるのはわかってる、けど・・・  追手はオレが何とかするから、お願いだ!」 目を凝らせば、そいつ自身も即病院行きが確定しているレベルで怪我だらけ だった。 その傷だらけの見知らぬロケット団の気迫は、その目は。 確かにこの萌えもん、イーブイを案じていて。 「わかった、引き受けた」 俺はそう答えていた。 それを聞いたそいつは安堵のため息をつき、再び夜の闇の中へと走り、 見えなくなった。いたぞ、逃がすか、という声がかすかに聞こえる。 と、この段階に来て、ようやく常識的な思考が追いついてきた。 ロケット団を裏切ったのであろうあの男の連れ出した萌えもんを抱きかかえて 突っ立っていては危ないどころの話ではない。それに、見つかればどこで何を されるかわかったものではない。最悪、勤務中にセンターを襲撃される恐れも ある。 しかし、一度引き受けた以上は放り出すわけにはいかない。治療する立場の 人間としても、弱った萌えもんをほったらかしには出来ない。 「急いで手当てして、それから後のことは考えるか・・・」 とりあえず、そう結論づけて、俺はもと来た道──萌えもんセンターへの 道だ──を急ぎ足で引き返した。 「・・・迂闊だったな。まさかこれだけ人数裂いて探してるとは」 萌えもんセンターまでもうすぐという距離まで来た俺は、センターを 利用する奴は見逃すものか、という具合に見張っているロケット団員達 を見つけてつぶやいていた。裏口にも見張りがいて、これではどう頑張っても センター内にたどり着くまでに騒ぎは免れまい。 萌えもんセンターで勤務というのは実は非常に肉体派の一面を持っており、 かく言う俺も対人ならそれなりの人数までは返り討ちにする自信があった。 センターを襲撃して萌えもんを奪おうとした連中が過去にあってから、職員 も自衛用の武器を携帯するか、萌えもんを育てておくよう義務付けられたからだ。 だが、ロケット団そのものを一人で相手に出来るような超人ではもちろんない。 そんな映画の主役みたいな能力あったらとっくに飛び出していって片付けている。 実際にそんな力の無い俺は萌えもんセンターを利用するのを諦めねばならなかった。 「さてどうするか・・・ヤマブキのセンター・・・はそもそも関所を見張ってないとは  思えないし・・・なら地下通路経由でシオン・・・も当然見張っているだろうな・・・  家に連れ帰っても手当ては出来ないし・・・」 トレーナーでなく一人暮らしの俺の家に傷薬の類があるはずが無い。 そして傷薬を持っていそうな友人の当ても無い。いや、あっても迂闊に頼って ロケット団に目をつけられるようなことになっては一大事だ。 そうこうしているうちにも腕の中のイーブイはどんどん弱っていく。 ぐるぐると思考を回しているうちに・・・ 「・・・!そうだ、あそこなら・・・この時間には開いてるはずは無いが、人も薬 もあるはず・・・!」 俺はとっさに思いついた場所に向かって駆け出した。 開いてはいないにしろ、常に人がいて薬があり、裏切り者を追うロケット団が 目をつけず、そして俺なら頼れる(はずの)ところ。 タマムシジムである。 ジムリーダーのエリカとは仕事柄顔見知りである。ジムリーダーはほいほいと 萌えもんの手当てや薬の調達にジムを離れられないため、萌えもんセンターの職員が 出張して手当や薬の補充などをしている。ジムリーダーが忙しいときは大抵 ジムトレーナーも忙しく、また萌えもんセンターが無償でトレーナーの萌えもんの 治療が出来る理由の一端もジムにあったりするため、センター職員の仕事の一つに なっている。 本来このジムに挑戦するためには戦闘以外で居合い切りが使える必要がある(ハナダ シティジムのブルーバッチを持っている)が、挑戦するわけでもないしそもそも萌え もんをつれていない職員もそれなりにいるため、一般トレーナーには秘密の裏口を 使わせてもらっている。 本来昼間にしか使わないその裏口へ向かい、インターホンを押す。一瞬ためらったが、 ほんの一瞬だけのこと。 しばらくして反応があった。 「・・・このような時間にどなたでしょう?どなたかをお呼びした覚えは無いのですが・・・」 助かった、エリカさん自身が出てくれた。これがジムトレーナーの誰かだったりすると 一悶着あったところだろう。 「夜分遅くにすみません、タマムシセンターのヒロキです。実はこの子の治療をしたいの ですが、訳あってセンターを利用できないのです。どうか入れてはいただけませんか?」 真夜中に押しかけて細かい説明もなしに入れてくれ、という随分無茶なお願いだったはずだが、 エリカさんは数瞬考えるだけで快く鍵を開けてくれた。 うお、エリカさんの寝巻き姿か!これはグッと・・・来てる場合じゃねぇって。いや目の保養には なったんだが・・・ ともかくジムに蓄えてある薬を分けてもらい、イーブイに一通りの治療を施しながら、ざっと 事情を説明した。 「それは確かにお困りでしたね。入れて差し上げて正解でした」 「すみません。明日も挑戦者がやってくるでしょうに・・・」 マスターであるエリカさんが起きてきたからか、彼女の手持ち萌えもんであるウツボットに モンジャラ、ラフレシアも出てきた。 「騒がしくてごめんな、みんな」 「いぃえぇ、平気ですよぉ」 代表してモンジャラが返してきた。この子たちの治療もしたことがあるため、俺はこの子 とは比較的仲がいい。 一通りの治療が済むと、大分楽になったらしくイーブイの息が安らかになった。表情も大分 落ち着いている。 これなら急に容態が変化する、なんてことも無いだろう。 そう判断した俺はエリカさんの方に向き直って言う。 「迷惑ついでといってはなんなんですが・・・この子の世話をお願いできませんかね?」 「ご自宅で引き取られないのですか?」 「今まで一人暮らしだったもので、萌えもんと暮らせるような部屋ではなくって・・・それに、  仕事に連れて行くわけにも行かないので仕事中は一人きりにさせてしまいますから」 そういうと、エリカさんは笑って承諾してくれた。 「わかりました。ただし、お預かりするという形でなら、ですが。あなたが受け取られた以上、  この子はあなたの萌えもんでしょう。こまめに見に来て上げてくださいな」 仕事以外で萌えもんとかかわったのは、実はこれが初めてだった。 この日から、俺の日々は少しづつ変化を始めていた。                             続く(多分) 補足 ヒロキ  主人公     20代前半(の設定) 感情がいまいちはっきりしない? イーブイ メイン萌えもん 半ばというかほぼ空気 次こそメインのはず エリカ  ジムリーダー   ・・・ 他に説明いる?(爆) なんか設定の説明があちこち混ざってgdgdしたぁぁorz そのうちSS世界の説明を用意して・・・需要あれ・・・ば・・・

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