4スレ>>285

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※どうも、零です。 この物語は主人公のもえもんマスターまでの道のりを描く(つもりの)ものです。過度な期待はしな(ry ちなみに、原作のストーリーや設定、ルールなどに従ったりガン無視したりしますが、そのあたりは気にしないでください。フィクションですもん。 それから、なにぶん未熟者なので、誤字脱字があったり、表現の使い方間違ったり、文章がおかしかったりしても、ぜひぜひ暖かい目で見守ってくださいm(__)m お暇があればぜひどうぞ。 登場人物 ・ハル この物語の主人公、春に生まれたからハル。単純っすね。この物語は基本、ハルの一人称形式で進んでいったり進んでいかなかったり、まぁ進んでいく(はず)。 ・ナツメ ヤマブキリーダー。このストーリーの鍵を握ったり握らなかったり。 性格はそのうち変わっていくなんて異常事態もあり得るのであえて省略。 適当にあらすじ タケシに勝利、ついにハク様! ハル冒険記 第5話『旅、仲間、洞窟にて。――今回短めなのはネタが不足していたからではありません、決して』 by零 3番道路、ニビシティから東へ延びる道。 春も中旬、肌寒く感じる季節も過ぎ、暖かく心地よい風の吹く中をハクリューと肩を並べて歩いていく。 ニビシティのタケシを倒し、ミニリュウも進化し、絶好調な旅路だ。 「ふん~ふふん~♪」 思わず鼻歌を奏でてしまう。 ハクリューも楽しそうに僕を見て、笑っている。 もう夕方。 その長い髪、青に澄み切っていたはずの長髪には、夕暮れ時の茜が射していた。 「ご機嫌ですね」 「まぁね~、ハックリュ~ハックリュ~」 「なんですか?」 「なんでもないよ~、ハックリュ~ハックリュ~」 ニビシティを出発してから、ずっとこんな会話を続けている。 会話と言えるほどの内容ではないが、それでもまったく飽きない。 ハクリューも楽しいのか、ふふっ、とか、はい、とか反応しては、笑ってくれている。 「これからどうするんですか?」 「んん~・・・今日はもう疲れたでしょ?この先にお月見山があって、  そこにセンターがあるらしいから、そこに泊まろうかなぁとね」 「そうですか?まだまだ行けますよ」 「無理しない、無理しない。ていうかもう夕方だしね、今から山越えると真夜中になるし」 「あ、そうですね」 飽きもせずにまた先程の会話を展開させつつ、センターへと歩を進める。 もうセンターも目の前という頃。 「・・・あれは?」 「はい?」 視界に『何か』を見つけた。 その『何か』は右に広がる草むらの中で蠢いている。 「あれ・・・」 「?」 その『何か』を指差してハクリューにも気づいてもらう――と同時に、その『何か』を見極めようと目を細める。 (生きてる・・・もえもん・・・?) 翼があって、薄茶色い『何か』―― 「「!?」」 二人同時に――僕は正体を――ハクリューは状況を――悟る。 「オニスズメ!?」 「怪我してますよ!!」 その正体は薄茶のショートヘアで、薄紅の羽に飾られた翼であろう腕を持ったオニスズメ。 見ると、左翼に大きな怪我をしている。 「た、大変!!」 「とりあえずセンターに連れて行こう!!」 「はい!」 オニスズメを抱え、センターへ駆け込む。 センターの宿泊施設の一部屋、ベッドに横たわるオニスズメを見守る。 もう状態も落ち着き、よく眠っている。 「・・・・・・?」 「!!、ご主人様!ご主人様!起きましたよ!」 「お!?」 「・・・・・・?」 オニスズメは辺りを見回し、ハクリューを見、僕を見る。 「・・・・・・あなたは?」 「え?ハルだけど・・・って名前言ってもしょうがないか、さっきすぐ近くで怪我した君を見つけてね、  センターまで運んできたんだ。左腕は大丈夫?」 自分の左腕を見て、あ、と声を漏らす。 包帯が巻かれていることにやっと気づいたようだ。 「あ・・・ありがとう・・・ございます」 「うん」 「・・・」 オニスズメは、僕の顔を見つめ続けてくる。 落ち着いた今になってよくよく見ると、すごく可愛らしい子だった。 (ミニリュウも可愛かったし、ハクリューも綺麗だし、もえもんってみんな可愛いな・・・) ハクリューは、まだ心配の色が残った表情でオニスズメを見守っている。 「ハクリュー、大丈夫?」 「えっ!?は、はい!」 「もう大丈夫だから、あんまり気にしすぎちゃ体が持たないよ?」 「はい・・・」 はい、とは言うが、まったくわかってないようだ。 心配げな表情は変わらない。 「・・・ハクリュー、とりあえずお風呂入ってきなよ」 「え・・・?私一人でですか・・・?」 「うん、ホラ、やっぱりハクリュー女の子だしさ、大きくもなったし・・・僕はオニスズメ見てるから」 心配げな表情が、途端、悲しみに満ちる。 「・・・やっぱり」 「ん?」 「ミニリュウのままがよかったです・・・」 「え゛」 「ミニリュウなら一緒に入ってくれたじゃないですか~」 今にも泣きそうな声。 (か、可愛い・・・いやでも!一緒に入ると・・・いろいろとまずい!) 「わ、わかったわかった、じゃぁたまに!たまに入ろう!」 「たまに・・・」 「うん、たまに、とりあえず今日はオニスズメもいるしさ」 「・・・うぅ・・・わかりました・・・」 心底落ち込んでしまったようで、トボトボとお風呂場へ向かっていった。 オニスズメはというと、いつの間にか深い眠りについている。 (暇だな・・・飲み物でも買ってくるか・・・) センター内の売店はなかなか品揃えがよく、もえもん用品に限らず、基本的になんでも手に入る。 (お茶ふたつと・・・紅茶紅茶はと・・・) ペットボトルを3つを手に取り、レジへ向かう。 (そういえば、オニスズメ、明日からどうすればいいんだろ・・・) 買い物を終え、飲み物の入った袋を指先で弄びつつそんなことを考えて歩く。 その時、 (・・・?) 妙な視線を感じた。 その方向を向くと、そこには少女――といっても僕より一回りは年上であろう少女。 背丈はほぼ同じ、だが、彼女が持つ威圧感、存在感は、彼女が年上であろうと確信させるのに十分なほど大きかった。 傍らにユンゲラーを置くその少女は、おそらく、僕の方に視線を向けている。 「・・・」 その不気味な光を宿した――と感じた――その紫雲の瞳が、やけに印象的だった。 その瞳に吸い込まれ、動くことができなかった。 そこで見つめあう数秒の後、我に返ったのは、その少女がユンゲラーをつれてどこかへ行った後―― 「あれ?ご主人様?どうしたんですか?」 ――その後に風呂から戻ってきたハクリューに声を掛けられた時であった。 「ああ、ハクリュー、なんでも――うお!?」 「ど、どうしました!?」 ハクリューは風呂上り、顔を上気させ、長い髪を纏め、センターで借りられる紺色の浴衣を着ている。 ミニリュウの時とはまた違い、可愛らしさの中にも色っぽさ、艶っぽさがある。 (こ、これは・・・!!) 一緒に風呂に入らなくてよかったと、心から思った。 その反面、残念にも思ったが。 「いや、綺麗だなって・・・」 「ふえ!?そ、そんな急に・・・!!」 もともと上気していた顔が、ますます赤に染まる。 「ああ、ゴメンゴメン、はい紅茶」 「あ・・・ありがとうございます・・・」 「うん」 「で、で!!さっきどうしたんですかっ!?」 まだ顔が赤い、相当驚かせてしまったようだ。 「あ、もう忘れちゃったよ」 「え?」 「だって驚かすから」 「驚いたのはこっちですよぅ・・・」 「はは、まぁたいしたことじゃないよ。もう寝よう」 「ご主人様お風呂は?」 「もう疲れたから明日の朝入るよ」 部屋に戻り、すぐに深い眠りについた。      **********

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