5スレ>>103(2)

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「サイコソーダ♪ サイコソーダ♪」  街についたら、サイコソーダを買ってもらえると約束してもらったゼニガメは、機嫌よくトレーナーの先を歩いている。  満面の笑顔でスキップまでしているところから、かなり上機嫌だとわかる。  トレーナーは、そんなゼニガメを苦笑しながら見ている。 「ほんとにサイコソーダが好きだな」 「大好き! つぶつぶがどんどん出てくるのを見るのも楽しいし、しゅわわ~っていう感触も面白いし、美味しいもん」 「そこまで好かれたら、サイコソーダも満足だろうなぁ」  即答したゼニガメに抱いたトレーナーの正直な感想だ。  そんな二人の少し先に人が立っている。どうやら現地のトレーナーらしい。  そのトレーナーは、二人をみつけると近づいてくる。 「ゼニガメ、どうやら萌えもんバトルすることになりそうだ。ひとまずサイコソーダのことはおいてけ」 「わかった」  バトルの最中まで浮かれ続けてはいけないと、ゼニガメは頷く。  バトルが終って、勝ったのかトレーナーは相手から賞金をもらっている。  バトルに勝って二人とも嬉しそうにしているかというと、そうでもない。  トレーナーは呆れ顔で、ゼニガメは顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしている。 「そこまでサイコソーダ好きだったんだ。  早く街について飲めるといいな」 「あうぅ」  トレーナーの言葉にゼニガメは答えることなく、恥ずかしそうに俯くだけだ。  ゼニガメが恥ずかしそうにしている原因は、バトルの最中に使った技にある。  使ったのはあわ。  効果とダメージは同じだったが、見た目がいつもと違ったのだ。  あわを使った瞬間出たのは、小さくたくさんのあわ。  相手は見たことのない新技かと思っていたが、サイコソーダの話をしていた二人にはわかった。  炭酸飲料の気泡だ。  それを理解した瞬間から、トレーナーは呆れた表情になり、ゼニガメは恥ずかしそうにしていたのだった。

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